JPS6117009B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は静止位置で自由に回転し得る調節用ボ
タンを備えた調節装置に関する。このボタンは手
元で圧力を加えることによつて、１個の調節可能
な素子を変化させるために、例えば電子的測定位
置の検定又は、零点調節のために、運転させ得
る。

増加する量で必要な測定又は環境条件、例えば
空気或いは水の毒物含有量の監視のために電気的
或いか電子的な装置が使用されるが、これはしば
しば非常に高い感度をもたなくてはならないが、
当該運転に当つてはたとえばガス分析又は湖沼学
的の目的の携帯用装置のごとく、環境にさらされ
るものである。このような装置はしばしばその固
有測定の開始前に標準値又はゼロ値についての調
整をしなくてはならないので、その後測定中には
不必要に変えられてはならい、即ち偶然変動に対
して保護されなければならない。偶然の変動に対
して保護される。この種の公知の装置は、しかし
ながら、戸外での使用にはよく適応しておらず又
は比較的複雑な構造をもつている。

本発明の目的は、簡単なしかし乍ら確実に作動
する構成をもつ上記の方式の調節装置であつて、
この装置は水又は汚染物質の、調節装置を備えた
容器又はその中の設備への侵入を確実に防止する
ものである。

前記目的は本発明によれば、回動自在な軸を有
する調節素子と、前記軸を回動自在に収容するよ
うに前記調節素子が一端に連結された第１の筒状
部材と、前記第１の筒状部材の他端内部に摺動か
つ回動自在に嵌合されており、かつ前記軸と結合
自在に形成された第２の筒状部材と、前記第２の
筒状部材の一端内部に固定的に嵌合されており、
かつ前記第１の筒状部材の他端外周面上に摺動か
つ回動自在に嵌合された調節摘みと、前記調節摘
みと前記第１の筒状部材との間の接合面をシール
すべく前記接合面に設けられた第１のシール部材
と、前記第１の筒状部材が貫通した状態で取付け
られた壁部と、前記調節摘み側の前記壁部の壁面
と前記第１の筒状部材との間の部位をシールすべ
く前記部位に設けられた第２のシール部材と、前
記第１の筒状部材内において、前記調節素子と前
記第２の筒状部材との間に配置されており、前記
調節素子と前記第２の筒状部材に両端が夫々当接
し、前記調節摘みが前記調節素子に向かつて押圧
された時に、前記軸が前記第２の筒状部材に結合
されると共に前記押圧が解放された時に前記軸の
前記第２の筒状部材に対する結合が解除されるよ
うな長さを有するばね部材とからなる調節装置よ
り達成される。

この発明による調節装置は、調節摘みとしての
１個の調節用ボタンを有しており、該ボタンは内
部が空洞に形成されており、第１の筒状部材とし
ての固定シリンダの他端が、前記ボタンの空洞部
分の内周面に回転し得るように取付けられてお
り、その際ボタンの内側と固定シリンダとの間に
は調節用ボタンの開放端の近くに第１のシール部
材としての１個のパツキングがあり、空洞内部空
間を水又は汚染物質の浸入に対して保護するもの
である。

