JPS61132489A - コンテナ−船用ハツチカバ−装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はハツチ内セルガイドとこれに連続するデツキ−
Ｆセルガイドを備えたコンテナー船のハツチカバー装置
の改良に関する。

（従来の技術） コンテナー船はハツチ内へのコンテナーの積卸し及び収
納されたコンテナーの保持のため、ハツチ内にコンテナ
ーの四隅を案内するセルガイドを縦設し、ハツチカバー
にはポンツーンタイプすなわら荷役用クレーンで吊上げ
る冒ぎパネルを用いて、さらにその上にコンテナーを積
む場合は固縛用具で船体に係止するようにしたものが従
来用いられてきた。

しかし、デツキ上のコンテナー４０の係止の便から近年
では、第６図のようにハツチ内のセルガイド３Ａをデツ
キ４１上に突出させて、デツキ４１上のコンテナー４０
にもセルガイド３Ｂを使用するようにしたものが増えて
いる。ところがこのようなコンテナー船の場合、第７図
のようにハツチ間口部ａはコンテナー４０を通過させる
ため、相対覆るセルカイト３Ｂの間隔より広くする必要
があり、セルガイド３Ｂが開口部ａの内側に飛出す格好
どなり、ハツチカバー３０の開閉の障害となる。したが
ってこれを解消するため例えば第８図に示すようなハツ
チカバー装置が用いられている。これはハツチカバー３
０を船体横断方向に２分割し、分割した一方のパネル３
１を水平に持らＬげて、他方のパネル３２をその下に重
ね合せた上で両者を船体横断方向にスライドさせて開口
するピギーバックタイプとして、そのスライドに当って
障害となるハツチ開口部ａに出張ったセルカイト３Ｂの
＝一部３３を、第９図のようにセルガイド支持枠３６に
ヒンジ３７を介して連結するステ＝３８に取付け、鉛直
軸まわりに回転自由に構成し、ハツチカバー３０の開閉
時にはこれを側方に転回して開口部ａから後退させるよ
うにしたものである。

（発明が解決しにうとする問題点） ところが上記のハツチカバー３０の場合、重ね合「たパ
ネル３１及び３２がなおデツキ上の相当な面積を占める
ため荷役作業の支障となるという問題がある。例えば第
１０図のように配置されたハツチカバー３０のパネル３
１及び３２を重ねて舷側３５側へ移動させた場合には第
１１図のように船舶２の一部（図中すで示された範囲）
は依然として重ね合せたパネル３１及び３２に覆われて
いる。この部分について荷役作業を行なうにはパネル３
１及び３３２をステー３４の方向に再移動しなければな
らない。つまりハツチを全開することができず、荷役作
業はパネル３１及び３２をスライドさせながら行なうこ
とになるため、作業が繁雑で作業時間がそれだ（プ余計
にかかることになる。

また、ピギーバックタイプのハツチカバー３０は個々の
パネル３１及び３２について駆動装置を必要とし、その
ためコストが高くなるという問題もある。

これに対して構造が簡単な吊下げタイプのポンツーン型
ハツチカバーを適用しようとするとハツチ閉時に平面投
影上カバ一端部がセルガイドの内部に食い込むかたちと
なる関係から、単純に吊−Ｆげることができず、実質的
に採用は困難であった。

本発明は以Ｆのような問題に鑑みて、ハツチを全開でき
、かつコスト的にも有利なコンテナー船用ハツチカバー
を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、船体横断方向に列状配置された船舶内のセル
ガイドと、ハツチ開口部を通してこれに連続する甲板上
のセルガイドを備えたコンテナー船において、ハツチ開
口、部を開閉するハツチカバーを両側のセルガイド側の
補助パネルと、中央部の主パネルとに３分割する。補助
パネルのセルガイド側端部は水平軸まわりに回転自由に
コーミングに取付け、該パネルと船体との間に油圧シリ
ンダを介装して該パネルを起伏可能に槙成し、これら両
パネルを水平に倒した上に主パネルを載置する。セルガ
イドには起立状態の補助パネルを収納づ゛る切欠部を設
けるとともに、補助パネル起立端にこのセルガイド切欠
部を補う補助セルガイドの一端を回転自由に取付ける。

補助セルガイドの他端は相隣接するものを横方向に連結
し、その連結端にローラを取付け、コーミングには該ロ
ーラの滑動を案内するガイドレールを補助パネルの開閉
方向に敷設する。

（作用） パネルを相対するセルガイドの列と平行に３分割したこ
とにより、中央の主パネルの開閉はセルガイドに抵触せ
ずに行なえるとともに、セルガイド側の補助パネルを起
立させるとこれに連結した補助セルガイドがセルガイド
切欠部にはまってセルガイドが上下方向に連続し、コン
テナーの積卸しをスムーズに案内する。

