JPS61171355A - インクジエツトプリンタ用インクシ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は多数の微小間口（孔、凹部以下同じ）を設けた
インクシートの各開口に液状インクを充填した状態で記
録用ヘッドに移送し、ヘッドの熱的エネルギーでインク
を記録紙側に噴出して記録を行うインクジェットプリン
タにおいてヘッド加熱によってインクシートの加熱不要
な部分にまで熱拡散を生じないように構成したインクジ
ェットプリンタ用インクシートに関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

近年、文字９画像等の各種の情報を記録紙に記録する方
式として種々の記録方式が提案されている。そのなかで
もインクジェット記録方式は、液状のインクを記録紙面
上に飛翔させるもので、鮮明なモノクロないしカラーの
記録像を得ることができる反面、従来のインクジェット
記録方式は、微小口径のノズルから液状インクを噴出さ
せる構成なので、ノズルの目詰りが発生しやすいといっ
た問題がある。

そこで、特願昭５８−１７８２０１号において、前記ノ
ズルタイプではないインクジェット方式の記録装置が提
案された。これは、第４図及び第５図に示すようにフィ
ルム１１に多数の微小な孔又は凹部（開口）１２を形成
し、該フィルム１１の各開口１２に液状インク１３を充
填した状態でサーマルヘッド１４に移送してフィルム１
１をヘツド発熱部１５に接触させる一方、このサーマル
ヘッド１４に印加される記録信号でヘッド発熱部１５を
発熱させてヘッド発熱部１５と前記インク側との界面に
バブルを発生させ、この発生バブルの圧力によって前記
開口１２内の液状インク１３をヘッド発熱部１５と対峙
した記録紙側に噴出して記録を行うものである。この場
合、フィルム１１にはアルミニウム等の薄い金属フィル
ムやポリイミド等の耐熱性の＾い有機フィルムが使用さ
れる。

また、孔又は凹部１２はヘッド発熱部１５よりも十分小
さい大きざに形成されている。

上記インクシート方式のプリンタは第６図に示すように
構成されている。即ち、孔１２を多数有したエンドレス
フィルム１１をインク槽１６を通すことにより孔１２の
中にインク１３を満たした状態で、ヘッド発熱部１５へ
移送する。フィルム１１はフィルム維持のためのローラ
１７．１８によって支えられて回転進行する。インク層
１６を通過後にフィルム１１に付着した余分なインクは
ドクタナイフ１９で除去される。記録紙２０は、プラテ
ン２１でノズルを兼ねるフィルム孔１２に対向し、紙ず
れを防ぐためにローラ２２，２３によって支えられてい
る。記録は、ライン方向に複数個配列されたサーマルヘ
ッド１４の列中の選択されたサーマルヘッドに電圧印加
しそのヘッド発熱部１５を加熱することにより、ドツト
パターンに合った記録が行われる。

また、上記インクシート方式のプリンタには特願昭５９
−２４９２５３号（本件出願人の提案）に記載された第
７図に示すような構成のものもある。これはインクシー
トをエンドレス状に構成することなくインクシートへの
インク充填を継続的に行えるようにする一方１つの記録
ヘッドをライン方向に走査して記録を行えるようにした
ものである。この図において、符号３１は記録紙、３２
はインクシート、３３は記録ヘッド、３４はシート供給
ロール、３５はシート巻取りロール、３６　　　　　’
はインク容器、３７は液状インクである。第７図中記録
紙３１以外は図示されていない移動走査台上に保持され
ていて、一つのアッセンブル３８を構成している。第７
図（Ａ）に示すように、記録時においては、アッセンブ
ル３８は矢印Ｘ方向に移動し、記録紙３１の左端から右
端へ走査を行う。

アッセンブル３８の移動と同時にインクシート３２を矢
印Ｘ方向に巻取るが、インクシート３２は供給ロール３
４において液状インク３７内に浸漬されていて、その開
口部はインクで満された状態となっている。そして、記
録ヘッド３３部分で、一部のインクを消費したインクシ
ート３２は巻取りロール３５に巻取られる。

１行分の記録を終了した後は、第７図（Ｂ）に示すよう
にアッセンブル３８を右端から左端へ戻すのであるが、
その方向は矢印Ｙで示される。同時にインクシート３２
もｙ方向に移動させて巻き戻しを行う。インクシート３
２を巻き戻すのは、インクを消費したインクシート３２
にインクを再充填する為である。該インクシート３２は
インクを再充填して使用する事ができるから、インクシ
ート３２の長さは１行分の記録を行う長さに加え、供給
ロール３４１巻取ロール３５に接続するり一ダ一部があ
ればよいことになる。

ところで、上記多数の微小な孔を有したインクフィルム
１１（又はインクシート３２）は通常、アルミニウム等
の薄い金属フィルム又はポリイミド等の絶縁性フィルム
で構成されている。このため、例えば金属フィルムを用
いた場合は、非常に熱伝導率がよく、その結果サーマル
ヘッド１４（又は記録ヘッド３３）の発熱抵抗体によっ
てフィルム孔に充填した液状インクを加熱してバブルを
発生する時、熱は同時にフィルム孔の平面方向に拡散し
、発熱抵抗体が接触しないフィルム孔にもバブルが発生
し、インクが噴出してしまうという問題がある。また、
絶縁性フィルムを用いた場合には、フィルム移動回数が
増すに従いフィルム強度が劣化し易く、フィルム自体及
びフィルム孔に破損を生ずるという強度上の問題があっ
た。

