JPS6114275B2 - - Google Patents
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- JPS6114275B2 JPS6114275B2 JP7809677A JP7809677A JPS6114275B2 JP S6114275 B2 JPS6114275 B2 JP S6114275B2 JP 7809677 A JP7809677 A JP 7809677A JP 7809677 A JP7809677 A JP 7809677A JP S6114275 B2 JPS6114275 B2 JP S6114275B2
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Landscapes
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、新規な羊毛様風合いを有する合成繊
維編織物の製造方法に関するものである。 近時、合成繊維に対して、クリンプ形態をもた
せ、羊毛様伸縮性、かさ高性を付与したかさ高加
工繊維(以下加工糸と表現する)が、種々の加工
法によつて実用化されている。 しかしながら、加工糸及びそれからなる編織物
は、染色加工時、緊張、熱水処理等により、繊維
間の緻密化、クリンプの低下等の現象を避けるこ
とが困難であり、染色加工前に有していた羊毛様
風合を損うという欠点を有している。 本発明者らは、かかる欠点を解決するために、
研究を重ねた結果、合成繊維加工糸が、染色加工
時に密着しないために、合成繊維加工糸間に、他
の繊維を介在させ、染色加工後、その介在させた
繊維を除去するという方法を想到するにいたつ
た。また介在させた繊維を除去する方法として
は、その繊維が水可溶化するものであると好適で
ある。しかしてポリビニルアルコール繊維は、未
変性、未処理のものは、水溶性であり、その性質
を応用して、合成繊維紙のバインダー、ケミカル
レース用等に使用されているが、このままでは、
本目的には使用出来ない。ポリビニルアルコール
繊維を合成繊維加工糸と混紡する場合、染色加工
時には溶解せず、それ以後の処理によつて水可溶
化除去することが必要である。 水溶性ポリビニルアルコール繊維を水不溶化す
る方法としては、例えばホルマリンでアセタール
化することにより水不溶化する方法としては、例
えばホルマリンでアセタール化することにより水
不溶化するが、このアセタール化ポリビニルアル
コールを水可溶化するためには、酸触媒の存在下
で、非常に苛酷な条件が必要とされる。従つてア
セタール化ポリビニルアルコール繊維を合成繊維
加工糸と混紡し染色加工を行なつても、苛酷な条
件でしか該繊維を除去出来ないため、かさ高加工
性を維持することが困難であるばりでなく、合成
繊維加工糸の品質劣化を生じ実用性がない。 本発明者らは、更に検討を重ねた結果、ポリビ
ニルアルコール(以下PVAと表現する)が、金
属塩と特定の条件下に於いて、金属錯体を形成し
て、水不溶化するが、またある条件下で、水可溶
化する。即ち水浴のpHの変化によつて水可溶と
水不溶の可逆反応が起こる、という知見にもとづ
き、本発明の完成を見たのである。 即ち、染色加工時に、膨潤するPVA金属錯体
繊維と、合成繊維加工糸を混紡した場合、染色加
工時に、PVA金属錯体繊維が、適度に膨潤し、
かさ高となるため、合成繊維加工糸の密着、クリ
ンプ低下を防止するという現象を見い出し、この
現象を維持するために、染色加工実施後に、
PVA金属錯体繊維を除去する方法によつて、初
めて風合の一段と優れた染色された、合成繊維編
織物を製造する方法を完成するにいたつたのであ
る。 本発明によつて製造された合成繊維編織物は、
かさ高性が一段と優れているため、羊毛様触感、
風合いを持ち、肌着、外衣、靴下などに使用した
場合、好適であり、その特性を発揮するものであ
る。 本発明の製造方法を製造工程順に詳細に説明す
る。本発明の製造方法としては、以下に述べる工
程を、採用しうる。即ち方法―1としては、
PVA繊維を金属錯体繊維とし、該繊維と合成繊
維加工糸とを、混紡、混繊糸とした後、該混紡、
該繊糸から編織物を製織した後、染色加工を実施
し、次にPVA金属錯体繊維を除去する方法。方
法―2としては、PVA繊維を、金属錯体繊維と
し、該繊維と合成繊維加工糸とを、混紡、混繊糸
とした後、染色加工を実施し、次にPVA金属錯