（実施例） 第１図〜第３図に本発明の第１実施例を示す。

１は本発明になるハツチカバー装置であり、船舶２のハ
ツチ開口部ａの内側に突出して相対するセルガイド３Ａ
及び３Ｂの周囲をカバーする補助パネル４と、該パネル
４の間に位置して開口部の大半を覆う主パネル５とによ
り構成される。

主パネル５は図示されない荷役用クレーンの吊上げ＾コ
下げによって開閉を行なうポンツーンタイプのパネルで
あり、補助パネル４との接合部はその上部に補助パネル
４側へ伸びる張出し部６を有し、またその下部には下方
に行くにつれて主パネル５の中心方向へ傾斜した傾斜部
７が形成される。

なお主パネル５を］−ミンク８に係止するため、主パネ
ル５５の裏面ど船体との間には油圧シリンダ９の伸縮に
より駆動されるラッキング１ｏが設けられる。

一方、補助パネル４は一端をセルガイド３Ａ及び３Ｂの
外側のコーミング１１にヒンジ１２により回転自由に取
イ・目プ、該パネル４と船体との間に介装された油圧シ
リンダ１３の伸縮により、ヒンジ１２を中心として略９
０°の範囲で起立倒伏する。起立状態の補助パネル４は
セルガイド３△とセルガイド３Ｂの間、及びこれを支持
する隔壁１４に設けられた切欠部１５の内側に収納され
、補助パネル４の裏面と切欠部１５との間に設置′Ｊら
れたロック１６により係止される。補助パネル４の回動
端、ずなわら主パネル５との接合部はその上部に前記主
パネル張出し部６を支えるための切欠１７を有し、また
下部には主パネル傾斜部７と接合する傾斜部１８が形成
される。したがってハツチを閉じた状態では主パネル５
は張出し部６が補助パネル４の切欠１７の上に載置され
、両側の補助パネル４に支持される。また、両パネル４
及び５の接合部及びこれらのパネル４及び５とコーミン
グ８との接合面はいずれも水密用パツキン１９でシール
される（第３図参照）。

補助パネル４の傾斜部１８にはセルガイド３Ａ及び３Ｂ
と対応する位置に補助セルガイド２０の一端が回転自由
に取付（）られる。補助セルガイド２０は前記セルガイ
ド３Ａ及び３Ｂと同一断面を有し、セルカイト３Ａとセ
ルガイド３Ｂとの間隔よりわずかに短く構成され、各補
助セルガイドセルガイド２０の先端部は図示されない連
結部材により船体横断方向に連結されて一体の枠状をな
すとともに、上記連結部材はさらに側方のコーミング８
上に突出しその突出端にローラ２１が回転自由に取付け
られ、コーミング８には該ローラ２１の滑動を案内する
ガイドレール２２が補助パネル４の開閉方向に固設され
る。なお補助セルガイド２０はハツチ、ＩＪバ〜装置を
閉じた状態では補助パネル４に連続して中間パネル５側
に略水平に倒伏し、中間パネル５の裏面に形成された凹
部２３に収納される。

以上のように構成された本発明のハツチカバー装置１の
作用を次に説明する。第１図において中心線の右側はハ
ツチカバー装置１が閉じた状態を示し、左側はその間励
時の状態を示す。ハツチカバー装＠１を図中右側の係止
状態から開動するには、まず油圧シリンダ９を伸長させ
てラッキング１０の係１にを解き、主パネル５を図示さ
れない荷役用クレーンにより図中左側に示すように吊り
トげてハツチ開口部ａの中央部を開口する。吊り上げた
主パネル５は他のハツチカバー上もしくは岸壁など荷役
の支障にならない場所に置く。次に油圧シリンダ１３の
伸長駆動により補助パネル４を起立させてハツチ開口部
ａの残りの部分を開口する。ぞの際、補助パネル４の起
立に伴ってその先端に連結された補助セルガイド２０が
コーミング８に敷設されたガイドレール２２の上を滑動
づるローラ２１に案内されて第１図左側の破線に示ずよ
うに補助パネル４側に起立しながら引き寄仕られるので
、更に油圧シリンダ１３を伸長させればＲ柊的に補助パ
ネル４は第１図左側の実線及び第２図に示されるように
切欠部１５に収納されハツチ開口部ａが全開するととも
に、補助パネル４に連結した補助セルガイド２ｏが該パ
ネル４の裏面に折たたまれてセルガイド３Ａ及び３Ｂと
直線状をなすので、補助パネル４をロック１６により係
＋ｔ＝すればハツチカバー装置１の開動が完了する。

船舶２の内部のコンテナー荷役作業はこの状態で行なう
が、ハツチ開口部ａが全開しているため作業は容易かつ
効率的に行うことが出来る。また、起立した補助セルガ
イド２０によりヒルガイド３Ａ及び３Ｂがデツキ上下に
連続するためコンテナ−４０の吊上げ、吊■しはスムー
ス゛に案内される。

