JPS6115433Y2 - - Google Patents
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- JPS6115433Y2 JPS6115433Y2 JP1979173477U JP17347779U JPS6115433Y2 JP S6115433 Y2 JPS6115433 Y2 JP S6115433Y2 JP 1979173477 U JP1979173477 U JP 1979173477U JP 17347779 U JP17347779 U JP 17347779U JP S6115433 Y2 JPS6115433 Y2 JP S6115433Y2
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- JP
- Japan
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- cooling water
- pipe
- tank
- water
- engine
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- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 53
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Landscapes
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、水冷エンジンの冷却水を冷却するた
めのラジエータのアツパタンクとして使用され、
冷却水中に混入した気泡を冷却水から分離する気
泡分離タンクの改良に関する。
めのラジエータのアツパタンクとして使用され、
冷却水中に混入した気泡を冷却水から分離する気
泡分離タンクの改良に関する。
水冷エンジンの冷却水を冷却するためのラジエ
ータは、多数の液管の間に放熱用フインを挾持し
てなるコア部の上下に、それぞれ液管を保持する
座板を介してアツパタンクとロアータンクとが固
定され、アツパタンクの側壁には入口管が、ロア
ータンクの側壁には出口管が接続されている。冷
却水はロアータンクの出口管からポンプに吸引さ
れてエンジンのウオータジヤケツト内に送られて
エンジンを冷却し、熱くなつた冷却水は入口管か
らアツパタンク内に入り、ついでコア部の液管を
流下しながら、このコア部を流通する空気との間
で熱交換して冷却された後ロアータンクに還流
し、再びエンジンの冷却に供される。
ータは、多数の液管の間に放熱用フインを挾持し
てなるコア部の上下に、それぞれ液管を保持する
座板を介してアツパタンクとロアータンクとが固
定され、アツパタンクの側壁には入口管が、ロア
ータンクの側壁には出口管が接続されている。冷
却水はロアータンクの出口管からポンプに吸引さ
れてエンジンのウオータジヤケツト内に送られて
エンジンを冷却し、熱くなつた冷却水は入口管か
らアツパタンク内に入り、ついでコア部の液管を
流下しながら、このコア部を流通する空気との間
で熱交換して冷却された後ロアータンクに還流
し、再びエンジンの冷却に供される。
ところで、このようなラジエータにおいては、
自動車の走行時の振動やエンジン加熱時の冷却水
沸騰等により、アツパタンク内及びエンジンのウ
オータジヤケツト内の冷却水中に気泡が混入する
場合が生ずる。このような冷却水中に生じた気泡
について何も対策を講じないと、冷却水に伴なわ
れて、冷却水系を循環するようになり、コア内で
は空気との熱交換効率が低下することになり、エ
ンジンのウオータジヤケツト内ではエンジンの冷
却効率の低下を招来するとともに、著しい場合
は、気泡が直接接触するエンジンブロツクの表面
が加熱し、エンジンブロツクに亀裂を生じてしま
う恐れもある。又、冷却水循環用ポンプ内では、
ポンプの能力を著しく低下させることは勿論のこ
