JPS6118013Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6118013Y2
JPS6118013Y2 JP1982028345U JP2834582U JPS6118013Y2 JP S6118013 Y2 JPS6118013 Y2 JP S6118013Y2 JP 1982028345 U JP1982028345 U JP 1982028345U JP 2834582 U JP2834582 U JP 2834582U JP S6118013 Y2 JPS6118013 Y2 JP S6118013Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dna
reactor
reactors
flow path
reagent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982028345U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58131928U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2834582U priority Critical patent/JPS58131928U/ja
Publication of JPS58131928U publication Critical patent/JPS58131928U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6118013Y2 publication Critical patent/JPS6118013Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はDNA等合成装置に関し、特に、異
種のDNAもしくはRNAを並列して合成すること
が可能なDNA等合成装置を提供する。
DNAの合成法として、いわゆるホスホジエス
テル法、ホスホトリエステル法、ホスフアイト法
と改良発展がなされ、さらにこれらの方法を利用
し、固形支持体を用いる固相合成法が各種の利点
を有することから多用されるに到つている。そし
てこれらの方法によつてDNA合成を行う装置も
各種提案されている。
一方、多種の遺伝子の混合物から成る特定のタ
ンパク質を生産する遺伝子を分離する手法とし
て、そのタンパク質のアミノ酸配列からその遺伝
子の塩基配列を推測し、その塩基配列と相補的な
塩基配列を持つDNAを合成し、これにマークを
つけて混合物に加え、合成したDNAを目的遺伝
子に結合させたのちマークを目印にして、その目
的遺伝子をつり上げる手法がある。
ところがタンパク質の1つのアミノ酸に対して
多くの場合複数の遺伝暗号が存在し、その結果遺
伝子の塩基配列に数多くの可能性が生じる。この
場合には、可能性のある全てまたは一部のDNA
を合成し混合して用いるのが普通である。
しかし、従来のこの種の装置では、同時に多種
のDNAを合成することができなかつたので、複
数台のこの種の装置を必要とするか、もしくは1
台で順に異つたDNAを合成しなければならず、
非常に不便であつた。
この考案の考案者は、種々検討の結果、公知の
DNA等合成装置を改良することに成功した。
かくして、この考案によれば、反応器に試薬溶
液等供給手段が接続され、複数の試薬溶液等が所
定の手順で反応器に供給されてDNA等の合成が
行われる装置において、反応器を複数個具備する
とともに、それら反応器と試薬溶液供給手段とを
間に供給流路切換手段を介設して接続し、これに
より複数の反応器で並行してDNA等を合成可能
にしてなるDNA等合成装置が提供される。
この考案の装置の主な特徴は、(i)複数個の各々
独立の反応器を具備しており、それらの反応器で
並列して合成を行えること、および(ii)試薬溶液の
供給などは供給流路切換手段で流路を切換えて対
象とする反応器を選択して行うよう構成されてい
ることにある。
以下、図に示す実施例に基いて、この考案を詳
説する。ただし、これによりこの考案が限定され
るものではない。
第1図に示す1は、この考案の一実施例であ
り、ホスホトリエステル法によるDNA自動合成
装置である。
反応器2A,2B,2Cは内径8mm、高さ10mm
の円筒状の本体3A,3B,3Cの上方にすりばち状
フランジ4A,4B,4Cを設けた容器である。
すりばち状フランジ4A,4B,4Cには、多数
の試薬溶液等供給用のノズルが挿着された栓5
A,5B,5Cが装着されている。そこで、本体
3A,3B,3Cの頭部開口が試薬溶液等供給口
6A,6B,6Cとなる。本体3A,3B,3C
の内部下方にはガラスフイルタのごときフイルタ
7A,7B,7Cが嵌着され、さらに底部には排
液口8A,8B,8Cが設けられている。フイル
タ7A,7B,7Cは、ポリスチレン、シリカビ
ーズのごとき支持体A,B,Cを載置できる(透
過させない)もので、試薬溶液、溶媒、ガスを透
