JPS61136660A - 鉄損が低くかつ絶縁被膜処理性にすぐれた鉄基非晶質合金 - Google Patents

鉄損が低くかつ絶縁被膜処理性にすぐれた鉄基非晶質合金

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JPS61136660A
JPS61136660A JP59255811A JP25581184A JPS61136660A JP S61136660 A JPS61136660 A JP S61136660A JP 59255811 A JP59255811 A JP 59255811A JP 25581184 A JP25581184 A JP 25581184A JP S61136660 A JPS61136660 A JP S61136660A
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JP
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alloy
iron
insulating film
treatment
iron loss
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JP59255811A
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Nobuyuki Morito
森戸 延行
Shinji Kobayashi
真司 小林
Isao Ito
伊藤 庸
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、鉄基非晶質合金に関し、とくに軟磁性、鉄
損特性および絶縁被膜処理特性にすぐれ、檀みまたは巻
きトランス用の鉄心材料に使用してとりわけ好適なもの
である。
(従来の技術) 7e −B系およびFe−B−8i系などの溶融合金を
、単p−ル法や双ロール法などにより、10 〜106
’C/ S程変の冷却速ばて急冷凝固させると、板厚2
0〜50μm程変で無秩序な原子配列をもついわゆる非
晶質合金薄帯が得られる。
かかる非晶質合金薄帯は、現在、トランスやモーターな
どの鉄心材料として主に使用されているけい素鋼板の有
用な競合材料として注目を浴びている。
ことに電カドランス用としてアライド社から市販すrt
てイルR2605S 2  Fe、8B、Si、合金は
その代表的なものであり1すぐれた低鉄損が報告されて
いる。しかしながらボロンは高価な元素であることから
、これに起因したFe −B −Si合金の高価格が、
その商業化を妨げていた。
従って上掲したFe78B□8s土、非晶1合金と同程
変の磁気特性および熱安定性を維持しながら1しかもボ
ロン■を抑えることができれば、コスト低減による工業
的意義は極めて大きいわけである。
かかる考え方のもとに、特開昭58−210150号公
報ではpe    B   5i78〜804〜101
4〜17組成の ものが、また特開昭59−6854号公報ではFe75
〜79B8−10s111〜17組成のもノbi + 
n −F し提案された。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら上掲した各組成になるFe−B−Si合金
においては、鉄損は極めて低く、熱安定性においても擾
れた性能P示すものの、後述するように絶縁被膜処理性
に関して問題を残していた。
近時、非晶質合金薄帯製造技術の向上に伴い、表面粗度
などの表面性状が改善され、古漬率は著しく同上したが
、一方で層間抵抗の低下を招く結果となった。
従来の非晶質合金薄帯では、合金自身の高い電気抵抗に
加え表面粗度が大きかったため、比較的高い層間抵抗の
維持が容易であり、従って#間絶縁のための被膜は不要
とされていた。しかしながら最近の表面性状改善による
層間抵抗の低下に伴い、層間絶縁被膜の付与が必要にな
ってきた。
かかる絶縁被膜の付与手段としては、湿式法や電解法が
考えられが、超急冷法による薄帯製造においては、表面
層の酸化が不可避であって表面には酸化膜が形成される
ため、湿式法によってクロム酸塩やりんl!1!塩の絶
縁被膜を彼我しようとしてもしばしば液はじきが発生し
たり、他方電解法においては均一な電解が行ない難く極
めて不均一な絶縁被膜しか形成できない、というところ
に問題を残していたのである。
この発明は、上記諸問題を有利に解決するもので、超低
鉄損および良好な熱安定性を維持しつつ、Bkを効果的
に低減させて低コスト化を実現し、加えて絶縁被膜処理
性も併せて改善した非晶質合金を提案することを目的と
する。
(問題点乙解決するための手段) すなわちこの発明は、トランス用鉄心材料としての鉄基
非晶質合金であって、 化学式: FexKnaBySi2 ここでx275〜80at% y: 7〜13 at% z :   9〜1 5  at  %a : 0.5
〜 a at% で示される組成、また 化学式: FexMnaNi6BySizここでxニア
5〜s o at% yニア〜13at% z: 9〜15 at蔦 a : Q、5〜 a at% b:0.5〜aat% で示さnる組成からなる鉄損が低くかつ絶縁被膜処理性
にすぐnた鉄基非晶質合金である。
以下この発明を由来するに至った実験結果に基づき、こ
の発明を具体的に説明する。
さて発明者らは、Fe−B−Si三元系とくにこの三元
系の低B側における鉄損と成分組成との関係を究明すべ
く為鉄損の組成依存性に関する綿密な実@を行ったとこ
ろ、第1図に示す結果を得た。
同図から明らかなように、Fe 雪7 S〜78 at
第の範囲においては5Bfl@s〜I Oat%に低減
したとしても、鉄損の劣化はほとんどないか、またあっ
ても極<頷かであることが判明した。ここに8層の低減
は、鉄損の若干の劣化をもたらすとはいえ、そのコスト