と、著しい場合、キヤビテーシヨン(空洞現象)
によりポンプ内にエローシヨン(潰食)を起こ
し、ポンプの破損につながることの恐れもある。
自動車の走行時の振動やエンジン加熱時の冷却水
沸騰等により、アツパタンク内及びエンジンのウ
オータジヤケツト内の冷却水中に気泡が混入する
場合が生ずる。このような冷却水中に生じた気泡
について何も対策を講じないと、冷却水に伴なわ
れて、冷却水系を循環するようになり、コア内で
は空気との熱交換効率が低下することになり、エ
ンジンのウオータジヤケツト内ではエンジンの冷
却効率の低下を招来するとともに、著しい場合
は、気泡が直接接触するエンジンブロツクの表面
が加熱し、エンジンブロツクに亀裂を生じてしま
う恐れもある。又、冷却水循環用ポンプ内では、
ポンプの能力を著しく低下させることは勿論のこ
と、著しい場合、キヤビテーシヨン(空洞現象)
によりポンプ内にエローシヨン(潰食)を起こ
し、ポンプの破損につながることの恐れもある。
このような欠点を取り除くために、従来からア
ツパタンクを、内部に気泡を冷却水から分離する
機構を有する気泡分離タンクとしたラジエータが
用いられている。
ツパタンクを、内部に気泡を冷却水から分離する
機構を有する気泡分離タンクとしたラジエータが
用いられている。
この種のタンクを用いるラジエータは、建設機
械又は大型トラツク等のように大型エンジンを搭
載し、かつ、振動が激しい車両に組み込まれてい
る。
械又は大型トラツク等のように大型エンジンを搭
載し、かつ、振動が激しい車両に組み込まれてい
る。
ここで、従来の気泡分離タンクを用いたラジエ
ータの一例を挙げ、その構造と作用について説明
する。
ータの一例を挙げ、その構造と作用について説明
する。
第1図は従来の気泡分離タンクを用いたラジエ
ータの概略を表わす要部縦断図と、エンジン冷却
水系を示す図である。
ータの概略を表わす要部縦断図と、エンジン冷却
水系を示す図である。
このラジエータは、多数の液管12,12…
と、これらの液管間に挾持された放熱用フイン1
3,13とからなるコア部11の上下に、それぞ
れ液管12,12…を保持する座板14,14を
介してアツパタンク2とロアータンク19とが固
定されている。アツパタンク2の側壁には入口管
10aが、ロアータンク19の側壁には出口管1
0bが接続されている。そして、前記アツパタン
ク2は隔板3により上部室4と、下部室5とに分
割されており、この下部室5には前記入口管10
aが開口し、上部室4の下方の冷却水面下には、
吸入管8が開口している。さらに隔板3の上面に
は、下端が下部室5に開口している脱気管6が複
数本植立されている。又上部室4の上方の空気層
部には、エンジンウオータジヤケツト中に生じた
気泡を排出するためのバイパス管15が開口して
いる。
と、これらの液管間に挾持された放熱用フイン1
3,13とからなるコア部11の上下に、それぞ
れ液管12,12…を保持する座板14,14を
介してアツパタンク2とロアータンク19とが固
定されている。アツパタンク2の側壁には入口管
10aが、ロアータンク19の側壁には出口管1
0bが接続されている。そして、前記アツパタン
ク2は隔板3により上部室4と、下部室5とに分
割されており、この下部室5には前記入口管10
aが開口し、上部室4の下方の冷却水面下には、
吸入管8が開口している。さらに隔板3の上面に
は、下端が下部室5に開口している脱気管6が複
数本植立されている。又上部室4の上方の空気層
部には、エンジンウオータジヤケツト中に生じた
気泡を排出するためのバイパス管15が開口して
いる。
このラジエータを備えたエンジン冷却水系は第
1図のような配管からなつている。アツパタンク
2の上部室4に開口した吸入管8はロアータンク
19に開口した出口管10bと共に冷却水循環用
ポンプ9の吸入側に接続されている。そして、こ
のポンプ9の回転に伴ない、アツパタンク2の上
部室4中及びロアータンク19中の冷却水は、吸
引され、ついでエンジン17のウオータジヤケツ
