JPS6117062Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、土留構造に関し、壁構成体を支持す
るためにアースアンカーの取付作業を容易迅速に
行えるように、しかも、十分な止水性及び強度を
備えさせるようにする事を目的とする。

次に、例示図により本考案の実施態様を説明す
る。

鋼管１を並設すると共に、鋼管１の隙間をコン
クリート建造物２で埋めて、強度及び止水性に優
れた壁構成体を形成してある。壁構成体を支持す
るアースアンカー３をコンクリート建造物２に対
して貫通させ、相隣る鋼管１にわたると共にそれ
ら鋼管１に付設したストツパー４により受止めら
れた状態で受座５をを設け、アースアンカー３に
螺着した締付ナツト６を、受座主体５ａに球面受
けされた受止め部材５ｂに押圧接触させて、アー
スアンカー３の上下角にかかわらず良好に締付け
を行えるように構成してある。

尚、受座５の具体的構造は任意に変更でき、ま
た、アースアンカー３はロツド式あるいはワイヤ
ー式が利用できる。そして、受座５を３本以上の
鋼管にわたらせてもよく、その場合、必ずしも全
ての鋼管１にストツパー４を付設する要は無い。

以上要するに、本考案による土留壁構造は、並
設した鋼管１の隙間をコンクリート建造物２で埋
め、アースアンカー３を前記コンクリート建造物
２に対して貫通させ、前記アースアンカー３に付
設した締付ナツト６に対する受座５を、前記鋼管
１の隣るものにわたる状態でかつ前記鋼管１に付
設したストツパー４で受止めさせた状態で設けて
ある事を特徴とする。

すなわち、止水性及び強度に優れた土留壁を形
成するに、従来一般に、コンクリート製壁体の鉄
筋にアングル鋼を溶接し、Ｈ型鋼をアングル鋼に
取付け、Ｈ型鋼に受座を取付けているが、受座取
付に多大の労力と時間を要する欠点があつた。し
かし、本考案の構造によれば、単に鋼管１にスト
ツパー４を取付けるあるいは予め取付けておくだ
けで受座５の装着が可能であり、作業性を顕著に
向上でき、その上、コンクリート建造物２によつ
て鋼管１を抱込むような状態にできるから、優れ
た止水性及び強度を十分に得られるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る土留壁構造の態様を例示
し、第１図は要部の縦断面図、第２図は要部の横
断面図である。 １……鋼管、２……コンクリート建造物、３…
…アースアンカー、４……ストツパー、５……受
座、６……締付ナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 並設した鋼管１の隙間をコンクリート建造物２
   で埋め、アースアンカー３を前記コンクリート建
   造物２に対して貫通させ、前記アースアンカー３
   に付設した締付ナツト６に対する受座５を、前記
   鋼管１の隣るものにわたる状態でかつ前記鋼管１
   に付設したストツパー４で受止めさせた状態で設
   けてある事を特徴とする土留壁構造。