JPS6117339Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は正面に内装内箱で閉塞される開口部
を有する外箱と、この外箱の頂部から挿入された
食品等の収納用上記内箱およびこの内箱の挿入後
に上記外箱の頂部を覆う天井板等から成る冷蔵庫
用断熱箱に係り、特にこれら３者の結合用に設け
た外箱の上記開口頂部における該部の橋絡板の改
良に関するもので、以下この考案の断熱箱の一実
施例について説明する。

すなわち図において１は断熱箱本体でこれは周
知のように外箱２と内箱３とをフランジ結合して
その間に断熱材４を充填して構成している。そし
てこの外箱２は第２図のように左右に対向状態に
配置された両側板５とその底面ならびに後面を覆
う底板、後板さらにこれらの頂面開口２ａを閉塞
する天井板６とから成つている。また５ａは上記
外箱２の正面開口部２ｂを上記各側板５の先端部
をそれぞれ内側に折曲げることにより形成した上
方が切離されたＵ字状のフランジ部であり、これ
は上記内箱３の正面開口部周縁に外方拡がりに形
成された鍔部３ａに重合状態で連結されるように
なつている。一方上記フランジ部５ａの両上端部
５ｂ相互間には第３図で示すように上記内箱３の
鍔部３ａを挿入する下向き空隙７ａを有する鋼板
製の逆Ｕ字状樋状体７と、固定辺８ａをこの樋状
体７内に挿入され上記天井板６からの延長舌片６
ｂを挿入する上向き空隙８ｂを有する合成樹脂製
クリツプ条片８との重合体から構成した該部の補
強用橋絡板Ａが張架されている。また第２図の９
は上記天井板６の取付枠、さらに第３図の１０は
天井板６の前方突出部６ａの直下に設けた扉体を
示す。

要約すればこの考案の断熱箱では内箱とその頂
部を覆う天井板および頂部が開放された外箱は、
この外箱の正面フランジ部の上端部間に張架され
た該部の橋絡板で３者一連に結合され、かつこの
橋絡板は例えば鋼板製の逆Ｕ字状樋状体と合成樹
脂製クリツプ条片との重合体から構成してその剛
性を増大させると共に成形の簡易化および原価低
減を計つているものである。

この考案の断熱箱は以上のように構成されてい
るのでその組立に際し取付具を必要とせず、しか
も外箱、内箱および天井板の結合用橋絡板の補強
は逆Ｕ字状樋状体によつて行われ、かつ断熱材の
漏出防止はクリツプ条片によつて効果的に阻止す
ることが可能となり、さらに橋絡板の製作ならび
に断熱箱の組立もきわめて簡単にできる等の利点
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は冷蔵庫用断熱箱の断面図、第２図は本
案断熱箱の要部を示す分解斜視図、第３図は第２
図の要部拡大断面図である。なお図中２は外箱、
２ａはその頂面開口、２ｂは同じく正面開口部、
３は内箱、３ａはその環状鍔部、５ａは外箱の正
面フランジ部、５ｂはその上端部、６は天井板、
６ｂはその延長舌片、Ａは橋絡板、７はその一半
を形成する逆Ｕ字状樋状体、７ａはその下向き空
隙、８は同じく他半を形成するクリツプ条片、８
ａはその固定辺、８ｂは上向き空隙を示すものと
する。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正面に上部が開放されたＵ字状の開口部２ｂを
   形成するようにフランジ部５ａが設けられ、かつ
   頂面に開口２ａを有する外箱２、この外箱の頂面
   開口２ａから挿入され、その正面開口部に上記外
   箱のフランジ部５ａに重合される外方拡がりの環
   状鍔部３ａを有する内箱３、この内箱の挿入状態
   で上記外箱の頂面開口２ａを覆う天井板６および
   上記外箱の正面フランジ部５ａの上端部５ｂ間に
   張架したその間の橋絡板Ａを備え、この橋絡板を
   内箱３の鍔部３ａを挿入する下向き空隙７ａを有
   し単一鋼板の折曲げ形品で構成した逆Ｕ字状樋状
   体７と、固定辺４ａが上記樋状体７内に挿入され
   天井板６からの延長舌片６ｂを挿入する上向き空
   隙８ｂを有し合成樹脂成形品で構成したクリツプ
   条片８との重合体から構成したことを特徴とする
   冷蔵庫用断熱箱。