JPS61177592A - 印刷物の種類鑑別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、磁気インキを用いて印刷された識別パターン
の識別精度を向上しうる印刷物の種類鑑別装置に関する
。

〔背景技術〕

例えば紙幣、小切手などの印刷物に磁気インキを用いて
印刷された図柄、文字などの識別パターンを磁気センサ
を用いて読み取り、真偽の鑑別、金種など種類の識別な
どを行うようにした装置が知られている。

このような装置では、従来印刷物が送り込まれる通路に
、磁気センサを配し、例えば印刷物の前縁部などに設け
る基準位置を起点として検知したパターンｌ８号と標準
信号とを互いの基準位置を一致させた位置のみで比較す
るものであったため、前記印刷物が例えば使い古し、し
わなどにより該印刷物の送り方向の伸縮又、位置ずれ、
さらに通路内での傾きなどによる位置ずれなどにより、
磁気センサのパターン信号と標準信号とにズレが生じ識
別精度が低下するという問題点が生じていた。

なお使い古しの紙幣が順次回収されない米国ドル紙幣に
おいては特にこのような問題点が顕著となる。

〔発明の目的〕

本発明は、標準信号と、パターン信号とを基準位置が互
いに一致した位置と互いに小間隙づつ位置ずれした位置
とにおいて比較弁別する比較部を具えることを基本とし
、前記問題点を解決しうる印刷物の種類鑑別装置の提供
を目的としている。

〔発明の開示〕

以下本発明の印刷物の種類鑑別装置が紙幣の金種を識別
しかつその真偽を鑑別する紙幣計算鑑別装置として用い
られた場合の一実施例を図面に基づき説明する。

図において、印刷物の種類鑑別装置１は、印刷物Ｐが送
り込まれる通路２に、印刷物Ｐに磁気インキを用いて印
刷した識別パターン３を検知したパターン信号Ｓ１を出
力する磁気センサ４を配するとともに、前記パターン信
号Ｓ１と対比すべき標準信号Ａを記憶する標準記憶部５
および標準信号Ａとパターン信号Ｓ１とを比較弁別する
比較−６を具える制御具７を設けており、又本例では米
国ドル紙幣である印刷物Ｐの金種を識別して本体２１の
表示部Ｄｉｓに表示する。

本体２１は、矩形の底板２２の周囲に前板２３、背板２
４、側板２５．２５を具え、又前板２３は、底板２２と
略同寸かつ略３０度の角度をなす。又背板２４は、底板
２２、前板２３と夫々直角な下板部２４Ａ、上板部２４
Ｂを具える。又本体２１は、その前面に印刷物Ｐを挿入
しうる挿入口９が設けられ又背面の前記下板部２４に取
出し口２７が開穿する。

前記通路２は、前、後端が前記挿入口９、取出し口２７
に連通ずる偏平な角筒状をなし、印刷物Ｐを縦に挿通し
うる。又通路２には、挿入口２に挿入された印刷物Ｐを
該通路２内に送り込む送り具３１・−が設けられる。

送り具３１は、向き合わせて配した押えローラ３２と駆
動ローラ３３の対からなり、本例では通路２の前、後端
部および中央部の各両側合計６ケ所に設けられる。又各
送り具３１・−・は、モータＭに例えばタイミングベル
トなどの適宜の伝動機構により連結され、該モータＭの
正逆転により印刷物Ｐを取出し口２７又は挿入口９に向
けて搬送できる。

又前記通路２には、その中心線上に、前端部と中央部と
の送り具３１．３１間に磁気センサ４．１９が配設され
、又各磁気センサ４．１９には、バネ手￥１３５により
該磁気センサ４．１９に向は付勢されるピンチローラ３
４．３４が付設される。

ピンチローラ３４は、水平な枢支ピン３７で中央部を支
持されることにより上下に傾動できるアーム体３９の一
端部に設けられ、他端部には引っ張りバネなどのバネ手
段３５が例えば底板２２との間に取着される。従ってピ
ンチローラ３４は磁気センサ４．１９に向は上向きに付
勢される。又ピンチローラ３４は、前記モータＭに適宜
伝動機構を用いて連結され、前記駆動ローラ３３と同方
向かつ同周速で回転する。