過させるものである。フイルタ7A,7B,7C
の上部空間が反応部9A,9B,9Cであり、約
450μの容積の空間である。10A,10B,
10Cは排気弁、11A,11B,11Cは排液
弁である。
窒素ガスの供給流路切換手段12は、3つの弁
14,15,16で構成され、反応器2A,2
B,2Cに窒素ガスを供給する。窒素ガスは塩化
カルシウムのごとき乾燥剤66で乾燥されてい
る。
13は、洗浄用溶媒等の供給流路切換手段であ
り、3つの切換コツク17,18,19にて構成
され、洗浄用溶媒等を反応器2A,2B又は2C
に供給可能にする。洗浄用溶媒等とは、詳しく
は、洗浄用溶媒のピリジン35、洗浄乾燥用溶媒
のテトラヒドロフラン〔THF〕36、洗浄用溶
媒のイソプロパノールと塩化メチレンの混合液3
7、保護基脱離剤溶液のイソプロパノールと塩化
メチレンの混合溶液に臭化亜鉛を溶解した溶液3
8、マスキング用試薬溶液の無水酢酸とピリジン
の混合液39、およびマスキング用試薬のジメチ
ルミノピリジンのピリジン溶液40である。これ
らは窒素ガス圧によつて送液される。
ヌクレオチド試薬溶液等供給流路切換手段1
3′は、3つの切換コツク20,21,22にて
構成されており、アデニン、シトシン、グアニ
ン、チミンをそれぞれ塩基にもつ4種のヌクレオ
チド試薬溶液41,42,43,44、もしくは
縮合剤溶液であるメシチレンスルホニル−3−ニ
トロトリアゾリド(MSNT)のピリジン溶液45
を、反応器2A,2B又は2Cに供給可能にす
る。これらの試薬溶液41〜45は各々シリンジ
ポンプ51〜55にて所定量だけ供給される。
シリンジポンプ51〜55のプランジヤは、た
とえばパルスモータ61とネジ軸62とナツト6
3とから構成されるプランジヤ駆動機構56〜6
0によつて駆動される。
65はマイクロコンピユータのごとき制御回路
であつて、弁10A,10B,10C,11A,
11B,11C,14,15,16,33,3
4、切換コツク17〜32,46〜50、および
プランジヤ駆動機構56〜60の作動を制御す
る。また操作卓46を介してオペレータと対話を
行う。
DNA合成に際しては、まず各反応器2A,2
B,2Cの栓5A,5B,5Cをはずして、
DNA分子の末端部分のみを結合した支持体A,
B,Cを入れる。この量は、たとえば支持体A,
B,Cがポリスチレン粉体の場合には10mg〜50mg
が好適である。栓5A,5B,5Cを元どおりに
戻した後、各反応器2A,2B,2Cに入れた支
持体A,B,Cの量や各反応器2A,2B,2C
で合成すべき目的DNAを塩基配列などを操作卓
64を介して制御回路65に入力し、ついでスタ
ート指令を入力する。
これにより制御回路65は、弁や切換コツクな
どを作動して、反応器2A,2B,2Cでそれぞ
れ並行して目的DNAの合成を行う。
すなわち、初期状態では全ての弁は“閉”であ
り全ての切換コツクは図中破線の流路位置になつ
ているが、スタート指令によつて制御回路65
は、まず切換コツク17および24を図中実線の
流路位置としかつ弁10Aを開く。これによつて
洗浄用溶媒37が反応器2Aに供給される。所定
時間後、切換コツク17,24および弁10Aを
初期状態に戻し、しばらくして弁11Aおよび1
4を開く。これによつて洗浄用溶媒37が反応器
2Aから排液される。所定時間後、弁11A,1
4を閉じる。この動作を数回繰返して、第2図の
70に示す洗浄処理を行う。以下同様に反応器2
Aにおいて第2図の71〜75を行う。
次に切換コツク18,24および弁10B,1
1B,15を作動し、反応器2Bにおいて第2図
の70の処理を行う。また同様に反応器2Bにお
いて第2図の71〜75の処理を行う。
このように反応器2Bにおいて第2図の70〜
75の処理を行うのと同時に、制御回路65は切
換コツク28〜31のいずれか1つと切換コツク
20とを図中実線の流路位置とする。たとえば塩
基としてアデニンをもつヌクレオチドがDNAの
塩基配列として次に必要ならば、切換コツク28
〜31のうち28を図中実線の流路位置とし、切
換コツク46およびプランジヤ駆動機構66を作
動してヌクレオチド試薬溶液41を所定量だけ反
応器2Aに供給する。ヌクレオチド試薬溶液供給
後、切換コツクを元に戻し、次に切換コツク32
および20を図中実線の流路位置とし、シリンジ
ポンプ60にて縮合剤溶液45を所定量だけ反応
器2Aに供給する。
ヌクレオチド試薬溶液と縮合剤溶液の供給量
は、それらの合計量が支持体を膨張するのに充分
な最低量となるように制御される。具体的にはた
とえば支持体がポリスチレン粉体の場合には支持
体1g当りに、ヌクレオチド試薬溶液約3ml、縮
合剤溶液約3mlとする。これによつて支持体は約
5〜7倍に膨潤する。言うまでもなく、これら最
低量の試薬溶液中に充分に試薬を含むように濃度
調整しておくことが必要である。
反応器2Bにおいて第2図70〜75の処理が
終了すると、洗浄用溶媒等供給流路切換手段13
は次に反応器2Cを選択し、同様に第2図70〜
