JPS61147203A - 光伝送性繊維 - Google Patents

光伝送性繊維

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JPS61147203A
JPS61147203A JP59269404A JP26940484A JPS61147203A JP S61147203 A JPS61147203 A JP S61147203A JP 59269404 A JP59269404 A JP 59269404A JP 26940484 A JP26940484 A JP 26940484A JP S61147203 A JPS61147203 A JP S61147203A
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JP
Japan
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polymer
light transmitting
component
transmitting fiber
weight
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Pending
Application number
JP59269404A
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English (en)
Inventor
Fumio Sato
文男 佐藤
Yoshio Nakai
中井 芳雄
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPS61147203A publication Critical patent/JPS61147203A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02033Core or cladding made from organic material, e.g. polymeric material

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明トマ、光伝送性繊維に関するものであり、更に詳
しく述べるならば、芯−鞘二重構造を有し、耐熱性にす
ぐれたプラスチック光伝送性繊維に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、光伝送性繊維としては、広い波長にわたってすぐ
れた光伝送性を有する無機ガラス系光学繊維が知られて
いる。しかし、ガラス系繊維は加工性が悪く、曲げ応力
に弱いばかりでなく、高価であることから合成樹脂を基
体とする光伝送性繊維が開発されている。合成樹脂製の
光伝送性繊維は、屈折率が大きく、かつ光の透過性が良
好な重合体を芯成分とし、この芯成分重合体よりも屈折
率が小さく、かつ、透明な重合体を鞘成分として、芯−
鞘二重構造を有する繊維を製造することによって得られ
る。光透過性の高い芯成分として有用な重合体は、11
1(定形の材料が好ましく、一般にポリメタクリル酸メ
チル、あるいはポリスチレンが使用されている。
このうち、ポリメタクリル酸メチルは、透明性のみなら
ず、力学的性η、馴候性等にも陰れ、従って、高性能プ
ラスチック光学繊維の芯材として工業的に用いられ、短
距離光通信・光センサー等の分野で用途開発が進められ
ている。しかし、ポリメタクリル酸メチルは、−面では
熱変形温度が100℃前後であって、it熱性が十分で
ないため、その用途展開が制約されている分野もかなり
あり、従って、耐熱性の向上に対する要求が強い。
メタクリル(v・1脂の耐熱性を改善させる方法につい
ては、下記の方法等が知られている。
(1)  メタクリル酸メチルと、α−メチルスチレン
を共重合させる方法。
(2)  ポリ−α−メチルスチレンをメタクリル酸メ
チル単量体に溶解した後、メタクリル酸メチルを重合さ
せる方法(特公昭43−1616.特公昭49−871
8 )。
(3)  メタクリル酸メチルとN−アリルマレイン酸
イミドを共重合させる方法(特公昭43−9753)。
(4)  メタクリル酸メチル/α−メチルスチレン/
マレイミドを共重合させる方法。
および (5)  多官能背量体を用いた架橋ポリマーの存在下
でメタクリル酸メチルを重合させる方法(特開昭48−
95490.特開昭48−95491)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、これら従来方法では、得られる重合体の耐熱性
は向上しているが、−面重合速度が極めて低く、従って
生産性が著しく低下して実用性のないものであったり、
得られる重合体の機械゛画性質が不十分なものであった
り、光学的性質が不十分であったり、成形したときに著
しく着色するものであったり、或は、成形加工性の低い
ものであったりして、実用化し得る程度に達していない
本発明の目的は、ポリメタクリル酸エステル樹脂に匹敵
する、すぐれた光学的性質12機械的性質。
耐候性および成形加工性を具備しているだけでなく、す
ぐれた耐熱性と生産性を有する芯成分重合体と、すぐれ
た耐熱性と透明性とを有する鞘成分重合体とからなり、