以下本発明の具体例を図面に基づいて説明す
る。

本発明装置は、１個の容器の壁１１０に、特に
固定するのに役立つ第１の筒状部材としての固定
シリンダ１１をもつている。壁１１０への漏れを
防止して固定するために、シリンダ１１は雌ネジ
を具備する締付部材としての部材１７で壁１１０
の内側に対し加圧状態で固定されており、壁１１
０の外側である固定シリンダ１１の他端側の壁面
と固定シリンダ１１との間の部位に設けられた第
２のシール部材としてのパツキングリング１６に
よつて密閉が確保される。壁１１０によつて囲ま
れた容器の内部には、回転によつて調節される調
節素子としての素子１８例えばポテンシオメー
タ、回転コンデンサ又はこれに類似したものがあ
らかじめ備えられている。ここに示しされている
素子１８の、例えば外側にネジ山を付したソケツ
ト１８１による直接的な固定と固定シリンダ１１
の対応する内側ネジ山１８２を備えた装置側の端
部と雌ネジ部材１９による固定はすぐれている
が、決定的なものではない。素子１８に、図示さ
れているごとく直接又は間接に連結された回転可
能な軸としての運動軸１２０が延びる場合には、
もしも調節摘みとしての回転摘み１３と、それに
結合している第２の筒状部材としての中空軸１４
が手元で圧力を加えることによつてバネ１５の張
力に抗して矢印Ａの方向、つまり壁１１０の方に
動かされるならば、この中空軸１４の端部１３０
は、外側にある回転摘み１３と共に静止状態では
自由に回転し得る中空軸１４と噛み合い得る。好
ましくは、中空軸１４の内側の端部１０１は、回
転摘み１３の押し付けによつて生起される運動軸
１２０の端部１３０とのカツプリングが直ちに解
放されるように、内部円錐１０４があり、ばね部
材としてのバネ１５が中空軸１４をカツプリング
の位置から外す。もし、カツプリングを作用させ
ないように回転摘み１３を内側に押すならば、回
転摘み１３は自由に、即ち運動軸１２０を伴うこ
となく、かつそれ故に素子１８の調節を変えるこ
となく回転でき、それによつて好ましくない調節
が阻止される。好ましくはカツプリングシリンダ
として作成された図示するごとき中空軸１４は、
目的を達成するため比較的長く、少なくともその
直径の２倍の長さであり、かつその大部分にわた
り、例えば少なくともその長さの75％は固定シリ
ンダ１１の内壁を滑動する。カツプリング用端部
１０１又はカツプリング用中空軸１４の外側には
固定シリンダ１１の内壁の対応して形成された部
分にシヨルダ１５０が隣接して備えられている。
回転摘み１３の内側とシリンダ１１の外側との間
の第１のシール部材としてのパツキングリング１
２は、回転摘み１３の開放端近傍に、シリンダ１
１の内部へ水及び汚染物質の浸入およびそれによ
つて壁１１０で囲まれた容器の内部又は調節可能
な素子１８への浸入を防止するように装着されて
いる。このパツキングリング１２はＯ−リングの
形態であつて空洞カプセルとして回転摘み１３の
内壁の溝中にあつて、素子１８の調節のために回
転摘み１３を壁１１０の方向に向つて面１０４と
運動軸１２０の端部１３０とがカツプルするよう
に押し付け、かつ運動軸１２０と共に回転する際
には回転摘み１３と共に動く。できるだけパツキ
ングの摩擦を少なくするためには、パツキングの
直径はできるだけ小さく保つべきである。尚、カ
ツプリングシリンダとして形成された中空軸１４
の運動長の、環状パツキングの直径に対する比が
少なくとも１：１に達する時には、回転摘み１３
又は中空軸１４の軸方向への運動が可能である。
好ましくは直後に、例えば内側のネジ山１８２に
螺入することによつて固定シリンダ１１に固定さ
れた外側にネジ山を有するソケツト１８１は運動
軸１２０の回転によつて調節し得る素子１８を、
隣接するバネ１５及び中空軸１４との間の張力の
調節に役立たせ、一方ソケツト１８１は固定シリ
ンダ１１の内側ネジ山中で雌ネジ部材１９をゆる
めて軸方向に押し、かつ雌ネジ部材１９の締め付
けによつて固定される。このようにして、内側の
ネジ山１８２内のソケツト１８１の軸方向の位置
を変えることによつてもカツプリング１０４−１
３０のあそびが調節される。回転摘み１３は、助
骨形又は溝形のギザギザをもち得、心棒１３５で
中空軸１４の穿孔１６０内に挿入されている。固
定シリンダ１１は壁１１０に締付部材としての雌
ネジ部材１７によつて外側ネジ山１７０で締付け
られている。固定シリンダ１１は目的にかなうよ
うに耐腐蝕性金属で仕上げられている。この装置
の可動部分、特に回転摘み１３及びこれと共に自
由に回転し得る中空軸１４は、金属の面に対し摺
動容易な部材から形成され得る。バネ１５は好ま
しくは不錆鋼で、パツキング１２と１６は合成弾
性体から成つている。本発明による装置のために
適した素材の選択には、制作を容易とするため、
運転を容易とするため、さらにコストを安くする
ために、その都度、所望の調節可能な素子１８及
び測定又は監視の性質をもつ他の素子と同じく多
種多用な選択基準がある。

本発明による調節装置は、特に空気又は水の如
き液体又は気体媒体の研究又は監視のための測定
位置、例えば水に溶けた酸素の流水中又は静水中
の含有量を、携帯用又は静置形の装置で測定する
ための装置の調節手段、例えば検定及び／又は零
点調整窓口として適している。

このように、本発明の調節装置においては、第
２の筒状部材の一端内部に固定的に嵌合されてお
り、かつ第１の筒状部材の他端外周面上に摺動か
つ回転自在に嵌合された調節摘みを有しており、
前記調節摘みと第１の筒状部材との間は第１のシ
ール部材によつてシールされてなるため、前記調
節摘みばねの伸長に抗する力で押し付けられ調節
素子の軸と嵌合し調節可能な状態に設定され、前
記第１の筒状部材の外周面上を摺動かつ回動する
とき、前記調節摘みと前記第１の筒状部材との嵌
合面は第１のシール部材によつて簡単かつ確実に
シールされる。また、外部環境に曝された状態に
おかれる第１の筒状部材の他端側と調節摘みと
は、まずその嵌合面の保護が重要となり、その
点、本発明の装置においては、前記嵌合面におい
て調節摘みが摺動かつ回動自在に形成されている
為、前記嵌合面への塵埃の浸入を最小限にとどめ
得るだけでなく、前記嵌合面に設けられた第１の
シール部材によつて、前記調節摘みを摺動かつ回
動にともなつて、前記嵌合面に付着する塵埃を取
り除き得るものである。したがつて、前記嵌合面
は保護され、調節摘みの操作は良好に行ない得る
ものであり、延いては、装置全体の良好な作動を
達成し得るものである。

