JPS591121Y2 - 蒸気発生装置付電気オ−ブン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、１つの器体内で焙焼調理若しくは蒸し調理を
単独若しくは同時に行い得るようにすることにより調理
範囲を拡大すると共に、焙焼調理用のヒーターと蒸気発
生用のヒーターとを兼用させることにより部品点数を削
減しコストダウンを計り、構造簡単且つ安価な蒸気発生
装置付電気オーブンを提供せんとしたものである。

従来の蒸気発生装置付電気オーブンに於いてはヒーター
を内蔵する加熱室外に別個の蒸気発生装置を備え、この
蒸気発生装置からの蒸気を適当な手段にて加熱室内に導
入するようにした構造のものであるが、此の種のもので
は構造が複雑となるのみならず加熱室内を加熱する加熱
ヒーターとは別個に蒸気発生用のヒーターを設けなけれ
ばならずコスト的に高くつくという欠点が有った。

本考案は上述欠点を除去すべく考案されたもので、以下
図示の一実施例により詳細に説明する。

１は加熱室２を形成する内箱３とこの外周を囲繞する外
箱４との間に断熱空間層５を形成した調理器本体にして
、その前面開口部は把手６を取着した扉体７を開閉自在
に装着してなる。

８は上記内箱３の底部に一体成型された水槽にして、蒸
気発生用の水を貯溜するものである。

９は内箱３の後壁中腹部（約÷高さ）にプラグ機構１０
を以って反転且つ着脱自在に取り付けられる上部ヒータ
ーにして、略ｆ型をなしその反転操作によって加熱室２
の上部若しくは水槽８内に位置するようになっている。

１１は内箱３の後壁下部にプラグ機構１２を以って反転
且つ着脱自在に取り付けられる下部ヒーターにして、前
記上部ヒーター９と略同様にｆ型をなしその反転操作に
よって加熱室２の下部若しくは水槽８内に位置するよう
になっている。

この下部ヒーター１１の高さｈは上部ヒーター９の高さ
Ｈよりも小さく、又第２図若しくは第３図に示す如く上
部ヒーター９及び下部ヒーター１１の両者を水槽８内に
没入させた状態にはこれら上部ヒーター９及び下部ヒー
ター１１の加熱部は同一平面上になるように形成してい
る。

尚１３は内箱３の内側壁に取り付けられる棚受具である
。

従って、本考案調理器の使用にあたって、焙焼調理のみ
を行いたい場合には第１図に示す如く上部ヒーター９を
加熱室２の上部に位置させると共に、下部ヒーター１１
をその破線で示す如く加熱室２の下部に位置させると良
く、又焙焼調理と蒸し調理とを同時に行いたい場合には
上部ヒーター９を加熱室２の上部に位置させると共に、
下部ヒーター１１をその実線で示す如く水槽８内に位置
させれば良い。

この場合、下部ヒーター１１は水槽８内の水を加熱して
蒸気を発生させると共に、上部ヒーター９は加熱室２の
上部より被調理物を加熱する。

又、蒸し調理のみを行う場合には第２図に示す如く上部
ヒーター９を反転させて内箱３に取り付け、上部ヒータ
ー９及び下部ヒーター］１の両方を水槽８内に没入させ
れば良い。

この場合には、水槽８内の水は上部ヒーター９及び下部
ヒーター１１の両方からの熱を受けて短時間に蒸気を発
生し調理を行う。

本考案は、以上の如く構成される−のであるから１つの
調理器で焙焼室及び蒸しの両方の調理を同時若しくは単
独に行え調理範囲が拡大するのみならず、焙焼室の加熱
と水槽内の水の加熱とを兼用ヒーターの反転操作にて行
うものであるから、蒸気発生装置用のヒーターとして別
個に設ける必要がなく構造簡単にして安価に製作するこ
とができ、又ヒーターを水槽内に没入させる場合でも該
ヒーターを反転して差し変えるだけで良いので極めて操
作も簡単に行うことができるという顕著な作用効果を奏
し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案電気オーブンの異なる使用状
態の側面断面図、第３図は第２図のヒーター取り付は状
態を示す概略構成図である。 ２：加熱室、３：内箱、８：水槽、９：上部ヒーター１
１：下部ヒーター

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 加熱室底部に蒸気発生用の水槽を設けると共に、該加熱
   室内に上、下ヒーターを着脱自在に設け、この上、下ヒ
   ーターを、その反転操作によって発熱部が加熱室若しく
   は水槽内に位置するような形状に屈曲せしめた事を特徴
   としてなる蒸気発生装置付電気オーブン。