JPS61137755A - 記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は印字等の記録のための装置に係り、特に静電荷
を蓄積可能なシート上に導電性磁性体を有する記録ヘッ
ドを用いて導電性磁性トナーにより記録を行なう記録装
置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

この種の記録装置として従来、第４図に示す如き構成の
ものが知られている。静電荷を蓄積可能なシート１は導
電性シート２上に絶縁体層３を形成して構成され、この
シート１上を記録ヘッド４が相対的に移動する。記録ヘ
ッド４は第５図に示すように非磁性絶縁性基体５上に針
状の導電性磁性体６を複数本配列形成し、さらに導電性
磁性体６に対向して磁石７を配置したものである。

記録時には、予めシート１の絶縁体層３を帯電させ、そ
の上に導電性磁性トナー８を静電力により均一に吸着さ
せておく。この状態でシート１を記録ヘッド４の下方を
通過させると、シート１上の磁性トナー８が記録ヘッド
４の導電性磁性体６に磁力により吸引され、電気回路を
形成する。導電性シート２と導電性磁性体６との間にパ
ルス電圧源９から直流パルス電圧を印加すると、電流が
導電性磁性体６．導電性磁性トナー８を通して流れ、絶
縁体層３の一部をディスチャージする。これによりディ
スチャージされた領域では、シート１上に静電力で付着
していたトナー８は吸着力を失うので、磁石７による磁
力によって離脱する。

従って、パルス電圧源９を記録すべき情報に応じて変調
（オン、オフ）させれば、シート１上に導電性磁性トナ
ー８を情報に応じて選択的に付着させて記録を行なうこ
とができる。

ところで、記録ヘッド４における導電性磁性体６は所定
量のトナーを吸引できるように５０μｎ程度の厚みを有
し、また記録の解像度を確保するために５０μ扉程展の
幅に形成されている。具体的には非磁性絶縁性基体５上
にシート状の導電性磁性体層を接合した後、例えば８本
／ｍの密度で約５０μｍ幅の針状にエツチングすること
により、導電性磁性体６を形成していた。

しかしながら、エツチングにより導電性磁性体６を形成
すると、サイドエツチングにより第５図に示すように断
面形状が台形状となるため、解像度が十分に得られない
。一方、８１１４性磁性体層の膜厚を薄くすれば台形の
程度が緩和されるが、断面積が減少し、導電性磁性トナ
ーを吸引するに必要な磁力が十分に得られなくなるため
、記録濃度およびコントラストが低下するという問題が
あった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、解像度が高く、また濃度およびコント
ラストの高い記録が可能な記録装置を提供することにあ
る。

〔発明の概要〕

本発明はこの目的を達成するため、静電荷を蓄積可能な
シート上に、該シート上を相対的に移動する導電性磁性
体を有する記録ヘッドを用いて導電性磁性トナーにより
記録を行なう装置において、記録ヘッドの導電性磁性体
の断面形状を、シートと記録ヘッドとの゛相対的移動方
向中央部に凸部を有する形状としたことを特徴とする。

このような断面形状を有する導電性磁性体は、例えば導
電性磁性体層をエツチングにより形成する際、エツチン
グを複数回に分けて行なうことにより実現することがで
きる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、導電性磁性体の断面形状がシートと記
録ヘッドとの相対的移動方向中央部に凸部を有する形状
であることにより、導電性磁性体の磁力が及ぶ範囲が隣
接する導電性磁性体間で明確に分離されるため、解像度
が向上する。

また、上記のような凸部を有する断面形状によれば、導
電性磁性体の厚さが一定のもとでは従来の台形状の断面
形状に比べて断面積をより大きくとることができるので
、導電性磁性体が発生する磁力も増し、それだけ記録濃
度およびコントラストが向上することになる。

〔発明の実施例〕

第１図は本発明の一実施例に係る記録装置における記録
ヘッド４（第４図参照）の構成を示す断面図である。図
に示すように、非磁性絶縁性基体５上に配列形成された
針状の導電性磁性体６は、第４図におけるシート１と記
録ヘッド４との相対的移動方向（矢印１０で示す）の中
央部に凸部６ａを有した断面形状となっている。

