JPS6116730Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は制御プラグを改良した接地装置付しや
断器に関する。

閉鎖配電盤内に設けた電源側断路部および負荷
側断路部は、負荷ケーブルおよび電源母線としや
断器とを電気的に開閉する役目をしている。しや
断器が閉鎖配電盤内で移動することによつて、し
や断器の端子と断路部とが接続している運転位置
と、端子と断路部とが切離れている断路位置とが
ある。そして、閉鎖配電盤たとえば負荷ケーブル
側を保守点検する時には、しや断器を断路位置に
移動し、しや断器に設けた接地装置の接地ブレー
ドを負荷側断路部に接続すると、負荷ケーブル側
→負荷側断路部→しや断器内の電極→接地部等の
経路を介して、接地状態で保守点検を行う。

接地状態でもし誤つて、中央側御室から制御ケ
ーブルを介して、しや断器を開放する指令が発信
されれば、しや断器は開放されるので、負荷ケー
ブル側で作業している作業員が感電する恐れがあ
る。

本考案の目的は、接地装置付しや断器において
接地装置として使用する場合、電気的操作ができ
ない接地装置付しや断器を提供することにある。

本考案の接地装置付しや断器は、接地装置とし
て使用する場合、電気的操作ができないようにす
るため、制御プラグ前部にシヤツターを設け、電
源側制御プラグが差込めないようにしたものであ
る。

以下、本考案の実施例を第１図ないし第６図に
より説明する。

閉鎖配電盤１内の隔壁２を介して１方側に電源
側断路部３および負荷側断路部４を、他方側に接
地装置付しや断器５を、それぞれ配置している。
接地装置付しや断器５はしや断部６Ａと操作機構
本体６Ｂとから構成されている。しや断部６に
は、上部端子７および下部端子８を取付けてい
る。上部端子７および下部端子８は負荷側断路部
３および電源側断路部４に接離する。接地装置付
しや断器５が閉鎖配電盤内を移動して、負荷側お
よび電導側断路部３，４と上部および下部端子
７，８とが接触している第４図の状態を運転位置
Ａと称する。また、断路部と端子とが接触してい
ない第６図の状態を断路位置Ｂと称する。操作機
構本体６Ｂの上部に取付けた軸受９には駆動軸１
０を挿入し、駆動軸１０には操作ハンドル１１と
レバー１２およびストツパー１３を取付ける。

操作ハンドル１１を反時計方向に回動すれば、
レバー１２に取付けた絶縁操作ロツド１４Ａおよ
びピン１４Ｂを介して接地ブレード１４は、負荷
側断路部３に接続する。この時、負荷側断路部４
→接地ブレード１４→しや断部６Ａ→しや断部の
先端に設けた接地端子１５→床面１６に設けた接
地断路部１７の経路で接地回路を形成する。操作
ハンドルを時計方向に回動すれば、上述と逆に接
地回路を形成しない。ストツパー１３は閉鎖配電
盤側面に取付けられた固定金具１８に係合してい
る。したがつて、接地断路部１７、固定金具１８
は断路位置Ｂに設置されている。

駆動軸１０に取付けた制御系インターロツク２
０は、次のように構成されている。シヤツター２
１の１方側のピン２２は駆動軸１０に取付けられ
たレバー２３に係合し、他方側のピン２４は操作
機構本体上に取付けられたガイド２５の溝２５Ａ
に挿入されている。したがつて、駆動軸１１を回
動すれば、それに応じてシヤツター２１は溝２５
Ａに沿つて昇降する。ガイド内に取付けられた制
御プラグ２６に電源側制御プラグ２７を挿入すれ
ば、リード線２８を介して中央制御室からの信号
が制御プラグ２６に入力されて、しや断部６Ａの
開閉を指示する。

次に制御系インターロツク２０の作用について
説明する。

第４図の運転位置Ａから第６図の断路位置Ｂに
移動する場合を説明する。

接地装置付しや断器１は第１図Ｂ、第４図の運
転位置Ａで、操作ハンドル１１は時計方向に回動
して、下側に位置している。このため、接地ブレ
ード１４は絶縁操作ロツド１４Ａを介して直立状
態になつている。ストツパー１３は固定金具１８
の上端面と接触し、操作ハンドル１１は時計方向
に回動できないようになつている。シヤツター２
１は第２図に示す如く制御プラグ２６の下側に位
置し、制御プラグ２６に電源側制御プラグを２７
を差し込む。この状態で、上部および下部端子
７，８は負荷側および電源側断路部３，４に接触
している。

