JPS61147862A - ニツケル/チタン系形状記憶合金の処理方法およびそれより製造した物品 - Google Patents

ニツケル/チタン系形状記憶合金の処理方法およびそれより製造した物品

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JPS61147862A
JPS61147862A JP60249917A JP24991785A JPS61147862A JP S61147862 A JPS61147862 A JP S61147862A JP 60249917 A JP60249917 A JP 60249917A JP 24991785 A JP24991785 A JP 24991785A JP S61147862 A JPS61147862 A JP S61147862A
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nickel
titanium
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ジヨン・エイ・シンプソン
キース・メルトン
トム・デユーリグ
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/006Resulting in heat recoverable alloys with a memory effect

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  • Conductive Materials (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ニッケル/チタン系形状記憶合金および形状
記憶合金物品を製造するのに適した方法に関し、ニッケ
ル/チタン系形状記憶合金複合カップリングを製造する
のに適した方法にも関する。
[従来技術] 形状記憶を有し得る有機および金属材料はよく知られて
いる。そのような材料からできている物品は初めの熱安
定形状から熱不安定第2形状へ変形し得る。物品は、熱
のみを適用した時に、熱不安定な形状から初めの熱安定
な形状へ戻るまたは戻ろうとする(即ち、初めの形状を
「記憶している」)ので、形状記憶を有すると言われて
いる。
金属合金において、形状記憶を有する能力は、合金が温
度変化によってオーステナイト状態からマルテンサイト
状態へ可逆的に転移することの結果である。更に、合金
はマルテンサイトにおいてよりもオーステナイトにおい
てかなり強度が高い。
この転移は、熱弾性マルテンサイト転移と呼ばれること
がある。そのような合金からできている物品(例えば、
中空スリーブ)は、合金がオーステナイト状態からマル
テンサイト状態へ転移する温度以下に冷却された場合、
初めの形状から新しい形状へ容易に変形できる。通常、
この転移が始まる温度はMsと呼ばれ、終わる温度はM
fと呼ばれる。
このように変形された物品が、 As(Afは戻るのが
完了する温度である。)と呼ばれる、合金がオーステナ
イトに戻り始める温度に加温される場合、変形された物
品はその初めの形状に戻り始める。
市販されているニッケル/チタン合金は、種々の用途に
おいて非常に有用である形状記憶性質を有する。
形状記憶合金は、近年、パイプカップリング[ハリソン
(Harrison)およびジャービス(J ervi
s)による米国特許第4,035,007号および同第
4゜198.081号参照。]、電気コネクタ[オッテ
(Otte)およびフィシャ−(F 1scher)に
よる米国特許第3,740,839号参照。コ、スイッ
チ[メルトン(M el ton)およびマーシャー(
Mercier)による米国特許第4,205,293
号参照。]などにその用途が見い出されている。
オーステナイト相はマルテンサイト相よりも強いので、
室温付近である必要はない使用温度において合金をオー
ステナイトにすることが有益であることは当然である。
実際、合金が実用性を有するように、広範囲の使用温度
において(例えば、室温より実質的に低い温度から室温
より実質的に高い温度において)、合金をオーステナイ
トに保つごとが好ましい。
米国軍事規格MIL−F−85421には、約−55℃
で機能的である製品が必要とされている。
製品が形状記憶合金を含む場合、製品を熱不安定形状で
輸送する都合から、製品は約50℃より低くで回復して
はならない。製品がこれら要求を満足することは、車内
および車外において工業的実用性の問題である。
物品が室温でまたは室温付近で製造、貯蔵および輸送で
きるように、合金が室温付近でマルテンサイトであるこ
とは好ましい。合金からできている物品、例えばカップ
リングの場合に、物品が尚早に回復しないからである。
これら好ましい結果を導く1つの方法は、室温付近でマ
ルテンサイトであり、室温を含む大きな温度範囲におい
てオーステナイトでもある合金を得ることであり、充分
に幅が広い、例えば125℃以上の転移ヒステリシスを
示す合金を得ることである。ヒステリシスの幅が充分に
広くかつ室温がヒステリシスの中央付近に位置する場合
に、合金はマルテンサイト状態のままで製造でき好都合
に貯蔵できる。ヒステリシスの幅が充分に広い場合に、
合金は室温より実質的に高い温度に加熱されるまでオー
ステナイトに転移しない。これら加熱は、(例えばカッ
プリングの形態の)合金が所望環境において装着される
まで適用されない。次いで合金はオーステナイト状態に
なり、使用温度(これは室温より高いかも低いかもしれ
ない。)がマルテンサイト転移温度より実質的に高いの
で、冷却した後にオーステナイト状態のままである。従
って上記の好ましい結果が達成される。
しかしながら、これら好ましい結果を達成するように充
分に幅広いヒステリシスを有する市販のニッケル/チタ
ン系合金は存在しない。
例えば、市販のほぼ等原子割合の2元ニッケル/チタン
合金は幅約30℃のヒステリシスを有する。この合金の
ヒステリシスの位置は、極度に組成感応性であり、ヒス
テリシスは0℃以下の温度から0℃以上の温度に移動で
きるがヒステリシスの幅は適切に変化しない。従って、
合金が室温でマルテンサイトである場合に、使用温度は
室温以上でなければならない。同様に、使用温度が室温
である場合に、合金は、室温以下でマルテンサイトであ
り、製造、輸送および貯蔵用の特別な冷却装置を要する
。理想的には、上記のように、室温は転移ヒステリシス
の中央付近になければならない。しかし、2元合金にお
いてヒステリシスの幅が狭いので、いずれかの特定の合
金の使用温度範囲は必然的に限定されている。実際に、
合金は使用温度での変化に適合するように変化する必要
がある。
形状記憶合金の工業化がかなり遅れているのは、上記の
ような極度の温度感応性に、少なくとも部分的に原因し
ている。合金化および処理はその問題を解決していない
ニッケル/チタン/鉄合金、例えばハリソン(Harr
ison)らによる米国特許第3,753,700号の
合金は、約70℃までの広いヒステリシスを有するが、
0℃より低い温度でマルテンサイト/オーステナイト転
移を行う典型的な極低温性合金である。一般的に、極低
温性合金などの低温性形状記憶合金は、高温性形状記憶
合金よりも広い転移ヒステリシスを有する。極低温性記
憶合金において、合金は非常に低い温度に(例えば液体
窒素中に)保つ必要があり、よって、マルテンサイトか
らオーステナイトへの転移を防止する。非経済的でない
にしても、これにより、形状記憶合金の使用は不都合に
なる。
ハリソン(Harrison)らによる1983年9月
28日に出願された米国特許出願第537,316号に
記載されているニッケル/チタン/銅合金、およびフィ
ン(Quin)による1983年10月り4日に出願さ
れた米国特許出願第541,844号に記載されたニッ
ケル/チタン/バナジウム合金は、極低温性でないが、
これらのヒステリシスは非常に狭い(10〜20℃)の
で、用途はカップリングおよび同様の物品に限定されて
いる。
ニッケル/チタン系形状記憶合金に発生する問題は、銅
系形状記憶合金に処理することによって幾分解消されて
いる。銅系形状記憶合金におけるヒステリシスが機械的
予条件づけ、オーステナイトエージングおよび熱処理に
よって一時的に拡張できることが知られている。これに
関しては、プルツク(Brook)らによる米国特許第
4,036,669号、同第4,067.752号およ
び同第4゜095.999号を参照されたい。
米国特許第4,036,669号に記載されている方法