このような断面形状の導電性磁性体６は、例えば第２図
に示すような工程によって作製することができる。即ち
、第２図（ａ）に示すようにガラスまたはセラミックの
ような非磁性導電性基体５上に、所要膜厚、例えば５０
μｍ程度のＦｅ−Ｃｏ、Ｆｅ−Ｎ　＋合金等からなるシ
ート状の導電性磁性体層１１を絶縁性接着剤を用いて接
合し、その上に７オトレジスト１２を被着して帯状の所
定パターンに形成した後、第２図（ｂ）に示すように導
電性磁性体層１１をエツチングする。この１回目のエツ
チングは、導電性磁性体層１１を非磁性絶縁性基体５の
表面が露出しないように、膜厚方向の中央部程度まで行
なう。

次に、フォトレジスト１２を除去し、第２図（Ｃ）に示
すように１回目のエツチングにより除去された部分を一
部覆うようにフォトレジスト１３を被着し、再び導電性
磁性体層１１をエツチングする。この２回目のエツチン
グは、第２図（ｄ）に示すように非磁性絶縁性基体５の
表面が帯状に露出するまで行なう。これにより導電性磁
性体層１１は、個々の針状導電性磁性体６に分離される
。

このようにしてエツチングを２回に分けて行なって導電
性磁性体６を形成することにより、１回目のエツチング
領域と２回目のエツチング領域との境界部分に凸部が形
成され、第１図に示したような角形に近い断面形状の導
電性磁性体６が形成される。このような断面形状の導電
性磁性体６は、隣接する導電性磁性体との間で磁力発生
領域が良く分離されているため解像度に優れるばかりで
なく、断面積が十分に大きくとれていることから、発生
する磁力の大きさも十分であり、記録濃度およびコント
ラストの向上に寄与できるという特長がある。

第３図は本発明の他の実施例に係る記録ヘッド４の断面
図であり、導電性磁性体６の形成時、エツチングを３回
に分けて行なうことにより、やはり断面形状がシート１
と記録ヘッド４との相対的移動方向く矢印１０）の中央
部において凸部６ｂを在している。この実施例において
は、導電性磁性体６の断面形状をさらに角形に近いより
好ましい形状にすることができる。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
例えば導電性磁性体の断面形状については要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形できる。また、導電性磁性体を所定
の断面形状とするためにエツチングを複数回に分けて行
なう方法を例示したが、導電性磁性体の形成方法はこれ
に限定されない。

ざらに、本発明の記録装置は表示装置としても使用でき
ることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る記録装置における記録
ヘッドの断面図、第２図（ａ）〜（ｄ）は同記録ヘッド
における導電性磁性体の形成工程を説明するための断面
図、第３図は本発明の他の実施例に係る記録ヘッドの断
面図、第４図は本発明に係る記録装置の概略構成図、第
５図は従来の記録装置における記録ヘッドの断面図であ
る。 １・・・シート、２・・・導電性シート、３・・・絶縁
体層、４・・・記録ヘッド、５・・・非磁性絶縁性基体
、６・・・導電性磁性体、５ａ、５ｂ・・・凸部、７・
・・磁石、８・・・導電性…性トナー、９・・・パルス
電圧源、１０−・・シートと記録ヘッドとの相対的移動
方向、１１・・・導電性磁性体−１１２，１３・・・フ
ォトレジスト。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図 第３因 第４図 第５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）静電荷を蓄積可能なシート上に、該シート上を相
   対的に移動する導電性磁性体を有する記録ヘッドを用い
   て導電性磁性トナーにより記録を行なう装置において、
   前記記録ヘッドの導電性磁性体の断面形状が、前記シー
   トと記録ヘッドとの相対的移動方向中央部に凸部を有す
   る形状であることを特徴とする記録装置。
2. （２）シートと記録ヘッドとの相対的移動方向中央部に
   凸部を有する断面形状の導電性磁性体は、導電性磁性体
   層を複数回に分けてエッチングすることにより形成され
   たものであることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の記録装置。