JPS61180764A - P−ジイソプロピルベンゼンの酸化方法 - Google Patents
P−ジイソプロピルベンゼンの酸化方法Info
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- JPS61180764A JPS61180764A JP2094085A JP2094085A JPS61180764A JP S61180764 A JPS61180764 A JP S61180764A JP 2094085 A JP2094085 A JP 2094085A JP 2094085 A JP2094085 A JP 2094085A JP S61180764 A JPS61180764 A JP S61180764A
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- Japan
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- diisopropylbenzene
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- hydroperoxide
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明はp−ジインプロピルベンゼン(p−DIPB)
を酸化してp−ジイソプロピルベンゼンモヒドロペルオ
キシド(p−DHP)を製造する方法に関する。
を酸化してp−ジイソプロピルベンゼンモヒドロペルオ
キシド(p−DHP)を製造する方法に関する。
p−DIPBを酸化する方法として、特公昭55−44
066号公報には’P−DIPBを分子状酸素ヲ用いて
p−ジイソプロピルベンゼンモノヒドロペルオキシド(
p−MHP )に換算して115重量%以上と高度に酸
化する方法が開示されている。ここでは80ないし12
0℃の酸化温度が示されているが、具体的には酸化の途
中で酸化温度を変化させる方法は記載されておらず、そ
の実施例によれば一定温度での酸化が示されているにす
ぎない。
066号公報には’P−DIPBを分子状酸素ヲ用いて
p−ジイソプロピルベンゼンモノヒドロペルオキシド(
p−MHP )に換算して115重量%以上と高度に酸
化する方法が開示されている。ここでは80ないし12
0℃の酸化温度が示されているが、具体的には酸化の途
中で酸化温度を変化させる方法は記載されておらず、そ
の実施例によれば一定温度での酸化が示されているにす
ぎない。
一般にこのような高度酸化法ではp−DIPの収率が高
いことが望ましいことは勿論であるが、2−ヒドロキシ
−2−プロピル−α、α−ジメチルベンジルヒドロペル
オキシド(P−HHP)も過酸化水素のような酸化剤を
使用することによってヒドロキノンに転換しうるところ
からP−f)HPおよびP−HHPを含めた総合収率が
高いことが望まれるが。
いことが望ましいことは勿論であるが、2−ヒドロキシ
−2−プロピル−α、α−ジメチルベンジルヒドロペル
オキシド(P−HHP)も過酸化水素のような酸化剤を
使用することによってヒドロキノンに転換しうるところ
からP−f)HPおよびP−HHPを含めた総合収率が
高いことが望まれるが。
この点に関し前記提案での具体的な開示方法は充分満足
すべきものとは言えなかった。
すべきものとは言えなかった。
一方、特開昭50−19728号公報には1反応温度を
70〜110℃の温度範囲から選んで])−DIPHの
酸化の進行と共に反応温度を段階的に低下させながら酸
化を行う方法が開示されている。しかし。
70〜110℃の温度範囲から選んで])−DIPHの
酸化の進行と共に反応温度を段階的に低下させながら酸
化を行う方法が開示されている。しかし。
該方法はp−ME(P、 p−DHP以外の酸化副生物
の量ができるだけ少ない状態で酸化を止め、p−DHP
を分離後、p−MHPやp−DXPBを再び酸化の原料
として再使用することを意図しており、従って1段で酸
化したときのp−DHPの収率は低い。この方法を先の
提案におけるようなp−DXPBの高度酸化に適用した
場合には、])−DHPの結晶が析出し易く、その結果
円滑な気液接触反応が行えなくなるためかヒドロペルオ
キシド濃度を高めることが難しく、却ってp−DHP等
の収率は低くなる傾向になることが判った。