又前記モータＭには、ロータリーエンコーダＥを連結し
、送り具３１の送り速度に比例したタイミングベルト 例では、印刷物Ｐ上において０．２　ｔｍである。

前記表示部Ｄｉｓは、例えば螢光表示管からなり、各金
種１００〜１ドルごとの合計処理枚数およびその合計金
額を表示する合計枚数ｍ４Ｌ合針金額欄４２を本体２１
の前面に具え、又前記各合計枚数又合針金額を夫々総合
計して表示する総合計金額欄４３、総合計金額欄４４及
び前記総合計した金額を例えば日本円等にレート換算し
た金額を表示する換算金額欄４５を本体２１の前面と背
面とに夫々具える。

又本体２１の前面には、１〜１０のテンキーを含み、前
記換算レートの入力の際などに用いる入カキ−ＫＢが設
けられる。又背面には電源スイッチＳＷ、電源コネクタ
ー、ヒユーズが設けられる。

前記磁気センサ４は、本実施例では第６図に示すごとく
印刷物Ｐの送り方向と平行に配した一対、の磁気抵抗素
子ＭＲ，ＭＲからなり、バイアス用の永久磁石ＭＧとと
もに一体にモールドされ、磁気インキ中の磁性体の移動
による磁界の変化を検知しうる。従って磁気センサ４は
、通路２を印刷物Ｐが走行することによりその中央部に
磁気インキを用いて印刷された識別パターン３を検知し
うる。又前記磁気抵抗素子ＭＲ，ＭＲは、正、負電源間
に直列接続され中点から出力を取る。

従って磁気センサ４は、例えば１００ドル紙幣を例に第
７図に示すごとく、比較的太い縁取り線６１、肖像部分
６２周囲の円、金額部分６３の各数字に対応する比較的
高レベルのパルスＰ１〜Ｐ９を含むアナログ信号Ｓ４を
出力する。

又本例では印刷物Ｐ上面中央部の肖像部分６２右方の金
額部分６３を前記識別パターン３として磁気センサ４で
検知し金種の識別に用いる。なお各金種、１００ドル〜
１ドルの各識別パターン３の磁気センサ４の信号Ｓ４を
第８〜１４図に示す。

又前記肖像部分６２をコイル型の磁気ヘッドからなる磁
気センサ１９で検知し真偽の鑑別に用いる。

又前記通路２には、印刷物Ｐを検知する例えばホトトラ
ンジスターとＬＥＤとの対などの検知器ＰＨＩ、ＰＨ２
が設けられる。又検知器ＰＨ１は、通路２の前端に設け
られ、又検知器ＰＨ２は取出し０２７例の送り具３１の
手前の通路２の後端部に設けられる。

前記制御具７は、第１５図のブロック図に示すごとく、
本実施例では比較部６をなすマイクロプロセッサＣＰＵ
、前記標準記憶部５をなすロムＲＯＭ、ラムＲＡＭおよ
びインターフェイス■を具えるいわゆるマイコンであり
、前記各ユニットは、データバス、アドレスバス、コン
トロール線により結合され、ロムＲＯＭ内に予め記憶し
たプログラムにより作動する。又インターフェイス■に
は、前記磁気センサ４．１９が増幅回路ＡＭ、波形整形
回路ＳＴを介して接続され、さらに検知器ＰＨ１、ＰＨ
２、ロータリエンコーダＥ１表示部ＤＩＳ、大カキ−Ｋ
Ｂ、モータＭ、警報器Ｋが接続されている。

次に前記制御具７の動作を、第１６図のフローチャート
に基づき説明する。

制御具７は、本体２１背面の電源スィッチＳＷがオンさ
れることにより、前記ロムＲＯＭ内のプログラムが自動
的に起動し初期化を行うとともに、検知器ＰＨ１の出力
信号を監視することにより、印刷物Ｐの挿入を検知し、
モータＭを正回転する。

