JPS61185814A - ケ−ブル保護用難燃性テ−プ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明はケーブル保護用難燃性テープ、さらに詳しくは
良好な難燃性を有し、かつ火災の際に有毒ガスを発生す
ることがなく、さらに電線を腐食することがないケーブ
ル保護用難燃性テープに関するものである。

〔発明の背景〕

地下トンネルなどに埋設される通信ケーブルなどのケー
ブルは、前記トンネルの火災事故の場合に燃焼してしま
うと、通信に多大な影響を与えることより、最近になっ
て前記ケーブルの難燃化が急務となってきている。前記
ケーブル自体の難燃化はケーブル外被がポリエチレンで
あることより困難で、このため前記ケーブルに難燃性テ
ープを捲回することにより難燃化していた。

このようなケーブル保護用難燃テープは、第１図に示す
ように、テープ本体となる基布１の一方の面に糊層２を
介しゴム層３を形成するとともに前記基布１の反対側の
面に粘着剤層４を形成した。

構造を有している。このような構造のテープを難燃化す
るために、従来下記に列挙するような方法が採用されて
いる。

■　オレフィン系ポリマーである前記ゴム層３に、ハロ
ゲン含有のポリマーをブレンドしたり、前記ハロゲン含
有ポリマーと共重合したりして難燃化する方法、 ■　前記ゴム層３にハロゲン系難燃剤を添加する、 ■　前記ゴム層３にハロゲン系難燃剤と無機系Ｈ燃剤（
たとえばリン、アンチモン、ジルコンなど）を複合して
添加する、 ■　無機系難燃剤を添加する方法。

上述のようにテープをａ燃比する方法は種々研究されて
いるが、まず前述の■〜■に示すようにハロゲンを含む
難燃剤の添加あるいはハロゲン含有ポリマーを使用する
難燃化は、難燃化特性は良好である反面、燃焼するとハ
ロゲン系ガスを発生するという欠点がある。このハロゲ
ン系ガスは人体に有毒であるばかりでなく、電線を腐食
してしまうという欠点が知られており、ハロゲン系化合
物を使用することなく、テープを難燃化する方法が希求
されている。

このようなハロゲン系化合物を含まない難燃化方法とし
ては、前述の無機系難燃剤、たとえば水酸化アルミニウ
ムなどをゴム層３に添加する方法があるが、このような
無機系難燃剤は小量の添加においては、所望の難燃性を
得ることが不可能であり、所望の難燃性を得るために前
記無機系Ｎ燃剤を高充填すると、テープの加工性および
物性が著しく低下し、使用に供することができなくなる
という欠点があった。このため、無機系難燃剤を添加す
る場合においては、難燃性をある程度犠牲にして、加工
可能な範囲まで充填量を低下させる以外方法がなかった
。

〔発明の概要〕

本発明は上述の点に鑑みなされたものであり、無機系難
燃剤を用い、良好な難燃性と加工性を有するケーブル保
護用難燃性テープを提供することを目的とするものであ
る。

したがって、本発明によるケーブル保護用Ｈ燃性テープ
は、基布の一方の片面にゴム層を形成したケーブル保護
用難燃性テープにおいて、前記ゴム層は、エチレンプロ
ピレンジエンモノマー（以下ＥＰＤＭという）にブチル
ゴムを９５〜５０：　５〜５０の重量比でブレンドした
ゴム基材ｔｏｏ　重ｉｓに対し、水酸化アルミニウムを
１５０重量部以下、水酸化マグネシウムを２００〜６０
０重量部配合したものであることを特徴とするものであ
る。

本発明によるケーブル保護用難燃性テープによれば、基
材のゴムとしてＥＰＤＭにブチルゴムを配合ブレンドし
たものを用いるとともに、無機系難燃剤として水酸化ア
ルミニウムおよび水酸化マグネシウムを混合したものを
添加しているので、従来の無機系難燃剤を使用したケー
ブル保護用難燃テープに比較して加工性および物性を損
なうことなく、良好な難燃性のテープとすることができ
るという利点がある。

〔発明の詳細な説明〕

本発明を更に詳しく説明する。

本発明によるケーブル保護用難燃性テープの基本的構成
は、第１図に示した従来のテープと同様であるので、第
１図を参照しながら以下に説明を行う。

本発明によるケーブル保護用難燃性テープは、第１図よ
り明らかなように基布１の一方の片面に糊層２を介して
ゴム層３が積層されているとともに、他方の面にはケー
ブルに擾回貼着せしめるための粘着剤層４が形成されて
いる。

前記基布１は、本発明において限定されるものではなく
、従来この種の難燃性テープにおいて使用されている基
布、たとえばガラス布であることができる。

この基布１の一方の片面にゴム層３を形成させるもので
あるが、このゴム層３と基布１を接着する糊層２は、前
記基布１とゴム層３を貼り合わせ可能なものであればい
かなるものでもよい。通常は、前記ゴムＦｉ３の材質と
同じゴムあるいは類似したゴムを用いる。