の量ができるだけ少ない状態で酸化を止め、p−DHP
を分離後、p−MHPやp−DXPBを再び酸化の原料
として再使用することを意図しており、従って1段で酸
化したときのp−DHPの収率は低い。この方法を先の
提案におけるようなp−DXPBの高度酸化に適用した
場合には、])−DHPの結晶が析出し易く、その結果
円滑な気液接触反応が行えなくなるためかヒドロペルオ
キシド濃度を高めることが難しく、却ってp−DHP等
の収率は低くなる傾向になることが判った。
C発明が解決しようとする問題点〕
本発明者等は、p−DIPHの高度酸化技術における一
層の改善を試み、p−DHPの収率およびp−DHPと
p−HHPを併せた総合収率を共に高める方法について
検討を行った。
層の改善を試み、p−DHPの収率およびp−DHPと
p−HHPを併せた総合収率を共に高める方法について
検討を行った。
〔問題点を解決するための手段・作用〕その結果、驚く
べきことに後者の提案において推奨している方法と対照
的とも言うべき下記方法を採用すれば前記目的を達成で
きることを見出し、本発明を完成するに到った。すなわ
ち1本発明の方法によれば、p−ジイソプロピルベンゼ
ンをアルカリ水溶液の存在下に分子状酸素で液相酸化す
る方法において、p−ジイソプロピルベンゼンの酸化を
100℃未満で開始し、それ以後は昇温過程および反応
温度を一定に維持する過程を任意に組み合わせることに
よって反応温度を以下の制約囚 p−ジイソプロピルベ
ンゼンの反応率が70弧、となるまでは反応温度は10
0℃未満にある。
べきことに後者の提案において推奨している方法と対照
的とも言うべき下記方法を採用すれば前記目的を達成で
きることを見出し、本発明を完成するに到った。すなわ
ち1本発明の方法によれば、p−ジイソプロピルベンゼ
ンをアルカリ水溶液の存在下に分子状酸素で液相酸化す
る方法において、p−ジイソプロピルベンゼンの酸化を
100℃未満で開始し、それ以後は昇温過程および反応
温度を一定に維持する過程を任意に組み合わせることに
よって反応温度を以下の制約囚 p−ジイソプロピルベ
ンゼンの反応率が70弧、となるまでは反応温度は10
0℃未満にある。
(B) p−ジイソプロピルベンゼンの反応率が70
ないし95%の任意の値になったときに反応温度を10
3ないし110℃の任意の温度に昇温する。
ないし95%の任意の値になったときに反応温度を10
3ないし110℃の任意の温度に昇温する。
のもとに昇温しながら酸化を続け、以後その温度範囲内
で酸化生成物(油層)中のヒドロペルオキシY濃度カp
−ジイソプロピルベンゼンモノヒドロペルオキシドに
換算した重量外で表わして120重量%以上で、かつ1
03ないし110℃の任意の温度に昇温する前のヒドロ
ペルオキシド濃度に比べて少なくとも10重量%以上高
くなるまで酸化を続けることを特徴とするp−ジイソプ
ロピルベンゼンの酸化方法、が提供される。
で酸化生成物(油層)中のヒドロペルオキシY濃度カp
−ジイソプロピルベンゼンモノヒドロペルオキシドに
換算した重量外で表わして120重量%以上で、かつ1
03ないし110℃の任意の温度に昇温する前のヒドロ
ペルオキシド濃度に比べて少なくとも10重量%以上高
くなるまで酸化を続けることを特徴とするp−ジイソプ
ロピルベンゼンの酸化方法、が提供される。
本発明で酸化生成物中のヒドロペルオキシド濃度とは、
油層中の水分を除去した部分につきヒドロペルオキシド
基の分析(通常:l−Fメ)’J −カ採用される)を
行い、これをすべてp−MHPと仮定して計算したもの
である。
油層中の水分を除去した部分につきヒドロペルオキシド
基の分析(通常:l−Fメ)’J −カ採用される)を
行い、これをすべてp−MHPと仮定して計算したもの
である。
本発明ではp−DXPBの液相酸化はアルカリ水溶液の
共存下に行われる。この際、アルカリ水溶液層のpHを
8以上、好ましくは9より高<12より低い範囲に保つ
のが好ましい。該水層のpH値が低すぎるとヒドロペル
オキシド濃度を高めることが難しく、また該水層のpH
値が高過ぎると副生物が多くなるので本発明の方法では
好ましくない。またあまり高濃度のアルカリ水溶液を用
いるとヒドロペルオキシドの溶解損失が起こるのでアル
カリ濃度としては、20重量外以下程度のものを用いる