体繊維を除去した後、編織物を製造する方法であ
る。本発明に於いて使用されるPVA繊維は、常
法により湿式法又は、乾式法により紡糸後、必要
に応じて、延伸、熱処理を行なつて製造する。繊
維の強度は、1〜5g/d、繊度は1〜10dが好
ましい。PVA繊維の原料であるPVAの重合度
は、500〜2000、鹸化度は80〜100モル%のものが
好ましい。鹸化度は生成した金属錯体繊維の膨潤
性に影響するので、染色加工条件に好適なものを
選択する必要がある。即ち鹸化度が大きいと膨潤
性が小さく、鹸化度が小さいと、膨潤性が大とな
るからである。 また、α―オレフイン―ビニルアルコール共重
合体も、本発明のPVA繊維と同様に使用しう
る。α―オレフイン―ビニルアルコール共重合体
は、α―オレフインと酢酸ビニルの共重合体をア
ルカリ触媒により鹸化することによつて得られ
る。α―オレフインとしては、エチレン、プロピ
レンなどであり、炭素数が2〜18のものが含まれ
る。α―オレフインの共重合体は、該共重合体
が、水溶性をもつ範囲内であり、夫々のα―オレ
フインにより異なるが、好ましくは、0.1〜5.0モ
ル%である。 PVA金属錯体繊維は、PVA繊維と金属塩との
反応によつて得られる。またPVAパウダーをpH
を調節した金属塩水溶液に浸漬後、乾燥し常法に
より湿式又は乾式法により紡糸後紡糸後必要に応
じて、延伸、熱処理を行つてもよい。PVA繊維
の場合は、pHを調節した金属塩水溶液中に、
PVA繊維を浸漬後乾燥するか、又は、金属塩水
溶液中にPVA繊維を浸漬後pHを調節してもよ
い。PVA繊維と錯体を形成する金属は、PVA1モ
ル単位(CH2―CH―OH)に対して0.1以上、好
ましくは、0.2〜0.25モルである。 金属塩濃度は、PVA繊維に対し、上記割合以
上の量を含む必要があるが、特に制限されるもの
ではない。 金属塩の種類としては、PVA錯体を形成し、
不溶化するものであれば、特に制限はないが、
銅、ニツケル、コバルト、鉄、アルミニウムなど
の硝酸塩、硫酸塩、塩化物等があげられる。反応
液のpHは、金属塩の種類によつて異なるが、一
般に、pHが、7.0以上が必要である。好好ましく
はpHが8〜12である。例えば、硫酸銅溶液を用
いる場合、PVA―銅錯体の生成反応は、pHが6.5
付近より生成するが、安定な水不溶PVA―銅錯
体は、pHが7.5〜11.5の範囲で得られる。 反応は、室温に於いても速やかに進行し、温度
範囲に制限はない。PVA金属錯体が次に述べる
様な性質を具備しておればよい、即ち、繊度が
10d以下であり、水中膨潤度(20℃水中)が100
%〜200%であること、及び溶解性(100℃水中)
がpH4〜1で完溶することである。 PVA金属錯体繊維と合成繊維加工糸との混
紡、混織は、PVA金属錯体繊維と合成繊維加工
糸をステープル状で混紡するか、或いは、両方の
フイラメントを混織する。ここで用いられる合成
繊維加工糸は、ポリエステル、ナイロン加工糸等
があげられる。混合割合は、所望の製品に応じて
変えられるが、PVA金属錯体繊維10〜50%、合
成繊維加工糸90〜50%の範囲が好ましい。PVA
金属錯体繊維の繊度は、合成繊維加工糸より細い
方が好ましく、ステープル状で混紡する場合は、
繊維長が短かい方が、混合繊維の分散状態の点か
ら好ましい。 染色加工はpH5以上で行う。pH5未満ではPVA金
属錯体繊維の殆どが加工の途中で溶出し、本発明
の目的を達成し難い。又、温度は通常50℃以上に
て行うのが望ましい。 PVA金属錯体繊維の除去法は、染色加工し
た、糸又は、編織物をpH4.0以下好ましくは、
pH3〜2(温度50℃〜100℃)に浸漬し、PVA金
属錯体繊維を分解、溶解して除去する。 次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例 重合度1400、鹸化度98.0モル%のPVAを用い湿
式紡糸し、得られた未延伸糸を200%熱延伸し
て、1.0dの繊維を得た。得られた繊維の20℃水中
に於ける膨潤度は160%であつた。次に硫酸銅
0.1mo/、アンモニヤでpHを10.5に調製した
水溶液に得られた繊維を20℃、1時間浸漬後、洗
〓、乾燥して、緑色のPVA―銅錯体繊維を得
た。これを短繊維1.0d×51mmのステープルにした
後、ポリエステル加工糸のステープル1.5d×76mm
とを、20:80の割合で混紡して紡績糸を得た。得