はニッケル/チタン系形状記憶合金に適用されている。
しかし、この方法はニッケル/チタン系合金に対して有
益な効果がないことが判明している。
ある条件下でニッケル/チタン系形状記憶合金のヒステ
リシスが拡張せずに移動することが知られている。ヒス
テリシスの移動は、MsSMr−、AsおよびAf温度
が全テMs’、Mf”、As1J:ヒAf’に置き換わ
り、ヒステリシスの幅が実質的に変化しないことを意味
する。置き換わった転移温度は通常の転移温度よりも高
いこともあり低いこともある。一方、ヒステリシスの拡
張とは、一般的には、AsおよびAfがAs’およびA
f’に上昇するが、少なくとしMsがおよび通常にはM
fも本質的に一定であることを意味する。エージング、
熱処理、組成および冷間加工全てはヒステリシスを効率
的に移動させる。例えば、室温で形状記憶合金に応力を
適用する場合、ヒステリシスが移動し、マルテンサイト
相は、普通にはオーステナイトである温度で存在する。
応力を除去すると、合金は、マルテンサイトからオース
テナイトに等温的に(またはほぼ等温的に)転移する。
ミャザキらはr’ri−50,6原子%Ni合金におけ
る転移擬弾性および変形挙動」なる論文[スフリプタ・
メタラージ力(S cripta Metallurg
ica)第15巻、第3号、287〜292頁(198
1年)]において2元ニッケル/チタン合金の変形挙動
を説明している。この論文の第3図に示されているよう
に、非回復性歪みが合金に加えられた場合に、オーステ
ナイト転移温度は上昇する。すなわち、合金が8%また
はそれ以上に歪み次いで応力が除去された場合に、(2
21にのAfに比較して)変形温度243°Kに保たれ
た歪み成分が存在する。
この成分は373°Kに加熱された場合に回復する(第
3図の点線参照。)が、正確な回復温度は測定されてい
ない。この論文においてなされているように急速に冷却
される場合に、試験されたニッケル豊富の2元合金は全
く不安定であるので、ヒステリシスが移動するか拡張す
るかについては、この論文かられからない。実際、当業
者は、試験された不安定合金によってヒステリシスが移
動するが拡張しないことを知っている。このことを否定
するようなヒステリシス転移に関する説明はみられない
メルトン(Melton)らによる上記米国特許第4゜
205.293号において、ニッケル/チタン/銅合金
は、非回復性歪みが加えられるように臨界歪みを越えて
変形される。しかし、転移ヒステリシスの拡張は観測さ
れない。
充分に幅広い転移ヒステリシスを有するニッケル/チタ
ン系形状記憶合金および物品を得ることは望まれている
が、従来、これに関して何もなされていなかった。
上記のように、形状記憶合金にはカブプリングとしての
用途が見い出されている。パイプカブプリングはハリソ
ンおよびジャービスによる上記特許に記載されているよ
うに単一のパイプカブプリングであってよい。あるいは
、パイプカップリングはクラバーン(C1abburn
)による上記特許および米国特許第4,379,575
号、同第4.455.041号、およびマーチン(Ma
rtin)による同第4,469,357号に記載され
ている複合パイプカップリングであってよい。米国特許
第4,469.357号に見られるように、複合カップ
リングは駆動部材およびスリーブ部材を有する。
複合カップリングには、どのようにして最良に複合カッ
プリングを組み立てるかという問題がある。米国特許第
4,469,357号において、カップリングを組み立
てるいくつかの方法が記載されている。1つの方法にお
いて、スリーブは、材料の弾性的はね戻りの利点を利用
するように駆動体拡張直後に駆動体と組み立てられる。
次いで駆動体およびスリーブ部材は極低温液体中に貯蔵
され、その後に装着に供される。
あるいは、駆動体のみが極低温液体中に貯蔵され、駆動
体は、装着と同時にスリーブと結合される。スリーブと
結合されると、駆動体は完全に回復する。
実際、駆動体を拡張し、はね戻りが生じた後に駆動体お
よびスリーブの両方を極低温液体の中に浸したままの状
態で駆動体をスリーブと結合する。
駆動体の回復が生じないのでスリーブは緩くのみ結合し
ているので、駆動体から分離することがあり、この分離
を防止するために手段を供給する必要がある。通常、こ
の分離を防止する手段は、スリーブと駆動体の間の軽度
の締まりほめを形成するスリーブの一末端のフレアーの
形態で供給される。
これら方法の全てには、装着前に駆動体を極低温液体ま
たは他の冷液体の中に貯蔵しなければな     。
らないという欠点がある。第2の方法には、駆動体がス
リーブと結合する前に回復し、よって複合カップリング
が使用不能になるという付加的な、欠点がある。最後の
方法では、駆動体とスリーブとが係合しなくなることを
防止するためにスリーブにフレアーを形成する付加的工
程を要し、不都合である。
クラバーンによる特許において、オーステナイト温度を
一時的に上昇するのに充分な応力を適用するためにキー
パ−を使用する。形状記憶合金は、応力が適用されてい
る間、マルテンサイト状態に保たれている。この方法は
、拘束貯蔵として知られている。
カップリングの冷却貯蔵について気にする必要なく、予
め組み立てられたカップリングを棚上の輸送用容器から
単に取り出し、装着できるように、予め組み立てられた
駆動体とスリーブを得ることが望ましい。従来、この望
ましい結果を得る方法について何もなされていなかった
[発明の目的] 従って、本発明の目的は、幅広い転移ヒステリシスを有
するニッケル/チタン系形状記憶合金および物品を提供
することにある。
本発明の別の目的は、ニッケル/チタン系形状記憶合金
および物品の転移ヒステリシスを一時的に大きくするよ
うに該合金および物品を処理することにある。
本発明の第3の目的は、極低温液体または他の冷液体を
要することなく複合カップリングを予め組み立てる方法
を提供することにある。
本発明の第4の目的は、予め組み立てられたカップリン
グが極低温液体または他の液体を要することなく貯蔵で
きる複合カップリングを予め組み立てる方法を提供する
ことにある。
本発明の第5の目的は、極低温液体または他の液体を要
しない、本発明の方法により予め組み立てられている複
合カップリングを提供することにある。
本発明のこれらなどの目的は、本明細書および添付図面
を参照すれば当業者により容易に理解できる。
[発明の構成] 本発明はニッケル/チタン系形状記憶合金を処理する方
法に関する。本発明の目的は、AsおよびAf温度をそ
れぞれAs’およびAf’に一時的に上昇させることに
ある。本発明の方法はカップリングなどの形状記憶合金
物品を製造することにおいて有用である。
本発明は複合カップリングを予め組み立てる方法をも提
供する。本発明のカップリングは少なくとも1つの熱回
復性駆動部材およびすくなくとも1つの金属インサート
を有する。駆動部材は、Ms。
Mf、AsおよびAf温度により規定される転移ヒステ
リシスを有するニッケル/チタン系形状記憶合金からで
きている。本発明の方法は、AsおよびAf温度がそれ
ぞれ一時的にAs’およびAf’に上昇するように駆動
部材に非回復性歪みを生じさせるのに充分な応力を適用
して駆動部材を過剰に変形し;駆動部材とインサートを
係合し;駆動部材およびインサートをAs’より低い温
度に温めることを含んでなる。
駆動部材の過剰変形により生じるヒステリシス拡張の利
点を得ることによって、複合カッブリジグが簡単にかつ
効果的に予め組み立てられる。
以下に添付図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図および第2図は、形状記憶合金の転移ヒステリシ
スのグラフを示す。第1図は、例えば応力を適用した場
合に生じる可能性がある転移ヒステリシスの移動を示す
。ヒステリシスは、点線で示すように状態2から状!3
4に温度上昇方向に移動する。ヒステリシス全体が温度
上昇方向に移動するが、ヒステリシスの幅6はほぼ一定
のままである。言いかえれば、Ms、Mf、Asおよび
Af’は全て、これらより高い温度に移動しており、M
s’、Mf’、As’およびAf’として点線で示され
る。上記のように、転移温度が、低い温度に移動する場
合が当然にある。
第1図に示すヒステリシスの移動とは対照的に、第2図
はヒステリシスの拡張を示す。マルテンサイト転移温度
は一定のままであるが、オーステナイト温度は温度上昇
方向に移動しており、ヒステリシスの幅6が幅8に拡張
している。すなわち、MsおよびMfは一定またはほぼ
一定のままであるが、AsおよびAfは、高い温度に移
