JPS61132344A - 合成樹脂板及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、合成樹脂板及びその製造方法に係り、特に表
面から天然の貝に匹敵するような美しい内部の模様及び
裏面に染色きれた色彩が透視でき、しかも該模様や色彩
を種々変化させることができるようにした新規な合成樹
脂板及びその製造方法に関する。

従来技術 従来、衣服のボタン等に用いられる合成樹脂板は、全体
に同一の合成樹脂、例えばエポキシ樹脂からなるものを
用い、これをボタンの形状に切り抜いて切削加工を施し
、次いでその表面をバレル研磨等により磨いて光沢を出
し、必要に応じてこれを塗装し、ボタンに仕上げていた
。しかしこのように塗装によるときはいわゆるどぶ涜は
塗装によれば工数は少なくて済むが全体が同一色に塗装
されてしまう欠点があり、部分的に手作業で塗装すれば
色彩は自由に出せるが工数が多くかかるという欠点が生
じる。またこのような従来の方法では、ボタンの表裏面
が一般に同一色に仕上がり、合成樹脂特有の美しい模様
など見えに（くなる欠点があった。また塗装によらず、
同一材質の合成樹脂板を染色により着色しようとすると
、マスキングしない限り表裏面が同一色に染色されてし
まい、美しい模様を表面側にだけ浮き出させるようなこ
とは到底不可能であった。

また内部の一面に美しい人工的模様や色彩を施し、これ
を透明の樹脂で被覆したものもあるが、これは極めて多
くの工数を要し、高価となるばかりでなく、模様や色彩
を節単に変更することはできないという欠点があった。

更に従来の合成樹脂板にあっては、天然の貝に近いよう
な美しい合成樹脂特有の模様が浮き出て見えるようなも
のは実現されていない。

目　　的 本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされ
たものであって、その目的とするところは、特定の染料
により染色可能な透明又は半透明の合成樹脂にパール材
を混合して板状に形成された第１Ｎと、該第１層に積層
され同一の染料によっては染色不可能な透明又は半透明
の合成樹脂からなる第２層とで合成樹脂板を構成するこ
とによって、該合成樹脂板の例えば裏面のみを染色によ
り着色できるようにすることであり、またこれによって
マスキング作業を不要化し、生産能率の大幅な向上を図
ることである。また他の目的は、第１層の合成樹脂にパ
ール材を混合し、しかもその表面を研磨することによっ
て合成樹脂特有の美しい天然模様を浮き出させ、これが
第２層の表面から透視できるようにし、また第１層の表
面形状を種々変化させることによりこの模様も変えるこ
とができるようにし、極めて簡易な作業によって天然の
貝に近い光沢や模様が出せるようにすることである。ま
た他の目的は、該第１層の表面の模様に加えてその裏面
の染色された色彩が第２層の表面から透視できるように
し、模様、色彩共に美しくかつ変更の容易な合成樹脂板
であって、特に衣服のボタン、各種機器のつまみ頬、パ
ネル部品、装飾品等幅広い用途に好適な合成樹脂板及び
その製造方法を提供することである。