のが好ましい。アルカリ水溶液としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
などの水溶液を用いることができる。アルカリ水溶液と
して、たとえば5重量外水酸化ナトリウム水溶液を用い
る場合、その使用量は全反応液の好ましくは8ないし5
0重量%、より好ましくは12ないし40重量%である
。
共存下に行われる。この際、アルカリ水溶液層のpHを
8以上、好ましくは9より高<12より低い範囲に保つ
のが好ましい。該水層のpH値が低すぎるとヒドロペル
オキシド濃度を高めることが難しく、また該水層のpH
値が高過ぎると副生物が多くなるので本発明の方法では
好ましくない。またあまり高濃度のアルカリ水溶液を用
いるとヒドロペルオキシドの溶解損失が起こるのでアル
カリ濃度としては、20重量外以下程度のものを用いる
のが好ましい。アルカリ水溶液としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
などの水溶液を用いることができる。アルカリ水溶液と
して、たとえば5重量外水酸化ナトリウム水溶液を用い
る場合、その使用量は全反応液の好ましくは8ないし5
0重量%、より好ましくは12ないし40重量%である
。
なお、本発明において油層とは水層でない部分をいい、
油分およびp−DIPBの酸化生成物の結晶分があれば
これを包含する。
油分およびp−DIPBの酸化生成物の結晶分があれば
これを包含する。
本発明の方法では、 p−DIFBは分子状酸素で液
相酸化される。分子状酸素としては、酸素、空気、酸素
と窒素の任意割合の混合物などが使用できる。反応圧力
は通常、大気圧ないし10−2である。
相酸化される。分子状酸素としては、酸素、空気、酸素
と窒素の任意割合の混合物などが使用できる。反応圧力
は通常、大気圧ないし10−2である。
本発明の方法では、p−DIFBの酸化はp−DIPB
の反応率が70%となるまでは反応温度を100℃未満
、好ましくは90℃ないし100℃未満の温度範囲で酸
化が行われる。該温度が90℃よりも低い場合にはp−
DIPBの酸化速度は著しく遅いので好ましくない。p
−DIpBの反応率が70%となる前に反応温度を10
0℃以上に高くした場合には、酸化速度は速くなるもの
の、該反応率が低いときに温度を上げた場合程p−DH
pとp−FIHPを併せた総合収率が低くなり、また酸
化反応に悪影響を及ぼす有機酸のような酸化副生物の量
が増加するので好ましくない。
の反応率が70%となるまでは反応温度を100℃未満
、好ましくは90℃ないし100℃未満の温度範囲で酸
化が行われる。該温度が90℃よりも低い場合にはp−
DIPBの酸化速度は著しく遅いので好ましくない。p
−DIpBの反応率が70%となる前に反応温度を10
0℃以上に高くした場合には、酸化速度は速くなるもの
の、該反応率が低いときに温度を上げた場合程p−DH
pとp−FIHPを併せた総合収率が低くなり、また酸
化反応に悪影響を及ぼす有機酸のような酸化副生物の量
が増加するので好ましくない。
p−DIFBの酸化を続けると、油層中の未反応p−D
IPBの量は減少してp−DHP、 p =M[(Pお
よびp−HHP等の酸化生成物が増大して来るが1本発
明ではp−DIPBの又応率が70ないし95%。
IPBの量は減少してp−DHP、 p =M[(Pお
よびp−HHP等の酸化生成物が増大して来るが1本発
明ではp−DIPBの又応率が70ないし95%。
好ましくは80ないし90%の任意の値になったときに
反応温度は103ないし110℃の任意の温度に昇温さ
れて酸化が続けられる。
反応温度は103ないし110℃の任意の温度に昇温さ
れて酸化が続けられる。
反応温度を昇温させる方法としては、徐々にあるいは急
速に昇温しても良いし又段階的に昇温しても特に支障は
ないが、通常は1ないし5℃/hrの範囲の昇温速度で
前記範囲の反応温度に昇温さ・れる。昇温後の温度が通
常103℃未満の場合には。
速に昇温しても良いし又段階的に昇温しても特に支障は
ないが、通常は1ないし5℃/hrの範囲の昇温速度で
前記範囲の反応温度に昇温さ・れる。昇温後の温度が通
常103℃未満の場合には。
いたずらに反応時間が長くなるだけでそのわりには得ら
れるヒドロペルオキシド濃度は低く、また前記総合収率
も低いので好ましくない。
れるヒドロペルオキシド濃度は低く、また前記総合収率
も低いので好ましくない。
