JPS6113272Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、フイルム、薄紙、板紙及び段ボール
紙などの広巾シートを縦方向に複数片にスリツト
するスリツタに関するもので、特にスリツタでト
リムされた耳部を吸引排出するトリム吸引口の改
良に係るものである。

従来のこの種トリム吸引口は、ただ単にスリツ
タでトリムされる耳部を吸引排除するように広巾
シートの両外側端縁に設置されているにすぎな
い。従つて、トリムされる耳部に隣なるスリツト
片も前記耳部とともにトリム吸引口に吸込まれよ
うとして、ジヤムアツプを起し、或いはシートが
蛇行して連続作業に支障を示すおそれがある。こ
の現象はシートが薄く、かつスリツトされるシー
ト片の巾が狭い程起り易く、従来は、これをさけ
るためにトリム吸引口とシート上面との隙間を増
減するなどの手段もとられて来たが十分ではなか
つた。

本考案は、このような不具合点を解消するため
になされたもので、広巾のシートを縦方向に複数
片にスリツトするスリツタにおいて、前記シート
の両端外縁のトリムされる耳部の上方へ配設され
たトリム吸込口、同トリム吸込口の下端部に設け
られた前記耳部を吸引する開口及び前記トリム吸
込口の外側面で前記シートの巾方向中心側に面し
た部分に取付けられ、耳部除去後のシート浮上り
を、前記シートの下側面を案内するシートガイド
に押える押え具とを具備することを特徴とし、シ
ートのトリムされた耳部だけを吸引排除できるよ
うにしてシートのスリツト作業を円滑にできるよ
うにしたシート吸着防止装置を提供しようとする
ものである。

次に本考案を最も好ましい実施例として段ボー
ルシートのスリツタスコアラに適用した図示実施
例について説明する。

第１図および第２図において、スリツタスコア
ラ２と計測車装置３との間に、図示のような形状
のトリム吸込口５が、段ボールシート１の巾方向
両側端付近に設置され、両トリム吸込口５のマシ
ン巾中心寄り外側面に回転自在な押えローラ６が
取付けられている。第３図はこの押えローラ６に
かえて、そり状の押え板８を、また第４図は、同
じく押えブラシ９を取付けた実施例を示す。

このように構成せられた実施例において、スリ
ツタスコアラ２で、連続流れ加工された段ボール
シート１は、第１図および第２図の矢印方向に送
られ、トリム吸込口５の直下に達すると、段ボー
ルシート１の耳１ｓは、トリム吸込口５内に吸込
まれ、ダクト７を通じ、機外に排出される。この
とき、段ボールシート１ａおよび１ｅも共に吸込
まれようとするが、押え具を構成する押えローラ
６または押え板８或は押えブラシ９によつて、シ
ートガイド４上に押えられているため、シート１
ａ，１ｅも他の段ボールシート１ｂ，１ｃおよび
１ｄと共に矢印の方向に流される。

本実施例においては、段ボールシートの耳部に
隣接の両シートは、常に押えローラ或は押え板、
押えブラシ等によつて、シートガイド上に押えら
れているために、シートがトリム吸込口に吸込ま
れることがない。

また、シート上面と、トリム吸込口との隙間ｃ
をシートの厚さに応じて、従来のようにその都度
加減する必要はないから作業効率を向上させるこ
とができる。さらに、トリム吸込口のサクシヨン
による流れシートの蛇行が防止できるなどのすぐ
れた実用上の効果を奏しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す概略側面図、
第２図は第１図の主要部の平面図、第３図及び第
４図は、それぞれ本考案の他の実施例を示す側面
図である。 １……シート、１ａ，１ｂ，１ｃ……シート
片、１ｓ……耳部、２……スリツタ、５……トリ
ム吸引口、６……押えローラ、８……押え板、９
……押えブラシ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 広巾のシートを縦方向に複数片にスリツトする
   スリツタにおいて、前記シートの両端外縁のトリ
   ムされる耳部の上方へ配設されたトリム吸込口、
   同トリム吸込口の下端部に設けられた前記耳部を
   吸引する開口及び前記トリム吸込口の外側面で前
   記シートの巾方向中心側に面した部分に取付けら
   れ、耳部除去後のシート浮上りを、前記シートの
   下側面を案内するシートガイドに押える押え具と
   を具備することを特徴とするシート吸着防止装
   置。