動しており、As”およびAf”として点線゛で示され
ている。
ヒステリシスを移動することに対するヒステリシスを一
時的に拡張することの利点は、以下のように説明される
。第1図において、カップリングは、ヒステリシスを一
時的に上昇するように、即ち一時的に移動するように、
拡張され、拡張状態に保たれている。応力が適用されて
いる間、ヒステリシスは移動したままである。カップリ
ングを周囲温度TAで使用することが好ましい場合に、
カップリングは、TAがAs’よりも低いならば、オー
ステナイトに転移しない。応力を除去するとカップリン
グは等温的に(またはほぼ等温的に)オーステナイトに
転移する。言いかえれば、カップリングは、応力を除去
する場合にTAであってよいが、ヒステリシスは移動し
て状態4から状!!!2に戻る。状態4から状態2に移
動する前にマルテンサイトであるカップリングは、移動
後に必然的にオーステナイトでなければならない。この
方法は、カップリングを拡張し、使用できるようになる
までカップリングを拡張状態でマンドレル上で保持し、
この時にMs温度以下に冷却し、マンドレルから解放し
て装着する、拘束貯蔵(クラバーン(C1abburn
)による米国特許第4.149,911号参照。)にお
いて用いる。この方法の問題点は、ヒステリシスを移動
するために必要である拡張状態にカップリングを(例え
ば輸送時に)保ちながら、ある量の、おそらく非常に実
質的な量の回復動きが永久的に失われるようにカップリ
ングを解放することである。
ヒステリシスの幅を一時的に広くする第2図かられかる
ように、As’よりも低いTAにカップリングを保つ限
り、転移は生じない。ヒステリシスの幅を広くするため
にカップリングに連続的に応力を適用する必要がないの
で、解放は問題ではない。使用時に、カップリングをA
s’以上に単に加熱し、マルテンサイトからオーステナ
イトへの転移を生じさせ、次いでヒステリシスを収縮さ
せ初めの状態に戻す。
第1の要旨によれば、本発明は、MsSMfSAsおよ
びAf温度により規定される転移ヒステリシスを有する
ニッケル/チタン系形状記憶合金を処理する方法を提供
する。一般に、本発明の方法は、As’とMsの温度差
がAsとMsの温度差よりも大きくなるように、Asお
よびAf温度がそれぞれAs’およびAf’に上昇する
ことにより転移ヒステリシスを一時的に拡張することを
含んでなる。転移ヒステリシスを拡張するための手段を
除去し、As’よりも低い温度で合金を貯蔵する。
通常、IvtsおよびMf TA度の両方が、ヒステリ
シス拡張の間、本質的に一定のままである。しかし、あ
る合金において、後に述べるように、MsおよびMf温
度の一方または両方が永久的に変化して・よい。この変
化は、ある冶金条件の相互作用に応じた転移ヒステリシ
ス曲線のマルテンサイト部分の傾きの変化または動きさ
えから生じる。しかし、重要なことは、本発明の方法に
より転移ヒステリシス幅の正味の増加が常に存在するこ
とである。
転移ヒステリシスを拡張する手段は、合金に非回復性歪
みを生じさせるのに充分に応力を適用することにより合
金を過剰に変形することを含んでなる。「非回復性歪み
」とは、変形し、少なくともAf’温度へと無負荷加熱
を行った後に、回復しない歪みを意味する。
当業者によく知られているように形状記憶合金を形成す
る現在の方法は非回復性歪みを防止することである。非
回復性歪みを防止する理由は、非回復性歪みが存在する
ことにより、回復時の動きの量が減少する傾向にあると
いうことである。しかし、失われる動きの量は、本発明
による拡張された転移ヒステリシスを有する形状記憶合
金を用いる場合において、かなり小さい。
合金に少なくとも1%またはそれ以上の非回復性歪みを
生じさせるのに充分に応力を適用することが好ましい。
合金を過剰に変形した後に通常(必ずしもではない。)
、応力を除去する。
マルテンサイトが応力誘導され得るほぼ最大の温度より
も低い温度で過剰変形が行なわれることは本発明に必要
である。この温度は、当業者にMdとして通常知られて
いる。しかし、過剰変形温度はMsよりも高いことが好
ましい。
ヒステリシスが拡張されると、合金がほぼAs’よりも
高い温度に加熱される場合に合金物品の少なくとも部分
的な回復が生じる。少なくともAs’に加熱することに
よって、マルテンサイトからオーステナイトへの転移が
実質的に始まる。しかし、加熱温度は、合金の回復を完
全に行うようにAf’よりも高いことが好ましい。
ニッケル/チタン系形状記憶合金は2元であってよく、
あるいは少なくとも3元であってよい。
3元ニッケル/チタン系形状記憶合金の場合に、3元合
金は、ニッケルおよびチタン、ならびに鉄、コバルト、
バナジウム、アルミニウムおよびニオブからなる群から
選択された少なくとも1つの他の元素から本質的になる
。最も好ましい3元合金゛は、以下に説明するように、
ニッケル、チタンおよびニオブから本質的になる。
合金が最大の用途および最良の性能を有するので、約0
℃よりも低いMsを有する形状記憶合金が好ましい。
形状記憶合金転移ヒステリシスの拡張の利点は、本出願
人による1984年11月6日出願の米国特許出願第6
68,771、発明の名称:「ニッケル/チタン系形状
記憶合金およびそれからできている物品の処理方法」)
に記載されている。駆動部材のヒステリシスを拡張しな
がら、駆動部材をスリーブと予め組み立てる場合に、組
み立ては非常に容易である。
第7図において、過剰に変形した典型的な形状記憶合金
の応力/歪み曲線を模式的に示す。次いで、負荷を除去
する。過剰に変形すると、当然、合金に実質的な量の非
回復性歪みが存在する。一般的に、合金が第2降伏点I
Oを越えて歪む場合に、非回復性歪みが生じる。応力を
除去した後に、合金を加熱する。
第8図において、曲線12は応力除去後の加熱を示す。
転移が完了した場合に曲線14のように合金を冷却する
。小負荷下で冷却する間に、MsおよびMf湿温度測定
する。次いで、合金を再び加熱しく曲線16)、回復し
たオーステナイト転移温度AsおよびAf’を測定する
上記特許出願において述べたように、転移ヒステリシス
曲線においてマルテンサイト温度およびオーステナイト
温度を求める1つまたはそれ以上の方法がある。第8図
において、オーステナイト転移の文字上の開始および終
了は、曲線12上の例えば点18および20によりそれ
ぞれ示される。
゛ しかじ、オーステナイト転移はほぼ点24 (As
’と表示する。)で実質的に開始し、オーステナイト転
移はほぼ点26(Af”と表示する。)で実質的に終了
する。従って、転移はAs’とAf’の間で生じる。曲
線14および16で示すように他の転移が同様に生じる
。実質的なオーステナイトおよびマルテンサイト転移温
度は、転移ヒステリシス曲線に対する接線を交差させる
ことにより求めることが好都合である。例えば、曲線1
2の接線22によりAs’およびAf’が求められる。
本明細書においてオーステナイトまたはマルテンサイト
転移温度と言うが、これら温度は、上記の接線交差法に
より求められるオーステナイトおよびマルテンサイト温
度を意味する。マルテンサイトおよびオーステナイト転
移の文字上の開始および終了温度を示すが、これら温度
を真のマルテンサイトおよびオーステナイト転移温度と
呼ぶ。
従って、ヒステリシス拡張後のオーステナイト転移の文
字上の開始および終了温度は真のAs’および真のAf
’と呼ぶ。
曲線I4および16は回復状態での形状記憶合金転移ヒ
ステリシスを示すが、曲線12および14は未回復状態
での形状記憶合金転移ヒステリシスを示す。従って、上
記特許出願の合金の過剰変形がヒステリシスを実質的に
かつ一時的に拡張することがわかる。
本発明の第2の要旨において、本発明は、少なくとも1
つの熱回復性駆動部材および少なくとも1つの金属イン
サートを有する複合カップリングを予め組み立てる方法
を提供する。駆動部材は、Ms、Mf、AsおよびAf
湿温度より規定される転移ヒステリシスを有するニッケ
ル/チタン系形状記憶合金からできている。本方法は、
Asおよび/M温度がそれぞれAs’および/M’に一
時的に上昇するように、駆動部材に非回復性歪みを生じ
させるのに充分に応力を適用することによって駆動部材
を過剰に変形することを含んでなる。更に本方法は、応
力を除去し;駆動部材とインサートを係合し;および駆
動部材およびインサートをAs’よりも低い温度に温め
ることをも含んでなる。
通常、上記のように、ヒステリシスの拡張時に、Msお
よびM「温度の両方は本質的に一定のままである。しか
し、ある合金において、後に述べるように、Msおよび
