JPS61172653A

JPS61172653A - 圧延ロ−ル製造用鋳型

Info

Publication number: JPS61172653A
Application number: JP1336185A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Fukuda; 昌弘福田
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1985-01-25
Filing date: 1985-01-25
Publication date: 1986-08-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、圧延ロール製造用鋳型に関する。

（従来の技術）強靭で耐摩耗性に優れた鋳造圧延ロールを製造するには
、ロール胴部を急冷してチル化又は強靭化する必要があ
り、かかる要求に適合した圧延ロール製造用鋳型に関し
ては、ロール胴部成形のための管状形を有し垂直に延び
ている内面に黒味塗型した金型部分と、この金型部分に
突き合わせ接合し且つロールネックを成形する下方砂型
部分および上方砂型部分とから成るものであった。

（発明が解決しようとする問題点）上記従来の組立式鋳型では、圧延ロールが大型化すると
、ロール胴部の金型部分も大型化され、それに伴ない金
型製作費用が高くなり、製品のコストアップになってい
た。

即ち、従来のロール胴部の内面に黒味塗型した金型は、
例えば、内径が１２００ｍのものでダクタイル鋳鉄ロー
ルを製造する場合、改削１〜２回を含めて７〜８回の鋳
造で廃却されていた。また内径８５０鶴のもので炭素Ｃ
が１．６％のアダマイトロールを製造する場合、改削含
みで１０回前後の使用で廃却されており、従って、（金
型費用）／（ロール価格）の比が極めて高くなっていた
。

また一方、金型内面には製品表面欠陥を防ぐ為、塗型が
コーティングされるが、注湯時この塗型からガスが発生
する。ところが、上記従来の鋳型では、注湯時に発生す
るガスを排出するには効果的でなく、該ガスは製品の表
面に胴フカレを生じさせやすく表面欠陥の原因となって
いた。

そこで、本発明は、炭素０．５〜４％の鉄系ロールを出
来るだけ早く急冷凝固させ、胴表面近傍が健全でかつ良
好な材質特性を持つ圧延ロールを低コストで製造するこ
とが出来る圧延ロール製造用鋳型を提供することを目的
とする。

（問題点を解決するための手段）上記目的達成のための本発明の特徴とする処は、ロール
胴部を成形する縦軸姿勢のロール胴金型部と、この金型
部の上下端に接合されてロールネック部を成形する上・
下ネック型部とから成る圧延ロール製造用鋳型において
、上記ロール胴金型部は、鋳型キャビティを形成する内
層金型と、該内層金型に外嵌する外筒とから成り、上記
内層金型の内面には多数のガス抜き穴が開口している点
にある。

（作　用）上記本発明によれば、ロール胴金型部が内層金型と外筒
とから構成されているので、内層金型を消耗品とし、外
筒は半永久的に使用することが出来る。従って、金型費
が従来の一体金型のものに比べ安くなる。特に金型が大
型化今れた場合、この効果は顕著となる。

また、内層金型の内面に多数のガス抜き穴を開口させて
いるので、塗型部から発生するガスは、該ガス抜き穴か
ら外部に排出されることになる。

このガス抜きにより、胴フカレ不良がなくなる。

またこの様に、胴表面欠陥がなくなる為、胴径の黒皮加
工代を従来のものに比べ小さくすることができる。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述する。

第１図において、１は本発明に係る圧延ロール製造用鋳
型である。該鋳型１は、ロール胴部を成形する縦軸姿勢
のロール胴金型部２と、この金型部２の上下端に接合さ
れてロールネック部を成形する上ネック型部３と下ネッ
ク型部４とから成る。

上記ロール胴金型部２は、ロール胴部の鋳型キャビティ
５を形成する内層金型６と、該内層金型６に外嵌して焼
ばめ固着される外筒７とから成る。

上記内層金型６は、ＦＣ鋳鉄又はダクタイル鋳鉄等から
成形され、内・外径が同心の管状円柱体であり、内径に
は抜は勾配が設けられておらず、外径の下部には第２図
に示すように使用時の抜けを防止する段部８が形成され
ている。この内層金型６の肉厚は、（内層金型の断面積
）／（ロール胴部の断面積）　＝０．５〜１．５になる
よう設定されている。尚、内層金型６の内径は６００ｆ
ｉ以上である。