トに向けて吐出される。吐出された冷却水は、エ
ンジン17のウオータジヤケツト内を流下してエ
ンジンを冷却した後、このウオータジヤケツトに
接続した入口管10aに流入する。このウオータ
ジヤケツトと入口管10aとの接続部には、ワツ
クス型サーモスタツト式流路開閉弁18が設けら
れている。この開閉弁18は、冷却水が低温の場
合は流路を閉じて冷却水の循環を停止し、冷却水
が昇温するのに応じて開弁間隔をひらき、エンジ
ンを最適に冷却するように自動的に流量を調整し
ている。入口管10aに、流入した冷却水は、ア
ツパタンク2の下部室5に流入し、ついでコア部
11の液管12を流下しながら、コア部11を流
通する空気との間で熱交換して冷却されてロアー
タンク19に還流する。
1図のような配管からなつている。アツパタンク
2の上部室4に開口した吸入管8はロアータンク
19に開口した出口管10bと共に冷却水循環用
ポンプ9の吸入側に接続されている。そして、こ
のポンプ9の回転に伴ない、アツパタンク2の上
部室4中及びロアータンク19中の冷却水は、吸
引され、ついでエンジン17のウオータジヤケツ
トに向けて吐出される。吐出された冷却水は、エ
ンジン17のウオータジヤケツト内を流下してエ
ンジンを冷却した後、このウオータジヤケツトに
接続した入口管10aに流入する。このウオータ
ジヤケツトと入口管10aとの接続部には、ワツ
クス型サーモスタツト式流路開閉弁18が設けら
れている。この開閉弁18は、冷却水が低温の場
合は流路を閉じて冷却水の循環を停止し、冷却水
が昇温するのに応じて開弁間隔をひらき、エンジ
ンを最適に冷却するように自動的に流量を調整し
ている。入口管10aに、流入した冷却水は、ア
ツパタンク2の下部室5に流入し、ついでコア部
11の液管12を流下しながら、コア部11を流
通する空気との間で熱交換して冷却されてロアー
タンク19に還流する。
一方、エンジン17のウオータジヤケツトの上
部からは、バイパス管15が分岐している。この
バイパス管15は前述のようにアツパタンク2の
上部室4の空気層部に導通していて、ウオータジ
ヤケツト内に生じた気泡を前記空気層に排出する
ようになつている。このように、入口管10aを
バイパスするバイパス管15が、ウオータジヤケ
ツトの気泡のたまりやすい上部から直接分岐して
アツパタンク2の上部室4に導通している理由
は、冷却水の気泡が入口管10aを通つてアツパ
タンク2の下部室5に流入しないようにするため
と、前記開閉弁18の開閉如何にかかわらず、気
泡を常に排出するようにするためである。
部からは、バイパス管15が分岐している。この
バイパス管15は前述のようにアツパタンク2の
上部室4の空気層部に導通していて、ウオータジ
ヤケツト内に生じた気泡を前記空気層に排出する
ようになつている。このように、入口管10aを
バイパスするバイパス管15が、ウオータジヤケ
ツトの気泡のたまりやすい上部から直接分岐して
アツパタンク2の上部室4に導通している理由
は、冷却水の気泡が入口管10aを通つてアツパ
タンク2の下部室5に流入しないようにするため
と、前記開閉弁18の開閉如何にかかわらず、気
泡を常に排出するようにするためである。
なお、前記バイパス管15で捕集しきれなかつ
た気泡は、入口管10aを流下してアツパタンク
2の下部室5の上部に浮上するが、前記脱気管6
を通つて上部室4の空気層中に排出される。
た気泡は、入口管10aを流下してアツパタンク
2の下部室5の上部に浮上するが、前記脱気管6
を通つて上部室4の空気層中に排出される。
ところが、アツパタンク2の上部室4にはバイ
パス管15や脱気管6を通じて気泡とともに冷却
水が流入するので、これを抜く必要がある。ま
た、アツパタンク2の注水口7から、このタンク
2内に冷却水を補給した場合も、まず水は上部室
4にたまるので、この水を冷却水系に行きわたら
せる必要がある。このため上部室4の下方の冷却
水面下に開口した吸入管8から、この上部室4に
たまつた冷却水をポンプ9によつて吸引し、冷却