Mf湿温度一方または両方が永久的に変化してよい。こ
の変化は、ある冶金条件の相互作用に応じた転移ヒステ
リシス曲線のマルテンサイト部分の傾きの変化または動
きさえから生じる。しかし、重要なことは、本発明の方
法により転移ヒステリシス幅の正味の増加が常に存在す
ることである。すなわち、As’とMSの温度差はAs
とMsの温度差よりも大きい。
本発明によれば、少なくともlっの駆動部材が存在する
必要がある。しかし、リング駆動体を用いる場合のよう
に、駆動部材は1つより多くてもよい。同様に、少なく
とも1つのインサートがなければならないが、多片イン
サートを用いる場合のようにインサートは1つより多く
てもよい。
駆動体およびインサートは、As’よりも低い温度に温
めることが好ましいが、いずれの場合にも真のAS’よ
りも高い温度に昇温する必要がある。
これの理由は、真のAs’以下において形状記憶の合金
の回復がないということである。第8図において、真の
Af’とAI”の間に少量の回復28がある。As”を
通過した後、回復は実質的に生じる(30で示す。)。
第8図から、ある量の回復を得るために材料を真のAs
’より高い温度に加熱する必要があることは明白である
。しかし、真のAs’とAs’の間で生じる回復量は、
As’と真のAf’の間で生じる回復量よりもずっと小
さいので、駆動部材が部分的に回復することにより形状
記憶回復は、実際はとんど失われない。この部分的回復
はインサートを押しつぶす程度に大きくないが、駆動部
材とインサートがしっかり係合するように充分に大きい
金属インサートはいずれの形状であってよい。
例えば、インサートは、チューブ状、テーパー状であっ
てよくまたは溝が設けられていてよい。これらは上記マ
ーチンによる米国特許第4,469゜357号に記載さ
れている。更に、インサートは単一または多片であって
よい。最後に、インサートはX形、y形またはt形など
の不規則な形状を有してよい。
インサートは、上記米国特許第4,469,357号に
記載されているように封止手段をも有してよい。封止手
段は、例えば歯を有する材料または摩耗しがちな材料を
含んでよい。
駆動部材は多くの形状を採り得る。しかし、駆動部材は
チューブ状駆動体またはリング状駆動体であることが好
ましい。
駆動部材を過剰に変形する工程において、駆動部材に少
なくとも1%の非回復性歪みを生じさせるのに充分に応
力を適用することが好ましい。通常の場合である1%よ
りもずっと大きい非回復性歪みが存在してよいことは当
然であるが、少なくとも1%の歪みが存在することが好
ましい。
マルテンサイトが応力誘導され得るほぼ最大の温度より
も低い温度で過剰変形が行なわれることが好ましい。こ
の温度はMd温度としても知られている。これの理由は
、材料がMdよりも高い温度で変形される場合に、後の
加熱時に回復性である歪みの量は急激かつ極端に減少す
るからである。
一般に、変形温度がMdよりも高くなるとともに、回復
性歪みの減少は大きくなる。過剰変形温度がMsとAs
の間にあることが最も好ましい。
ニッケル/チタン系形状記憶合金は約θ℃よりも低いM
s湿温度有することが好ましい。しかし、ニッケル/チ
タン系形状記憶合金が安定であり、R相を含まず、約O
℃よりも低いMs湿温度有することが好ましい。当業者
により、R相はオーステナイトとマルテンサイトの間の
転移相であり、他と異なった構造を有すると知られてい
る。R相の効果はオーステナイトおよびマルテンサイト
転移温度を低下することである。安定である(すなわち
、温度安定性を示す)合金は、焼きなましおよび水冷お
よび300〜500℃でのエージングの後に、約20℃
を越える変化を示さないMsを有する。
ニッケル/チタン系形状記憶合金は2元または少なくと
も3元であってよい。形状記憶合金が3元である場合に
、3元合金は、ニッケル/チタン、ならびに鉄、コバル
ト、バナジウム、アルミニウムおよびニオブからなる群
から選択された少なくとも1つの他の元素を含む。3元
ニッケル/チタン系形状記憶合金はニッケル、チタンお
よびニオ7カ・らなることが最も好ましい。
本発明は、本発明の方法に処理されたカップリングに対
して最も有用である。しかし、本発明は、本発明の方法
により処理された他の器具および物品にも有用である。
[実施例] 以下に実施例を示し、本発明を更に詳しく説明する。
実施例1 市販の純粋なチタンおよびカルボニルニッケルを秤量し
、ニッケル50.7原子%とチタン49゜3原子%の組
成物を得た。試験インゴットの総重量は約330gであ
った。電子線溶融炉室内の水冷銅炉床にこれら金属を置
いた。室を10−5トールに減圧し、電子線により仕込
物を溶融し合金を製造した。
得られたインゴットを熱スェージ加工し、約850℃で
空気中において熱圧延し、厚さ約0.025インチのス
トリップを得た。ストリップから試料を切り取り、スケ
ール除去し、850℃で30分間真空焼きなましし、炉
を冷却した。次いで、ストリップを伸張した。伸張の後
に、形状記憶合金の回復が行なわれるように、応力を除
去し、ストリップを非拘束下で加熱した。回復を観測し
、温度の関数としてプロットした。転移が完了した場合
に、試料を冷却し再び加熱し、回復前後のマルテンサイ
トとオーステナイト温度の測定を完了した。結果を第1
表に示す。
第1表 ニッケル/チタン2元(50,7/49.3)注1)ニ
ー50℃で伸張。
As’−Msは非常に有用である。Msは合金の機能的
下限の直接の指標であり、As’は、オーステナイト転
移が実質的に始まる前に(例えば、貯蔵および輸送時に
)さらされる最高温度の直接の指標である。従って、A
s’−Msは、本発明により処理される場合の合金の操
作範囲を定める。この値は、ヒステリシスの一時的な拡
張が回復した後の合金の操作範囲を定めるAs−Msと
比較する必要がある。As−Msは、本発明により処理
されない場合の合金の操作範囲の指標でもある。従って
、As’−MsとAs−Msとの比較により、ヒステリ
シス拡張の有用な表示が得られ、および本発明の利点が
わかる。
第1表かられかるが、As’−MsとAs−Msは5%
伸張においてほぼ同じである。しかし、16%伸張にお
いて差が実質的に存在する。16%伸張の後のAs’は
通常の室温以上であり、合金が冷環境の必要なく室温で
取り扱えることは有用である。
ヒステリシスの拡張を表示するために他の有用な測定値
はM、。、A、。およびA、。値である。これらは転移
が50%完了したマルテンサイトおよびオーステナイト
転移温度モある。従って、第1表から、M、。と/’k
soの差、ヒステリシスの永久的幅が約60℃であるこ
とがわかる。しかし、ヒステリシスの幅は一時的に(即
ち、A5゜’  Ms。)、5%伸張(非回復性歪みが
存在しない。)での64℃から16%伸張(実質的に非
回復性歪みが存在する。)での91℃に大きくなる。M
、。、A6゜およびA 5(、’値は、以下に説明する
ように最も容易に求められるという理由からも有用であ
る。
これら結果を第3図および第4図にグラフで示す。第3
図は、16%歪みでの2元合金の応力/歪み曲線を示す
。16%歪みにおいて合金に実質的量の非回復性歪みが
存在する。合金がその第2降伏点10を通過した場合に
非回復性歪みが生じた。応力除去後に合金を加熱した。
第4図において、曲線12は応力除去後の加熱を示す。
転移が完了した場合、合金を曲線14で示すように冷却
した。小負荷下で冷却する間、MsおよびMf湿温度測
定した。次いで合金を再加熱しく曲線16)、回復した
オーステナイト転移温度AsおよびAfを測定した。
転移ヒステリシス曲線にマルテンサイトおよびオーステ
ナイト転移温度を求めるには1通り以上の方法がある。
オーステナイト転移の文字上の開始および終了を曲線1
2上の例えば点18および20によりそれぞれ示す。し
かし、オーステナイト転移はほぼ点24(As’と表示
する。)で実質的に始まり、点26(Af’と表示する
。)で実質的に終了する。従って、転移はAs’とAf
”の間で生じると言える。同様のことが、曲線14およ
び16で示した他の転移についても言える。実質的なオ
ーステナイトおよびマルテンサイトは、転移ヒステリシ
ス曲線に接線を交差させることにより求めることが好都
合である。例えば、曲線!2の接線22によりAs’お
よびAf’が求められる。転移の中点、例えば曲線12
のA、。°は文字上の開始点および終了点、例えば曲線
12の点18および20から垂直方向に単に等距離にあ
る。
本明細書においてオーステナイトおよびマルテンサイト
転移温度と言うが、この語句は上記の接線交差法により