荷役終了後のハツチカバー装置１の閉動は前記閉動と逆
の順序で行なえば良い。すなわち、ロック１６を解放し
油圧シリンダ１３を収縮して補助パネル４及び補助セル
ガイド２０を前方に倒伏させ、主パネル５を荷役用クレ
ーンにより相対する補助パネル４の間に吊下した後、ラ
ッキング１０で係止Ｊ−る。その際、主パネル４と補助
パネル５は傾斜面７及び１８の働きにより容易に接合し
パツキン１９の押圧もスムーズに行なわれる。このよう
にして補助パネル４の間に嵌合した主パネル５は補助パ
ネル４により両側から支持されるとともにそのた≠ねみ
も視制される。またラッキング１０により］−ミンク８
に係止された主パネル５の張出部６が補助パネル４の浮
き」−りを■市するため、補助パネル４は専用の係止手
段なしに確実にコーミグ８に係止される。

第４図及び第５図は本発明の第２実施例であり、これは
主パネル５を折たたみ式に構成したものである。主パネ
ル５は折たたみ自由に連結した２枚のパネル２４及び２
５に分割され船体横断方向に折たたまれる。このため舷
側側のパネル２４の基端部は舷側部にヒンジ固定され、
パネル２４と船体側とを連結する油圧シリンダ２６の伸
縮により起立倒伏する。一方、パネル２５の先端にはロ
ーラ２７が回転自由に取付けられ、補助パネル４の切欠
１７の十を滑動するとともに、該切欠１７に連続（）て
１−１−ラ２７を案内するガイドレール２８が舷側側に
設けられる。なお、その他の部分の構成は前記第１実施
例と同じである。

この実施例の場合主パネル５は油圧リンシダ２６の伸長
によりデツキ」−の舷側部分に折りたたまれて収納され
る。

したがって、第１実施例と同じくハツチ開口部ａは全開
されるが、この実施例においてはパネル４及び５の開閉
をすべて油圧アクチュエータの駆動により行なうため、
荷役用クレーンを使用する第１実施例と比較してパネル
４及び５の開閉と格納に要する時間を短くできるのが特
徴である。

（発明の効果） 以上のように本発明は、コンテナ船用ハツチカバーを相
対するセルガイド部分の開口部両側をカバーする補助パ
ネルと中央部をカバーする主パネルとに３分割し、補助
パネルは起伏自由に構成して、起立時にはその起立端に
連結した補助セルガイドがセルガイド切欠部を補い、倒
伏時にはその−Ｆ部に主パネルを載置しうるようにした
ため、ハツチの全開が可能となり、またその際にデツキ
上下のセルガイドの連続も確保される。したがってコン
テナの荷役作業はデツキ上下に連続したセルガイドを案
内として、全開したハツチ開口部を通じてコンテナを品
上げたり、吊下したりすれば良く、作業位置によりハツ
チカバーを移動させる必要がないので、作業を容易かつ
効率的に行なうことができる。

またハツチ開口部の大半を覆う主パネルに上記ポンツー
ンタイプや折たたみタイプなどの簡易な構造のものを使
用することができ、ハツチカバー装置のコストも従来の
ものに比べて大幅に節約できる。

−１３＝

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す側面図、第２図は同
じく正面図、第３図は同じく要部断面図゛であり、第４
図は本発明の第２実施例を示す側面図、第５図は同じく
正面図である。また第６図は甲板上にセルガイドを備え
たコンテナー船の断面図、第７図はハツチ開口部とセル
ガイドの関係を示す平面図であり、第８図は従来例を示
す斜視図、第９図は同じ（要部側面図、第１０図及び第
１１図は従来例のハツチカバー開動作を示す説明図であ
る。 １・・・ハツチカバー装置、２・・・船舶、３Ｂ・・・
甲板上セルガイド、３Ａ・・・船舶内セルガイド、４・
・・補助パネル、５・・・主パネル、２０・・・補助セ
ルガイド、ａ・・・ハツチ開口部。 特許出願人　　　カヤバ・マツフグレボ−・第９図 第１１図 第１０図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、船艙にコンテナーの四隅を案内するセルガイドを縦
   設し、ハッチ開口部を通してこのセルガイドの延長上に
   位置して甲板にもセルガイドを設けたコンテナー船にお
   いて、ハッチ開口部を開閉するハッチカバーを、両側の
   起伏自在な補助パネルと、中央部の主パネルとで構成し
   、かつ補助パネルにはその起立時に船艙のセルガイドと
   甲板のセルガイドとを接続する補助セルガイドを連結し
   たことを特徴とするコンテナー船用ハッチカバー装置。 ２、主パネルがコンテナー荷役用クレーンの吊上げによ
   り開閉されるポンツーンタイプのパネルである特許請求
   の範囲第１項記載のコンテナー船用ハッチカバー装置。 ３、主パネルがその一端を船体舷側部とヒンジ結合し、
   船体と該パネルとの間に介装された油圧シリンダの伸縮
   により船体横断方向に起立倒伏する折たたみ式の連結パ
   ネルである特許請求の範囲第１項記載のコンテナー船用
   ハッチカバー装置。