水系全体に行きわたらせるようにしている。
パス管15や脱気管6を通じて気泡とともに冷却
水が流入するので、これを抜く必要がある。ま
た、アツパタンク2の注水口7から、このタンク
2内に冷却水を補給した場合も、まず水は上部室
4にたまるので、この水を冷却水系に行きわたら
せる必要がある。このため上部室4の下方の冷却
水面下に開口した吸入管8から、この上部室4に
たまつた冷却水をポンプ9によつて吸引し、冷却
水系全体に行きわたらせるようにしている。
以上述べたように構成されたラジエータに用い
られる気泡分離タンクにおいては、バイパス管1
5及び脱気管6は、気泡を空気層に排出するため
のものとはいえ、エンジン回転中は、始動時の一
瞬を除けば常にほとんど冷却水を吐出している。
ただ、冷却水中に気泡が発生した場合、前記バイ
パス管15及び脱気管6により直ちに排出される
ようになつているということであつて、入口管1
0aからアツパタンク2内に流入する冷却水に較
べるとバイパス管15からアツパタンク2内に流
入する冷却水の方が気泡を含む割合が高いという
だけである。従つて、バイパス管15より上部室
4内の空気層に冷却水が吐出する際にウオータジ
ヤケツトから運ばれた気泡は空気層中に放出され
るが、あらたに吐出冷却水が空気を巻き込んで
(第2図)上部室4内の冷却水中に多量の二次気
泡を発生せしむことになる。又、脱気管6からの
の吐出水についても同様なことが言える。
られる気泡分離タンクにおいては、バイパス管1
5及び脱気管6は、気泡を空気層に排出するため
のものとはいえ、エンジン回転中は、始動時の一
瞬を除けば常にほとんど冷却水を吐出している。
ただ、冷却水中に気泡が発生した場合、前記バイ
パス管15及び脱気管6により直ちに排出される
ようになつているということであつて、入口管1
0aからアツパタンク2内に流入する冷却水に較
べるとバイパス管15からアツパタンク2内に流
入する冷却水の方が気泡を含む割合が高いという
だけである。従つて、バイパス管15より上部室
4内の空気層に冷却水が吐出する際にウオータジ
ヤケツトから運ばれた気泡は空気層中に放出され
るが、あらたに吐出冷却水が空気を巻き込んで
(第2図)上部室4内の冷却水中に多量の二次気
泡を発生せしむことになる。又、脱気管6からの
の吐出水についても同様なことが言える。
特に、エンジンの回転数が高くなつたときは、
ポンプ9はエンジンを動力源としているので、エ
ンジン回転数に比例して冷却水の水圧は上昇し、
バイパス管15からの吐出水は第3図に示すよう
にアツパタンク2の対壁に当り、空気の巻き込み
が一段と激しくなり、冷却水中に一層多量の二次
気泡を発生せしむ。この場合も、脱気管6からの
吐出水によつても多量の二次気泡を発生せしむ。
これにより、上部室4の冷却水中には多量の気泡
が含まれることになる。
ポンプ9はエンジンを動力源としているので、エ
ンジン回転数に比例して冷却水の水圧は上昇し、
バイパス管15からの吐出水は第3図に示すよう
にアツパタンク2の対壁に当り、空気の巻き込み
が一段と激しくなり、冷却水中に一層多量の二次
気泡を発生せしむ。この場合も、脱気管6からの
吐出水によつても多量の二次気泡を発生せしむ。
これにより、上部室4の冷却水中には多量の気泡
が含まれることになる。
なお、脱気管6に関しては、開口端を吸入管8
と反対方向に直角に曲げて、吐出水による二次気
泡が吸入管8とは離れた場所に発生するようにし
てある。このため、気泡を含む冷却水が吸入管8
に達するまでに時間がかかるので、その間に気泡
は水面上に浮上して冷却水から分離されるように
なつている。
と反対方向に直角に曲げて、吐出水による二次気
泡が吸入管8とは離れた場所に発生するようにし
てある。このため、気泡を含む冷却水が吸入管8
に達するまでに時間がかかるので、その間に気泡
は水面上に浮上して冷却水から分離されるように
なつている。
しかし、バイパイ管15に関しては何ら対策が
とられていないため、冷却水吐出の際発生した多