求めたオーステナイトおよびマルテンサイト転移温度を
意味する。
曲線14および16は、回復した状態での形状記憶合金
転移ヒステリシスを示すが、曲線12および14は未回
復状態での形状記憶合金転移ヒステリシスを示す。従っ
て、本発明において合金を伸ばすことによりヒステリシ
スが実質的にかつ一時的に拡張されることがわかる。
要するに、ヒステリシスの拡張は合金の取り扱いおよび
輸送を容易にする。この特定2元合金は、使用温度が室
温以上である場合に様々な用途および温度に対して適し
ている。
実施例2 市販の純粋なチタン、カルボニルニッケルおよび鉄を秤
量し、ニッケル47原子%とチタン50原子%と鉄3原
子%の組成物を得た。試験インゴットの総重量は約33
0gであった。ニッケル/チク22元合金(実施例1)
と同様にして電子線溶融炉内で溶融した。得られたイン
ゴットを約850℃で熱スェージ加工した。熱スェージ
加工したインゴットから円柱状引張棒を機械加工し、こ
れを850℃で30分間真空焼きなましし、炉を冷却し
た。
次いで、棒を引き伸ばした。2元形状記憶合金と同様に
して、伸張の後に、3元形状記憶合金の回復が行なわれ
るように、応力を除去し、棒を非拘束下で加熱した。温
度が極度に低い場合があるので、表示するように幾つか
の値は外挿した。結果を第2表に示す。
第2表 ニッケル/チタン/鉄3光(47150/3)注り:液
体窒素(−196℃)中で伸張。
2):測定不可(液体窒素温度以下)。
3):20ksi負荷で測定した値から無負荷に外挿し
た値。
マルテンサイト転移温度およびオーステナイト転移温度
での(5%伸張と16%伸張の間の)食い違いは、以下
に詳しく説明するように、R相の干渉により部分的に説
明できる。
操作範囲およびヒステリシスの幅が合金の16%伸張の
結果として大きくなる。これの重要性は、合金の伸張の
後に、合金がオーステナイトに転移するのを防止するた
めに合金を液体窒素中で貯蔵する必要がないことにある
。As’が一88℃に上昇しているので、最終用途の前
にニッケル/チタン/鉄合金を貯蔵および輸送するため
に他の形態の冷貯蔵を用いる。これにより、合金の大き
な有用性が生じる。
実施例3 市販の純粋なチタン、カルボニルニッケルおよびニオブ
を秤量し、ニッケル47原子%とチタン44原子%とニ
オブ9原子%の組成物を得た。試験インゴットの総重量
は約330gであった。実施例1および実施例2の合金
と同様にして組成物を電子線溶融炉内で溶融した。得ら
れたインゴットを空気中において約850℃で熱スェー
ジ加工した。熱スェージ加工したインゴットからリング
を機械加工し、これを850℃で30分間真空焼きなま
しし、炉を冷却した。次いで、リングを拡張し、応力付
加を止め、加熱し、合金の自由回復を測定した。結果を
第3表に示す。
第3表 ニッケル/チタン/ニオブ3元(47/44/9)注1
):液体窒素(−196℃)中で拡張。
2)ニー90℃アルコール中で拡張。
3)ニー70℃アルコール中で拡張。
4)=θ℃で拡張。
5)ニー90℃アルコール中で拡張、20℃で再拡張。
第3表から、・完全に回復した状態のヒステリシス幅(
Aso  Mso)が55℃であり、Asが一56℃で
あることがわかる。との範囲のオーステナイト温度にお
いて、マルテンサイトからオーステナイトへの転移を防
止するために冷貯蔵が必要である。しかし、リングを約
5%拡張する場合にAs温度は一時的に−14℃に上昇
するが、まtシ冷貯蔵を必要とする。実質的に非回復性
歪みが存在する1、1%でリングを拡張することによっ
て、Asは一時的に27℃に上昇する。従って、この温
度において合金は室温で貯蔵してよく、輸送してよい。
冷貯蔵は必要でない。ヒステリシスの幅が55℃から1
24℃に増加し、操作範囲(A s’−Ms)力月17
℃に増加している。リングを16゜2%で拡張すること
によってAsは一時的に41℃に上昇し、ヒステリシス
の幅は140℃になり、操作範囲は131’Cになる。
最も工業的に実用性がある合金には、温度行程のため室
温のいずれかの側に実質的な余地があることを可能にす
るようにヒステリシスの内部のどこかに周囲温度または
室温がある状態で、ヒステリシスが約125℃よりも大
きい幅を有することが必要であると考えられる。厳密に
言えば、As’が約50℃に上昇することが最も好まし
い。
5.2%、1、1%および1662%で拡張した3つの
第1試料を、実質的にMsよりも低い液体窒素中で拡張
した。Ms湿温度ある一90℃アルコール中で拡張した
場合に、オーステナイト転移温度は、液体窒素中で拡張
した場合よりも高い値に上昇した。対照的に、As’温
度は41℃から50℃に上昇している。この増加は大き
いものではないが、そのことは重要ではない。
変形温度がMsよりも高いことが最も好ましい。
この限定の重要性は、(−90℃のMsに比較して)−
70℃で変形温度した次の試料に示されている。
As’、A@6’  M5gおよびAs’−Msは全て
、上記試料のいずれよりも多く増加している。
次の試料は、0℃で拡張した。ヒステリシスが拡張して
いるが、As’が34℃に上昇しているだけであり、ヒ
ステリシス拡張の効果は、−90℃アルコールおよび一
70℃アルコールはども大きくない。
上記結果は、非回復性歪みを加えるように合金を過剰に
変形することによりヒステリシスを拡張し、応力を除去
し、As’よりも低い温度で合金を貯蔵することによっ
て得られる。
本方法は、等しい劇的な結果が得られるように幾分変え
てよい。従って、試料は一90℃アルコールのように低
い温度で過剰に変形され、マルテンサイトは室温でまた
は室温付近で安定化する。
応力を除去する場合に、約4%の弾性的はね戻りが生じ
る。20℃で同様の量、16.2%で合金を再び変形し
、応力を除去する場合に、第3表の最終欄に見られるよ
うに、オーステナイト転移温度は、−90℃アルコール
で拡張する場合よりも高い値にさえ上昇している。すな
わち、As’は50℃から55℃に移動している。再び
言うが、Asのこの増加は小さい温度増加かもしれない
が、このことは重要ではない。本方法を実施する1つの
容易な方法は、マンドレル上でリングを変形し、マンド
レルおよびリングを室温に温めることである。
ニッケル/チタン/ニオブ3元合金は、上記のような転
移ヒステリシスの拡張を行い得るので、好ましい合金で
ある。ニオブ合金は、安定であり、0℃よりも高いMs
を有し、R相を有しないので、全ての合金の中で最も好
ましい合金である。以下に説明するように、R相はオー
ステナイトとマルテンサイトの間の転移相である。R相
が存在しないので、試料と試料の間のマルテンサイトお
よびオーステナイト転移温度の実質的な同一性がある。
安定である(即ち、温度安定性を示す)合金は、焼きな
ましし、水冷し、300〜500℃でエージングした後
に、約20℃よりも大きい変化を示さないMsを有する
実施例4〜6 市販の純粋なチタン、カルボニルニッケルおよびある量
のバナジウム、コバルトおよびアルミニウムを秤量し、
ニッケル46原子%とチタン49原子%とバナジウム5
原子%;ニッケル49原子%とチタン49原子%とコバ
ルト2原子%および;ニッケル50原子%とチタン48
.5原子%とアルミニウム1.5原子%の組成物を得た
。それぞれの組成物を溶融し、厚さ0.025インチの
ストリップを実施例1と同様にして得た。
伸張後、応力を除去し、非拘束下でストリップを加熱し
、回復させた。この回復を観測し、温度の関数としてプ
ロットした。転移が完了した場合に、試料を冷却しおよ
び再び加熱し、回復前後のマルテンサイトとオーステナ
イト温度の測定を完了した。コバルト合金の場合に、マ
ルテンサイトお上びオーステナイト転移温度は、20k
siの負荷下で測定し、0ksiに外挿した。結果を第
4〜6表に示す。
第4表 ニッケル/チタン/バナジウム3元(46/4915)
注1)ニー100℃で伸張。
第5表 ニッケル/チタン/コバルト3元(49/49/2)注
1)ニー100℃で伸張。
2): 20ksi負荷から0ksi負荷に外挿。
第6表 ニッケル/チタン/アルミニウム3元(50/48.5
/1.5)注1):、−100℃で伸張。
第4表において、5%および16%それぞれでのマルテ
ンサイト転移温度とオーステナイト転移温度の食い違い
は、R相の干渉によると考えられる。第5図において、
R相28の存在は5%変形合金の転移ヒステリシスのオ
ーステナイト区間で最も顕著である。上記のように、R
相はオーステナイトとマルテンサイトの間の転移相であ
り、他と異なった構造を有する。R相の効果は、オース
