JPS6114533Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は冷蔵庫等の扉装着装置の改良に関す
るものである。

従来、この種冷蔵庫等に使用される扉の装着
は、扉の相対向する上下端縁にヒンジ軸穴を設け
るとともにこのヒンジ軸穴に回動自在に嵌合する
下ヒンジ軸を本体の下部に固着させる。次に扉の
上端ヒンジ軸穴に上ヒンジ軸を挿入してこれを本
体の上部にねじ締め等により固着するようにして
いいるため、特に量産工場でライン組立の場合に
作業性が悪いという欠点があつた。また、予め上
ヒンジ軸を本体上部に固着しておいてから、扉を
装着するには、扉を支えながら下ヒンジ軸を固着
しなければならず、さらにまた、下ヒンジ軸を本
体の側面でねじ締め固着すれば、若干作業性が良
くなるものの、意匠上好ましくないという欠点が
あつた。

この考案はかかる欠点を除去することを目的と
するものである。

以下図示実施例についてこの考案を詳細に説明
すると、１は冷蔵庫等の本体で、この前面に開閉
自在に装着される扉２を備えている。３はこの扉
の相対向する上下端縁にそれぞれ開口したヒンジ
軸穴、４はこのヒンジ軸穴３に回動自在に嵌合す
る上ヒンジ５に突設した長軸で本体１の上部に固
定されている。６は上記扉２の下ヒンジ軸穴３に
回動自在に支持するヒンジ短軸で下ヒンジ７に固
着され、本体１の下部に固定されている。８はＣ
字状の座板で、その厚さは上記ヒンジ長軸４の長
さとヒンジ短軸６の長さの差寸法になつている。
上記扉２の高さＡは上記ヒンジ短軸６の上端から
上ヒンジ５よりヒンジ長軸４の突設する面までの
寸法Ｂと略同一にしてあり、扉２を本体１に固着
された上下ヒンジ間に装着したとき扉の自重によ
り扉の上部のヒンジ長軸４側に生ずる間隙をなく
すため座板８を装着するものである。

この考案は以上述べたように構成しており、そ
の扉の装着はまず本体の上下に予め上下ヒンジを
それぞれ固着する。次に扉上端縁のヒンジ軸穴を
上記上ヒンジの長軸に貫挿させて扉を持上げてか
ら扉下端縁のヒンジ軸穴を下ヒンジの短軸に落込
んで扉を装着させる。そして最後にヒンジ長軸に
生ずる間隙にＣ字状の座板を装着するようにした
から、簡単な構造で、扉の装着作業を容易に行な
うことができ意匠的にも見栄えのよいものになる
とともに扉とその上、扉とヒンジ軸に生ずる間隙
に挿入した座板により扉回動時のがたつきを防止
することができるなど種々の効果を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による冷蔵庫の斜視図、第２
図は第１図の分解側面図、第３図は座板の斜視図
である。 １は本体、２は扉、３はヒンジ軸穴、４は長
軸、５は上ヒンジ、６は短軸、７は下ヒンジ、８
は座板である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扉の相対向する上下端縁にヒンジ軸穴を設け、
   このヒンジ軸穴に本体に固着されたヒンジ軸を嵌
   合させるものにおいて、本体の上部ヒンジに長軸
   と下部ヒンジに短軸をそれぞれ備え、上記扉の高
   さを上記ヒンジ短軸の上端から上部ヒンジの長軸
   の突設面までの寸法と略同一にすることともに扉
   を上記上、下ヒンジ軸に装着したとき、扉の自重
   により扉上部の上記ヒンジ長軸に生じる間隙にＣ
   字状の座板を装着したことを特徴とする冷蔵庫等
   の扉装着装置。