量の気泡を含んだ上部室の冷却水は吸入管8か
ら、ポンプ9及びエンジン17に送られ、前述し
たような、エンジンの冷却効率の低下を招くとと
もに、エンジンブロツクに亀裂を生ぜしめたり、
ポンプの能力の低下を招くとともに、ポンプの破
損を起させしめたりする恐れがあつた。
とられていないため、冷却水吐出の際発生した多
量の気泡を含んだ上部室の冷却水は吸入管8か
ら、ポンプ9及びエンジン17に送られ、前述し
たような、エンジンの冷却効率の低下を招くとと
もに、エンジンブロツクに亀裂を生ぜしめたり、
ポンプの能力の低下を招くとともに、ポンプの破
損を起させしめたりする恐れがあつた。
そこで、本考案者は、第4図に示すように、バ
イパス管15を、前記タンク2の上部室4におけ
る水面下になるような位置に開口せしめた気泡分
離タンク2を開発した。このタンクにおいては、
バイパス管15を介して前記上部室4に流入する
冷却水は、水面を勢いよくたたくことがなくなつ
たので、気泡分離タンクにおける前述の二次発生
気泡を皆無とすることが出来た。しかし、エンジ
ンウオータジヤケツト内等で発生し、バイパス管
15を介して前記上部室4に冷却水と共に運ばれ
た気泡は、エンジン高回転時等では、上部室4内
の水流がかなり速いために、上部室4内で充分脱
泡されず水流にのつて、そのまま前記吸入管8に
吸入されてしまい、再び、冷却水を循環してしま
うという欠点があることが判明した。
イパス管15を、前記タンク2の上部室4におけ
る水面下になるような位置に開口せしめた気泡分
離タンク2を開発した。このタンクにおいては、
バイパス管15を介して前記上部室4に流入する
冷却水は、水面を勢いよくたたくことがなくなつ
たので、気泡分離タンクにおける前述の二次発生
気泡を皆無とすることが出来た。しかし、エンジ
ンウオータジヤケツト内等で発生し、バイパス管
15を介して前記上部室4に冷却水と共に運ばれ
た気泡は、エンジン高回転時等では、上部室4内
の水流がかなり速いために、上部室4内で充分脱
泡されず水流にのつて、そのまま前記吸入管8に
吸入されてしまい、再び、冷却水を循環してしま
うという欠点があることが判明した。
本考案はかかる点に鑑み、エンジンウオーター
ジヤケツト内等で発生した冷却水中の気泡を気泡
分離タンクにおいて効率よく脱泡することによ
り、ウオータポンプの能力の低下および破損等を
避けることのできるラジエータの気泡分離タンク
を提供することを目的とする。
ジヤケツト内等で発生した冷却水中の気泡を気泡
分離タンクにおいて効率よく脱泡することによ
り、ウオータポンプの能力の低下および破損等を
避けることのできるラジエータの気泡分離タンク
を提供することを目的とする。
本考案のラジエータの気泡分離タンクは、アツ
パタンク内を隔板により上部室と下部室とに分割
し、前記上部室の下方の冷却水面下に、一端を冷
却水循環用ポンプの吸入口側に接続した吸入管の
他端を開口するとともに、前記上部室に、一端を
エンジンウオータジヤケツトの上部に直接接続し
て、入口管をバイパスするようにした脱気用バイ
パス管の他端を開口し、前記下部室に、一端をエ
ンジンウオータジヤケツトに接続した入口管の他
端を開口し、さらに前記隔板に下部室の冷却水中
の気泡を上部室に排出するための脱気管を設けた
ラジエータの気泡分離タンクにおいて、前記バイ
パス管のアツパタンク側端部を、前記上部室の冷
却水水面下へ突出するように挿入すると共に、そ
の端部を折り曲げてその開口を前記吸入管の取付
位置とは反対方向に向けて成るものであり、二次
発生気泡が皆無で、その上、エンジン高回転中で
あつても、冷却水中の気泡を効率よく脱泡できる
ので、エンジンウオータジヤケツトにおけるエン
ジン冷却効率の低下およびエンジンの破損、並び
に、ウオータポンプの能力の低下および破損等を
避けることができる。
パタンク内を隔板により上部室と下部室とに分割
し、前記上部室の下方の冷却水面下に、一端を冷
却水循環用ポンプの吸入口側に接続した吸入管の
他端を開口するとともに、前記上部室に、一端を