低下を考慮すれば、工業的にはむしろメリットと言える
次に、熱安定性と組成との関係を明らかにすべく 、F
exBoSlex−エ組成合金のFe含含有管種々に変
化させて結晶化温麿との関係について調べた。
その結果、第2図に示したように、鉄損の低い組成域は
好都合なことに結晶化温変の高い領域と重複することが
見出された。
しかしながら単なるFe −B −Si系では、組成を
いかように調整しても非晶質合金薄帯Ii!造時に、強
固なり −Si −0を基本とする酸化膜が形成される
ため、絶縁被膜処理時における液はじきや不均一電解を
回避できず、それ故良質の絶縁被膜の形成は望み得ない
そこで酸化膜の改質を目的として、合金中に各種元素の
添加を試みたところ、l(nの添加がとりわけ有効であ
ることが究明されたのである。
第8図に、第4成分としてl at%のInを加えたr
e、 、In1n、Si□3組成の溶湯を、高速で回転
する水冷銅合金ロール表面に射出し、急冷凝固させて得
た非晶質合金薄帯につき、イオンマイクロアナライザー
を用いて、表面近傍での各元素の深さ方向分布について
調べた結果を示す。
同図より明らかなように、表面酢化膜中に著しいHnの
濃縮が認められたが、かかる)(nの濃縮によって酸化
膜が改質され、その結果絶縁被膜の形成処理液を塗布し
た際の液はじきが抑制され、また電解処理時における不
均一な電流の流れが抑えられて、均質な絶縁被膜の形成
がもたらされるものと考えられる。
かような酸化膜の教養による良質の絶縁被膜の形成とい
う観点からは、少なくともQ、5at%のIn jiを
必要とする。一方1(n量が3 at%を超えると、飽
和磁束密度の低下が無視できなくなるので、Mn1ll
は0.5〜aat%ヨり好ましくは0.5〜2 at%
の範囲にする必要がある。またかかる)(n添加によっ
て、結晶化温度も約5〜15°C上昇することも判明し
た。
ここに基本成分であるFe 、 BおよびSlについて
は1前掲第1図に示したように、Fe−B−8i系にお
ける鉄損の低い領域が、l’e5 : 75〜s o 
at%、B:)〜14at%およびSi:9〜15at
第であるので、FeおよびSlについては上記の範囲で
、一方Bについては低含有量の方がコストの上で有利で
あるので、B量は7〜13 at%より好ましくは8〜
l Oat%の範囲でそれぞれ含有させることにした。
なおかかる組成域における結晶化温間は、周辺の組成域
のそれよりも高く、従って熱安定性に関しても好ましい
ことが確認されている。
ところで発明者らはさらに、f11vL特性を損うこと
なしに熱安定性の一層の同上を図るべく、効果的な添加
元素を模索したところ、N1の共存が極めて有効である
ことの知見を得た。すなわち1 at%程纜のN1添加
により、約20″Cの結晶化温度の上昇が見らnたので
ある。
ここにHiの添加層は、熱安定性の上からは少なくとも
o、s at%以上が必要である。しかしながらこの発
明の非晶質合金は、トランスを主用途とすることから、
高い飽和磁束密度が要求されるところ、N1の多量添加
は磁束密度の低下をもたらすので、上限を8 at%に
限定した。
(実施例) 表1に示した種々の成分組成に溶製した合金溶湯を、高
速で回転する水冷式のcu−Be合金ロール表面に射出
して、厚み25pm、幅201111の非晶質合金薄帯
を作成した。ついで湿式法によって厚ミ約0.5μmの
クロム!!塩−コロイド状シリカ系の絶縁被膜の被成を
施して、液はじき性を判定したのち、380°C,1時
間の磁場中焼鈍を行ってから、磁気特性を測定した。
得らnた結果を表1に示す。
なお一部の試料については結晶化温度Txも測定し、そ
の結果を表1に併記した。
表   1 ※ Q・・・液はじき な し Δ・・・液はじき 少しあり X・・・液はじき 大 表1に示した結果からも明らかなように、この発明に従
い成分#整を行った非晶質合金はいずれも、鉄損が低く
、熱安定性にもチれ、しかも絶縁被膜処理性も良好であ
った。
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、Fe−B−3i三元系非晶
質合金の超低鉄損を維持しつつ、Bjlを効果的に低減
して低コスト化を実現できるのみならず、熱安定性およ
び絶縁被膜処理性の大幅な向上も併せて達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はye −B −si三元系における鉄損の組成
依存性を示した図、 第2v!Jは、Fe−B−8i三元系における結晶化温
實および鉄損のFe 6度依存性を示したグラフ、第3
図は、Fe−Mn−B−8i系非晶質合金薄帯の表面近
傍における各元素の深さ方向分布状況を示した図である

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、トランス用鉄心材料としての鉄基非晶質合金であつ
    て、 化学式:Fe_xMn_aB_ySi_z ここでx:75〜80at% y:7〜13at% z:9〜15at% a:0.5〜3at% で示される組成になることを特徴とする鉄損が低くかつ
    絶縁被膜処理性にすぐれた鉄基非晶質合金。 2、トランス用鉄心材料としての鉄基非晶質合金であつ
    て、 化学式:Fe_xMn_aNi_bB_ySi_zここ
    でx:75〜80at% y:7〜13at% z:9〜15at% a:0.5〜3at% b:0.5〜3at% で示される組成になることを特徴とする鉄損が低くかつ
    絶縁被膜処理性にすぐれた鉄基非晶質合金。
JP59255811A 1984-12-05 1984-12-05 鉄損が低くかつ絶縁被膜処理性にすぐれた鉄基非晶質合金 Granted JPS61136660A (ja)

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