JPS61189214A - 制癌性医薬組成物 - Google Patents
制癌性医薬組成物Info
- Publication number
- JPS61189214A JPS61189214A JP2895285A JP2895285A JPS61189214A JP S61189214 A JPS61189214 A JP S61189214A JP 2895285 A JP2895285 A JP 2895285A JP 2895285 A JP2895285 A JP 2895285A JP S61189214 A JPS61189214 A JP S61189214A
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- JP
- Japan
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- agent
- tegafur
- carcinostatic
- carcinostatic agent
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は制癌薬の吸収性を向上させ、更に癌組織細胞へ
の指向性を賦与した安定な医薬組成物に関するものであ
る。
の指向性を賦与した安定な医薬組成物に関するものであ
る。
(従来技術〕
昨今、より有効な制癌剤の開発要望から、多くの有用な
制癌剤が開発されている。ところが、制癌剤は新生細胞
を死滅させると同時に、正常細胞に対して毒性を有する
ので、その使用法、使用薬剤量が制限される。
制癌剤が開発されている。ところが、制癌剤は新生細胞
を死滅させると同時に、正常細胞に対して毒性を有する
ので、その使用法、使用薬剤量が制限される。
従って、制癌剤の使用に当って望ましいことは、薬剤の
局所吸収率を高めてその投与量を減少させ、また薬剤を
腫瘍部位へ特異的に集中させて薬効を強化し、相対的に
安全性を向上させることである。
局所吸収率を高めてその投与量を減少させ、また薬剤を
腫瘍部位へ特異的に集中させて薬効を強化し、相対的に
安全性を向上させることである。
従って、吸収性がよく、且つ腫瘍局所への集中性のよい
制癌剤の開発が待望されている。即ち、吸収性を改善す
ることによって、また、さらに腫瘍局所細胞へ特異的に
制癌剤を到達させることにより、少量の投与で、十分な
る効果が発揮されるので、副作用が軽減され、また、薬
効が高められる。
制癌剤の開発が待望されている。即ち、吸収性を改善す
ることによって、また、さらに腫瘍局所細胞へ特異的に
制癌剤を到達させることにより、少量の投与で、十分な
る効果が発揮されるので、副作用が軽減され、また、薬
効が高められる。
(発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、制癌薬の吸収性がよく、かつ腫瘍局所
細胞への指向性のよい制癌性医薬組成物を提供すること
である。
細胞への指向性のよい制癌性医薬組成物を提供すること
である。
本発明者らは上記問題点を解決するために種々研究を重
ねてきたところ、制癌薬、末梢血管拡張薬およびリン脂
質を配合することによって制癌薬の吸収性、特に消化管
吸収性、直腸吸収性、皮膚吸収性が高められること、ま
た、制癌薬の腫瘍局所組繊細胞への指向性が著しく改善
されることを見出し、本発明を完成した。
ねてきたところ、制癌薬、末梢血管拡張薬およびリン脂
質を配合することによって制癌薬の吸収性、特に消化管
吸収性、直腸吸収性、皮膚吸収性が高められること、ま
た、制癌薬の腫瘍局所組繊細胞への指向性が著しく改善
されることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、制癌薬、末梢血管拡張薬およびリン脂
質を含有してなる医薬組成物に関する。
質を含有してなる医薬組成物に関する。
本発明で使用される制癌薬としては、フルオロウラシル
、テガフール、プリプラチン、ニーエフティ、エストラ
サイトなどが挙げられるが、特に制限されるものではな
い。
、テガフール、プリプラチン、ニーエフティ、エストラ
サイトなどが挙げられるが、特に制限されるものではな
い。
一般にテガフールは生体内では5−FUになり、更に不
活性化合物であるウラシルに変化するが、テガフールに
ウラシルを配合するとテガフールより生成する5−FU
が不活性化合物ウラシルに変化することを阻害し、テガ
フールの毒性を強めて抗腫瘍効果を高めると言われてい
る。ところが、従来、ウラシルの吸収性が悪いので、ウ
ラシルとテガフールの併用に際しては、ウラシルの吸収
性を高めてテガフールより生成する5−FUが不活性化
合物ウラシルに変化することを阻害することが望まれる
。本発明によれば、ウラシルの吸収性およびテガフール
の吸収性が高められるので、より優れた抗腫瘍作用が発
揮される。
活性化合物であるウラシルに変化するが、テガフールに
ウラシルを配合するとテガフールより生成する5−FU
が不活性化合物ウラシルに変化することを阻害し、テガ
フールの毒性を強めて抗腫瘍効果を高めると言われてい
る。ところが、従来、ウラシルの吸収性が悪いので、ウ
ラシルとテガフールの併用に際しては、ウラシルの吸収
性を高めてテガフールより生成する5−FUが不活性化