構成 要するに本発明（特定発明）は、透明又は半透明の合成
樹脂にパール材を混合して板状に形成された第１層と、
該第１層に積層され透明又は半透明の合成樹脂で形成さ
れた第２層とからなり、前記第１層は特定の染料により
染色可能な材質によリ、該第２層は該特定の染料によっ
ては染色不可能な材質により夫々構成されていることを
特徴とするものである。また本発明（第２発明）は、透
明又は半透明の合成樹脂にパール材を混合して板状に形
成されその表面が研磨されて模様が浮き出るようにした
第１層と、該第１層に積層され透明又は半透明の合成樹
脂で形成された第２層とからなり、前記第１層は特定の
染料により染色可能な材質により、該第２層は該特定の
染料によっては染色不可能な材質により夫々構成され、
該第１層の裏面が該特定の染料により染色され、前記第
２層の表面から該第１層の表面の模様及び核裏面の色彩
が透視できるように構成したことを特徴とするものであ
る。また本発明方法（第３発明）は、特定の染料により
染色可能な透明又は半透明の合成樹脂にパール材を混合
して板状の第１層を形成し、該第１層の表面を研磨して
模様を浮き出させ、次いで該第１層の表面に前記特定の
染料によっては染色不可能な透明又は半透明の合成樹脂
で形成された第２層を積層し、該第２層の表面から前記
第１層の表面の模様が透視できる合成樹脂板とすること
を特徴とするものである。また本発明方法（第４発明）
は、特定の染料により染色可能な透明又は半透明の合成
樹脂にパール材を混合して板状の第１層を形成し、該第
１層の表面を研磨して模様を浮き出させ、次いで該第１
層の表面に前記特定の染料によっては染色不可能な透明
又は半透明の合成樹脂で形成された第２層を積層し、こ
れを前記特定の染料を含む染浴中に浸漬して前記第１層
の裏面のみを染色し、前記第２層の表面から該第１層の
表面の模様及び裏面の色彩が透視できる合成樹脂板とす
ることを特徴とするものである。

以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。まず
第２図、第４図、第６図、第７図及び第１０図により特
定発明について説明すると、本発明に係る合成樹脂板１
は、透明又は半透明の合成樹脂Ｒ１にパール材Ｐ−ｔ−
混合して板状に形成された第１層１１と、該第１層に積
層され、透明又は半透明の合成樹脂Ｒ２で形成された第
２層１２とからなり、第１層１１は特定の染料により染
色可能な材質により、また第２層１２は該特定の染料と
同一の染料によっては染色不可能な材質により夫々構成
されている。第１層１１には、例えば熱硬化性のエポキ
シ樹脂を用い、これに光線を反射する微粒子であるパー
ル材Ｐを混入して流動状の該エポキシ樹脂を平らに伸ば
し、これを加熱して第１層１１を形成することができる
。そして第１層１１の表面１１ａをバレル研磨等により
研磨して艶を出し、合成樹脂特有の模様を表面に浮き出
させる。これによって第１層１１が完成する。

次に第２層１２は第１層１１を染色することができる特
定の染料、例えば酸性染料によっては染色することがで
きないような合成樹脂、例えば変性した紫外線硬化樹脂
、アクリル樹脂又はウレタン樹脂等を用いて形成するも
のであるが、これは流動状の該合成樹脂Ｒ２を第１層１
１の表面１１ａの上に流して平らにし、これを紫外線に
よって降下させてもよく、また別途該第２層１２を板状
に形成して製作し、これを第１層１１の表面１１ａに接
着してもよい。このようにして出来上がった本発明に係
る合成樹脂板１は、第１層の裏面１１ｂが例えば酸性染
料によって染色されても第２層１２の表面１２ａは全く
染色されないという特異な性質を持つ合成樹脂板となる
。

次に第１図から第７図により第２発明に゛ついて説明す
ると、本発明に係る合成樹脂板２１は、上記特定発明と
同様に透明又は半透明の合成樹脂Ｒ３にパール材Ｐを混
合して板状に形成されその表面１１ａが研磨されて模様
が浮き出るようにした第１層１１と、該第１層に積層さ
れ透明又は半透明の合成樹脂Ｒ２で形成された第２層１
２とからなり、第１層１１は特定の染料により染色可能
な材質により、また第２層１２は該特定の染料によって
は染色不可能な材質により夫々構成されており、第１層
１１の裏面１１ｂが特定の染料により染色され、第２層
１２の表面１２ａから該第１層１１の表面１１ａの模様
及び裏面１１ｂの色彩が透視できるように構成したもの
である。ここで第１層１１を構成する合成樹脂Ｒ，は上
記特定発明におけると同様であり、また第２層１２を構
成する合成樹脂Ｒ２も同様であるのでその説明は省略す
る。第１層１１の裏面１１ｂの染色を行うことによって
、該裏面には染料の層１３が形成されている。そしてこ
の裏面１１ｂは各種の色に染色することができる。