従って送り具３１により印刷物Ｐを通路２内に送り込む
、又同時に磁気センサ４の出力信号を監視し、印刷物Ｐ
の前記縁取り線６１の通過に伴う信号の発生を検知する
ことにより、印刷物Ｐが正常に送り込まれたことを検知
する。

次に制御具７は、その比較綿６により、後述する手順に
より金種の識別を行う、又金種が識別できた場合には磁
気センサ１９の出力信号により真偽の鑑別を行なう、そ
の結果真券と鑑別された場合には、表示部ＤＩＳに表示
するとともに、通路２の出口端に設けた前記検知器ＰＨ
２を監視し印刷物Ｐが取出し口２７に送り出されたこと
を検知したのちモータＭを停止する。

又制御具７は、前記金種の織別又真偽の鑑別により該印
刷物Ｐが識別不能又偽券の場合には、モータＭを逆回転
し印刷物Ｐを挿入口９に送り戻すとともに、ブザーなど
からなる警報器Ｋをオンし警告を発生する。又一定時間
後又は挿入口９に送り戻された印刷物Ｐが取り除かれる
ことにより警報器Ｋをオフし又同時にモータＭを停止す
る。又停止後、制御具７は、再び印刷物Ｐの挿入を待機
する状態に復帰する。

なお印刷物Ｐの挿入を待機している状態において、前記
入カキ−ＫＢを用いて、表示部ＤＩＳの各表示のゼロク
リアー、換算レートの入力又処理件数、金額の累計表示
などを行う。

次に制御具７の金種の識別動作につき第７図、第１６〜
１７図に基づき説明する。

印刷物Ｐが挿入口９に挿入されることにより、前記のご
とくモータＭは回転し、ロータリーエンコーダＥは、印
刷物Ｐの印刷面上において、前記のごとく本例では、０
．２　ｍごとのタイミング信号Ｓ３を出力する。又磁気
センサ４は前記のごと（縁取り線６１、肖像部分６２、
金額表示部分６３に対応する比較的高レベルのパルスＰ
１〜Ｐ９を含むアナログ信号Ｓ４を出力する。又波形整
形回路ＳＴは、例えばシェミットトリガ回路からなり前
記アナログ信号Ｓ４を一定のスレシホルドレベルで規格
化したデジタル信号Ｓ５を出力する。又各信号Ｓ３、Ｓ
４、Ｓ５は、インターフェイスＩの入力ポートに加えら
れる。

制御具７は、第１６図のフローチャートに示すごとく、
波形整形回路ＳＴのデジタル信号Ｓ５のパルスＰ１をト
リガ信号として、該デジタル信号Ｓ５を前記タイミング
信Ｊ＋８３ごとにサンプリングし、ラムＲＡＭに記憶す
る。このように、前記パターン信号Ｓ１は、本実施例で
は、磁気センサ４のアナログ信号Ｓ４を一定スレジホル
トレベルにより規則化したデジタル信号Ｓ５を、ロータ
リーエンコーダＥのタイミング信号Ｓ３により、印刷物
Ｐ上において縁取り線６１である基準位置を起点として
０．２鶴ごとにサンプリングした信号である。

又前記標準信号Ａは、金種ごとの多数の真券例えば１０
０ドル紙幣から、前記パターン信号Ｓ１をえた方法と同
様の方法により抽出平均化した標準信号Ａ１００又同様
に５０．２０．１０．５．２．１ドル紙幣から抽出した
標準信号Ａ５０、Ａ２０−ＡＩを含み、本実施例では、
前記標準記憶部５に取り出し可能に記憶される。

制御具７は、第１７図のフローチャートに示すごとく、
ラムＲＡＭに記憶したパターン信号Ｓ１の各ビットパタ
ーンと標準信号Ａ１００のビットパターンとを比較部６
で比較し、−数回数ＢＬＯＯを計算する０次に同様にパ
ターン信号Ｓ１と標準信号Ａ３０−ＡＩとを比較し、夫
々の一致回数Ｂ５０〜Ｂ１を求める。