本発明において、前記ゴム層３の基材としては従来と異
なりＥＰＤＭにブチルゴムをブレンドしたものを用いて
いる。ＥＰＤＭは耐候性の良好なゴムであり、従来この
種のテープに用いられているが、無機系難燃剤を高充填
すると、加工性および物性が著しく低下する欠点があっ
た。このため本発明においては、ＥＰＤＭニブチルゴム
＝９５〜５０：　５〜５０の重量比でブレンドし、無機
系難燃剤を高充填しても加工性、物性が低下しないよう
にしているのである。前述のブチルゴムの配合量が５未
満であると、加工性の点でブチルゴムを配合した効果が
あられれず、反対に５０を越えると、ＥＰＤＭの特徴で
ある、耐候性が損なわれる虞がある。

このようなゴム基材に配合される難燃剤としては、水酸
化アルミニウムおよび水酸化マグネシウムを用いる。こ
の水酸化アルミニウムはゴム基材１００部に対し１５０
重量部以下添加され、一方水酸化マグネシウムは２００
〜６００Ｍ量部添加される。

難燃剤としての水酸化アルミニウムの添加量が１５０重
量部を越えると、加工性（ロール作業性）が低下する虞
があるからである。水酸化マグネシウムは水酸化アルミ
ニウムに比較して高充填しても加工性を著しく低下せし
めることがない。したがって２００〜６００重量部と高
充填されるものであるが、この水酸化マグネシウムの添
加量が２００　重１部未満であると、難燃性向上効果が
小さい虞があり、一方６００重量部を越えると、火災の
際ゴム層がはじける現象が生じる虞がある。

このようなゴム層３には従来添加されていた添加剤、た
とえば加硫剤、加熱促進剤、加工助剤などを任意に添加
することも勿論可能である。

第２図は本発明のケーブル保護用難燃性テープの第２の
構成例の断面図であるが、このケーブル保護用難燃性テ
ープにおいては、ゴム層３が設けられている面と反対の
面に接着剤層５を介し金属箔層６が設けられている。こ
の金属箔層６はテープの燃焼時に燃焼物の落下を防止す
るためおよびテープの難燃性を向上するために装着され
るものである。このような金属箔としてはテープがケー
ブルなどに捲回されるものであるため、展延性があり、
可塑性があることが要求されるが、このような条件を充
足させるものであれば、基本的にいかなるものでもよい
。たとえばアルミニウム箔を用いることができる。

次に本発明の実施例について説明する。

実施例１ 下記の第１表に記載した組成のゴム層を有する第１図に
構成を示したケーブル保護用難燃テープを製造し、酸素
指数をＪＩＳＫ７２０１により測定した。

酸素指数４０以上のテープが実用に供することが可能で
ある。

第１図 上述の実施例１〜３の酸素指数の変化を第３図に示す。

図中、○が本発明による水酸化アルミニウム／水酸化マ
グネシウムの混合無機系難燃剤を添加量を変化させて添
加した場合の酸素指数の変化をグラフとして示し、Ａ、
Ｂ、Ｃはそれぞれ実施例１．２．３に対応する値を示し
ている。比較としてＥＰＤＭ１００重量部に水酸化アル
ミニウムの添加量を変化させて添加した場合の酸素指数
の変化を同図に合せて記載した。図中、・が従来のＷ＃
燃性テープの酸素指数の変化を示したものである。

この第３図より明らかなように、本発明による難燃性テ
ープは従来に比較してｎ燃剤が高充填可能であり、従来
のテープの酸素指数が５７．５を上限とするのに対し、
本発明によるテープにおいては８０を越えることができ
る。

また、テープの物性を比較するために引っ張り強さおよ
び粘着強さを、ＪＩＳ　Ｚ　１５２４およびＪＩＳ　Ｃ
−２１０７を用いて、実施例３および比較例３に記載の
テープについてそれぞれ測定した。結果を第２表に示す
。

第２表 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によるケーブル保護用難燃性
テープにおいては、Ｎ燃剤を高充填可能であることより
、テープ物性および加工性を損なうことなく、難燃性を
向上させることができるという利点がある。さらに、充
填される難燃剤は水酸化アルミニウムおよび水酸化マグ
ネシウムであり、ハロゲンを含んでいないので燃焼時に
有毒ガスを発生することがなく、しかも前記水酸化アル
ミニウムおよび水酸化マグネシウムは含水化合物のため
、発煙性を著しく抑制するという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はケーブル保護用難燃性テープの構成を示す断面
図、第２図は本発明によるケーブル保護用難燃性テープ
の一具体例の断面図、第３図は本発明によるケーブル保
護用難燃性テープの難燃剤の実施例１．２．３と酸素指
数の関係を示した図である。 ■　・・・基布、３　・・・ゴム層、５　・・・金属箔
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）基布の一方の片面にゴム層を形成したケーブル保
   護用難燃性テープにおいて、前記ゴム層は、エチレンプ
   ロピレンジエンモノマーにブチルゴムを９５〜５０；５
   〜５０の重量比でブレンドしたゴム基材１００重量部に
   対し、水酸化アルミニウムを１５０重量部以下、水酸化
   マグネシウムを２００〜６００重量部配合したものであ
   ることを特徴とするケーブル保護用難燃性テープ。