合物ウラシルに変化することを阻害することが望まれる
。本発明によれば、ウラシルの吸収性およびテガフール
の吸収性が高められるので、より優れた抗腫瘍作用が発
揮される。
本発明において使用される末梢血管拡張薬は、末梢血管
拡張作用(特に、皮膚、粘膜等に投与した場合にかかる
作用)を有するものならば、いずれも好適に使用される
。末梢血管拡張薬の具体例としては、たとえば次のよう
な化合物が例示される: ニコチン酸及びそのエステル(たとえば、ベンシルエス
テル、β−ブトキシエチルエステル、ニカメタート、イ
ノシトールへキサニコチネート、ヘプロ力ニカート、ニ
コチン酸アミド等)、ピリジンアルコール(たとえば、
3−ピリジンメタノール等)、硫酸バメタン、シフラン
デレート等。
拡張作用(特に、皮膚、粘膜等に投与した場合にかかる
作用)を有するものならば、いずれも好適に使用される
。末梢血管拡張薬の具体例としては、たとえば次のよう
な化合物が例示される: ニコチン酸及びそのエステル(たとえば、ベンシルエス
テル、β−ブトキシエチルエステル、ニカメタート、イ
ノシトールへキサニコチネート、ヘプロ力ニカート、ニ
コチン酸アミド等)、ピリジンアルコール(たとえば、
3−ピリジンメタノール等)、硫酸バメタン、シフラン
デレート等。
本発明で使用されるリン脂質としては、リン脂質自体は
勿論のこと、リン脂質含有物の態様でも本発明に供する
ことが出来る。かかるリン脂質の具体例としては、たと
えばホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノール
アミン、スフィンゴミリン、水素添加レシチン、大豆レ
シチン、卵黄レシチン等があげられる。
勿論のこと、リン脂質含有物の態様でも本発明に供する
ことが出来る。かかるリン脂質の具体例としては、たと
えばホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノール
アミン、スフィンゴミリン、水素添加レシチン、大豆レ
シチン、卵黄レシチン等があげられる。
制癌薬に対する末梢血管拡張薬およびリン脂質の配合割
合は、最終的な剤型、投与ルート等によって適宜決定す
ればよいが、一般に制癌薬に対してリン脂質10〜30
0重量%程度、末梢血管拡張薬1(1〜100%重量程
度が配合される。
合は、最終的な剤型、投与ルート等によって適宜決定す
ればよいが、一般に制癌薬に対してリン脂質10〜30
0重量%程度、末梢血管拡張薬1(1〜100%重量程
度が配合される。
本発明の医薬組成物は、通常の裂開技術を採用すること
によって、制癌薬含有製剤に調製することが出来る。か
かる製剤としては、非経口製剤、経口製剤の何れでもよ
い。
によって、制癌薬含有製剤に調製することが出来る。か
かる製剤としては、非経口製剤、経口製剤の何れでもよ
い。
当該製剤の調製に当たっては、制癌薬、末梢血管拡張薬
及びリン脂質を混合して超音波等の機械的刺激を与える
か、クロロホルム等の溶媒を使用して溶解混合し、これ
を製剤化することが好ましい。製剤化に際しては、その
使用剤型に応じて賦形剤としてサイクロデキストリン、
乳糖米油、ラウリン酸、リノール酸等の補助剤を使用し
て乳化するとか、ウイソテプゾール、ポリエチレングリ
コール等を使用して坐剤の形態に調製することが好まし
い。
及びリン脂質を混合して超音波等の機械的刺激を与える
か、クロロホルム等の溶媒を使用して溶解混合し、これ
を製剤化することが好ましい。製剤化に際しては、その
使用剤型に応じて賦形剤としてサイクロデキストリン、
乳糖米油、ラウリン酸、リノール酸等の補助剤を使用し
て乳化するとか、ウイソテプゾール、ポリエチレングリ
コール等を使用して坐剤の形態に調製することが好まし
い。
本発明組成物は、ヒトをはじめとするイヌ、マウス、ラ
ット、ウマ等の咄乳動物に対して投与可能であり、優れ
た制癌効果を示すものである。その投与量は投与対象、
投与経路、剤形、症状等によって異なるが、たとえばテ
ガフール坐剤の場合、通常1日量としてテガフール70
0〜2000mg相当量を1〜2回に分割して肛門内に
挿入する。
ット、ウマ等の咄乳動物に対して投与可能であり、優れ
た制癌効果を示すものである。その投与量は投与対象、
投与経路、剤形、症状等によって異なるが、たとえばテ
ガフール坐剤の場合、通常1日量としてテガフール70
0〜2000mg相当量を1〜2回に分割して肛門内に
挿入する。
本発明組成物は、末梢血管拡張薬の作用による血管拡張
作用、さらには皮膚、粘膜等の温度の上昇作用によって
制癌薬の吸収性が高められることに加えて、リン脂質の
作用によって制癌剤の局所集中性が高められることが相
まって、制癌剤が有効的に局所に到達する。従って、投
与薬剤量が軽減され、少量の投与で顕著な制癌作用を発
現し、その副作用も制癌薬単独に比べて著しく軽微であ
る。
作用、さらには皮膚、粘膜等の温度の上昇作用によって
制癌薬の吸収性が高められることに加えて、リン脂質の
作用によって制癌剤の局所集中性が高められることが相
まって、制癌剤が有効的に局所に到達する。従って、投
与薬剤量が軽減され、少量の投与で顕著な制癌作用を発
現し、その副作用も制癌薬単独に比べて著しく軽微であ
る。
実験例1
実施例1にて得られた製剤をラット直腸に投与し、経時