また反応温度を110°Cを越えて高くするとヒドロペ
ルオキシドの生成反応よりも分解反応の方が優勢となる
ため、本発明の目的とする酸化生成物中ノヒドロベルオ
キシド濃度を120重量%以上ニ高くし、またp−DH
P等の収率を高くすることが困難となる。
ルオキシドの生成反応よりも分解反応の方が優勢となる
ため、本発明の目的とする酸化生成物中ノヒドロベルオ
キシド濃度を120重量%以上ニ高くし、またp−DH
P等の収率を高くすることが困難となる。
本発明の反応温度を昇温しで酸化する方法を実施するに
当たって、p−DIFBの反応率が70弧になるまえに
103℃以上に昇温を行った場合には前記した理由から
好ましくない。またp−DIPBの反応率が通常95%
を越えてから昇温を行った場合にはそのタイミングが遅
れれば遅れるほど昇温までの間に酸化副生物が多く生成
蓄積し、そのためそれ以後の酸化反応に悪影響を及ぼす
とともに結果として総合収率が低下するので好ましくな
い。
当たって、p−DIFBの反応率が70弧になるまえに
103℃以上に昇温を行った場合には前記した理由から
好ましくない。またp−DIPBの反応率が通常95%
を越えてから昇温を行った場合にはそのタイミングが遅
れれば遅れるほど昇温までの間に酸化副生物が多く生成
蓄積し、そのためそれ以後の酸化反応に悪影響を及ぼす
とともに結果として総合収率が低下するので好ましくな
い。
本発明の方法では、前記した方法によって反応温度を昇
温した後、更に酸化反応を続けて酸化生成物(油層)中
のヒドロペルオキシド濃度が120重量%以上で、かつ
103ないし110℃の任意の温度に昇温する前のヒド
ロペルオキシド濃度に比べて少なくとも10重量%以上
高くなるまで酸化が行われる。ヒドロペルオキシド濃度
が120重量%に達する前に反応を゛止めた場合には。
温した後、更に酸化反応を続けて酸化生成物(油層)中
のヒドロペルオキシド濃度が120重量%以上で、かつ
103ないし110℃の任意の温度に昇温する前のヒド
ロペルオキシド濃度に比べて少なくとも10重量%以上
高くなるまで酸化が行われる。ヒドロペルオキシド濃度
が120重量%に達する前に反応を゛止めた場合には。
酸化生成物中のp−MHPやp−DIPBなどの含有量
が高くなるため、このような酸化生成物を酸分解しても
高収率でヒドロキノンを得ることができないので好まし
くない。またヒドロペルオキシド濃度を、103ないし
110℃の任意の温度に昇温する前のヒドロペルオキシ
ド濃度に比べて少なくとも10重量%以上高くなるまで
酸化を行わない場合には1通常酸化反応を実施する上で
の効率が低下することから゛1本発明のように少なくと
も10重量%以上高くなるまで酸化することが好ましい
。
が高くなるため、このような酸化生成物を酸分解しても
高収率でヒドロキノンを得ることができないので好まし
くない。またヒドロペルオキシド濃度を、103ないし
110℃の任意の温度に昇温する前のヒドロペルオキシ
ド濃度に比べて少なくとも10重量%以上高くなるまで
酸化を行わない場合には1通常酸化反応を実施する上で
の効率が低下することから゛1本発明のように少なくと
も10重量%以上高くなるまで酸化することが好ましい
。
本発明の方法を実施するにあたっては、油層、アルカリ
水層、および酸素含有ガスの王者を十分接触させること
が必要であり、その方法としてはたとえば1機械攪拌を
行う方法、液相の一部をポンプで循環する方法、酸素含
有ガスの吹き込みにより攪拌する方法などを挙げること
ができる。
水層、および酸素含有ガスの王者を十分接触させること
が必要であり、その方法としてはたとえば1機械攪拌を
行う方法、液相の一部をポンプで循環する方法、酸素含
有ガスの吹き込みにより攪拌する方法などを挙げること
ができる。
前記した本発明の方法によって得られるp−DIPBの
酸化生成物は、 p−DxpBtll化反応終了後アル
カリ水溶液を含んだ酸化反応混合物として得られるが、
このものからアルカリ水溶液を除いた後、酸分解に供す
ることができる。例えば前記酸化反応混合物に水不溶性
溶媒を加えて油壱部を溶解させ、溶媒層とアルカリ水溶
液層の2層を形成させ1次にこれから水溶液層を分離し
た水不溶性溶媒の溶液を例えば硫酸、過塩素酸、リンモ
リフテン酸すどの無機酸、パラトルエンスルホン酸など
の有機酸、シリカ−アルミナ、陽イオン交換樹脂などの