テナイトおよびマルテンサイト転移温度を低下させるこ
とにある。第6図は、16%変形から回復した後である
以外は同様の合金の転移ヒステリシス曲線を示す。R相
は顕著に消失している。第6図においてオーステナイト
およびマルテンサイト転移温度も顕著に高い。
第4表において、5%変形はヒステリシスの拡張にほと
んど効果がないことがわかる。従って、As’−Msお
よびAs−Msは実質的に同じである。
これは、転移ヒステリシスが顕著に拡張されている16
%変形後の場合と異なる。
第5表の結果は、5%変形(非回復性歪みがない。)が
転移ヒステリシス拡張に効果をほとんど有しないが、1
6%変形(非回復性歪みが実質的に存在する。)が転移
ヒステリシス拡張に顕著な効果を有するということにお
いて第4表の結果と同様である。
5%と16%変形の間での回復したマルテンサイトおよ
びオーステナイト転移温度の変化は、5%変形試料での
R相の干渉に原因すると考えられる。
実施例6および第6表において、16%変形され、よっ
て実質的な非回復性歪みを有する試料は、実施例4およ
び5と同様に顕著な転移ヒステリシス拡張を示すが、5
%変形された試料は本質的に転移ヒステリシスの拡張を
示さない。
再び言うが、R相の干渉は、5%変形された試料におい
てマルテンサイトおよびオーステナイト転移温度を低下
することにより明らかである。
形状記憶合金があまり用いられていないのは、合金が変
形できず、室温で貯蔵できないという事実から少なくと
も部分的に生じている。本発明は、従来技術の全ての問
題を解決し、合金および物品を提供する。これら合金お
よび物品は、最も好ましいニオブ3元合金において少な
くとも、室温で変形できかつ貯蔵でき、あるいは少なく
とも、冷温度で変形でき、冷貯蔵方法の供給の必要なく
室温で貯蔵かつ輸送もきる。
その内部分が室温付近である拡張されたヒステリシスを
有するこれら合金に関して本発明は最も有益であるが、
上記実施例に示されているように他の合金に対して同様
に本発明の教示を適用することは本発明の範囲内である
転移ヒステリシス拡張は、ある合金において他の合金に
おいてよりも更に急激である。このことは、最も好まし
いニオブ3元合金の転移ヒステリシス拡張に対して2元
合金の転移ヒステリシス拡張を比較した場合に明白であ
る。
実施例7 ニッケル47原子%とチタン44原子%とニオブ9原子
%の組成の合金から円筒状駆動部材を製造した一一鈴に
m=1.)rル/千々ン/ニオブ合全は最も好ましい合
金である。これら合金は、本出願人による1984年1
1月6日出願の米国特許出願第668,777号(発明
の名称二ニッケル/チタン/ニオブ形状記憶合金および
物品)に記載されている。
リングに代えてカップリングを機械加工する以外は上記
特許出願と同様にして駆動部材を溶融し処理した。駆動
部材は、機械加工により形成され、内径0.84フイン
チ、外径1.313インチおよび長さ、12インチであ
った。
次いで、円筒状インサートを駆動部材と均一に結合し、
複合カップリングを形成した。インサートは、3!6ス
テンレス鋼からの機械加工により形成され、内径0.8
50インチ、外径0.970インチおよび長さ、12イ
ンチであった。本発明においてインサートをステンレス
鋼から製造する必要はない。インサートは、完全な回復
時に駆動部材により押しつぶされるように充分に柔軟な
材料からできていることのみが必要である。
用いた合金において、Ms湿温度一90℃であリ、As
温度は一56℃であり、Md温度は一10℃であった。
実際に測定していないが、−50℃で約!6%で拡張さ
れたそめような合金は、−52℃の真のAs’および+
52℃のAs’を有すると予想される。従って、拡張直
後に駆動部材は、一時的に拡張された転移ヒステリシス
の文字上の開始温度付近にあった。
拡張後、駆動部材を冷液体から取り出し、作業台の上に
置いた。次いで、インサートを駆動部材内に滑り込ませ
た。その後、駆動部材およびインサートを、Asよりも
実質的に低い室温に温めた。
駆動部材およびインサートは、きれいに係合させると、
相互に動かすために大変な困難を要した。
駆動部材とインサートはきれいに係合したが、インサー
トは押しつぶされていなかった。
上記のようにして製造した駆動部材は、約8%の回復性
歪みを有すると予想される。約1%の回復性歪みが、駆
動部材およびインサートを予め組み立てるために利用さ
れていた。従って、約7%の回復性歪みが、基材の実際
のカップリングのために残存する。
複合カップリングが予め組み立てられており、すぐに貯
蔵または使用できる。
実施例8 市販の純粋なチタン、カルボニルニッケルおよびニオブ
を秤量し、ニッケル47原子%とチタン44原子%とニ
オブ9原子%の組成物を得た。試験インゴットの総重量
は約330gであった。電子線溶融炉室内の水冷銅炉床
にこれら金属を置いた。室を10−’)−ルに減圧し、
電子線により仕込物を溶融し合金を製造した。得られた
インゴットは約850℃で空気中において熱スェージ加
工した。得られた棒をリングに機械加工し、850℃で
30分間真空焼きなましし、炉を冷却した。
次いでリングを拡張し、応力を除去し、加熱し、合金の
自由回復を測定した。結果を第7表に示す。
第7表 ニッケル/チタン/ニオブ3元(47/44/9)デー
タはリングの拡張に関するが、材料がどのようにして駆
動体として機能するかという指標ではない。それぞれの
場合に、真のAs’とAsの間に実質的な差が存在し、
材料が本発明の目的を達成するということがわかる。−
70℃で拡張された真のAs’は、真のAs’およびA
s’を実際に測定する前に不注意により試料を室温付近
に温めた例外であると考えられる。
高い温度での拡張により、得られる回復性歪み℃)より
も高くない温度で材料を拡張することが好ましい。しか
し、Mdよりも高い温度での拡張は、真のAs’とAs
’の差に悪影響するようにみえない。
AsとMsの間の温度で拡張することが好ましい。
Asよりも高くまたはMsよりも低い温度で、材料の弾
性的はね戻りが増加するからである。加えて、材料は、
AsとMsの間の温度で拡張する場合に、幾分多く延伸
性を有するからである。
実施例9〜!3 市販の純粋なチタンおよびカルボニルニッケルを秤量し
、ニッケル50.7原子%とチタン49゜3原子%の組
成物を得た。更に、市販の純粋なチタン、カルボニルニ
ッケルおよびある量のバナジウム、コバルト、アルミニ
ウムおよび鉄を秤量し、ニッケル46原子%とチタン4
9原子%とバナジウム5原子%;ニッケル49原子%と
チタン49原子%とコバルト2原子%;ニッケル50原
子%とチタン48.5原子%とアルミニウム1.5原子
&、bl−PI!j−、Jv−11,77石?−Q/L
4Jt1.e Ali!i7%と鉄3原子%の組成物を
得た。
電子線溶融炉室内の水冷銅炉床にこれら金属を置いた。
室をlo−5トールに減圧し、電子線により仕込物を溶
融し合金を製造した。
得られた鉄含有インゴットを約850℃で空気中におい
て熱スェージ加工した。熱スェージ加工したインゴット
から円い引張棒を機械加工し、これを850℃で30分
間真空焼きなましし、炉を冷却した。次いで引張棒を伸
張した。伸張後、応力を除去し、形状記憶合金の回復が
行なわれるように非拘束状態で棒を加熱した。回復を観
測し、温度の関数としてプロットした。転移が完了した
後、試料を冷却し、次いで再び加熱し、回復前後のマル
テンサイトおよびオーステナイト転移温度の測定を完了
した。結果を第8表に示す。
第8表 ニッケル/チタン/鉄3元(47150/3)残ったイ
ンゴットを熱スェージ加工し、はぼ850℃で空気中に
おいて熱圧延し、厚さ約0.025インチのストリップ
を製造した。ストリップから試料を切り取り、スケール
除去し、850℃で30分間真空焼きなましし、炉を冷
却した。次いでストリップを伸張した。伸張後、応力を
除去し、非拘束下でストリップを加熱し回復させ、回復
を観測し、時間の関数としてプロットした。転移が完了
した場合に、試料を冷却し、再加熱し、回復前後のマル
テンサイトおよびオーステナイト転移温度の測定を完了
した。コバルト合金の場合に、マルテンサイトおよびオ
ーステナイト転移温度を20ksi負荷下で測定し、0
ksiに外挿した。
結果を第9〜12表に示す。
第9表 ニッケル/チタン2元(50,7/49.3)第10表 ニッケル/チタン/バナジウム3元(46/4915)
第11表 ニッケル/チタン/コバルト3元(49/49/2)第
12表 ニッケル/チタン/アルミニウム(50/48.5/1
.5)上記のように、これらデータは、従来の駆動体か