られた紡績糸は、500Dの双糸であつた。次いで
この紡績糸を、経、緯糸に用いて経糸60本/吋、
緯糸50/吋の織物を製織した。得られた織物を分
散染料(Dianix Fast Yellow 3G M/D)を用
い、pH6.5〜7.5、温度100℃、時間2時間の条件
で染色し、水洗後pHが3の熱水浴(温度90℃)
に浸漬して、PVA―銅錯体繊維を溶出した。得
られた織物は、同じポリエステル加工糸のステー
プルを用いた紡績糸よりなる同一組織の織物(対
照品)に比して非常にかさ高く、風合が優れてい
た。第1表に実施例品と対照品のかさ高度、かさ
高圧縮率及びかさ高圧縮弾性率を示す。 尚、実施例品及び対照品で用いたポリエステル
加工糸は仮撚加工(ヒーター温度210℃、設定仮
撚数2000tpm)によつて得られた比容積10のかさ
高加工糸である。 【表】
維編織物の製造方法に関するものである。 近時、合成繊維に対して、クリンプ形態をもた
せ、羊毛様伸縮性、かさ高性を付与したかさ高加
工繊維(以下加工糸と表現する)が、種々の加工
法によつて実用化されている。 しかしながら、加工糸及びそれからなる編織物
は、染色加工時、緊張、熱水処理等により、繊維
間の緻密化、クリンプの低下等の現象を避けるこ
とが困難であり、染色加工前に有していた羊毛様
風合を損うという欠点を有している。 本発明者らは、かかる欠点を解決するために、
研究を重ねた結果、合成繊維加工糸が、染色加工
時に密着しないために、合成繊維加工糸間に、他
の繊維を介在させ、染色加工後、その介在させた
繊維を除去するという方法を想到するにいたつ
た。また介在させた繊維を除去する方法として
は、その繊維が水可溶化するものであると好適で
ある。しかしてポリビニルアルコール繊維は、未
変性、未処理のものは、水溶性であり、その性質
を応用して、合成繊維紙のバインダー、ケミカル
レース用等に使用されているが、このままでは、
本目的には使用出来ない。ポリビニルアルコール
繊維を合成繊維加工糸と混紡する場合、染色加工
時には溶解せず、それ以後の処理によつて水可溶
化除去することが必要である。 水溶性ポリビニルアルコール繊維を水不溶化す
る方法としては、例えばホルマリンでアセタール
化することにより水不溶化する方法としては、例
えばホルマリンでアセタール化することにより水
不溶化するが、このアセタール化ポリビニルアル
コールを水可溶化するためには、酸触媒の存在下
で、非常に苛酷な条件が必要とされる。従つてア
セタール化ポリビニルアルコール繊維を合成繊維
加工糸と混紡し染色加工を行なつても、苛酷な条
件でしか該繊維を除去出来ないため、かさ高加工
性を維持することが困難であるばりでなく、合成
繊維加工糸の品質劣化を生じ実用性がない。 本発明者らは、更に検討を重ねた結果、ポリビ
ニルアルコール(以下PVAと表現する)が、金
属塩と特定の条件下に於いて、金属錯体を形成し
て、水不溶化するが、またある条件下で、水可溶
化する。即ち水浴のpHの変化によつて水可溶と
水不溶の可逆反応が起こる、という知見にもとづ
き、本発明の完成を見たのである。 即ち、染色加工時に、膨潤するPVA金属錯体
繊維と、合成繊維加工糸を混紡した場合、染色加
工時に、PVA金属錯体繊維が、適度に膨潤し、
かさ高となるため、合成繊維加工糸の密着、クリ
ンプ低下を防止するという現象を見い出し、この
現象を維持するために、染色加工実施後に、
PVA金属錯体繊維を除去する方法によつて、初
めて風合の一段と優れた染色された、合成繊維編
織物を製造する方法を完成するにいたつたのであ
る。 本発明によつて製造された合成繊維編織物は、
かさ高性が一段と優れているため、羊毛様触感、
風合いを持ち、肌着、外衣、靴下などに使用した
場合、好適であり、その特性を発揮するものであ
る。 本発明の製造方法を製造工程順に詳細に説明す
る。本発明の製造方法としては、以下に述べる工
程を、採用しうる。即ち方法―1としては、
PVA繊維を金属錯体繊維とし、該繊維と合成繊
維加工糸とを、混紡、混繊糸とした後、該混紡、
該繊糸から編織物を製織した後、染色加工を実施
し、次にPVA金属錯体繊維を除去する方法。方
法―2としては、PVA繊維を、金属錯体繊維と
し、該繊維と合成繊維加工糸とを、混紡、混繊糸
とした後、染色加工を実施し、次にPVA金属錯
体繊維を除去した後、編織物を製造する方法であ
る。本発明に於いて使用されるPVA繊維は、常
法により湿式法又は、乾式法により紡糸後、必要