すぐれた光伝送性を有する光伝送性繊維を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の光伝送性繊維は、(ハ40〜98重量%のメタ
クリル酸メチルと、(B) 1〜30重量%のN−アリ
ールマレイミド及び(C)1〜30重量%の芳香族ビニ
ル化合物とから実質的になる混合物を共重合して得られ
たメタクリル樹脂を含んでなる芯成分と、前記芯成分を
被覆し、前記芯成分共重合体の屈折率よりも1%以上低
い屈折率を有する重合体からなる鞘成分とを含んでなる
ことを特徴とするものである。
本発明の光伝送性繊維において、芯成分メタクリル樹脂
は、実質的に上記(4)、 (Blおよび(0の共重合
成分を含むことを特徴とするものであって、これら成分
の組合せによって、予想外の相乗効果が得られ、従来の
共重合樹脂では達成し得なかった程高い耐熱性成形加工
性、光伝送性および機械的性質を示し、かつ、生産性の
すぐれた芯成分樹脂が得られたのである。このような、
すぐれた特性を有する芯成分重合体を用いることによっ
て、各種性能において釣合いのとれたすぐれた光伝送性
繊維が得られたのである。
本発明の光伝送性繊維において、芯成分1F合体は、実
質的に、(A140〜98重量%、好ましくは60〜9
3重量%のメタクリル酸メチルと、(B)1〜30重量
%、好ましくは5〜20重量%のN−アリールマレイミ
ドと、(C)3へ20重量%の芳香族ビニル化合物とを
共重合成分として含むものである。上記共重合成分のう
ちメタクリル酸メチル(Nは、光伝送性繊維として基本
的な光学的特性。
1ij4候性および機械的特性を保持するために必要な
成分である。(A成分の含有率が40重量%より少なく
なると、得られる共重合体における上記の基本的性質の
保持が不十分となり、また、(Al成分の含有率が98
重量%より多くなると、得られる共重合体の耐熱性の向
上が不十分となる。
N−アリールマレイミド(Bl成分は、得られる共重合
物の耐熱性を向上させる成分の一つであり、その含有率
は1〜30市量%であることが必をである。この含有率
が1重量%未溝の場合、得られる芯成分共重合体の耐熱
性が不満足なものとなり、30重量%を越えると、得ら
れる共重合体の機械的性質が低下し、その生産性が不満
足なものとなる。
本発明において使用するN−アリールマレイミドはN−
フェニルマレイミドならびにその置換誘導体であって工
業生産の見地からは特に下記の一般式(I)においてR
1,R2及びR3は水素、炭素数1〜4のアルキル及び
/又はハロゲンであるものが入手が容易であり推奨され
る。ハロゲン置換体は入手の容易性の点からクロル及び
/又はブロム置換体が推奨される。
例となる単量体は、N−(2−クロロフェニル)マレイ
ミl’、N−(2−7’ロムフエニルマレイミ)’ )
、N −(4−”ロルフェニル)マレイミド、N −(
2,4,6−) !j クロルフェニルマレイミド)、
N−(2−)f−ルフェニルマレイミド)、N−(4−
メチルフェニル)マレイミド、N−(2−t−7’チル
フエニル)マレイミド、N−(4−を−メチルフェニル
)マレイミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)マレ
イミド、及びN−(2−エテルフェニル)マレイミド等
が挙げられる。さらに芳香族ビニル化合物成分(Oは、
成分(Blの共重合性を大きく向上させるのに有効であ
りまた、得られる共重合体の機械的性質、光伝送性能、
および、成形加工性を著しく向上させる効果を有するも
のである。このような機械的性能および光伝送性能の向
上効果は、従来知られていたスチレン等の共重合効果か
ら予想し得なかった新規な効果である。
芳香族ビニル化合物成分(0は、1〜30重量%の量で
用いられる。その使用量が、1重量%より少ないと得ら
れる混合物の共重合性が不十分となり、また、その使用
量が30重量%より多くなると、得られる共重合体の光
学的特性が不満足なものとなる傾向がある。
本発明の方法において使用する芳香族ビニル化合物の代
表例としては、スチレン、アラルキルスチレン、例えば
0−lm−およびp−メチルスチレン、1,3−ジメチ
ルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、アルエテルス
デレン、p−第3級ブチルスチレン等、α−メチルスチ
レン、α−エチルスチレン、α−メチル−p−メチルス
チレン、ビニルナフタレンなどのモノビニ7す・デン芳
香族炭化水素、0−lm−およびp−クロロスチレン、
2.4−ジプロモスチレン、2−メチル−4−クロロス
チレンなどのアルへロモノビニリデン芳香族炭化水素が
あげられる。アルへロモノピニリデン芳香族炭化水素を
使用し長期にわたる生産では装置の腐蝕対策が必要であ
る。生産性及び物性面のバランスの点からは、特にスチ
レン、ビニルトルエン及びα−メチルスチレンよりなる
群より選ばれた少なくとも1種を用いるのが望ましい。
耐熱性向上の点からは、特に、α−メチルスチレンを含
むことが望ましい。
また、本発明の芯成分重合体は、25℃のクロロホルム
中で測定した固有粘度の値が0.35〜1.0dlj/
lyの範囲にあることが望ましい。固有粘度が0.35
6179未満では機械的性質が実用上不充分なものとな
り、一方固有粘度が1.、 Odll/fをこえると成
形加工が困難となる。より好ましい固有粘度の値は0.
