JPS6118726Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、野球靴等の爪先甲皮を保護するため
に使用する野球靴の爪先保護具に関するものであ
る。

従来、爪先保護具として、靴前甲皮先端部１及
び靴底先端周縁部２を覆う形状とした爪先部の内
側端から右上端にかけて、紐通孔を有する舌片を
延設してなる耐摩耗性に優れたポリウレタン製の
一体成型品のものが使用されているが、使用時に
おいて、当該爪先保護具の側端が靴前甲皮内外側
壁３，４と接触し、ポリウレタンの強度に革が負
けて野球靴の靴前甲皮内外側壁３，４の革を傷め
たり、破つたりすることが多かつた。

また、靴前甲皮の形状が左右で異なつているた
め、左右別々の爪先保護具を製造しなければない
欠点を有していた。

本考案は、上記従来の欠点を改良するためにな
されたものである。

本考案に係る爪先保護具を一実施例に基づいて
説明する。

本考案の爪先保護具は、第１図乃至第３図に示
したように、靴前甲皮先端部１及び靴底先端周縁
部２を覆う形状とし、靴底先端周縁部２に取付け
る取付縁６をその周縁部に複数の切込部７を配設
し、爪先部５の左右側端９，１２から左右上端１
０，１３にかけて、紐通孔１７，１７を有する左
右舌片１８，１９を左右対称に延設してなる耐摩
耗性に優れた合成樹脂製の爪先部５を形成し、該
爪先部５の内外両側端の靴前甲皮内外側壁３，４
に接触する部分を切り欠いて左右切欠部１１，１
４を形成し、この左右両切欠部１１，１４に革、
合成皮革又は布製の左右革片１５，１６を固着し
た構成のものである。

爪先部５は、第１図乃至第３図に示すように、
靴前甲皮先端部１及び靴底先端周縁部２を覆う形
状で、爪先部５の左右側端９，１２から左右上端
１０，１３にかけて、紐通孔１７，１７を有する
左右舌片１８，１９を左右対称に延設し、第２図
に示す如く、該爪先部５を靴底先端周縁部２に固
定する取付縁６を該爪先部５の内側に向つて突設
すると共に、該取付縁６の周縁に複数の切欠部７
を配設し、該爪先部５の中央に切込部８を設け、
軟質ポリウレタン等の耐摩耗性に優れた合成樹脂
により成型してなるものであり、靴前甲皮内外側
壁３，４と接触する部分である該爪先部５の左側
端９に左切欠部１１を、同右側端１２に右切欠部
１４を形成した構成としたものである。

該爪先部５の左右切欠部１１，１４に固着する
革、合成皮革又は布製の左右革片１５，１６は、
該爪先部５の左右両側端９，１２の合成樹脂が直
接靴前甲皮内外側壁３，４に接触することを防止
するためのもので、左右どちらの靴前甲皮に取付
けても靴前甲皮の形状に合致するものである。

該爪先部５の左右側端９，１２から左右上端１
０，１３にかけて左右対称に延設する、先端付近
に紐通孔１７，１７を有する左右舌片１８，１９
は、該紐通孔１７，１７に靴紐を挿通して靴紐部
２０に取付け、使用時に当該爪先保護具が靴前甲
皮よりめくれるのを防止するためのものである。

ここで固着とは、接着する場合、縫着する場合
又は接着した後、さらにその上から縫着すること
により革製等の左右革片１５，１６を爪先部５に
強固に取付ることをいう。

なお前記実施例では、左右切欠部１１，１４に
左右革片１５，１６を固着した例で説明したが、
第４図及び第６図に示す如く、左切欠部１１と、
上方に紐通孔１７，１７を有する左舌片１８とを
一体にしてなる革製等の左革片１５ａを、爪先部
５の左側端９から左上端１０にかけて固着し、右
切欠部１４と、上方に紐通孔１７，１７を有する
右舌片１９とを一体にしてなる革製等の右革片１
６ａを、爪先部５の右側端１２から右上端１３に
かけて固着したものとしてもよい。

このように本考案の爪先保護具は、靴前甲皮の
側壁３，４と接触する部分に革等を配設している
ため、靴前甲皮側壁３，４を傷めたり、破つたり
することなく靴の寿命を大幅に向上させる優えた
効果を有するものである。

爪先部５の中央に切込部８を設け、かつ、取付
縁６の周縁の切欠部７を設けているため、爪先部
５を簡単に変形することができ、左右どちらの靴
前甲皮にも、その形状に合致するように取付ける
ことができる。

爪先部５の中央に切込部８を設け、取付縁６の
周縁に複数の切欠部７を設け、切込部８の両側に
左右舌片１８，１９を設け、左右どちらの靴前甲
皮にも、その形状に合致するように取付けること
ができるため、当該製品を製造するための金型等
が少なくてすみ、経済的であり、また、当該爪先
保護具の摩耗する箇所が主に内側であるので、右
足側に使用していた爪先保護具を再度左足側に使
用することもでき、経済的である。

爪先部５を耐摩耗性に優れた合成樹脂で構成し
ているため、当該爪先保護具を耐久性に優れたも
のとすることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の爪先保護具の平面図、第２図
は同底面図、第３図は同右側面図、第４図は他の
実施例を示す爪先保護具の平面図、第５図は第４
図の底面図、第６図は第４図の右側面図、第７図
は野球靴の斜視図である。 １……靴前甲皮先端部、２……靴底先端周縁
部、３……内側壁、４……外側壁、５……爪先
部、６……取付縁、７……切欠部、８……切込
部、９……左側端、１０……左上端、１１……左
切欠部、１２……右側端、１３……右上端、１４
……右切欠部、１５，１５ａ……左革片、１６，
１６ａ……右革片、１７……紐通孔、１８，１９
……左右舌片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 靴前甲皮先端部１及び靴底先端周縁部２を覆
   う形状とし、靴底先端周縁部２に取付ける取付
   縁６をその周縁部に複数の切込部７を配設し、
   爪先部５の左右側端９，１２から左右上端１
   ０，１３にかけて、紐通孔１７，１７を有する
   左右舌片１８，１９を左右対称に延設してなる
   合成樹脂製の爪先部５を形成し、該爪先部５の
   内外両側端の靴前甲皮内外側壁３，４に接触す
   る部分を切り欠いて左右切欠部１１，１４を形
   成し、この左右両切欠部１１，１４に左右革片
   １５，１６を固着してなる野球靴の爪先保護
   具。 ２ 左革片１５と左舌片１８を一体とした左革片
   １５ａからなり、右革片１６と右舌片１９を一
   体とした右革片１６ａからなる実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の野球靴の爪先保護具。