JPS6114411B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスチームオーブンに関し、その目的と
するところは食品を上手に調理するとともに、ド
アの開放時における安全性を向上することにあ
る。そして、本発明はこの目的を達成するために
加熱室内にスチームを導く導管の開口度を、ドア
の開放動作に連動して実質的に大きくするもので
あり、以下本発明の一実施例を添付図面にもとづ
いて説明します。

第１図において、１はスチームオーブン本体
で、この本体１内には加熱室２が設けられてい
る。

また、加熱室２内の上、下にはシーズヒータ３
が設けられ、さらに側壁２ａ内面には支持台４が
設けられている。そしてこの支持台４には調理皿
（図示せず）が着脱自在に支持されるようになつ
ており、この調理皿に食品が載置されるようにな
つている。

一方、操作パネル５の扉６の後方には水タンク
７が設けられ、この水タンク７から導かれた水は
ボイラ（図示せず）で加熱されてスチームとな
り、このスチームは導管（図示せず）、および側
壁２ａの蒸気供給孔Ａを介した加熱室２内に導か
れるようになつている。

ここで、導管の先端開口部は、加熱室２の前面
開口部に開閉自在に設けたドア８が閉成している
時には第２図に示した多孔体９によつて覆われる
ようになつている。

つまり、ドア８のドアアーム８ａ先端にこの多
孔体９が装着されており、ドア８を閉成すればこ
の多孔体９が導管の先端開口部を丁度覆い逆にド
ア８が開放すればその開放動作に連動してそれを
除々に解除する構成となつているのである。

なお、この多孔体９は壁面に複数の貫通孔ａが
設けられた中空の略半球体で構成されている。

また、第１図の１０は上下のヒータ３に選択的
に通電する切換スイツチである。つまり、この切
換スイツチ１０の切換えにより上のヒータ３だけ
に通電したり、下のヒータ３だけに通電したり、
上、下のヒータ３に通電したりするものである。

また、１１はボイラに通電してスチームを発生
させる押ボタンであり、この押ボタン１１と上記
切換スイツチ１０の組み合わせにより種々の加熱
形態をとることができ、そしてその時の加熱時間
はタイマ１２で設定されるようになつている。

なお、１３は調理開始（通電開始）ボタン、１
４は調理ランプである。

また、第２図の８ｂはストツパ片、１５はコイ
ルバネである。

上記構成において、食品を蒸し調理する場合に
は先ずこの食品を上記調理皿にのせ、それを支持
台４で支持する。次に、ドア８を閉成し、その後
押ボタン１１を押し、そしてタイマ１２で調理時
間を設定し、この状態で調理開始ボタン１３を押
す。

すると、ボイラに通電され、これにともなつて
発生したスチームは導管に導かれて加熱室２内に
供給されることとなる。

しかしながら、この場合ドア８が閉成している
ので導管の先端開口部は丁度多孔体９によつて覆
われ、その開口部は結果として実質的に小さくな
る。このため、スチームの勢いは強くなり、この
結果そのスチームは複数の貫通孔ａによつて放射
状に勢い良く拡散されることとなる。したがつ
て、食品のすみずみまでむらなくスチームが行き
わたることとなり、出来上がりにむらができず上
手に調理される。

また、この調理中にドア８を開放すると、それ
にともなつて多孔体９が導管の先端開口部から外
れる方向に移動し、この結果導管の先端開口部は
何も覆われるものがなくなるので実質的にその開
口度は大きくなる。このため、スチームの勢いは
非常に弱いものとなり、またこのスチームの進行
方向も放射状ではなく第１図の矢印のごとく側壁
２ａに向うものとなる。

したがつて、ドア８を開放した時にスチームが
顔に吹き付けられたりすることはなく非常に安全
性の高いものとなる。

もちろん、この動作はスチームと上、下のヒー
タ３を併用した場合も全く同じことである。

以上のように本発明は、スチームオーブン本体
と、この本体内に設けた加熱室と、この加熱室の
前面開口部に開閉自在に設けたドアと、同加熱室
内にスチームを供給するスチーム供給手段とを備
え、上記スチーム供給手段は水タンクと、この水
タンクから導かれた水を加熱してスチームを発生
させるボイラと、このボイラで発生させたスチー
ムを上記加熱室内に導く導管とを有し、上記導管
の開口度を上記ドアの開放動作に連動して実質的
に大きくするものである。このためドアが閉じら
れた調理中は導管の開口度が絞られてスチームが
勢い良く加熱室内に供給されるので出来上がりに
むらができることはなく上手に調理が行え、また
この調理中にドアを開放した時には導管の開口度
が大きくなつてスチームの勢いが非常に弱くなる
ので高温のスチームが顔に吹き付けられることは
なく非常に安全なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例にかかるスチームオ
ーブンの斜視図、第２図は同オーブンの要部拡大
斜視図である。 １……スチームオーブン本体、２……加熱室、
７……水タンク、８……ドア、９……多孔体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ スチームオーブン本体と、この本体内に設け
   た加熱室と、この加熱室の前面開口部に開閉自在
   に設けたドアと、同加熱室内にスチームを供給す
   るスチーム供給手段とを備え、上記スチーム供給
   手段は水タンクと、この水タンクから導かれた水
   を加熱してスチームを発生させるボイラと、この
   ボイラで発生させたスチームを上記加熱室内に導
   く導管とを有し、上記導管の開口度を上記ドアの
   開放動作に連動して実質的に大きくすることを特
   徴とするスチームオーブン。 ２ 上記導管の先端開口部を多孔体で覆うととも
   に、この多孔体をドアの開閉動作に連動してスラ
   イドさせることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項に記載のスチームオーブン。 ３ 上記多孔体は壁面に複数の貫通孔を備えた中
   室の略半球体で構成することを特徴とする特許請
   求の範囲第２項に記載のスチームオーブン。