40〜0.8d7/グの範囲である。
また、本発明の芯成分重合体中の残存単量体量は1.0
重量%以下、好ましくは0.7重量%以下であることが
望ましい。芯成分重合体中の残存単量体が1.0重量%
をこえると耐熱変形性が低下し、また極端な場合には加
熱加工時揮発による発泡現象により伝送性を損うことが
ある。特に、芯成分重合体中の残存N−アリールマレイ
ミド単量体は透光性に大きく影響を与えるため、その残
存量を03重量%以下、好ましくは0.15重量%以下
が望ましい。
芳香族ビニル化合物とN−アリールマレイミド圧よる耐
熱性向上のより良い相乗効果を得るため4   には、
共重合体中のN−アリールマレイミドのモル数をα、芳
香族ビニル化合物の合計モル数をβとするとき、β/α
が0.2ないしは5の範囲に調整することが望ましい。
β/αが0.2未満の場合には製造条件の制約が多くな
り生産性が低くなる傾向にある。一方、β/αが5を超
える共重合体は、肴色の傾向にあり、また、メタクリル
樹脂としての透明性等の物性低下の傾向が認められる。
より好ましい相乗効果が得られる範囲はα/βが0.5
〜2の範囲である。
本発明に用いられる芯成分共重合体は、実質的に前記共
重合成分(4)、(B)および(0より得られるもので
あるが、これら共重合成分の他に、少量の、好ましくは
、20重量%以下の、共重合成分(Dを含んでいてもよ
い。この共重合成分(1)は、目的に応じて、例えば、
メタクリル酸、アクリル酸、メチルアクリレート、ニブ
ルアクリレートおよび酢酸ビニルなどのような、エチレ
ン性二重結合を有する単量体から選ばれた184以上か
らなるものであってもよい。
芯成分共重合体は、前記共重合成分子Al 、 (Bl
および(0並びに、場合により(Dの混合物をラジカル
重合開始剤によって、塊状重合、溶液重合、懸濁重合な
ど、通常行なわれている重合方法によって製造すること
ができる。
重合は50〜180℃、より好ましくは65〜150℃
の湯度に加熱して行なわれる。
芯成分共重合体を調整するために用いられるラジカル重
合触媒は一般のラジカル重合に用いられているもの、例
えば、アゾビスイソブタノールジアセテート、1.1−
アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、アゾビスイソ
ブチロニトリル、2.2′−アゾビス−(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)などのアゾビス系触媒、ジーte
rt−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド
、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ビスびパーカーボネート系触媒などから選ぶことが
できる。
本発明の光伝送性繊維において、芯成分は、鞘成分によ
って被覆されている。この鞘成分は、芯成分共重合体の
屈折率よりも少くとも1%小さい屈折率を有する重合体
によって形成される。この重合体は、80℃以上のガラ
ス転移点を有し、実質的に透明なものであることが好ま
しい。
鞘成分重合体としては、例えば特公昭43−8978号
、特公昭56−8321号、特公昭56−8322号、
特公昭56−8323号および特開昭53−60243
号等に記載されているような、メタクリル酸のフッ素化
アルコールエステルの重合体、および、特公昭53−.