なお合成樹脂板２１の第１層１１の表面１１ａの形状は
、色々な形に形成することができるものであって、第１
図はその第１実施例を示し、該第１層１１の表面１１ａ
を平坦に形成したものであって、第２図に示すように第
２層１２の表面１２ａから透視した場合の第１層１１の
表面］、　１　ａの模様ＰＴが全面にわたって均等に出
るように構成したものである。

第３図に示すものは第２実施例であり、第１層１１の表
面１１ａを図中右下りに傾斜してカットしたものであり
、これによって第４図に示すように表面１１ａの模様Ｐ
Ｔが左方から、右方に向けて次第に変化するようにした
ものである。

第５図に示すものは第３実施例であり、第１層１１の表
面１．１　ａは上方に向けて凹面に形成されており、こ
れによって第６図に示すように表面１１ａの模様が周囲
において均等に浮き出し、中央部に向って次第にぼかさ
れていくようにしたものである。

また第７図は特定発明又は第２発明に係る合成樹脂板１
又は２１を円形に形成して中央部にボタン穴Ｈを設け、
合成樹脂板１又は２１によって衣服用のボタン４を製作
した例を示すものである。

次に、第８図から第１０図により第３発明について説明
すると、該第３発明は第１発明の合成樹脂板１を製作す
るための製造方法であって、まず第８図に示すように、
特定の染料、例えば酸性染料により染色可能な透明又は
半透明の合成樹脂Ｒ１にパール材Ｐ（数点模様で示す）
を混合して板状の第１層１１を形成し、該第１層の表面
１１ａを第９図に示すように研磨剤５を矢印Ａ又はＢの
方向に往復動させるか又はこれを回転させる等の方法に
よってバレル研磨を施し、該第１層１１の表面１１ａに
合成樹脂特有の模様を浮き出させ、次いで第１０図に示
すように第１層１１の表面１．１　ａに特定の染料、例
えば酸性染料によっては染色不可能な透明又は半透明の
合成樹脂Ｒ２で形成された第２層１２を積層し、該第２
層の表面１２ａから第１層の表面１１ａの模様ＰＴが透
視できる合成樹脂板１とするものである。第１層１１の
形成に当っては、例えば熱硬化性のエポキシ樹脂を用い
、これに光線を反射するパール材Ｐを混入し、流動状の
該エポキシ樹脂を平らに伸ばして板状とし、これを加熱
して硬化させ第１層１１を板状に形成する。第２層１２
の形成に当っては、例えば酸性染料では染色することが
できない樹脂として変性した紫外線硬化樹脂、アクリル
樹脂又はウレタン樹脂等を用い、これらの樹脂の流動状
のものを第１層１１ａの上に塗布又は板状に伸ばして、
これに紫外線を照射して硬化させてもよく、また別途第
２層１２を形成してこれを第１層１１の表面１１ａに接
着するようにしてもよい。