75の処理を行う。このとき同時にヌクレオチド
試薬溶液等供給流路切換手段13′は反応器2B
を選択し、第2図の76の処理を行う。
第2図の77〜80の処理についても同様であ
り、結局このようにして、反応器2A,2B,2
Cでそれぞれ並行してDNA合成が行われる。
さて、上記実施例のDNA自動合成装置1で
は、複数の反応器2A,2B,2Cにおいて並行
してDNA合成が可能になる利点の外に次のよう
な利点をもつている。
まず、上記装置1では、反応器2A,2B,2
Cの反応部9A,9B,9Cを小型化すると共
に、フイルタ7A,7B,7Cの上に支持体A,
B,Cを載置し、上方から試薬溶液等を供給し、
底部から排液するように反応器2A,2B,2C
を構成している。そこで排液弁11A,11B,
11Cを閉じたまま試薬溶液等を上方から供給す
れば、その試薬溶液等は支持体A,B,Cに含ま
れてこれを膨潤すると共にフイルタ7A,7B,
7Cより上の反応部9A,9B,9C内にとどま
つて下方へ落ちない。従つて、供給した全ての試
薬溶液が反応に参加し、デツドスペースに溜まる
ものが無くなる。この結果、DNAの微量合成が
可能となり、供給量は最低量で充分になり、また
反応を促進するために反応器を振盪するなどの混
合・接触操作も無用になつている。またこの装置
1は、新たなヌクレオチドを連結する反応の前に
反応器2A,2B,2C内をTHF36で洗浄乾
燥すると共に乾燥ガスでブローして短時間で反応
器2A,2B,2C内を完全乾燥できるように構
成されている。この結果、縮合反応を阻害する水
分を完全に除去できるので反応効率が下がらず、
余分な試薬を必要としない。
変形実施例としては、第2図71の反応時間が
10分位かかるのでこの間に他の反応器への試薬溶
液供給等の動作を行わせるようにしたもの、同じ
く第2図78の反応時間が10分位かかるのでこの
間に他の反応器への動作を行わせるようにしたも
のなどが挙げられる。
また、窒素ガス供給流路切換手段12の構成を
洗浄用溶媒等供給流路切換手段13のように切換
コツク方式としてもの、あるいは逆に洗浄用溶媒
等供給流路切換手段13およびヌクレオチド試薬
溶液等供給流路切換手段13′の構成を窒素ガス
供給流路切換手段12のように並列弁方式にした
ものが挙げられる。
さらに反応器2をロート状にしたもの、樽状に
したもの、また反応器部の内容積を80μ〜800
μの間で変化したものが挙げられる。また固体
支持体としてKel−Fg スチレン、シリカゲル、
ポリアクリルモリフオリドなどを用いたものが挙
げられる。これらの支持体は粒径30〜300μm程
度のものが好ましい。
他の実施例としては、ホスホモノトリアゾリド
法やホスフアイト法、あるいはホスホジエステル
法によるDNA等合成装置にこの考案を適用した
ものが挙げられる。
以上の説明から理解されるように、この考案の
DNA等合成装置によれば、複数の反応器で並行
してDNA等の合成を行うことができるので、
DNA等の合成能力が大幅に向上し特に異種の
DNA等を並行して合成することが可能になる。
このことが多種の遺伝子の混合物から特定の遺伝
子を分離する際に大変有用であることは先述した
とおりである。
さらに、長鎖のDNA(たとえば鎖長200)を合
成する場合に、収率と時間の観点から、これを連
続して合成することは通常行われず、鎖長20位の
DNAを複数個合成し、これらを連結することが
行われるが、この考案の装置によれば複数個の
DNAを並行して合成できるので、この場合にも
大変有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のDNA等合成装置の一実施
例であるDNA自動合成装置の構成説明図、第2
図は同装置の動作のフローチヤート図である。 1……DNA自動合成装置、2A,2B,2C
……反応器、12……窒素ガス供給流路切換手
段、13……洗浄用溶媒等供給流路切換手段、1
3′……ヌクレオチド試薬溶液等供給流路切換手
段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 反応器に試薬溶液等供給手段が接続され、複数
    の試薬溶液等が所定の手順で反応器に供給されて
    DNA等の合成が行われる装置において、 反応器を複数個具備するとともに、それら反応
    器と試薬溶液供給手段とを間に複数の2方切換コ
    ツクを介設して接続し、これにより複数の反応器
    で並列してDNA等を合成可能にしてあるDNA等
    合成装置。
JP2834582U 1982-02-26 1982-02-26 Dna等合成装置 Granted JPS58131928U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2834582U JPS58131928U (ja) 1982-02-26 1982-02-26 Dna等合成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2834582U JPS58131928U (ja) 1982-02-26 1982-02-26 Dna等合成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58131928U JPS58131928U (ja) 1983-09-06