固体酸を用いて酸分解することによりヒドロキノンを得
ることができる。なお、この酸分解を行うに当たっては
、予め前記酸イ1生吸物中のp−HHP等を例えば過酸
化水素、過酢酸、ケトンとドロペルオキシドのような酸
化剤によってp−DHPに変換してp−DI(P濃度を
高めておいてから酸分解する方法を採用してもよいし、
あるいはp−DIPBの酸化反応の際に該酸化剤を共存
させて酸化と同時に酸分解を行う方法を採用してもよ(
1)。
酸化生成物は、 p−DxpBtll化反応終了後アル
カリ水溶液を含んだ酸化反応混合物として得られるが、
このものからアルカリ水溶液を除いた後、酸分解に供す
ることができる。例えば前記酸化反応混合物に水不溶性
溶媒を加えて油壱部を溶解させ、溶媒層とアルカリ水溶
液層の2層を形成させ1次にこれから水溶液層を分離し
た水不溶性溶媒の溶液を例えば硫酸、過塩素酸、リンモ
リフテン酸すどの無機酸、パラトルエンスルホン酸など
の有機酸、シリカ−アルミナ、陽イオン交換樹脂などの
固体酸を用いて酸分解することによりヒドロキノンを得
ることができる。なお、この酸分解を行うに当たっては
、予め前記酸イ1生吸物中のp−HHP等を例えば過酸
化水素、過酢酸、ケトンとドロペルオキシドのような酸
化剤によってp−DHPに変換してp−DI(P濃度を
高めておいてから酸分解する方法を採用してもよいし、
あるいはp−DIPBの酸化反応の際に該酸化剤を共存
させて酸化と同時に酸分解を行う方法を採用してもよ(
1)。
本発明のp−DIPBの酸化方法は、従来の方法に比べ
て反応が円滑に進み、I)−DIPBをとドロペルオキ
シド濃度として120重量%以上に高度に酸化すること
ができる。また、この場合のp−DHPの収率およびp
−DHPとp−aHpを併せた総合収率を共に高めるこ
とができるので産業上有用である。
て反応が円滑に進み、I)−DIPBをとドロペルオキ
シド濃度として120重量%以上に高度に酸化すること
ができる。また、この場合のp−DHPの収率およびp
−DHPとp−aHpを併せた総合収率を共に高めるこ
とができるので産業上有用である。
以下、本発明の方法を実施例によって具体的に説明する
。
。
実施例1〜5
下部に空気吹き込み用スパージャー1上部にアルカリ水
溶液導入口および還流冷却器を備えつけた反応器に、p
−DIFB 100重量部、1〜5%アルカリ水溶液2
0重量部を仕込み、所定の温度に昇温した後、所定の圧
力になるまで空気を加圧した。その後、空気を吹き込み
ながら第1表に記載した圧力と前半の温度で回分式酸化
反応を行い、油相中のp−DIPBの反応率が表中の値
になった時点で温度を1〜b 後半の温度にし、引き続き反応を行った。この間。
溶液導入口および還流冷却器を備えつけた反応器に、p
−DIFB 100重量部、1〜5%アルカリ水溶液2
0重量部を仕込み、所定の温度に昇温した後、所定の圧
力になるまで空気を加圧した。その後、空気を吹き込み
ながら第1表に記載した圧力と前半の温度で回分式酸化
反応を行い、油相中のp−DIPBの反応率が表中の値
になった時点で温度を1〜b 後半の温度にし、引き続き反応を行った。この間。
水層のpHを9ないし12に保つようアルカリ水溶液を
連続的又は間欠的に添加した。反応条件ならびに結果を
表1に示した0 。
連続的又は間欠的に添加した。反応条件ならびに結果を
表1に示した0 。
表中1反応終了時におけるp−DHP収率およびp−D
HPとp−HHPを併せた総合収率の値は次式によって
求めた。
HPとp−HHPを併せた総合収率の値は次式によって
求めた。
p−DHP収率(%)=
反応に供給されたp−DIPBのモル数総合収率(支)
)= 反応によって生成した( p−DHP+p−HHp)比
較例1 実施例1〜−tと同様の方法によって1表1に示した条
件で後半の反応温度を115℃と高くして酸化を行った
結果を表1に示した。
)= 反応によって生成した( p−DHP+p−HHp)比
較例1 実施例1〜−tと同様の方法によって1表1に示した条
件で後半の反応温度を115℃と高くして酸化を行った
結果を表1に示した。
比較例2
p−DIPBの反応率が70%に達成しない段階で10
5℃に昇温した以外は実施例1〜#と同様の方法によっ
て酸化を行った結果を表1に示した。
5℃に昇温した以外は実施例1〜#と同様の方法によっ
て酸化を行った結果を表1に示した。