つぎに第８図から第１１図により第４発明について説明
すると、該第４発明は上記第２発明の合成樹脂板２１を
製造するための方法であって、特定の染料、例えば酸性
染料により染色可能な透明又は半透明の合成樹脂Ｒ０に
パール材Ｐを混合して板状の第１層１１を形成し、該第
１層の表面１１ａを研磨して模様ＰＴを浮き出させ、次
いで第１層１１の表面１１ａに特定の染料によっては染
色不可能な透明又は半透明の合成樹脂Ｒ２で形成された
第２層１２を積層し、これを第１１図に示すような特定
の染料、例えば酸性染料を含む染浴６中に浸漬して第１
層１１の裏面ｔｔｂのみを染色して染料の層１３を該裏
面に形成し、第２層１２の表面１２ａから第１層１１の
表面１１ａの模様ＰＴ及び裏面１１ｂの色彩が透視でき
る合成樹脂板２１とするものである。従って第１発明に
係る合成樹脂板１を製造するまでの行程は、第８図から
第１０図に示すように第３発明と同様に行われ、第４発
明においては第１１図に示す行程のみが第３発明に付加
されたものである。染浴６には例えば酸性染料が用いら
れており、これに染浴助剤を混合したものであるが酸性
染料はエポキシ樹脂である合成樹脂Ｒ，の裏面１１ｂに
は付着して該裏面１１ｂが染色されるが第２層１２を構
成する合成樹脂Ｒ２は、例えば変性した紫外線硬化樹脂
であるためその表面１２ａは全く染色されない。このた
め合成樹脂板２１を染浴６中に完全に浸漬しても第１層
の裏面１１ｂのみが染色され、第２層１２の表面１．２
　ａは全く染色されないで透明度を完全に保つという結
果が得られるのである。

作用 本発明は、上記のように構成されており、以下その作用
について説明する。まず特定発明に係る合成樹脂板１の
作用について説明すると、第１０図において、該合成樹
脂板１の第２層１２の表面１２ａから光線が矢印Ｃで示
すように入射すると、該光線は矢印りの如く屈折して第
１層１１の表面１１ａで矢印Ｅの如く反射し、第２層１
２の表面１２ａから矢印Ｆの如く上方に出る。これによ
って第１Ｎ】１０表面１１ａに浮き出している合成樹脂
特有の美しい模様ＰＴ（第２図）は第２Ｎ１２の表面１
２ａから透視することができる。これによって合成樹脂
板１の表面からは非常に深みのある天然の貝に似たよう
な美しい模様を見ることができ、反射光によって該模４
ｆ！ｃＰ　Ｔがきらきらと輝き、従来になかった美しい
模様を呈することになる。また第１層１１の裏面１１ｂ
から強力な光が入射し、これを第２層１２の表面１２ａ
の側から見た場合には、この透過光が非常に強いために
第１層１１の表面１１ａの模様ＰＴａはほとんど見えな
くなるので、第２層１２の表面１２ａからの反射光であ
るか又は第１層１１の裏面１１ｂからの透過光であるか
によって合成樹脂板１の状態は全く違ったものとなり、
この結果合成樹脂板Ｉの用途は非常に広いものとなる。

例えば合成樹脂板１を衣服のボタンに用いた場合には、
はとんど反射光を利用することになり、きらきらと輝く
美しい模様が見られることになる。また例えば内部から
光線が放射されるような各種の機器のつまみ類に該合成
樹脂板１を用いた場合には内部からの透過光が消えた場
合には該つまみの表面はきらきら輝く模様として見られ
、また外部から透過光が照射された場合には模様のない
無地の状態として表示されることになる。また第１層１
１の裏面１１ｂに色彩を施すに当っては、これを染色し
てもよく、また裏面のみに塗装を施してもよく、更には
該裏面に色の付いた薄い紙を貼り付けることによっても
色彩を施すことができる。これによって色彩を施した場
合には、第２層１２の表面１２ａから各種の色の付いた
模様を見ることができ、従って広範な用途に使用するこ
とができる。

例えば本発明に係る合成樹脂板１を各種の家電製品及び
自動車のインストルメントパネル等に用いれば、従来印
刷によっていた木目模様等においては得ることができな
かった深みのある光沢及び模様を見ることができる高級
なボードとすることができる。