に応じて、延伸、熱処理を行なつて製造する。繊
維の強度は、1〜5g/d、繊度は1〜10dが好
ましい。PVA繊維の原料であるPVAの重合度
は、500〜2000、鹸化度は80〜100モル%のものが
好ましい。鹸化度は生成した金属錯体繊維の膨潤
性に影響するので、染色加工条件に好適なものを
選択する必要がある。即ち鹸化度が大きいと膨潤
性が小さく、鹸化度が小さいと、膨潤性が大とな
るからである。 また、α―オレフイン―ビニルアルコール共重
合体も、本発明のPVA繊維と同様に使用しう
る。α―オレフイン―ビニルアルコール共重合体
は、α―オレフインと酢酸ビニルの共重合体をア
ルカリ触媒により鹸化することによつて得られ
る。α―オレフインとしては、エチレン、プロピ
レンなどであり、炭素数が2〜18のものが含まれ
る。α―オレフインの共重合体は、該共重合体
が、水溶性をもつ範囲内であり、夫々のα―オレ
フインにより異なるが、好ましくは、0.1〜5.0モ
ル%である。 PVA金属錯体繊維は、PVA繊維と金属塩との
反応によつて得られる。またPVAパウダーをpH
を調節した金属塩水溶液に浸漬後、乾燥し常法に
より湿式又は乾式法により紡糸後紡糸後必要に応
じて、延伸、熱処理を行つてもよい。PVA繊維
の場合は、pHを調節した金属塩水溶液中に、
PVA繊維を浸漬後乾燥するか、又は、金属塩水
溶液中にPVA繊維を浸漬後pHを調節してもよ
い。PVA繊維と錯体を形成する金属は、PVA1モ
ル単位(CH2―CH―OH)に対して0.1以上、好
ましくは、0.2〜0.25モルである。 金属塩濃度は、PVA繊維に対し、上記割合以
上の量を含む必要があるが、特に制限されるもの
ではない。 金属塩の種類としては、PVA錯体を形成し、
不溶化するものであれば、特に制限はないが、
銅、ニツケル、コバルト、鉄、アルミニウムなど
の硝酸塩、硫酸塩、塩化物等があげられる。反応
液のpHは、金属塩の種類によつて異なるが、一
般に、pHが、7.0以上が必要である。好好ましく
はpHが8〜12である。例えば、硫酸銅溶液を用
いる場合、PVA―銅錯体の生成反応は、pHが6.5
付近より生成するが、安定な水不溶PVA―銅錯
体は、pHが7.5〜11.5の範囲で得られる。 反応は、室温に於いても速やかに進行し、温度
範囲に制限はない。PVA金属錯体が次に述べる
様な性質を具備しておればよい、即ち、繊度が
10d以下であり、水中膨潤度(20℃水中)が100
%〜200%であること、及び溶解性(100℃水中)
がpH4〜1で完溶することである。 PVA金属錯体繊維と合成繊維加工糸との混
紡、混織は、PVA金属錯体繊維と合成繊維加工
糸をステープル状で混紡するか、或いは、両方の
フイラメントを混織する。ここで用いられる合成
繊維加工糸は、ポリエステル、ナイロン加工糸等
があげられる。混合割合は、所望の製品に応じて
変えられるが、PVA金属錯体繊維10〜50%、合
成繊維加工糸90〜50%の範囲が好ましい。PVA
金属錯体繊維の繊度は、合成繊維加工糸より細い
方が好ましく、ステープル状で混紡する場合は、
繊維長が短かい方が、混合繊維の分散状態の点か
ら好ましい。 染色加工はpH5以上で行う。pH5未満ではPVA金
属錯体繊維の殆どが加工の途中で溶出し、本発明
の目的を達成し難い。又、温度は通常50℃以上に
て行うのが望ましい。 PVA金属錯体繊維の除去法は、染色加工し
た、糸又は、編織物をpH4.0以下好ましくは、
pH3〜2(温度50℃〜100℃)に浸漬し、PVA金
属錯体繊維を分解、溶解して除去する。 次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例 重合度1400、鹸化度98.0モル%のPVAを用い湿
式紡糸し、得られた未延伸糸を200%熱延伸し
て、1.0dの繊維を得た。得られた繊維の20℃水中
に於ける膨潤度は160%であつた。次に硫酸銅
0.1mo/、アンモニヤでpHを10.5に調製した
水溶液に得られた繊維を20℃、1時間浸漬後、洗
〓、乾燥して、緑色のPVA―銅錯体繊維を得
た。これを短繊維1.0d×51mmのステープルにした
後、ポリエステル加工糸のステープル1.5d×76mm
とを、20:80の割合で混紡して紡績糸を得た。得
られた紡績糸は、500Dの双糸であつた。次いで
この紡績糸を、経、緯糸に用いて経糸60本/吋、
緯糸50/吋の織物を製織した。得られた織物を分
