JPS6118807Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧料を収納する容器本体に蓋体を開
閉自在に枢着してなるコンパクト容器の改良に関
するものである。

従来のコンパクト容器では化粧料を充墳した中
皿を収納する容器本体の凹所の寸法は一定なもの
となつていて、所定の寸法の中皿しか容器本体内
には収納することはできなかつた。従つて、異つ
たサイズの中皿に収納された異種または異色の化
粧料を複数取り揃える場合には複数個のコンパク
ト容器を買入する必要があり、不経済であるばか
りでなく使用上も不便であつた。特に最近、化粧
の多様化と多色化に伴いサイズの異る中皿を自由
に交換、配列することのできるコンパクト容器へ
の要望が強まつている。

本考案は上記の要請に基づくもので、その目的
は複数種のサイズの中皿を収納することができる
ように、容器本体内の中皿収納凹所の大きさを可
変としたコンパクト容器を提供するにある。

以下に本考案の好適な実施例について添附図面
を参照にして説明する。

本考案では容器本体１と蓋体２とが左側部分３
と右側部分４とに二分されてなり、左側部分３の
容器部１ａは逆コ字状の枠体５ａと底板６ａとか
らなり、また右側部分４の容器部１ｂはコ字状枠
体５ｂと底板６ｂとからなつている。各容器部１
ａ・１ｂにはこれを蓋うのに充分な大きさの蓋部
２ａ・２ｂが各々の後端部に於て枢着されてい
る。蓋部２ａ・２ｂの内面には鏡７が添着され、
またその前端縁には爪片８ａ・８ｂが垂下され、
各爪片の内面には第１の係合突片９ａ・９ｂが一
体的に形成されている。これら爪片８ａ・８ｂに
対応して容器部１ａ・１ｂの前端縁は凹状に切欠
され、この奥面に第２の係合突片１０ａ・１０ｂ
が形成されており、蓋部２ａ・２ｂを閉じると第
１の係合突片９ａ・９ｂが第２の係合突片１０
ａ・１０ｂに係合して両蓋部２ａ・２ｂは閉止位
置を占めることになる。

本考案では更に左側部分３と右側部分４との界
面間に於て、一方の部分３から他方の部分４内に
突入する横断面凹状の容器芯部材１１と平板状の
蓋芯部材１２とが設けられ、右側部分４の容器部
１ｂと蓋部２ｂはそれぞれ容器芯部材１１と蓋芯
部材１２に沿つて左側部分３から分離しまた近接
する方向に摺動自在に構成されている。

従つて、左側部分３と右側部分４の界面を当接
または近接させることによつて、第１図に示すよ
うな比較的小さな中皿１３を収納する凹所１４が
形成され、一方また右側部分４を左側部分３から
芯部材１１・１２上を摺動させて分離することに
よつて、第２図に示すような比較的大きな中皿１
３ａを収納する凹所１４ａが形成されるのであ
る。

尚、上記実施例では左側の容器部１ａ及び蓋部
２ａは固定的で右側の容器部１ｂと蓋部２ａのみ
が芯部材１１・１２に沿つて摺動自在としたが、
本考案はこれに限られるものではなく、芯部材１
１・１２を両方の容器部１ａと１ｂ並びに蓋部２
ａと２ｂ内に突入させ、左右両方の部分３及び４
を相互に分離・近接する方向に摺動可能と構成す
ることもできるのである。

以上のように、本考案のコンパクト容器では容
器本体１並びに蓋体２をそれぞれ左側部分３と右
側部分４とに二分し、該左右側部分の界面間に於
て一方の該部分から他方の該部分内に突入する芯
部材１１・１２を配設し、該芯部材上を該左右側
部分の少なくとも何れか一方が他方に対して分
離・近接する方向に摺動自在に構成したので、左
右両側部分３，４を相互に近接して比較的小さな
中皿１３収納用凹所を形成でき、また一方の部分
を他方の部分から引き離すことによつて比較的大
きな中皿１３ａを収納凹所を形成することができ
るので、使用者は極めて簡単に中皿収納凹所の大
きさを変えてその好みに応じて大小の中皿を交換
したり、比較的大きな凹所に複数の中皿を配置嵌
合することができ、使用上便利にして経済的なコ
ンパクト容器とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は二分した左右両側部分を相互に近接し
て示す本考案に係るコンパクト容器の斜視図、第
２図は左右両側部分を引き離した状態で示す本考
案に係るコンパクト容器の斜視図である。 １……容器本体、２……蓋体、３……左側部
分、４……右側部分、１１・１２……芯部材、１
３・１３ａ……中皿。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 化粧料を収納する容器本体に蓋体を開閉自在
   に枢着してなるコンパクト容器において、該容
   器本体並びに該蓋体をそれぞれ左側部分と右側
   部分とに二分し、該左右側部分の界面間に於て
   一方の該部分から他方の該部分内に突入する芯
   部材を配設し、該芯部材上を該左右側部分の少
   なくとも何れか一方が他方に対して分離・近接
   する方向に摺動自在に構成されてなることを特
   徴とするコンパクト容器。 ２ 前記左側部分と前記右側部分との両方の内部
   に前記芯部材から突入し、該左右側部分が該芯
   部材上を相互に分離・近接する方向に摺動自在
   に構成されてなることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のコンパクト容器。