JPS6116459B2 - - Google Patents

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JPS6116459B2
JPS6116459B2 JP58227597A JP22759783A JPS6116459B2 JP S6116459 B2 JPS6116459 B2 JP S6116459B2 JP 58227597 A JP58227597 A JP 58227597A JP 22759783 A JP22759783 A JP 22759783A JP S6116459 B2 JPS6116459 B2 JP S6116459B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
atelocollagen
reinforcing layer
collagen
solution
wound
Prior art date
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Expired
Application number
JP58227597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59160464A (ja
Inventor
Teruo Myata
Masayasu Furuse
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koken Co Ltd
Original Assignee
Koken Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koken Co Ltd filed Critical Koken Co Ltd
Priority to JP58227597A priority Critical patent/JPS59160464A/ja
Publication of JPS59160464A publication Critical patent/JPS59160464A/ja
Publication of JPS6116459B2 publication Critical patent/JPS6116459B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は生体表面の被覆材の製造方法に関し、
特に、火傷、擦過傷、皮膚欠損などの創傷面を一
時的に保護及び治療するための被覆材の製造方法
に関するものである。
この種の被覆材としてスポンジ構造のものを用
いることは、生体との接着性、創傷面の保護、通
気性、治瘉効果などの観点から都合が良いことが
知られている。しかしながら、スポンジ構造物は
引張りや引き裂きなどの物理的強度が極めて弱い
という本質的な欠陥を有しており、このことが実
際の臨床において大きな障害となつていた。
また従来より用いられている生体表面の被覆
材、例えば、創傷面の保護カバー材料として消毒
済のガーゼもしくはこれに消毒薬を含侵させたも
のが用いられてきた。しかしガーゼそのものは創
傷面を外部感染から保護するのに役立つが、生体
組織とのなじみがなく、積極的な傷の回復には関
与し得ない。
本発明の目的は積極的な傷の治瘉及び保護に役
立ち、しかも実際の使用に際しての物理的強度に
優れた生体表面の被覆材の製造方法を提供するこ
とである。即ち、本発明は、生の若い動物の真皮
の不溶性コラーゲンをプロテアーゼで処理して得
られた酸性のアテロコラーゲン液を網状補強層に
付着させた後、アテロコラーゲン液を中和してゲ
ル化させ、次いで水洗および凍結乾燥することに
よつてアテロコラーゲンを含有する多孔質層と網
状補強層とを一体的に形成することを特徴とする
生体表面の被覆材の製造方法に係るものである。
コラーゲンは動物の皮膚などの結合組織の主要
タンパク質であり、分子量約30万、分子長約3000
Å、分子径約15Åの細長い棒状の分子である。そ
して分子の両末端には、分子の全重量の1%以下
に相当する量のテロペプタイドが存在し、この部
分が動物の種特異性をもつている。云い換える
と、テロペプタイドが抗原性を示す。その上、抽
出できるコラーゲン分子は動物界には僅かにしか
存在せず、応用に際して、実用上、その原料は非
常に局限される。例えば、コラーゲンの最も良い
原料である牛の皮膚の場合、抽出できるコラーゲ
ン分子は、生後2〜3ケ月の仔牛の皮膚に僅か1
%程度存在するのみで、大部分は不溶性コラーゲ
ンである。不溶性コラーゲンの不溶化の実態は、
テロペプタイドを介しての分子間架橋であるの
で、プロテアーゼの作用によりテロペプタイドを
除去すると同時に、分子間架橋も切断することに
より、不溶性コラーゲンを可溶性の、しかも分子
状分散のアテロコラーゲンとして取り出すことが
できる。このアテロコラーゲンはテロペプタイド
のみが選択的に消化除去されたコラーゲンであつ
て、その生物学的な特徴は、(1)、動物組織との親
和性がある。(2)、他の動物からのアテロコラーゲ
ンでも抗原性がなく、拒絶反応を示さない。(3)、
アテロコラーゲン表面上に細胞がよく成長し、細
胞成長の足場として都合がよい。(4)、傷をアテロ
コラーゲンでカバーすると、上皮形成が順調で、
傷の治瘉を促し、治瘉後の表皮は滑らかである、
などである。
このような特徴をもつアテロコラーゲンを構成
分とするスポンジ等の多孔性物質をバンテージ等
に応用することは当を得た論理的なものであつ
て、従来のものよりもすぐれた効果を得ることが
できる。
本発明で使用されるアテロコラーゲン液は生の
若い動物の真皮の不溶性コラーゲンを酸水溶液、
例えば酢酸水溶液中でプロテアーゼ、例えばペプ
シンを用いてコラーゲン中のテロペプタイドを除
去して得られた酸性(PH2〜4)のアテロコラー
ゲン液である。このアテロコラーゲン液は0.5〜
5%溶液として好ましく用いられる。
本発明に使用される網状補強層としては布製メ
ツシユ、ガーゼ、テトロン製又はナイロン製等の
網状体が挙げられる。
前記アテロコラーゲン液を前記網状補強層に付
着させる量はゲル化後に厚さ0.5mm〜10mmの多孔
質層が得られるようにするのが好ましい。
網状補強層に付着させた酸性(PH2〜4)のア