エンジンウオータジヤケツトの上部に直接接続し
て、入口管をバイパスするようにした脱気用バイ
パス管の他端を開口し、前記下部室に、一端をエ
ンジンウオータジヤケツトに接続した入口管の他
端を開口し、さらに前記隔板に下部室の冷却水中
の気泡を上部室に排出するための脱気管を設けた
ラジエータの気泡分離タンクにおいて、前記バイ
パス管のアツパタンク側端部を、前記上部室の冷
却水水面下へ突出するように挿入すると共に、そ
の端部を折り曲げてその開口を前記吸入管の取付
位置とは反対方向に向けて成るものであり、二次
発生気泡が皆無で、その上、エンジン高回転中で
あつても、冷却水中の気泡を効率よく脱泡できる
ので、エンジンウオータジヤケツトにおけるエン
ジン冷却効率の低下およびエンジンの破損、並び
に、ウオータポンプの能力の低下および破損等を
避けることができる。
以下、本考案を、第5図に示す本考案の実施例
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
第4図に示す気泡分離タンクと同様に、バイパ
ス管15は、アツパタンク2の高さのほぼ中間位
置であつて、上部室4における水面下になるよう
な位置であるタンク壁2aに取付けられたバイパ
ス入口管16と、この入口管16に挿入されるワ
イヤ入りゴムホース15b(図示せず)からなつ
ている。このように前記バイパス入口管16の開
口16aは水面W.L下に位置しているので、バイ
パス管15からの吐出水は上部室4の水中に吐出
されることになり、吐出の際に空気に触れること
がないので、空気を巻き込んで気泡を発生させる
こともないし、吐出圧が著しく大きい場合にも吐
出水が第3図で示したようにアツパタンク2の対
壁2bに直接衝突することがなくなるので、この
場合でも気泡発生が特に激しくなるという恐れも
ない。
ス管15は、アツパタンク2の高さのほぼ中間位
置であつて、上部室4における水面下になるよう
な位置であるタンク壁2aに取付けられたバイパ
ス入口管16と、この入口管16に挿入されるワ
イヤ入りゴムホース15b(図示せず)からなつ
ている。このように前記バイパス入口管16の開
口16aは水面W.L下に位置しているので、バイ
パス管15からの吐出水は上部室4の水中に吐出
されることになり、吐出の際に空気に触れること
がないので、空気を巻き込んで気泡を発生させる
こともないし、吐出圧が著しく大きい場合にも吐
出水が第3図で示したようにアツパタンク2の対
壁2bに直接衝突することがなくなるので、この
場合でも気泡発生が特に激しくなるという恐れも
ない。
さらに本考案の気泡分離タンクは、第5図に示
すように、前記バイパス管15のバイパス入口管
16が、第4図のものとは異なり、上部室4の冷
却水水面下へ突出するように挿入されていると共
にその端部が折り曲げられてその開口16aを吸
入管8の取付位置とは反対方向の斜め下方に向け
てある。
すように、前記バイパス管15のバイパス入口管
16が、第4図のものとは異なり、上部室4の冷
却水水面下へ突出するように挿入されていると共
にその端部が折り曲げられてその開口16aを吸
入管8の取付位置とは反対方向の斜め下方に向け
てある。
このような向きに開口16aを形成すれば、気
泡を含む吐出水の大部分は、吸入管8とは反対方
向に一旦流れ、その後方向変換して吸入管8に吸
引されることになる。したがつて、開口16aを
出てから吸入管8に吸引されるまでに十分な時間
を要すると共に、前記方向変換する際に水流が停
止する変換点が生ずる。そして気泡は流速が速い
ところでは、ほとんど流線に沿つて流れてしまう
が、流速が遅いところでは、浮力により直ちに水
面上に浮上するので、その間に吐出水内に含まれ
ていた気泡は効率よく浮上し冷却水中から分離さ
れる。前記開口16aを出てから吸入管8に吸引
されるまでの時間を十分とると共に、水流の方向
変換を与えるためには、実験では第5図に示した
ように、吸入管8の反対方向斜め下方に向けたと