第３図及び第４図に示す如（、上記内層金型６にはガス
抜き穴９が周方向及び軸方向にわたって多数開設されて
いる。このガス抜き穴９は、内層金型６の壁部に該金型
の径方向に貫通した穴として形成されており、金型内面
側は小径穴１０　（直径約３１１×長さ３０〜４０ｍ）
とされ、外面側は直径約１０ｗ程度の大径穴１１とされ
ている。この大径穴１１は前記小径穴ｌＯがつまった時
、内側から掃除しやすいために設けられている。また小
径穴１０が所定長さを有するのは、改削しても再使用す
ることができるようにするためである。

内層金型６の外周面には上端縁に達するガス抜き溝１２
が凹設されており、この溝１２に前記ガス抜き穴９の大
径穴１１が連通している。このガス抜き溝１２は上下方
向にストレートなもの、又は耀旋状のものであってもよ
い。

内層金型６の内面には黒味塗型１３が０．３〜０．８鶴
程度の厚みでコーティングされている。

上記外筒７はＦＣ鋳鉄製又はダクタイル鋳鉄製であり、
前記内層金型６に焼ばめ固定されて一体化される。この
外筒７の寸法は、（外筒断面積）／（内層金型断面積）
＝０．５〜１．５の範囲に設定される。外筒７の内面と
内層金型６の外面間には前記ガス抜き溝１２が形成され
、該ガス抜き溝１２は金型部２の上端面から外気に連通
している。外筒７の外周面には従来と同様、吊下げ用の
突起１４やその他の突部が形成されている。

前記上ネック型部３は、内層金型６の上端面に同心状に
載置される上メタル金型１５と、該上メタル金型１５の
上端面に載置される上枠部１６とから成る。

上メタル金型１５と上枠部１６の下部はロールネック部
を成形するキャビティ１７を有し、上梓部１６の上部は
押湯部１８を形成する。上メタル金型１５の内面には塗
型１９が５〜２０ｗの厚さでコーティングされている。

上枠部１６は砂型から構成されている。

前記下ネック型部４は、内層金型６の下面に同心状に接
合する下メタル金型２０と、該下メタル金型２０の下端
面に接合する下枠部２１とから成る。

上記下メタル金型２０はロールネック部を成形するキャ
ビティ２２を有し、該金型２０の内面には塗型２３が３
〜１０ｍｍ程度の厚みで塗布されている。

下枠部２１は砂型から成り、下メタル金型２０のキャビ
ティ２２と同心状の上方開口の凹部２４を有し、該凹部
２４の周面に、溶湯を接線方向から供給する湯道２５が
開口している。

２６は注入管部であり、砂型又は耐火レンガより形成さ
れ、前記湯道２５に連通している。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例
えばガス抜き穴は、第５図に示すようなベントホール２
７であってもよい。

（発明の効果）本発明によれば、ロール胴金型部２を外筒７と内層金型
６に分割構成したので、該金型部２がクラック又はクレ
ージングで使用出来なくなった場合、内層金型６のみ取
替えれば良く、外筒７は半永久的に使用できる為、金型
費の低減が図れる。

更に、この内層金型６は単純な円筒体であるから、その
製作が容易となり、かつガス抜き穴９及び溝１２の加工
が容易である。またガス抜き穴９を多くあけることがで
きる。

更に金型部２にはガス抜き穴９が設けられているので、
胴フカレ不良が減少し、それに伴い、胴径加工代が減少
した。

例えば、１２００ｗｍφＤＣＩロールの場合、従来５％
の胴フカレ不良が発生し、胴径加工代１５鶴であったが
、本発明によれば、胴つカレの発生は０％、胴径加工代
は７．５鶴に減少した。

また８００Ｈφアダマイトロール（ｃｌ、６％）の場合
、胴フカレ不良が５％から２〜３％に減少し、胴径加工
代が２０１ｍから１５ｍに減少した。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す圧延ロール製造用鋳型の
断面図、第２図は第１図■部の拡大図、第３図は第１図
ｍ−ｍ線断面図、第４図は第３図の■部の拡大図、第５
図は他の実施例を示し、第４図相当の拡大図である。１−圧延ロール製造用鋳型、２・・−ロール胴金型部、
３−上ネツク型部、４−下ネツク型部、５−・−鋳型キ
ャビティ、６−内層金型、７・−外筒、９・・−ガス抜
き穴。

Claims

【特許請求の範囲】１、ロール胴部を成形する縦軸姿勢のロール胴金型部と
、この金型部の上下端に接合されてロールネック部を成
形する上・下ネック型部とから成る圧延ロール製造用鋳
型において、上記ロール胴金型部は、鋳型キャビティを形成する内層
金型と、該内層金型に外嵌する外筒とから成り、上記内層金型の内面には多数のガス抜き穴が開口してい
ることを特徴とする圧延ロール製造用鋳型。