テロコラーゲン液を中和させるために使用される
アルカリとしてはアンモニア水などを用いること
ができる。アテロコラーゲン液を付着させた網状
補強層を例えば1〜5%のアンモニア水に浸漬す
ることによつてアテロコラーゲンをゲル化させる
ことができる。
こうして形成された構造体を水洗及び凍結乾燥
することによつてアテロコラーゲンを含有する多
孔質層と網状補強層が一体的に形成された生体表
面の被覆材が得られる。
次に本発明を第1図〜第3図に付き説明する。
先ず深さ10mmの平板状容器(図示せず)の底に布
製メツシユ5を敷き、酸性(PH3)のアテロコラ
ーゲン液(3%溶液)を流し込む。この際に、布
製メツシユ5の網目の内部及び布製メツシユ5を
構成する布糸9中にアテロコラーゲン液が滲み込
んで接着効果を高めている。従つてスポンジシー
ト3はメツシユ5とは通常の接着剤を使用しなく
てもアテロコラーゲン自体が接着剤として作用す
るので都合がよい。しかる後、3%のアンモニア
水に浸漬してアテロコラーゲンをゲル化させ、次
に水洗後、凍結乾燥により脱水する。
以上の操作によつて被覆材1を得ることができ
る。なおスポンジシート3の厚さは上記平板状容
器の深さを調節することにより調整でき、また第
3図に明示するようなスポンジシート3の孔11
の粗密の程度はアテロコラーゲン濃度を変化させ
ることにより調節できる。
また無菌のアテロコラーゲンスポンジシート3
には消毒殺菌剤や抗生物質などの医薬品を含浸さ
せることもでき、この場合には消毒殺菌効果を加
味した被覆材1が得られる。
以上本発明を例示したが、上述の例は本発明の
技術的思想に基づいて更に変形可能である。
この被覆材1の使用に際し、スポンジシート3
は創傷面に直接に当接して創傷面を保護しかつ積
極的な傷の回復を促すために役立ち、布製メツシ
ユ5は上述のスポンジシート3の補強用部材とし
て役立つ。実際に被覆材1を創傷面に当てがう時
には、被覆材1のスポンジシート3側を創傷面に
当て、それから通常の接着テープ等を用いて被覆
材1と生体とを相対的に止着する。なお、本発明
の方法によつて得られる被覆材は、バンテージ、
ばんそうこう等の保護カバー材にも適用可能であ
り、人体以外の生体にも応用できる。
また、この被覆材は上述の如く、例えば創傷面
に当てがう多孔質層にアテロコラーゲンを含有せ
しめ、この多孔質層上に網状の補強層を形成して
あるので、創傷面を外部から保護できると同時に
アテロコラーゲン特有の生物学的特性、例えば、
傷の修復作用によつて傷を積極的に治瘉でき、そ
の上、被覆材の実質的な物理的強度を大巾に向上
させることができる。従つて実際の臨床におい
て、多孔質層がその本来的性質として有している
物理的強度の欠如を補強層によつて実質的に補う
ことが可能となり、臨床上の観点から非常に優れ
た一時的な生体表面の被覆材を得ることができ
る。また多孔質層及び網状の補強層は双方共に通
気性も良く、保護カバー材として好ましいもので
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであつて、
第1図は被覆材の縦断面図、第2図は被覆材の平
面図、第3図は被覆材の底面図である。 なお図面に用いられた符号において、3……ア
テロコラーゲンスポンジシート、5……布製メツ
シユ、である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 生の若い動物の真皮の不溶性コラーゲンをプ
    ロテアーゼで処理して得られた酸性のアテロコラ
    ーゲン液を網状補強層に付着させた後、アテロコ
    ラーゲン液を中和してゲル化させ、次いで水洗お
    よび凍結乾燥することによつてアテロコラーゲン
    を含有する多孔質層と網状補強層とを一体的に形
    成することを特徴とする生体表面の被覆材の製造
    方法。
JP58227597A 1983-12-01 1983-12-01 生体表面の被覆材の製造方法 Granted JPS59160464A (ja)

Priority Applications (1)

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JP58227597A JPS59160464A (ja) 1983-12-01 1983-12-01 生体表面の被覆材の製造方法

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58227597A JPS59160464A (ja) 1983-12-01 1983-12-01 生体表面の被覆材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59160464A JPS59160464A (ja) 1984-09-11
JPS6116459B2 true JPS6116459B2 (ja) 1986-04-30

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ID=16863418

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58227597A Granted JPS59160464A (ja) 1983-12-01 1983-12-01 生体表面の被覆材の製造方法

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JP (1) JPS59160464A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4950483A (en) * 1988-06-30 1990-08-21 Collagen Corporation Collagen wound healing matrices and process for their production

Also Published As

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JPS59160464A (ja) 1984-09-11

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