き最も気泡分離効果が大きいことが判明した。特
に、吸入管8の取付位置とバイパス入口管16と
の離間距離が15cm以上にすると気泡分離効果が大
となつた。
泡を含む吐出水の大部分は、吸入管8とは反対方
向に一旦流れ、その後方向変換して吸入管8に吸
引されることになる。したがつて、開口16aを
出てから吸入管8に吸引されるまでに十分な時間
を要すると共に、前記方向変換する際に水流が停
止する変換点が生ずる。そして気泡は流速が速い
ところでは、ほとんど流線に沿つて流れてしまう
が、流速が遅いところでは、浮力により直ちに水
面上に浮上するので、その間に吐出水内に含まれ
ていた気泡は効率よく浮上し冷却水中から分離さ
れる。前記開口16aを出てから吸入管8に吸引
されるまでの時間を十分とると共に、水流の方向
変換を与えるためには、実験では第5図に示した
ように、吸入管8の反対方向斜め下方に向けたと
き最も気泡分離効果が大きいことが判明した。特
に、吸入管8の取付位置とバイパス入口管16と
の離間距離が15cm以上にすると気泡分離効果が大
となつた。
但し、前述の反対方向斜め下方にバイパス管1
5の開口16aを向けるのが最適であるが、開口
の向きは、吸入管8に対して反対向きであれば、
どのような方向であつても、従来のものより効率
よく気泡を分離可能であり、本考案の範囲内であ
ることは言うまでもない。
5の開口16aを向けるのが最適であるが、開口
の向きは、吸入管8に対して反対向きであれば、
どのような方向であつても、従来のものより効率
よく気泡を分離可能であり、本考案の範囲内であ
ることは言うまでもない。
以上説明したように、本考案は、エンジンとア
ツパタンクの上部室とを入口管をバイパイするよ
うに直結して設けたエンジンの気泡排出用のバイ
パス管のアツパタンク側開口を、上部室の水面下
に位置せしめたので、バイパス管から冷却水が吐
出される際に空気の巻き込みによる二次気泡の発
生を防止でき、したがつて上部室の冷却水をウオ
ータポンプ吸入側に導く吸入管に吸引される気泡
が著しく減少しウオータポンプの能力低下および
破壊が避けられるとともに、エンジン冷却効果の
低下およびエンジンブロツクの亀裂が防止され
る。特にバイパス管のアツパタンク側先端部を上
部室内に挿入せしめ、その開口を前記吸入管の取
付位置とは反対の方向に向けたので、開口を出て
から吸入管に吸引されるまでに流下時間が長くな
ると共に、水流の流れ方向が変換されているので
吐出水中の気泡が十分離脱されて気泡分離効果が
大になるという効果を奏する。
ツパタンクの上部室とを入口管をバイパイするよ
うに直結して設けたエンジンの気泡排出用のバイ
パス管のアツパタンク側開口を、上部室の水面下
に位置せしめたので、バイパス管から冷却水が吐
出される際に空気の巻き込みによる二次気泡の発
生を防止でき、したがつて上部室の冷却水をウオ
ータポンプ吸入側に導く吸入管に吸引される気泡
が著しく減少しウオータポンプの能力低下および
破壊が避けられるとともに、エンジン冷却効果の
低下およびエンジンブロツクの亀裂が防止され
る。特にバイパス管のアツパタンク側先端部を上
部室内に挿入せしめ、その開口を前記吸入管の取
付位置とは反対の方向に向けたので、開口を出て
から吸入管に吸引されるまでに流下時間が長くな
ると共に、水流の流れ方向が変換されているので
吐出水中の気泡が十分離脱されて気泡分離効果が
大になるという効果を奏する。
第1図は従来の気泡分離タンクを用いたラジエ
ータの要部縦断面と、エンジン冷却水系を示す
図、第2図、第3図は従来の欠点を示すためのア
ツパタンクの縦断面図、第4図は一部改良された
ラジエータのアツパタンクの縦断面図、第5図は
本考案の実施例を示す気泡分離タンクを用いたラ
ジエータの要部縦断面図である。 2……アツパタンク、3……隔板、4……上部
室、5……下部室、6……脱気管、8……吸入
管、10a……入口管、10b……出口管、15
……バイパス管、15a,16……バイパス入口
管、15c,16a……開口。