的に採血して血中におけるテガフールの濃度を調べてそ
の吸収性を検討した。対照としては、テガフール単独製
剤を用いた。その結果は第1表に示す通りである。第1
表における数字は対照のテガフール単独製剤の0分時を
1.0とした場合の相対吸収率の比である。
的に採血して血中におけるテガフールの濃度を調べてそ
の吸収性を検討した。対照としては、テガフール単独製
剤を用いた。その結果は第1表に示す通りである。第1
表における数字は対照のテガフール単独製剤の0分時を
1.0とした場合の相対吸収率の比である。
第1表
実施例1
テガフール100重量部、卵黄レシチン200重量部、
ニコチン酸ブトキシエチルエステル100重量部をウイ
ソテプゾールE−75(1000重量部)、ウイソテプ
ゾールH−15(900重量部)中に熔解し、次いで坐
剤用コンテナーに充填し、冷却固化させて肛門坐剤を製
造する。
ニコチン酸ブトキシエチルエステル100重量部をウイ
ソテプゾールE−75(1000重量部)、ウイソテプ
ゾールH−15(900重量部)中に熔解し、次いで坐
剤用コンテナーに充填し、冷却固化させて肛門坐剤を製
造する。
実施例2
カオリン粉末550g、可及的に脱水した濃グリセリン
400g、ホウ酸50gを100〜120℃で溶解し、
30℃でテガフール100mg、卵黄レシチン2000
mg、ニコチン酸ベンジルエステル500mgを加え、
研和してパップ剤を製造する。当該製剤は使用時リント
布片等に塗布して患部に適用する。
400g、ホウ酸50gを100〜120℃で溶解し、
30℃でテガフール100mg、卵黄レシチン2000
mg、ニコチン酸ベンジルエステル500mgを加え、
研和してパップ剤を製造する。当該製剤は使用時リント
布片等に塗布して患部に適用する。
実施例3
テガフール100重量部、ウラシル200重量部に卵黄
レシチン300重量部、ニコチン酸ブトキシエチルエス
テル100重量部を加えて超音波にてよく混和し、この
混合物を実施例1に準じてウイソテプゾールE−75(
1000重量部)、ウイソテプゾールH−,15(90
0重量部)中に熔解し、次いで坐剤用コンテナーに充填
し、冷却固化させて肛門坐剤を製造する。
レシチン300重量部、ニコチン酸ブトキシエチルエス
テル100重量部を加えて超音波にてよく混和し、この
混合物を実施例1に準じてウイソテプゾールE−75(
1000重量部)、ウイソテプゾールH−,15(90
0重量部)中に熔解し、次いで坐剤用コンテナーに充填
し、冷却固化させて肛門坐剤を製造する。
本発明組成物によれば、制癌剤単独に比較して、制癌剤
の吸収性、指向性が著しく高められるので、少量の投与
で顕著な制癌効果を示し、副作用も少なく、癌治療上極
めて有用である。
の吸収性、指向性が著しく高められるので、少量の投与
で顕著な制癌効果を示し、副作用も少なく、癌治療上極
めて有用である。
Claims (1)
- 制癌薬、末梢血管拡張薬およびリン脂質を含有してなる
医薬組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2895285A JPS61189214A (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | 制癌性医薬組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2895285A JPS61189214A (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | 制癌性医薬組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61189214A true JPS61189214A (ja) | 1986-08-22 |
Family
ID=12262745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2895285A Pending JPS61189214A (ja) | 1985-02-15 | 1985-02-15 | 制癌性医薬組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61189214A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01233213A (ja) * | 1988-03-11 | 1989-09-19 | Sekisui Chem Co Ltd | 貼付剤 |
-
1985
- 1985-02-15 JP JP2895285A patent/JPS61189214A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01233213A (ja) * | 1988-03-11 | 1989-09-19 | Sekisui Chem Co Ltd | 貼付剤 |
JPH07103016B2 (ja) * | 1988-03-11 | 1995-11-08 | 積水化学工業株式会社 | 貼付剤およびその製造方法 |
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