42260号に記載されているような弗化ビニリデンと
テトラフルオロエチレンの共重合体、ポリメチルメタク
リレート、ポリシロキサンおよびエチレン−酢酸ビニル
共重合体などから選ぶことができる。前記のメタクリル
酸−フッ素化アルコールエステルとしては、下記一般式
:〔但し、上式中Xは、H,F、又はCl原子を表わし
、nは1〜6の整数を表わし、mは1〜10の整数を表
わし、lは1〜10の整数を表わし、R1およびR2は
、それぞれH原子、或いはcH3,c2H5又はCF3
基を表わす〕で表わされる化合物がある。
このようなメタクリル酸フルオロアルキルエステルは、
単独で重合していてもよいが、他の重合性ビニル単量体
と共重合していてもよい。このようなビニル単量体とし
ては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ジク
ロへキシルメタクリレート、グリシジルメタクリレート
、メタクリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸、メチル
アクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレ
ート、ブチルアクリレート、2−エテルヘキシルアクリ
レート、ベンジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、グリシジルアクリレート、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、2.4−ジメチルスチレン
、p−クロロスチレン、2.4−ジクロロスチレン、p
−メトキシスチレン、アクリロニトリル、メタクリレー
トリル、酢酸ビニル、メチルビニルケトン、ヒドロキシ
プロピルアクリレート、ヒドロキシエチル、アクリレー
ト等が挙げられる。これら単量体の2種以上を絹合せ共
重合してもよい。中でも特にメタクリル酸メチルが透明
性共重合体を与える面から好ましい。
鞘成分重合体は、常法により、重合成分をラジカル重合
させて製造される。このときの重合触媒としては、通常
のラジカル重合開始剤を使用することができ、具体例と
してはたとえばジーtert−ブチルパーオキサイド、
ジクミルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキ
サイド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、ラウ
ロイルパーオキサイド、2.5−ジメチル−2,5−ジ
ーtert−プテルパーオキンヘキサン、tert−ブ
チルパーオクタノエート、tert−ブチルパーイソブ
チレート、tert−プチルパーオキシイソプロピルカ
ーポネート等の有機過酸化物やメチル2,2′−アゾビ
スイソブチレート、 1.1’−アゾビヌシクロヘキサ
ン力ルポニトリル、2−フェニルアゾ2.4−ジメチル
−4−))キシバレロニトリル、2−カルバモイル−ア
ゾビスイソブチロニトリル、2.2′−アゾビス−2,
4−ジ)fルベレロニトリル、2,2′−アゾビスイソ
ブチロニトリル等のアゾ化合物が挙げられる。
重合方法としては乳化重合、懸濁重合、塊状重合及び溶
液重合が挙げられるが、高純度の重合体を得るためては
塊状重合法が好ましい。
本発明の光伝送性繊維において、鞘成分の屈折率の値は
、芯成分のそれよりも少くとも1%小さいことが必要で
ある。両成分の屈折率の差が1%未満のとぎは、得られ
る光伝送性繊維の開口数が過小となり、実用的に使用困
離となる。また、鞘成分の屈折率が、芯成分のそれより
も大きくなると、得られる繊維は光を伝送しない。
光伝送性繊維は、高温に長時間曝露されることがあるの
で、このような条件下で、良好な耐久性を有することが
好ましい。このためには、鞘成分重合体ができるだけ高
い熱変形温度、好ましくは70℃以上、更に好ましくは
90℃以上の熱変形温度を有することが望ましい。この
ために、鞘成分重合体は、80℃以上のガラス転移点を
有するものであることが好ましい。
本発明の芯−鞘二重構造光伝送性繊維は下記の方法によ
って製造される。
(1)芯成分共重合体および鞘成分重合体をそれぞれ溶
融し、これを特殊ノズル芯−鞘構造に押出す複合紡糸方
法。
(2)  芯成分共重合体から芯成分繊維を形成し、こ
れに鞘成分重合体の溶液を被覆し1次にこの被覆層から
溶剤を除去するコーティング方法。
芯成分の形成に際して、特公昭48−131391号に
開示されているような方法に従って、芯成分重合体を連
続的に塊状重合し、引続きこれを紡糸して、芯成分繊維
を形成してもよい。この方法は、芯成分の光伝送性能の
低損失化の上で有効なものである。