［発明の目的］ 本発明の目的は上述した点にかんがみ、インクシート方
式のインクジェットプリンタにおいて記録ヘッドの発熱
によってインクシートに熱拡散が生じ非加熱部分よりイ
ンクが噴出することを防止できると共に、強度的にも問
題がない構造のインクジェットプリンタ用インクシート
を提供することである。

［発明の概要］ 本発明は、多数の微小開口が形成されるインクシートを
、金属フィルムを基材としてそのフィルム基材の記録ヘ
ッドが接触して加熱される一面側に例えばポリアミド等
の絶縁体層をコーティングした構成とするもので、記録
時に熱がインクシートの加熱不要な部分にまで拡散する
ことな（強度的にも堅牢なインクシートを構成する。

［発明の実施例］ 以下、図面に基づいて本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明に係るインクジェットプリンタ用インク
シートの構成を示す断面図で、第２図はインクシートの
正面図である。

これらの図において、符号１はインクシートで、このシ
ートはアルミニウム等の金属フィルム２を基材として使
用し、このフィルム基材の一面側（記録ヘッド側）には
ポリアミド等の絶縁体層３がコーティングされている。

絶縁体層３はコンデンサペーパ等の紙材であってもよい
。そして、上記のように二層構造としたものに多数の微
小開口４を設けた構成としている。上記金属フィルム２
は厚さが１０〜５０μ−程度に形成されており、絶縁体
層３についてもほぼ同様な厚さに形成される。また、上
記開口４はレーザビーム加工、フォトエツチング、放電
加工等の手段によって記録へラド発熱部の大きさより充
分小さい５〜２００μ−程度の径で形成される。

上記のように構成されたインクシート１の開口４に液状
インク５を充填した状態とし、シートの絶縁体層３側に
ライン方向に複数個の記録ヘッド６を配列し、その発熱
部７を絶縁体層３の表面に接触させる。シート１は第１
図における図示６又　　　　　５は左方向（第２図にお
ける図示上又は下方向）に開口４の配列間隔で移動させ
られ、開口４の充填インク５が発熱部７の加熱によって
シート１の背面側に噴出され、シート背面に若干のギャ
ップをもって対面配置した図示しない記録紙にドツト状
に記録される。

第３図は上記インクジェット記録方式を説明する説明図
である。

第３図（Ａ）において、インクシート１は、予めその開
口４・・・に液状インク５を満しておき、図に示す様に
発熱素子７と接触させ、且つ記録紙８とは若干のギャッ
プを設けて対向配置される。発熱素子７は例えば感熱記
録に用いられる発熱抵抗体等の画素単位の大きさを有す
るものであって、単一素子であっても、又複数個の素子
をライン状又はマトリックス状に配置したものであって
もよい。第３図（Ｂ）はインクシート１と発熱素子７と
の重なりを示すものであり、発熱素子７に対してインク
シート１のひとつの開口４が重なり合う様な構成も可能
であるが、図示例のように複数個の開口４・・・がラン
ダムに重なり合う様な構成にした方が位置合せ等の繁雑
さが省略できて好ましい。

発熱抵抗体にパルス状の電圧を印加して発熱素子７を瞬
時に加熱すると、液状インク５を構成している溶剤等の
気化成分が瞬時に気化して、その膨張力に基いて開口４
中のインク５を記録紙８万′向に押し出して記録が行わ
れる。

尚、本発明に係るインクシートは第６図に示したように
シートをエンドレス状にして用いたプリンタに使用して
も、また第７図に示したプリンタにようにインクシート
をエンドレス状に構成することなく用いた装置に使用さ
れてもよいことは勿論である。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、インクノズルの機能
を有したインクシートを、金属フィルムの一面側（記録
ヘッド側）に絶縁体層を被着した構成としたので、記録
ヘッドの発熱によってインクを噴射する場合、加熱不要
なシート部分にまで熱拡散が生じるのを防止することが
できる。加えて、記録ヘッドの発熱部は金属フィルム面
ではなく絶縁体層面に接触することになり、金属フィル
ムのみから成る従来のインクシートに比ベヘッド発熱部
の摩耗が少なくなるという利点がある。また、絶縁性シ
ートのみから成る従来のインクシートと比較すれば、強
度的にも有利なインクシートを構成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るインクジェットプリンタ用インク
シートの構成を示す断面図、第２図は第１図のインクシ
ートの正面図、第３図は第１図のインクシートを用いた
インクジェット記録方式を説明する説明図、第４図は従
来のインクシートの構成を示す断面図、第５図は第４図
のインクシートの正面図、第６図は従来のインクジェッ
トプリンタの一例を示す説明図、第７図はインクジェッ
トプリンタの他の従来例を示す説明図である。 １・・・インクシート　　２・・・金属フィルム３・・
・絶縁体層　　　　４・・・開口（孔、凹部）５・・・
液状インク　　　６・・・記録ヘッド７・・・ヘッド発
熱部　　８・・・記録紙第１図 第２図 第３ｍ 第４図　　　　　第５図 第６図 旧−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 多数の微小開口を有して該開口内に液状インクを充填保
   持して記録紙と離間対向した記録ヘッド部に搬送し、記
   録ヘッドの熱的作用に基づいて前記開口内のインクを選
   択的に飛翔させ記録を行うインクジェットプリンタ用イ
   ンクシートにおいて、インクシートを、金属フィルムと
   このフィルムにおける前記記録ヘッドで加熱される側の
   面に被着した絶縁体層とで二層に構成したことを特徴と
   するインクジェットプリンタ用インクシート。