ータの要部縦断面と、エンジン冷却水系を示す
図、第2図、第3図は従来の欠点を示すためのア
ツパタンクの縦断面図、第4図は一部改良された
ラジエータのアツパタンクの縦断面図、第5図は
本考案の実施例を示す気泡分離タンクを用いたラ
ジエータの要部縦断面図である。 2……アツパタンク、3……隔板、4……上部
室、5……下部室、6……脱気管、8……吸入
管、10a……入口管、10b……出口管、15
……バイパス管、15a,16……バイパス入口
管、15c,16a……開口。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 アツパタンク2内を隔板3により上部室4と
下部室5とに分割し、前記上部室4の下方の冷
却水面下に、一端を冷却水循環用ポンプ9の吸
入口側に接続した吸入管8の他端を開口すると
ともに、前記上部室4に、一端をエンジンウオ
ータジヤケツトの上部に直接接続して、入口管
をバイパスするようにしたした脱気用バイパス
管15,16の他端を開口し、前記下部室5
に、一端をエンジンウオータジヤケツトに接続
した入口管10の他端を開口し、さらに前記隔
板3に下部室5の冷却水中の気泡を上部室4に
排出するための脱気管6を設けたラジエータの
気泡分離タンクにおいて、前記バイパス管16
のアツパタンク側端部を、前記上部室4の冷却
水水面下へ突出するように挿入すると共、その
端部を折り曲げてその開口16aを前記吸入管
8の取付位置とは反対方向に向けて成るラジエ
ータの気泡分離タンク。 2 前記吸入管8の取付位置とは反対の方向に向
けたバイパス管16の開口16aが、吸入管8
に対して、斜め下方の反対側である実用新案登
録請求の範囲第1項に記載のラジエータの気泡
分離タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979173477U JPS6115433Y2 (ja) | 1979-12-17 | 1979-12-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979173477U JPS6115433Y2 (ja) | 1979-12-17 | 1979-12-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5693686U JPS5693686U (ja) | 1981-07-25 |
JPS6115433Y2 true JPS6115433Y2 (ja) | 1986-05-13 |
Family
ID=29684259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1979173477U Expired JPS6115433Y2 (ja) | 1979-12-17 | 1979-12-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6115433Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6570884B2 (ja) * | 2015-06-01 | 2019-09-04 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 縦型熱交換器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49150464U (ja) * | 1973-04-23 | 1974-12-26 |
-
1979
- 1979-12-17 JP JP1979173477U patent/JPS6115433Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5693686U (ja) | 1981-07-25 |
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