JPS6118013Y2 true JPS6118013Y2 (ja) 1986-06-02

Family

ID=30040199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2834582U Granted JPS58131928U (ja) 1982-02-26 1982-02-26 Dna等合成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58131928U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6019797A (ja) * 1983-07-13 1985-01-31 Nippon Zeon Co Ltd ポリヌクレオチド合成装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4192798A (en) * 1978-11-20 1980-03-11 Bioresearch, Inc. Rapid, large scale, automatable high pressure peptide synthesis

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4192798A (en) * 1978-11-20 1980-03-11 Bioresearch, Inc. Rapid, large scale, automatable high pressure peptide synthesis

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58131928U (ja) 1983-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4483964A (en) Reactor system and method for polynucleotide synthesis
US4517338A (en) Multiple reactor system and method for polynucleotide synthesis
AU712779C (en) Method for solution phase synthesis of oligonucleotides
US5874532A (en) Method for solution phase synthesis of oligonucleotides and peptides
Sindelar et al. High-throughput DNA synthesis in a multichannel format
JPH0368593A (ja) ポリヌクレオチドを自動的に合成および精製するための方法および装置
EP0683790A4 (en) AUTOMATED SYNTHESIS OF OLIGONUCLEOTIDES.
Horvath et al. [16] An automated DNA synthesizer employing deoxynucleoside 3′-phosphoramidites
JP2007525185A (ja) ポリヌクレオチドの自動合成のための装置
US6001966A (en) Method for solution phase synthesis of oligonucleotides and peptides
US6518067B1 (en) Automated chemical synthesis apparatus
JPS6118013Y2 (ja)
WO1999051547A2 (en) Solid phase synthesis of organic compounds via phosphitylating reagents
JPS6118015Y2 (ja)
JPS6118014Y2 (ja)
JP2010502190A (ja) 自動並行オリゴヌクレオチド合成
JPS6311360B2 (ja)
JPS6241678B2 (ja)
JPS6241676B2 (ja)
EP1218180A1 (en) Multiple fluid sample processor with single well addressability
JPS6040567Y2 (ja) 試薬溶液調製装置
JPS6121639B2 (ja)
GB2143240A (en) Apparatus for synthesizing polynucleotide
JPH0516440B2 (ja)
JPS6241677B2 (ja)