加えて、本発明の調節装置においては、前記調
節摘み側の前記第１の筒状部材が貫通した状態で
取付けられた壁部の壁面と前記第１の筒状部材と
の間の部位が第２のシール部材によつてシールさ
れてなるため、第１の筒状部材が壁面に取付けら
れる部位において、壁部によつて隔てられている
装置の内部と外部とは完全にかつ確実にシールさ
れる。そしてまた、本発明の装置における第２の
シール部材の設定位置からも明らかなように、第
１の筒状部材の腐食等の不都合を最小限に抑える
べく工夫がなされているものである。

本発明は、以下に示す実施の態様を包含するも
である。

(1) 圧力を加えることにより１つの調節可能な素
子との結合によつて一時的に作動し得る、静止
状態では自由に回転し得る調節摘みをもつ装置
であつて、回転摘み１３の円部が空洞に形成さ
れたボタン状の摘みに形成されており、かつ固
定シリンダ１１の１端のまわりに回転できるよ
うに組立てられており、固定シリンダ１１の内
部空間への水の侵入に対し、かつ汚染物質に対
する保護のために、回転摘み１３の内側と固定
シリンダ１１との間で、調節摘みの１端近くに
パツキング１２が備えられていることを特徴と
する調節装置。

(2) 固定シリンダ１１の内部にあつて、静止状態
では回転摘み１３と調節可能な調節素子１８と
の間に遮断されたカツプリングを形成する一
方、固定シリンダ１１の内部で回転摘み１３へ
の圧力をバネ圧に抗して作用してカツプリング
させるための調節用摘みに対して作用するバネ
１５を有することを特徴とする前記第１項に記
載の装置。

(3) カツプリングが静止状態では自由に回転し得
る、中空軸１４を有し、軸の１端は、回転摘み
１３に連結されており、軸の他端はカツプリン
グ面１０４を有しており、固定シリンダ１１の
内部に延びた調節可能な素子１８に固定された
運動軸１２０との噛み合い及び解放が自在に行
ない得るように前記運動軸１２０と対向する位
置に設けられていることを特徴とする前記第２
項に記載の装置。

(4) 固定シリンダ１１が回転摘み１３とは反対側
でこの固定シリンダ中に固定された調節可能な
素子１８を有しており、調節のためねじること
によつて所望の位置となる運動軸１２０が固定
シリンダ１１の内部に存在しており、かつ中空
軸１４と解放可能な摘み合わせを行うように形
成されており、中空軸は回転摘み１３と連結さ
れていて、固定シリンダ１１の内部に設置され
たバネ１５によつて運動軸１２０と噛み合わな
いように形成されて自由に回転し得る静止状態
が得られることを特徴とする前記第１項に記載
の装置。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明調節装置の好ましい具体例を示す
側断面図である。 １１……固定シリンダ、１３……回転摘み、１
４……中空軸、１５……バネ、１８……素子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 回動自在な軸を有する調節素子と、前記軸を
   回動自在に収容するように前記調節素子が一端に
   連結された第１の筒状部材と、前記第１の筒状部
   材の他端内部に摺動かつ回動自在に嵌合されてお
   り、かつ前記軸と結合自在に形成された第２の筒
   状部材と、前記第２の筒状部材の一端内部に固定
   的に嵌合されており、かつ前記第１の筒状部材の
   他端外周面上に摺動かつ回動自在に嵌合された調
   節摘みと、前記調節摘みと前記第１の筒状部材と
   の接合面をシールすべく前記接合面に設けられた
   第１のシール部材と、前記第１の筒状部材が貫通
   した状態で取付けられた壁部と、前記調節摘み側
   の前記壁部の壁面と前記第１の筒状部材との間の
   部位をシールすべく前記部位に設けられた第２の
   シール部材と、前記第１の筒状部材内において、
   前記調節素子と前記第２の筒状部材との間に配置
   されており、前記調節素子と前記第２の筒状部材
   に両端が夫々当接し、前記調節摘みが前記調節素
   子に向かつて押圧された時に前記軸が前記第２の
   筒状部材に結合されると共に前記押圧が解放され
   た時に前記軸の前記第２の筒状部材に対する結合
   が解除されるような長さを有するばね部材とから
   なる調節装置。 ２ 前記第２の筒状部材の他端に隣接した当該第
   ２の筒状部材の内面が、前記第２の筒状部材の他
   端方向へ向つて除々に大径となる円錐面を有して
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
   載の調節装置。 ３ 前記軸の一端が前記第２の筒状部材の前記円
   錐面に結合自在であるように、前記軸と前記第２
   の筒状部材とが形成されている特許請求の範囲第
   ２項に記載の調節装置。 ４ 締付部材の締付で前記第１の筒状部材が、前
   記壁部に取付けられていると共に、前記第２のシ
   ール部材からの漏洩が防止されていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項から第３項のいずれ
   かに記載の調節装置。 ５ 液媒体又は気体媒体の研究又は監視のための
   測定位置の調節手段として適用される特許請求の
   範囲第１項から第４項のいずれかに記載の調節装
   置。 ６ 酸素含有量の測定のための又はその他の水質
   の研究又は監視のための電子的測定装置の調節手
   段として適用される特許請求の範囲第１項から第
   ５項のいずれかに記載の調節装置。