JPS6114818Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、メリヤス地、特に伸縮性のある生地
織糸の移動し易い生地によく止まり、挟持部分に
皺の生じないメリヤス地に係るものである。

従来の技術 従来この種のアイレツトは、鳩目本体の座部、
止座板の座部の何れか一方又は双方に生地挟持用
の大きな爪片突起を形成したものが存在するが、
この種のアイレツトは鳩目本体の座部、止座板の
座部が平面で生地と挟持密着するために取付生地
との挟持が弱い。

又、座部に突設した爪片突起が大きいために、
該爪片突起で生地を破つたり、織糸を切断するこ
とがあるという欠点を有している。

さらに爪片突起が多ければ生地をよく挟持でき
るものではなく、爪片突起が多いとむしろ取付け
生地を破り、織糸を切断する欠点がある。

考案が解決しようとする問題点 上述のような従来技術の欠点を改良するために
メリヤス地、特に伸縮性のある生地織糸の移動し
易い生地にアイレツトを取付けて、挟持部分の生
地を破ることなく、しかも確実に生地を挟持せん
とするものである。

問題を解決するための手段 本考案はアイレツトの鳩目本体の座部、止座板
の座部の断面を弧状にして、止座板の座部の頂面
に突起群Ｔを複数個設け、該突起群Ｔは穿孔６の
外周に多数の小さな先尖爪片５を穿設したことに
より、生地を挟持する際に生地を破ることがな
く、織糸を切断することもなく、しかも取付け生
地を弧状面で挟持するので、生地の挟持が確実に
位置ずれしないものを提供せんとするものであ
る。

実施例 本考案の実施例につい説明するに、第１図乃至
第４図に示す如く、断面が弧状の座部１の中央に
筒脚部２を突設した鳩目本体３と、これと対応す
る止座板４は、断面が弧状の座部４Ａの中央に貫
通孔４Ｂを有し、座部４Ａの頂面に突起群Ｔを複
数個設け、該突起群Ｔは穿孔６の外周に多数の小
さな先尖爪片５を穿設した構成である。

次に、本考案の使用法について説明すれば、予
めアイレツトを取付けるメリヤス地等の伸縮性あ
る生地７に、鳩目本体３の筒脚部２の径より少許
小さい孔をあけて置き、この生地７の孔に筒脚部
２を差し込み、つぎに小さな先尖爪片５を突設し
た突起群Ｔを内側にして、止座板４を筒脚部２に
嵌挿し、上方より金具で押圧して筒脚部２を外側
に拡開すれば、小さな先尖爪片５が生地に喰い込
み密接して生地７を挟持し、座板１の弧状と止座
板４の座部４Ａの弧状とで生地７を挟持して、ア
イレツトを取付生地に確実に密着させることがで
きる。

考案の作用効果 本考案は、止座板４の座部４Ａに複数個の小さ
な先尖爪片５を突設した穿孔６を有する突起群Ｔ
を断面が弧状の座部４Ａの頂面に形成したので、
少さな先尖爪片５で前後左右に伸縮する生地を破
ることなく、また織糸を切断することなく喰い止
めることができて、鳩目本体３と止座板４とを嵌
合する際に相互に位置がずれることがないので、
普通のメリヤス地、トリコツトメリヤス地、その
他のレース地等の伸縮性生地、或いは織糸の移動
し易い薄物、または厚地の生地に、アイレツトを
確実に挟持密着させることが出来るものである。

しかも伸縮性生地或いは織糸の移動し易い薄地
および厚地の生地も、止座板４の座部４Ａの弧状
と鳩目本体３の座部１の弧状の各面、および止座
板４の弧状の頂面に形成した突起群Ｔとで、生地
７を挟持して座部部分の周縁を均一に喰い止める
ので、挟持部分に皺が生じないで、奇麗にアイレ
ツトを生地に取付けることが出来る特徴を有して
いる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る鳩目本体の平面図、第２
図は第１図のＡ−Ａ線における断面図、第３図は
止座板の平面図、第４図は第３図のＢ−Ｂ線にお
ける拡大断面図、第５図はアイレツトの取付け状
態を示す断面図である。 １……座部、２……筒脚部、３……鳩目本体、
４……止座板、４Ａ……座部、４Ｂ……貫通孔、
５……先尖爪片、６……穿孔、７……生地、Ｔ…
…突起群。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面が弧状の座部１の中央に筒脚部２を突設し
   た鳩目本体３と、これと対応する止座板４は、断
   面が弧状の座部４Ａの中央に貫通孔４Ｂを有し、
   座部４Ａの頂面に突起群Ｔを複数個設け、該突起
   群Ｔは穿孔６の外周に多数の小さな先尖爪片５を
   穿設したことを特徴とるアイレツト。