比較flJ3
p−DIPBの反応率が95%以上になってから105
℃に昇温した以外は実施例1〜番と同様の方法により酸
化を行った結果を表1に示した。
℃に昇温した以外は実施例1〜番と同様の方法により酸
化を行った結果を表1に示した。
比較例4〜6
反応の途中で昇温しなかった他は実施例1〜雷と同様に
反応を行った結果を表2に示した。
反応を行った結果を表2に示した。
Claims (1)
- (1)p−ジイソプロピルベンゼンをアルカリ水溶液の
存在下に分子状酸素で液相酸化する方法において、p−
ジイソプロピルベンゼンの酸化を100℃未満で開始し
、それ以後は昇温過程および反応温度を一定に維持する
過程を任意に組み合わせることによつて反応温度を以下
の制約 (A)p−ジイソプロピルベンゼンの反応率が70%と
なるまでは反応温度は100℃未満にある、 (B)P−ジイソプロピルベンゼンの反応率が70ない
し95%の任意の値になつたときに反応温度を103な
いし110℃の任意の温度に昇温する、 のもとに昇温しながら酸化を続け、以後その温度範囲(
103ないし110℃)で酸化生成物(油層)中のヒド
ロペルオキシド濃度がp −ジイソプロピルベンゼンモノヒドロペルオキシドに換
算した重量%で表わして120重量%以上で、かつ10
3ないし110℃の任意の温度に昇温する前のヒドロペ
ルオキシド濃度に比べて少なくとも10重量%以上高く
なるまで酸化を続けることを特徴とするp−ジイソプロ
ピルベンゼンの酸化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2094085A JPH0694457B2 (ja) | 1985-02-07 | 1985-02-07 | P−ジイソプロピルベンゼンの酸化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2094085A JPH0694457B2 (ja) | 1985-02-07 | 1985-02-07 | P−ジイソプロピルベンゼンの酸化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61180764A true JPS61180764A (ja) | 1986-08-13 |
JPH0694457B2 JPH0694457B2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=12041200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2094085A Expired - Lifetime JPH0694457B2 (ja) | 1985-02-07 | 1985-02-07 | P−ジイソプロピルベンゼンの酸化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0694457B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102911099A (zh) * | 2011-08-04 | 2013-02-06 | 中国石油化工股份有限公司 | 制备双-(过氧化氢异丙基)苯的方法 |
CN102911101A (zh) * | 2011-08-04 | 2013-02-06 | 中国石油化工股份有限公司 | 一步法生产双-(过氧化氢异丙基)苯的方法 |
CN102911098A (zh) * | 2011-08-04 | 2013-02-06 | 中国石油化工股份有限公司 | 生产一过氧化氢二异丙苯的方法 |
CN102911097A (zh) * | 2011-08-04 | 2013-02-06 | 中国石油化工股份有限公司 | 一过氧化氢二异丙苯的生产方法 |
-
1985
- 1985-02-07 JP JP2094085A patent/JPH0694457B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102911099A (zh) * | 2011-08-04 | 2013-02-06 | 中国石油化工股份有限公司 | 制备双-(过氧化氢异丙基)苯的方法 |
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