次に一致回数Ｂ１００〜Ｂ１のなかから最大値ＢＭを求
め該最大値ＢＭが正でありかつ同一の最大値ＢＭをとる
ものがない場合のみ識別可能として例えばフラッグＦを
１とし、それ以外は識別不能としフラッグＦを０とする
。

次にパターン信号Ｓ１と標準信号Ａとを比較しその一致
回数Ｂを求める制御具７の動作を第１８図と第１９図を
用いて説明する。

なおパターン信号Ｓ１、標準信号ＡＯＸ番目のビットパ
ターンを夫々Ｓ　１　　（ｘ）　、Ａ　（Ｘ）と表し、
又前記基準位置をｘ−Ｑとする。

標準記憶部５から比較部６をなすマイクロプロセッサＣ
ＰＵに取り出された標準信号Ａと、ラムＲＡＭから取り
出されたパターン信号Ｓｌは、その各ビットパターン５
ｌ（ｘ）とＡ（ｘ＋ｍ）との比較が、本実施例では前記
ｍが−７〜＋７の各整数値において、前記比較部６によ
り行われる。

このように本実施例では、前記ｍの値が−７〜＋７の値
をとることにより、ｍが０の位置即ちパターン信号３１
と標準信号Ａとの各基準位置が互いに一致した位置と前
記基準位置を互いに小間隔本例では０．２１１ｊｌづつ
横ずれさせた位置とで比較弁別される。

一又第１９図は、比較部６の前記各ビットパターン３１
（Ｘ）とＡ（ｘ＋ｍ）との比較動作を例示するフローチ
ャートである。

前記標準信号Ａは、本例では各ドル紙幣の正方向の標準
信号ＡＦと逆方向の標準信号ＡＢを具えており、制御具
７は、印刷物Ｐの挿入方向にかかわらず識別しうる。

又Ｘの範囲を識別パターン３を含むその前後の値ｘｓ＋
＋ｎ　１、ｎ２又はＸ■ｎ３、ｎ４を予めロムＲＯＭに
記憶している。

まず標準信号Ｓ１の各ビットパターン３１（Ｘ）の正方
向の前記標準信号ＡＦの各ビットパターンＡＦ　（ｘ＋
ｍ）との排他的論理和をＸがｎ３〜ｎ４の範囲において
計算しその合計により各ビットパターンの不一致回数Ｂ
Ｆを求めろ０次に前記不一致回数ＢＦが予め定められた
一定の判定値Ｈ以下である場合には、パターン信号Ｓ１
と標準信号ＡＦとが一致したと判定し、その−数回数Ｂ
に１を加算する。又判定値Ｈ以上の場合は不一致と判定
する。次に前記ビットパターン５ｌ（ｘ）と逆方向の前
記標準信号ＡＢのビットパターンＡＢ（ｘ＋ｍ）との排
他的論理和をＸがｎ１〜ｎ２の範囲において計算しその
合計を逆方向の不一致回数ＢＢとし、該不一致回数ＢＢ
が判定値Ｈ以下である際には前記−数回数Ｂに１を加算
する。

従って、制御具７は比較部６により、印刷物Ｐの挿入方
向が正逆にかかわらず、識別パターン３により金種の識
別を行うことができる。

又制御具７は、肖像部分６２からなる識別パターンを磁
気センサ１９により検知したパターン信号によって、該
パターン信号と標準記憶部５に記憶した標準信号とを比
較弁別し、印刷物Ｐの真偽を鑑別する。

然して印刷物Ｐが、挿入口９から挿入され、通路２に送
り込まれることにより磁気センサ４が識別パターン３を
検出できる。

又磁気センサ４は、基準位置、本例では縁取り線６１を
起点としパターン信号Ｓ１を出力できる。

制御具７は、その比較部６により前記パターン信号Ｓ１
と標準記憶部５から取出される標準信号Ａとを、前記基
準位置を互いに一致させた位置と該基準位置を互いに小
間隔本例では０．２ｆｉづつ前後に横ずれさせた位置と
で比較弁別でき、従って印刷物Ｐの送り方向のズレ又通
路２内での傾きなどによるズレが生じた際にも印刷物Ｐ
の金種などを表す識別パターン３を精度よく識別できる
。