制御プラグ２６から電源側制御プラグ２７を抜
い後、接地装置付しや断器１は第４図の運転位置
Ａから第５図の如く閉鎖配電盤外へ引出す。そう
すると、操作ハンドルは固定金具１８の制約がな
くなり、操作ハンドル１１を反時計方向に回動す
れば、これに応じて駆動軸１０も同方向に回動
し、接地ブレード１４およびストツパー１３とシ
ヤツター２１の位置は、次の如くなる。すなわ
ち、接地ブレード１４は第１図Ａの如く絶縁操作
ロツド１４Ａを介して直立状態から水平状態の位
置に来ている。ストツパー１３は固定金具１８の
段部１８Ａと対応する位置に来ている。シヤツタ
ー２１は上昇して制御プラグ２６の前面を覆う第
３図の位置に来ている。接地ブレード１４および
ストツパー１３とシヤツター２１とが上述の位置
に来ている第５図の位置から、接地装置付しや断
器１を閉鎖配電盤内に挿入して、第６図の断路位
置Ｂに移動する。

そうすると、接地ブレード１４は電源側断路部
３に挿入され、接地端子１５は接地断路部１７に
接地している。ストツパー１３は段部１８Ａに係
合し、操作ハンドル１１を操作出来ないようにし
ていると共に、シヤツター２１は制御プラグ２６
の前面を覆つているので、電源側制御プラグ２７
を挿入することは出来ない。したがつて、接地装
置付しや断器１を保守・点検中、遠方操作により
接地装置付しや断器１を投入したり、しや断した
り、等は出来ないので、作業員は安全に保守・点
検を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ＡおよびＢは本考案の実施例として示し
た接地装置付しや断器の斜視図および要部斜視
図、第２、３図は制御系インターロツクの斜視
図、第４図ないし第６図は本考案の実施例として
示した接地装置付しや断器を閉鎖配電盤に出入さ
せた時の側断面図である。 １……閉鎖配電盤、３，４……負荷側および電
源側断路部、５……接地装置付しや断器、７，８
……上部および下部端子、２１……シヤツター、
２６……制御プラグ、２７……電源側制御プラ
グ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 閉鎖配電盤内に設けた電源側および負荷側の固
   定断路部と、端子を有し、かつ閉鎖配電盤内に出
   入して両断路部と接離するしや断器と、可端子と
   固定断路部とが電気的に接触する運転位置および
   電気的に非接触状態の断路位置と、上記断路位置
   で端子の一方側を操作して、固定断路部と開閉す
   る接地ブレードと、接地ブレードおよびしや断器
   を介して接地する接地位置と、を具備した接地装
   置付しや断において、 接地装置付しや断器に設けた駆動軸と、駆動軸
   に設けた複数のレバーと、駆動軸を回動する操作
   ハンドルと、上記レバーと係合し、かつ駆動軸の
   回動に応じて移動する絶縁操作ロツドを介して固
   定断路部と開閉する接地ブレードと、 上記複数のレバーの一つに取付けられた閉鎖配
   電盤の固定金具方向に延びるストツパーと、固定
   金具は運転位置と対応する個所に形成したストツ
   パーと係合し、かつ接地ブレードが固定断路部と
   接触する方向に操作ハンドルの回動を阻止する上
   端面と、固定金具の断路位置と対応する個所に形
   成したストツパーと係合し、かつ接地ブレードが
   固定断路部から離れる方向に操作ハンドルの回動
   を阻止する段部と、 しや断器に設けた制御プラグと、駆動軸に取付
   けられ、かつ接地ブレードが固定断路部から離れ
   る方向に操作ハンドルを回動した時に制御プラグ
   の前面を覆い電源側制御プラグを制御プラグに挿
   入するのを阻止するシヤツターと、 から成ることを特徴とする接地装置付しや断
   器。