ら得られないが、どのようにこれら材料のそれぞれが駆
動体として機能するかという指標ではない。従って、こ
れら材料のそれぞれにおいて、ヒステリシスが拡張され
ることに加えて、これら材料が本発明の目的を達成する
のに適するように真のAs’とAs’の間に実質豹な差
が存在する。
最後に、上記実施例の試料が引張応力の適用によって変
形されているが、圧縮力を適用することによっても本発
明の目的が完全に達成される。
当業者は、本発明の開示から、本明細書に記載された態
様と異なった他の変形された態様を考えることができる
が、そのような変形は、本発明の範囲内である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、形状記憶合金転移ヒステリシスの移動を模式
的に示す図、 第2図は、本発明の形状記憶合金転移ヒステリシスの拡
張を模式的に示す図、 第3図は、2元ニッケル/チタン系形状記憶合金の模式
的な応力/歪み曲線、 第4図は、未回復および回復状態での第3図のように歪
まされた2元形状記憶合金の模式的な歪 。 み/温度曲線、 第5図は、R相が存在する、5%変形の回復後のニッケ
ル/チタン/バナジウム合金の模式的な転移ヒステリシ
ス曲線、 第6図は、R相が存在しない、16%変形の回復後のニ
ッケル/チタン/バナジウム合金の模式的な転移ヒステ
リシス曲線、 第7図は、典型的なニッケル/チタン系形状記憶合金に
ついての第3図と同様の模式的な応力/歪み曲線、 第8図は、未回復および回復状態での第7図のように歪
まされた形状記憶合金の模式的な歪み/温度曲線である
。 、4・・・状態、6.訃・・幅、■0・・・降伏点、1
2゜14.16・・・曲線、18,20,24.26・
・・点、22・・・接線、28.30・・・回復、TA
・・・周囲温度。 特許出願人 レイケム・コーポレイシジン代 理 人 
弁理士 青白 葆 ほか2名図面の浄7:’CI”jさ
、ニ庄更なし)F/に  / IG  2 歪み F/G−3 温度 F/に  4 温度 F/G、5 温度 IG  6 歪み

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、Ms、Mf、AsおよびAf温度により規定される
    転移ヒステリシスを有するニッケル/チタン系形状記憶
    合金を処理する方法であって、 As’とMsの温度差がAsとMsの温度差よりも大き
    くなるように、AsおよびAf温度がそれぞれAs’お
    よびAf’に上昇することにより転移ヒステリシスを一
    時的に拡張し、および AsとAs’の間の温度で合金を貯蔵する ことを特徴とする処理方法。 2、転移ヒステリシスを拡張する工程は、合金に非回復
    性歪みを生じさせるのに充分に応力を適用することによ
    り合金を過剰に変形することを含んでなる特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 3、応力を除去する工程をも含んでなる特許請求の範囲
    第2項記載の方法。 少なくとも1%の非回復性歪みを生じさせるのに充分に
    応力を適用する特許請求の範囲第2項記載の方法。 4、合金を過剰に変形するにあたって、合金に少なくと
    も1%の非回復性歪みを生じさせるのに充分に応用を適
    用する特許請求の範囲第2項記載の方法。 5、マルテンサイトが応力誘導され得るほぼ最大の温度
    よりも低い温度で過剰に変形する特許請求の範囲第4項
    記載の方法。 6、過剰変形温度はMsよりも高い特許請求の範囲第5
    項記載の方法。 7、Ms、Mf、AsおよびAf温度により規定される
    転移ヒステリシスを有するニッケル/チタン系形状記憶
    合金を処理する方法であって、 合金に非回復性歪みを生じさせるのに充分に応力を適用
    することによって合金を過剰に変形することを含んでな
    り、 転移ヒステリシスは、As’とMsの温度差がAsとM
    sの温度差よりも大きくなるように、AsおよびAf温
    度がそれぞれAs’およびAf’に上昇することにより
    一時的に拡張される方法。 8、応力を除去する工程をも含んでなる特許請求の範囲
    第7項記載の方法。 9、合金を過剰に変形する工程において、合金に少なく
    とも1%の非回復性歪みを生じさせるのに充分に応力を
    適用する特許請求の範囲第7項記載の方法。 10、過剰に変形する工程は、マルテンサイトが応力誘
    導され得るほぼ最大の温度よりも低い温度で行う特許請
    求の範囲第7項記載の方法。 11、ほぼAs’よりも低い温度で合金を貯蔵する工程
    をも含んでなる特許請求の範囲第7項記載の方法。 12、過剰変形温度はMsよりも高い特許請求の範囲第
    10項記載の方法。 13、過剰変形は第1温度で行い、加えられた歪みを保
    ちながら第2温度に合金温度を上昇させる工程をも含ん
    でなる特許請求の範囲第2項または第7項に記載の方法
    。 14、第2温度は室温である特許請求の範囲第13項記
    載の方法。 15、過剰変形は第1温度で行われ、方法は、合金にお
    いて非回復性歪みを生じさせるのに充分に応力を適用す
    ることにより合金をもう一度過剰に変形する工程をも含
    んでなり、第2過剰変形は第1温度と異なった第2温度
    で行われる特許請求の範囲第3項または第8項に記載の
    方法。 16、第2温度は室温である特許請求の範囲第15項記
    載の方法。 17、少なくとも部分的に合金の回復を生じさせるよう
    にほぼAs’よりも高い温度に合金を加熱する工程をも
    含んでなる特許請求の範囲第1項または第7項に記載の
    方法。 18、加熱温度はほぼAf’よりも高い特許請求の範囲
    第17項記載の方法。 19、ニッケル/チタン系形状記載合金は約0℃よりも
    低いMsを有する特許請求の範囲第1項または第7項に
    記載の方法。 20、ニッケル/チタン系形状記憶合金は、安定であり
    、R相を含まず、約0℃よりも低いMsを有する特許請
    求の範囲第1項または第7項に記載の方法。 21、ニッケル/チタン系形状記憶合金は2元である特
    許請求の範囲第1項または第7項に記載の方法。 22、ニッケル/チタン系形状記憶合金は少なくとも3
    元である特許請求の範囲第1項または第7項に記載の方
    法。 23、3元ニッケル/チタン系形状記憶合金は、ニッケ
    ルおよびチタン、ならびに鉄、コバルト、バナジウム、
    アルミニウムおよびニオブからなる群から選択された少
    なくとも1つの他の元素からなる特許請求の範囲第22
    項記載の方法。 24、3元ニッケル/チタン系形状記憶合金はニッケル
    、チタンおよびニオブからなる特許請求の範囲第23項
    記載の方法。 25、Ms、Mf、AsおよびAf温度により規定され
    る転移ヒステリシスを有するニッケル/チタン系形状記
    憶合金物品であって、 As’とMsの温度差がAsとMsの温度差よりも大き
    くなるように、AsおよびAf温度がそれぞれAs’お
    よびAf’に上昇することにより転移ヒステリシスを一
    時的に拡張し、および AsとAs’の間の温度で合金を貯蔵する ことを含んでなる方法により処理されている物品。 26、転移ヒステリシスを拡張する工程は、物品に非回
    復性歪みを生じさせるのに充分に応力を適用することに
    より物品を過剰に変形することを含んでなる方法により
    処理されている特許請求の範囲第25項記載の物品。 27、応力を除去する工程をも含んでなる方法により処
    理されている特許請求の範囲第26項記載の物品。 28、物品を過剰に変形するにあたって、物品に少なく
    とも1%の非回復性歪みを生じさせるのに充分に応力を
    適用する方法により処理されている特許請求の範囲第2
    6項記載の物品。 29、マルテンサイトが応力誘導され得るほぼ最大の温
    度よりも低い温度で過剰に変形する方法により処理され
    ている特許請求の範囲第28項記載の物品。 30、過剰変形温度はMsよりも高い方法により処理さ
    れている特許請求の範囲第29項記載の物品。 31、Ms、Mf、AsおよびAf温度により規定され
    る転移ヒステリシスを有するニッケル/チタン系形状記
    憶合金物品であって、 合金に非回復性歪みを生じさせるのに充分に応力を適用
    することによって物品を過剰に変形することを含んでな