〔発明の効果〕
本発明の光伝送性繊維は、従来のポリメタクリル酸メチ
ル、又は、ポリスチレンを芯成分とする従来のプラスチ
ック光伝送性繊維にくらべて、耐熱性および耐久性にお
いて、格段にすぐれている。
また、本発明の光伝送性繊維は、ポリカーボネートを芯
成分とする従来の光伝送性繊維(その光伝送距離は数メ
ートル程度に過ぎない)にくらべてはるかに光伝送性能
がすぐれている。
更に、本発明の光伝送性繊維は、比較的安価であり、か
つ取扱い性も良好であって、種々の特性において極めて
バランスのよいものである。
このため、本発明の光伝送性繊維は、自動車のエンジン
ルーム内配線用に使用可能であり、従ってカーエレクト
ロニクスの進展に対応することのできるものとして、工
業的意義および価値の極めて高いものである。
上記のような本発明の特徴および効果を、実施例により
、更に説明する。
〔実施例〕
)   下記実施例において、繊維の光伝送性能は、特
開昭58−7602号公報、第4図に示されている装置
により測定評価した。尚、測定条件は下記の通り、 干渉フィルター(主波長)  650μm繊維の全長 
           5rn繊維の切断長さ    
      4mボビンの直径         19
0m実施例1 メタクリル酸メチル8.000 f、 N −(o−ク
ロロフェニル)マレイミド1.180 f、  α−メ
チルスチレン500 f、スチレン320 f、アゾビ
スイソブチロニトリル30F、n−オクチルメルカプタ
ン16F、からなる単量体混合物を調整した。この混合
物に剥離剤としてJP−504(減化化学社製)を20
0 ppmとなる様添加し、溶液後、ポリ塩化ビニル製
ガスケットを介してなる6簡の間隔で相対する2枚の強
化ガラス板で形成したセルに熱電対をセットし、このセ
ルの中たこの組成物を注入し、78℃の温水中に浸漬し
重合硬化させた。温水中に浸漬してから内温がピークに
達するまでの時間(硬化時間)を測定するとともに、ピ
ーク温度に達してから30分後に温水中から取出し、次
いで120℃の空気加熱炉中で2時間熱処理した。冷却
後セルをはずし、得られた板厚約6閣の樹脂板をクリー
ンボックス中で粉砕し芯成分共重合体を得た。得られた
芯成分共重合体のMI(230℃荷重3.8 Kf)は
2.2.屈折率ηゎは、1.512.熱変形温度は12
2℃であった。
別に2.2.2− )リフルオロエチルメタクリレート
50重量部、メチルメタクリレート50重量部およびn
−オクチルメルカプタン0.3重量部を混合溶解した後
これに重合触媒アゾビスブチロニトリル0.025重量
部を添加溶解し、ポリ塩化ビニル製ガスケットを介して
5−の間隔で相対する2枚の強化ガラス板で形成したセ
ルに、上記の混合物を注入し70℃の温水中に浸漬し重
合硬化させた。重合発熱によってピーク温度に達してか
ら30分後にセルを温水中から取出し、次いで130℃
の空気加熱炉中で2時間熱処理した。冷却後セルをはず
し、得られた樹脂板をクリ−ンボックス中で粉砕り、M
I値(230℃荷重3.8 Kg”Iが5.0、固有粘
度0.52 di/f 、屈折率η。が1.445、熱
変形温度98℃の鞘成分重合体を得た。
得られた芯、鞘両成分それぞれの重合体を、芯鞘二層構
造紡糸口金を有するベント式複合紡糸機に供給し、紡糸
温度250℃、紡糸速度3m/minで引き取りさらに
連続して170℃で2.0倍に延伸して巻き取った。
得られた繊維は芯成分径980μm、鞘成分厚さ10μ
m、芯成分の鞘成分に対する重量比%:4の同心円状構
造の光伝送性繊維であった。この光伝送性繊維の光伝送
損失は910 dB/Kmで10mの長さで光信号を十
分に伝送できるものであった。
得られた光伝送性繊維をクロスヘッド型ケーブル加工機
で第1ジヤケツトとして、カーボンブラック入りポリエ
チレンを外径1.6 tmになるように被覆し更に第2
ジヤケツトとして、カーボンブラック入りポリエステル
エラストマーを外径2.2郡になるように被覆し光伝送
損失が920 dB/lbの光ケーブルを得た。
この光ケーブル10mを切り取り、一方の端面な光源(
650m干渉フィルター使用)に固定し、他端をフォト
ダイオードに接続固定゛し、光ケーブル中間部5mを1
20℃の熱風加熱炉に暴露し、光線透過量の変化を追跡
し光ケーブルの耐熱耐久性を評価した。
その結果この光ケーブルは1000時間経過してし透過
光量の低下率は11%であって非常に変化が少なく、安
定した耐熱耐久性を示した。
比較例1〜4 比較のためにメタクリル酸メチルの配合組成を第1表に
示す通りとし、それ以外は実施例1と全く同様にして比
較例1〜4の光ケーブルを得た。
この光ケーブルの光伝送性能及び耐熱耐久性を実施例1