散染料(Dianix Fast Yellow 3G M/D)を用
い、pH6.5〜7.5、温度100℃、時間2時間の条件
で染色し、水洗後pHが3の熱水浴(温度90℃)
に浸漬して、PVA―銅錯体繊維を溶出した。得
られた織物は、同じポリエステル加工糸のステー
プルを用いた紡績糸よりなる同一組織の織物(対
照品)に比して非常にかさ高く、風合が優れてい
た。第1表に実施例品と対照品のかさ高度、かさ
高圧縮率及びかさ高圧縮弾性率を示す。 尚、実施例品及び対照品で用いたポリエステル
加工糸は仮撚加工(ヒーター温度210℃、設定仮
撚数2000tpm)によつて得られた比容積10のかさ
高加工糸である。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 100℃の条件下、pH1〜4の酸性水溶液に完
溶するポリビニルアルコール金属錯体繊維と合成
繊維かさ高加工糸とを混紡した糸条又は該糸条を
用いた編織物をpH5以上の条件下で染色加工した
後、pH4以下の酸性水浴で該錯体繊維を溶解除去
することを、特徴とする羊毛様風合を有する合成
繊維編織物の製造方法。 2 ポリビニルアルコールの重合度が500〜
2000、鹸化度が、80〜100モル%である特許請求
の範囲第1項記載の製造方法。 3 ポリビニルアルコール―金属錯体繊維の金属
が、銅、ニツケル、コバルト、鉄、アルミニウム
などからなる、特許請求の範囲第1項記載の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7809677A JPS5411368A (en) | 1977-06-29 | 1977-06-29 | Production of synthetic fiber knitted fabric with improved feeling |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7809677A JPS5411368A (en) | 1977-06-29 | 1977-06-29 | Production of synthetic fiber knitted fabric with improved feeling |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5411368A JPS5411368A (en) | 1979-01-27 |
JPS6114275B2 true JPS6114275B2 (ja) | 1986-04-17 |
Family
ID=13652326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7809677A Granted JPS5411368A (en) | 1977-06-29 | 1977-06-29 | Production of synthetic fiber knitted fabric with improved feeling |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5411368A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS572203A (en) * | 1980-05-23 | 1982-01-07 | Ishihara Sangyo Kaisha Ltd | Composite herbicidal pharmaceutical of aqueous suspension type |
JPS57176901A (en) * | 1981-04-24 | 1982-10-30 | Kao Corp | Preparation of fluid biocidal composition |
JP2733645B2 (ja) * | 1994-04-12 | 1998-03-30 | 泉株式会社 | 超高伸縮性メリヤス生地とその製造法 |
-
1977
- 1977-06-29 JP JP7809677A patent/JPS5411368A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5411368A (en) | 1979-01-27 |
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