なおピンチローラ３４は、磁気センサ４に向は付勢され
印刷物Ｐを該磁気センサ４に押当てでき磁気センサ４の
検知精度を向上しうるとともに、該ピンチローラ３４は
駆動ローラ３３と同一方向かつ同周速で回転するため、
印刷物Ｐをつまることなく磁気センサ４の下方に欅入又
通過させることができる。

又表示部Ｄｉｓは金種ごとの処理枚数、合計金額、総合
計処理枚数、総合計金額、レート換算金額を自動的に表
示し容易に確認できるとともに計算ミスなどを防ぐ。

なお本発明の印刷物の種類鑑別装置１において、磁気セ
ンサ４として磁気抵抗素子ＭＲの他、コイルを用いたい
わゆる磁気ヘッド又ホール素子などを用いることもでき
る。又比較部６は、パターン信号Ｓ１と標準信号Ａとの
比較弁別において、本例のごとくパターン信号Ｓ１をラ
ムＲＡＭに一旦記憶したのち標準信号へと比較弁別する
ものの池、パターン信号Ｓ１を記憶することなく逐次標
準信号Ａと比較弁別するごとく構成することもできる。

又本発明の印刷物の種類鑑別装置１は、いわゆる自動販
売機などに合体して組み込むなど種々な態様のものに変
形できる。

〔発明の効果〕

畝上のごとく本発明の印刷物の種類鑑別装置は、印刷物
が送り込まれる通路に、磁気インキを用い、て印刷した
識別パターンを基準位置を起点として検知したパターン
信号を出力する磁気センサを配するとともに、該パター
ン信号と標準信号とを、前記基準位置を互いに一致さ垂
た位置と該基準位置を互いに小間隔づつ横ずれさせた位
置とで比較弁別する比較部を具える制御具を設けたもの
であるため、従来の単に基準位置を一致させた位置のみ
で比較弁別するものに比べて、印刷物の送り方向の位置
ずれ又通路内での傾きなどによる位置ずれが住した際に
も、識別パターンを精度よく識別でき装置の信頼性を高
めるなど多くの効果を奏しうる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図はその
平面図、第３図はその側面図、第４図はその背面図、第
５図はその断面図、第６図はその磁気セン号を例示する
線図、第７図はその各部の信号波形を例示する線図、第
８〜１４図は磁気センサの出力波形を示す、第１５図は
その制御具を示すブロック図、第１６〜１９図はその動
作を表すフローチャートである。 ２−・通路、　３・−識別パターン、 ４−磁気センサ、　５・−標準記憶部、６−・比較部、
　７−・−制御具、　９−挿入口、３２−押えローラ、
　　　　３３・−・駆動ローラ、３４−ピンチローラ、
　　３５・−バネ手段、Ａ−・標準信号、Ｐ・・−印刷
物、８１−パターン信号。 特許出願人　　　株式会社日本ニーワン電子機器代理人
　弁理士　　苗　　　村　　　　　　　正第８図 第９図 第１０図 第１１図 第１２図 第１３図 第１４図 第１６図 第１８図 第１９図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）印刷物を挿入しうる挿入口に連通し、前記印刷物
   が送り込まれる通路に、前記印刷物に磁気インキを用い
   て印刷した識別パターンを基準位置を起点として検知し
   たパターン信号を出力する磁気センサを配するとともに
   、前記パターン信号と対比すべき標準信号を記憶する標
   準記憶部および標準記憶部から取出される標準信号と前
   記パターン信号とを前記基準位置を一致させた位置と該
   基準位置を互いに小間隔づつ横ズレさせた位置とで比較
   弁別する比較部を具える制御具を設けてなる印刷物の種
   類鑑別装置。