と比較評価して結果を第2表に示した。
第  1  表 第2表 上記結果から明らかな如く、本発明の光伝送性繊維は、
10部長の光信号の通信が十分可能な低い光量損失を有
し、また、その耐熱耐久性も非常に浸れていた。これに
対して比較例1〜4に示す本発明以外のものは光伝送損
失が非常に太きかったり(比較例2)耐熱耐久性が不満
足なものである(比較例1,3.4)などの欠点を示し
た。
(実施例2及び比較例5,6) 単量体混合物を第3表に示す通りとし、それ以外は実施
例1と全く同様にして第4表に示すような結果を得た。
第  4  表 各成分割合が本発明の範囲外の光伝送性繊維は光学特性
に劣るとともに、その機械的特性も極めて低く、実用的
に使用が困難なものであった。
実施例3 内容積5000mlのフラスコ中に270Ofの脱イオ
ン水及びA −10,27f、 B−10,27F及び
硫酸ナトリウム9fの分散剤成分を仕込み、メタクリI
L4R)tル80IIS、N−(2−クロロフェニル)
マレイミド12部、α−メチルスチレン8部、n−オク
チルメルカプタフ0.15部、アゾビスイソブチロニト
リル0.35部からなる単量体混合物1800Fを仕込
み、実質的に酸素をのぞいた状態で400 rpmで攪
拌しながら80℃に3時間加熱して懸濁重合を行った。
重合系は重合終了まで安定しており巨大粒子やフラスコ
壁面及び攪拌翼に付着するポリマーあるいは水面上部に
浮遊するポリマービーズはほとんど認められず、平均径
0.28n++nの粒度のそろったポリマービーズが得
られた。洗浄、脱水、乾燥後、多量の蒸留精製したメタ
ノールでポリマービーズを再洗浄し残存単量体をのぞき
、乾燥し、熱変形温度124℃、固有粘度0.50 d
lj/f、M’I2゜5、屈折率ηD1.512の芯成
分共重合体を得た。
鞘成分重合体として2.2.2 ) 9フロロエチルメ
タクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸(
15/8015重量比)共重合体(屈折率、  ηD1
.48+熱変形温度105℃)を用い、それ以外は実施
例1と全く同様にして光フアイバーケーブルを得た。光
ケーブルの特性は第5表の通りであった。
実施例4,5 単量体混合物の組成を下記の通りとする以外は実施例3
と同様におこない、光ケーブルを得た。
特性を第5表に示す。
(実施例3の単量体混合物) メタクリル酸メチル  80   メタクリル酸メチル
    80第  5  表 実施例6 貯槽、連続供給ポンプ、パドルスパイラル攪拌器を備え
た第1反応槽、及びプラグフロー型第2反応機、反応物
取出ポンプ、揮発物分離機を連続させた装(σ系を用い
て芯成分重合体の製造を行なった。第1反応槽内容積は
40)、第2反応機内容積20ffl、揮発物分離装置
は2軸スクリユ一ベント押出機を使用した。
原料単量体混合物は、あらかじめ0.1μmポリテトラ
フルオロエチレン製フィルター(フロロポアFPOIO
住友電工株式会社製)を通して循世沢過し、不純物の除
去を行なった。
原料単量体混合物の組成は、メタクリル酸メチル80重
量部、α−メチルスチレン4部、スチレン5部、N−(
2−10ロフエ゛ニル)マレイミド11部、n−オクチ
ルメルカプタン0.15部、アソピスイソブチロニトリ
ル0.30部およびメチルエチルケトン33部から成り
、この混合物を、窒素雰囲気下で、内圧を2に7/儒ゲ
ージ圧に、温度を80℃に保った第1反応槽に供給ポン
プを用いて送入し、厚さ0.1μmのポリテトラフルオ
ロエチレン製フィルター(フロロボアーFPOIO住友
電工株式会社製)を30枚重ねて沢過を行ない、このよ
うにして連続して供給された混合物を反応槽内で十分に
攪拌しながら重合した。
第1反応槽内での混合物の平均滞在時間は4.0時間で
あり〕平均重合率は54重量%であった。反応混合物は
第2反応器内で80℃から150℃に連続的に昇温され
た。第1反応槽内口での重合率は94%であった。
揮発物分離機を兼ねたベント押出機の温度はベント部で
250℃、押出部で245℃、ペント部真空度は5咽H
gとした。
ベント押出機から排出された芯成分重合物は、これに直
結している紡糸ヘッドに導入された。別に、前記ペン、
ト押出様と並列に設置された他の押出機から、鞘成分重
合体を、紡糸ヘッドに導入し、ここで芯成分重合物と、
鞘成分重合体は、芯−鞘構造を形成するように245℃
で複合紡糸された。
鞘成分重合体は実施例3に記載されたものと同一であっ
た。また、芯成分重合体中の単量体残存量は0.1重量
%以下であり、また屈折率は1.512であった。また
、得られた芯鞘構造繊維における芯成分の鞘成分に対す
る重量比は90:10であり、その外径は1てであった