    る方法により処理されており、転移ヒステリシスは、A
    s’とMsの温度差がAsとMsの温度差よりも大きく
    なるように、AsおよびAf温度がそれぞれAs’およ
    びAf’に上昇することにより一時的に拡張される物品
    。 32、応力を除去する工程をも含んでなる方法により処
    理されている特許請求の範囲第31項記載の物品。 33、物品を過剰に変形する工程において、物品に少な
    くとも1%の非回復性歪みを生じさせるのに充分に応力
    を適用する方法により処理されている特許請求の範囲第
    31項記載の物品。 34、過剰に変形する工程は、マルテンサイトが応力誘
    導され得るほぼ最大の温度よりも低い温度で行う方法に
    より処理されている特許請求の範囲第31項記載の物品
    。 35、ほぼAsよりも低い温度で物品を貯蔵する工程を
    も含んでなる方法により処理されている特許請求の範囲
    第31項記載の物品。 36、過剰変形温度はMsよりも高い方法により処理さ
    れている特許請求の範囲第34項記載の物品。 37、過剰変形は第1温度で行い、加えられた歪みを保
    ちながら第2温度に物品温度を上昇させる工程をも含ん
    でなる方法により処理されている特許請求の範囲第26
    項または第31項に記載の物品。 38、第2温度は室温である方法により処理されている
    特許請求の範囲第37項記載の物品。 39、過剰変形は第1温度で行われ、方法は、物品にお
    いて非回復性歪みを生じさせるのに充分に応力を適用す
    ることにより物品をもう一度過剰に変形する工程をも含
    んでなり、第2過剰変形は第1温度と異なった第2温度
    で行われる方法により処理されている特許請求の範囲第
    27項または第32項に記載の物品。 40、第2温度は室温である方法により処理されている
    特許請求の範囲第39項記載の物品。 41、少なくとも部分的に合金の回復を生じさせるよう
    にほぼAs’よりも高い温度に合金を加熱する工程をも
    含んでなる方法により処理されている特許請求の範囲第
    25項または第31項に記載の物品。 42、加熱温度はほぼAf’よりも高い方法により処理
    されている特許請求の範囲第41項記載の物品。 43、ニッケル/チタン系形状記載合金は約0℃よりも
    低いMsを有する方法により処理されている特許請求の
    範囲第25項または第31項に記載の物品。 44、ニッケル/チタン系形状記憶合金は、安定であり
    、R相を含まず、約0℃よりも低いMsを有する方法に
    より処理されている特許請求の範囲第25項または第3
    1項に記載の物品。 45、ニッケル/チタン系形状記憶合金は2元である方
    法により処理されている特許請求の範囲第25項または
    第31項に記載の物品。 46、ニッケル/チタン系形状記憶合金は、少なくとも
    3元である方法により処理されている特許請求の範囲第
    25項または第31項に記載の物品。 47、3元ニッケル/チタン系形状記憶合金は、ニッケ
    ルおよびチタン、ならびに鉄、コバルト、バナジウム、
    アルミニウムおよびニオブからなる群から選択された少
    なくとも1つの他の元素からなる方法により処理されて
    いる特許請求の範囲第46項記載の物品。 48、3元ニッケル/チタン系形状記憶合金はニッケル
    、チタンおよびニオブからなる方法により処理されてい
    る特許請求の範囲第47項記載の物品。 49、物品はカップリングである特許請求の範囲第25
    項または第31項に記載の物品。 50、Ms、Mf、AsおよびAf温度により規定され
    る転移ヒステリシスを有するニッケル/チタン系形状記
    憶合金からできている少なくとも1つの熱回復性駆動部
    材、および少なくとも1つの金属インサートを有する複
    合カップリングを組み立てる方法であって、 AsおよびAf温度がそれぞれAs’およびAf’に一
    時的に上昇するように、駆動部材に非回復性歪みを生じ
    させるのに充分に応力を適用することによって駆動部材
    を過剰に変形し;応力を除去し;駆動部材とインサート
    を係合し;および駆動部材およびインサートをAs’よ
    りも低い温度に温めることを含んでなる方法。 51、駆動部材を過剰に変形する工程において、駆動部
    材に少なくとも1%の非回復性歪みを生じさせるのに充
    分に応力を適用する特許請求の範囲第50項記載の方法
    。 52、過剰に変形する工程は、マルテンサイトが応力誘
    導され得るほぼ最大の温度よりも低い温度で行う特許請
    求の範囲第50項記載の方法。 53、過剰変形温度はMsとAsの間にある特許請求の
    範囲第52項記載の方法。 54、ニッケル/チタン系形状記載合金は約0℃よりも
    低いMsを有する特許請求の範囲第50項記載の方法。 55、ニッケル/チタン系形状記憶合金は、安定であり
    、R相を含まず、約0℃よりも低いMsを有する特許請
    求の範囲第50項記載の方法。 56、ニッケル/チタン系形状記憶合金は2元である特
    許請求の範囲第50項記載の方法。 57、ニッケル/チタン系形状記憶合金は少なくとも3
    元である特許請求の範囲第50項記載の方法。 58、3元ニッケル/チタン系形状記憶合金は、ニッケ
    ルおよびチタン、ならびに鉄、コバルト、バナジウム、
    アルミニウムおよびニオブからなる群から選択された少
    なくとも1つの他の元素からなる特許請求の範囲第57
    項記載の方法。 59、3元ニッケル/チタン系形状記憶合金はニッケル
    、チタンおよびニオブからなる特許請求の範囲第58項
    記載の方法。 60、Ms、Mf、AsおよびAf温度により規定され
    る転移ヒステリシスを有するニッケル/チタン系形状記
    憶合金からできている少なくとも1つの熱回復性駆動部
    材、および少なくとも1つの金属インサートを有する複
    合カップリングであって、AsおよびAf温度がそれぞ
    れAs’およびAf’に一時的に上昇するように、駆動
    部材に非回復性歪みを生じさせるのに充分に応力を適用
    することによって駆動部材を過剰に変形し;応力を除去
    し;駆動部材とインサートを係合し;および駆動部材お
    よびインサートをAs’よりも低い温度に温めることを
    含んでなる方法により処理されている複合カップリング
    。 61、駆動部材を過剰に変形する工程において、駆動部
    材に少なくとも1%の非回復性歪みを生じさせるのに充
    分に応力を適用する方法により処理されている特許請求
    の範囲第60項記載のカップリング。 62、過剰に変形する工程は、マルテンサイトが応力誘
    導され得るほぼ最大の温度よりも低い温度で行う方法に
    より処理されている特許請求の範囲第60項記載のカッ
    プリング。 63、過剰変形温度はMsとAsの間にある方法により
    処理されている特許請求の範囲第62項記載のカップリ
    ング。 64、ニッケル/チタン系形状記載合金は約0℃よりも
    低いMsを有する方法により処理されている特許請求の
    範囲第60項記載のカップリング。 65、ニッケル/チタン系形状記憶合金は、安定であり
    、R相を含まず、約0℃よりも低いMsを有する方法に
    より処理されている特許請求の範囲第60項記載のカッ
    プリング。 66、ニッケル/チタン系形状記憶合金は2元である方
    法により処理されている特許請求の範囲第60項記載の
    カップリング。 67、ニッケル/チタン系形状記憶合金は少なくとも3
    元である方法により処理されている特許請求の範囲第6
    0項記載のカップリング。 68、3元ニッケル/チタン系形状記憶合金は、ニッケ
    ルおよびチタン、ならびに鉄、コバルト、バナジウム、
    アルミニウムおよびニオブからなる群から選択された少
    なくとも1つの他の元素からなる方法により処理されて
    いる特許請求の範囲第67項記載のカップリング。 69、3元ニッケル/チタン系形状記憶合金はニッケル
    、チタンおよびニオブからなる方法により処理されてい
    る特許請求の範囲第68項記載のカップリング。
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