JPS6113608Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 床上に立設した多数の支柱に、壁板を取付け
て、壁体を構成する際、従来は、壁板の下端を直
接床面で受けたり、あるいは床に固設するか、も
しくは隣接する支柱の下端間に架設した受杆上に
載置したりしていたので、床面が不整の場合は、
多数の壁板を、高さを揃えて取付けることが困難
であり、また取付用部材点数が多くなるという欠
点があつた。

本考案は、高さを調節しうるようにして、支柱
に着脱自在に係着した、下端に壁板受片を備える
左右１対の振れ止め金具間に、壁板の側端をはめ
込んで支柱に取付けることにより、上述の欠点を
解消した、壁体に関するもので、以下添付の図面
に基づいて具体的に説明する。

第１図乃至第３図は、本考案の第１実施例を示
すもので、角筒状の支柱１の前面中央には、棚板
支持ブラケツト取付用の多数の縦長孔２が、上下
方向一列に並べて穿設され、同じく縦長孔２の両
側方における左右対象の位置には、それぞれ上下
方向１列に並び多数の縦長孔３が穿設されてい
る。

また、支柱１の下端を塞ぐ閉塞板４の上面中央
に固着されたナツト５には、脚座６の上面より上
向突設された螺杆７が下方より螺挿されている。

８は、支柱１と等長の上下方向を向き、側面Ｌ
字形をなす左右１対の振れ止め金具で、その支柱
１の前面と平行をなす各支持片９の互いに隣接す
る側端には、垂直をなす前向片１０が連設されて
いる。

各支持片９の下端には、互いに等高の水平をな
して前方を向く受片１１が連設され、受片１１の
前端には立上り片１２が連設されている。また、
各支持片９の後面要所には、複数の下向鉤片１３
が、所要の上下間隔をもつて切起されている。

左右１対の振れ止め金具８は、その下向鉤片１
３を支柱１に縦長孔３の適所に係合させることに
より、支柱１に着脱自在に取付けられ、その前向
片１０同士は、支柱１の前面中央において、互い
に平行をなして近接している。

なお、この際の前向片１０，１０の間隔は、中
央の縦長孔２の幅とほぼ同一、もしくはそれより
も若干大となるようにしてある。

多数の支柱１に振れ止め金具８を取付けた際
に、もし床面が不整で、各受片１１に高低が生じ
た時には、螺杆７を回動して、脚座６の高さを所
要に調節すればよい。

左右１対の各壁板１４は、その下端を、各振れ
止め金具８の支持片９と立上り片１２の間にはめ
込んで、受片１１をもつて支持され、かつ同じく
互いに対向する側端面を、前向片１０の側面に当
接させ、さらに上部が図示しない適宜の手段によ
り支柱１に係止されることにより、支柱１の前面
に正しく位置決めして取付けられている。

従つて、上述の本考案の壁体によれば、床面が
不整であつても、支柱１の閉塞板４からの脚座６
の突出量を調節することにより、多数の壁板１４
を、容易に高さを揃えて支柱１に取付けて、壁体
を構成することができる。

なお、支柱１の前面中央の縦長孔２には、第１
図想像線で示すように、両壁板１４の間より前方
に突出するブラケツト１５を着脱自在に係着し
て、棚を形成することができる。

第４図は、本考案第２実施例を示すもので、第
１実施例と同一部分については、同一符号を使用
し、その説明を省略する。

支柱１の左右両側面中央には、第１実施例にお
ける縦長孔３に代わる縦長孔２１が穿設されてい
る。

２２は、左右１対の振れ止め金具で、支柱１の
前面と平行をなす各支持片２３の互いに隣接する
側端には、前向片２４が、また各支持片２３の上
述と反対側の側端には後向片２５が連設され、同
じく下端には、前方を向く受片２６が連設され、
かつ後向片２５の要所には、外側方を向く適数の
下向鉤片２７が、所要の上下間隔をもつて切起さ
れている。また、各受片２６の前端には、立上り
片２８が連設されている。

左右１対の振れ止め金具２２が、その下向鉤片
２７を、支柱１の縦長孔２１の適所に係合させる
ことにより、支柱１に着脱自在に取付けられ、両
前向片２４，２４同士は、支柱１の前面中央前方
において、近接して互いに平行をなしている。

前向片２４，２４の間隔は、支柱１の前面中央
の縦長孔２の幅とほぼ等しい。

各壁板１４は、第１実施例の場合と同様に、そ
の下端を振れ止め金具２２の支持片２３と立上り
片１２の間にはめ込んで、受片２６上に支持され
るとともに、同じく側端面を前向片２４の側面に
当接させて、支柱１の前面に取付けられている。

本実施例もまた、第１実施例と同様の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の第１実施例を示す横断平面
図、第２図は、同じく一部切欠正面図、第３図
は、第２図Ａ−Ａ線縦断側面図、第４図は、本考
案の第２実施例を示す横断平面図である。 １……支柱、２，３……縦長孔、４……閉塞
板、５……ナツト、６……脚座、７……螺杆、８
……振れ止め金具、９……支持片、１０……前向
片、１１……受片、１２……立上り片、１３……
下向鉤片、１４……壁板、１５……ブラケツト、
２１……縦長孔、２２……振れ止め金具、２３…
…支持片、２４……前向片、２５……後向片、２
６……受片、２７……下向鉤片、２８……立上り
片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 角筒状をなして下端に高さ調節式の脚を備え、
   後面を除く周面の左右対象の位置に、それぞれ上
   下方向１列に並ぶ多数の縦長孔を穿設した支柱
   と、 支柱の前面に重合する左右１対の各支持片の後
   面要所に設けた上下に並ぶ複数の下向鉤片が、そ
   れぞれ支柱の各列の縦長孔の適所に係合し、各支
   持片の互いに隣接する側端に、垂直をなす前向片
   を、かつ支持片の各下端に、互いに等高の水平を
   なして前方を向く受片をそれぞれ連設し、さらに
   受片の前端に立上り片を連設した左右１対の振れ
   止め金具と、 前記支柱の前面と平行をなし、互いに隣接する
   側端面が、各振れ止め金具の前向片に当接され、
   かつ下端部が振れ止め金具の支持片と立ち上り片
   との間に挾まれて受片上に支承され、上部が適宜
   の手段により支柱に係止された左右１対の壁板と
   を備えることを特徴とする壁体。