JPS6117984Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はエレベータかごの改良構造に関する
ものである。

まず、従来のエレベータかごを第１図によつて
説明する。

図中、１は形鋼材等がロ字状に組立てられたか
ご枠で、２はこれの下辺に載置状態に配置された
かご床、２ｂはかご床２の側縁に設けられてかご
枠１から離れた位置に配置された支持具、３はか
ご枠１の上部に一端が固定されて、他端は支持具
２ｂに挿通された斜め控えで、４はこれの挿通突
出端にねじ込まれたナツトである。

すなわち、斜め控え３によつてかご床２に作用
する偏荷重を支持するとともに、かごの組立時に
ナツトをねじ込むことによつてかご枠１に対する
かご床２の傾きが補正される。しかし、かご床２
の奥行きすなわち第１図における左右方向寸法が
小さいかごでは斜め控え３の配置が困難であつた
り、かご床２の偏荷重を斜め控え３以外の部材に
よつて支持可能であつたりするが斜め控え３を省
略すると、かご床２の傾きの補正が困難となる不
具合があつた。

この考案は上記の欠点を解消するもので、斜め
控えがなくてもかご床の傾きを容易に補正するこ
とができるエレベータかごを提供しようとするも
のである。

以下、第２図第３図によつてこの考案の一実施
例を説明する。

図中、第１図と同符号は同一部分を示し、５は
一部が溶接等によつてかご枠１の下部に固着さ
れ、他部はかご枠１から離れた位置へ延長されこ
の部分が屈折されてかご床２の下面に対向した支
持部５ａが形成された支持体で、５ｂはこれのか
ご床２側縁との対向部に設けられ長手が上下方向
に設けられた長穴、６は長穴５ｂに挿通されてか
ご床２にねじ込まれたボルト、７は支持部５ａに
ねじ込まれてこれの端部がかご床２の下面に当接
されたボルトからなる変位具である。

すなわち、第２図に示す状態でボルト６を緩め
て変位具７を回転させることによつて、かご枠１
の上下方向中心線に対するかご床２の傾きを変化
させることができる。したがつて、斜め控えがな
くてもかご床２の傾きを容易に補正することがで
きる。これによつて簡易に構成され軽量であり安
価に製作でき、しかもかご床２の傾きを容易に補
正することができるエレベータかごを得ることが
できる。

以上説明したとおりこの考案は、かご枠の下部
に設けられた支持体に配置され、かご床の下面に
対向してこれを上下に沿う方向へ変位させる変位
具によりかご床の傾きを補正するようにしたの
で、簡易軽量に構成されて安価であつてかご床２
の傾きを容易に補正することができるエレベータ
かごを実現するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のエレベータかごの側面図、第２
図はこの考案によるエレベータかごの一実施例を
示す第１図相当図、第３図は第２図の要部部縦断
側面拡大図である。 １……かご枠、２……かご床、５……支持体、
５ａ……支持部、７……変位具、なお、図中同一
部分または相当部分は同一符号により示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 鋼材が口字状に組立てられたかご枠と、このか
   ご枠の上記口字内に設けられ上記かご枠の下辺部
   材に載置状態に、かつかご枠の両側に延在した状
   態で配置されたかご床とを有するエレベータかご
   において、 (a) 上記かご枠の両側の垂辺部材の下部のそれぞ
   れに固定され、上記かご床の側縁部に沿つて配
   設され、上記垂辺部材の両側に延在するかご床
   の支持体であつて、その両側延在部端縁には、
   上記かご床の下面に対し間隔を隔てて対向する
   支持部をそれぞれ有し、また上記両側延在部の
   上記かご床側縁部に対応する部分には縦長の長
   穴がそれぞれ形成されている支持体と、 (b) 上記支持部と上記かご床下面との間に設けら
   れ、これら支持部とかご床下面との間隔を調整
   してかご床の傾きを変化させる変位具と、 (c) 上記長穴に挿通され、上記変位具により調整
   された上記かご床を、上記支持体に締結する締
   結具と、 を備えたことを特徴とするエレベータかご。