。このようにして得られた繊維の光伝送性は、650μ
mの波長の光において、865 dB/Kmであって、
極めてすぐれたものであった。この複合繊維からなるケ
ーブルは120℃、1000時間の加熱処理による透過
光量低下率が、わずか8%であり極めてすぐれた耐熱耐
久性を示した。
手続補正書 昭和60年 2月12日 特許庁長官  志 賀  学 殿 、狗 1、事件の表示 特願昭59−269404号 2、発明の名称 光伝送性繊維 3、補正をする者 事件との関係    特許出願人 東京都中央区京橋二丁目3番18号 (603)三菱レイヨン株式会社 取締役社長  河 崎 晃 夫 4、代理人   〒104東京都中央区京橋二丁目3番
19号5、補正命令の日刊 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 7、補正の内容 明細書第26頁下から4行目の rA−10,27g、B−10,27gJを「メタクリ
ル酸メチルと2−スルホエチルメタクリレートからなる
共重合体0.54 g jに訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)40〜98重量%のメタクリル酸メチル(B
    )1〜30重量%のN−アリールマレイミド及び(C)
    1〜30重量%の芳香族ビニル化合物とから実質的にな
    る混合物を共重合して得られたメタクリル樹脂を含んで
    なる芯成分と、前記芯成分を被覆し、前記芯成分共重合
    体の屈折率よりも1%以上低い屈折率を有する重合体か
    らなる鞘成分とを含んでなる光伝送性繊維。 2、前記鞘成分重合体が80℃以上のガラス転移点を有
    する透明重合体である特許請求の範囲第1項記載の光伝
    送性繊維。 3、N−アリールマレイミドが下記の一般式〔 I 〕で
    示されるN−フェニルマレイミド、N−置換フェニルマ
    レイミドからなる群より選ばれた少なくとも1種である
    ことを特徴とする特許請求範囲第1項記載の光伝送性繊
    維。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・・・・
    〔 I 〕 (但しR_1、R_2、R_3は水素、炭素数1〜4の
    アルキル、ハロゲンを示す) 4、芳香族ビニル化合物がスチレン、ビニルトルエン及
    びα−メチルスチレンよりなる群から選ばれた少なくと
    も1種であることを特徴とする特許請求範囲第1項記載
    の光伝送性繊維。 5、N−アリールマレイミドのモル数をα、芳香族ビニ
    ル化合物のモル数をβとするときβ/αが0.2ないし
    5の範囲にあることを特徴とする特許請求範囲第3項又
    は第4項記載の光伝送性繊維。 6、前記鞘成分重合体が、メタクリル酸のフッ素化アル
    コールエステルの重合体、フッ化ビニリデン−テトラフ
    ルオロエチレン共重合体、およびポリメチルメタクリレ
    ートからなる群から選ばれた少くとも1種からなるもの
    である特許請求の範囲第1項記載の光伝送性繊維。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0269223A2 (en) * 1986-10-02 1988-06-01 Toray Industries, Inc. Heat resisting plastic optical fibre and method for its manufacture

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0269223A2 (en) * 1986-10-02 1988-06-01 Toray Industries, Inc. Heat resisting plastic optical fibre and method for its manufacture
EP0269223A3 (en) * 1986-10-02 1989-02-08 Toray Industries, Inc. Heat resisting plastic optical fibre and method for its manufacture
US4810055A (en) * 1986-10-02 1989-03-07 Toray Industries, Inc. Heat resisting plastic optical fiber and method for its manufacture

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