次に第１図から第７図により第２発明の作用について説
明する。まず第１図に示す第１実施例について説明する
と、合成樹脂板２１の第２層１２の表面１２ａから矢印
Ｇで示すように光線が入射したとすると、該光線は第１
層１２で屈折して矢印Ｈの如く第１層１１の表面１１ａ
に当たり、ここで矢印■の如く反射して矢印Ｊの如く外
部に出る。このことによって第２層１２の表面１２ａか
ら第１層１１の表面１１ａに浮き出た合成樹脂特有の模
様ＰＴを見ることができ、この模様がきらきらと光って
第１実施例と同様に美しく見られるものである。更に矢
印にの如く入射し、第２層中を矢印りの如く屈折して進
行し更に矢印Ｍの如く第１層１１中を進行した光線は、
染料の層１３によって矢印層の如く反射し、第２層１２
中を矢印Ｏの如く進行して矢印Ｑの如く外部に出る。こ
のように矢印Ｑの如く外部に出た光線によって第２層１
２の表面１２ａから染料によって着色された第１層１１
の裏面１１ｂの色彩が透視できるのである。

このように第１層１１の表面の模様ＰＴ及び裏面の色彩
が第２層１２の表面１２ａから透視できることによって
色付の美しい模様が見られることになる。そしてこの染
料による色彩は、染料の色を変えることにより自由に変
えることができるから、例えば第７図に示すような衣服
のボタンとして合成樹脂板２１を用いるとすれば、その
ボタン４の色は衣服に合わせて自由に選定することがで
きる。またこの裏面１１ｂの染色は単に染浴６中に合成
樹脂板２１全体を浸漬して行うことができるので、色の
変更は非常に容易であり、特定発明において説明したと
同様に合成樹脂板２１の用途は非常に広範なものとなる
。

また第３図に示すような第２実施例においては、第１層
１１の表面１１ａが傾斜してカットされているため第２
層１２の表面１２ａから透視できる第１層１１の表面１
１ａの模様ＰＴは第４図に示すように図中左方において
明瞭に見られ右方に行くに従って次第にぼかされてつい
には模様が見えなくなるような風変わりな模様ＰＴとす
ることができる。

また第５図に示すように第１層１１の表面］、　ｌ　ａ
を凹レンズのように上向きに凹面に形成することによっ
て、その第２層１２の表面１２ａから透視できる模様Ｐ
Ｔは第６図に示すように周囲において該模様ＰＴが明瞭
に見られ、中心部に行くに従って同心円状に次第に該模
様がぼかされていくようなこれも風変わりな模様ＰＴと
することができる。

効果 本発明は、上記のように構成され、作用するものである
から、特定の染料により染色可能な透明又は半透明の合
成樹脂にパール材を混合して板状に形成された第１層と
該第１層に積層され同一の染料によっては染色不可能な
透明又は半透明の合成樹脂からなる第２層とで合成樹脂
板を構成するようにしたので、該合成樹脂板の例えば裏
面のみを染色により着色できることとなり、この結果マ
スキング作用を不要化することができ、生産能率の大幅
な向上を図ることができる効果が得られる。

また第１層の合成樹脂にパール材を混合し、しかもその
表面を研磨するようにしたので、合成樹脂特有の美しい
天然模様を浮き出させることができ、これが第２層の表
面から透視できるようになり、また第１層の表面形状を
種々変化させることによりこの模様も変えることができ
ることとなり、極めて簡易な作業によって天然の貝に近
い光沢や模様が出せるようにすることができる効果があ
る。また該第１層の表面の模様に加えてその裏面の染色
された色彩が第２層の表面から透視できることになるの
で、模様、色彩共に美しくかつ変更の容易な合成樹脂板
であって、特に衣服のボタン、各種機器のつまみ類、パ
ネル部品、装飾品等幅広い用途に好適な合成樹脂板及び
その製造方法を提供することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図から第６図は第２発明の実施例に係り、第１図は
第１層の表面を平坦に形成した合成樹脂板の縦断面図、
第２図は第１図に示すものの平面図、第３図は第１層の
表面を右下りに傾斜してカットした合成樹脂板の縦断面
図、第４図は第３図に示すものの平面図、第５図は第１
層の上面を上方に向けて凹面に形成した合成樹脂板の縦
断面図、第６図は第５図に示すものの平面図、第７図は
特定発明及び第２発明の合成樹脂板を衣服のボタンに応
用した例を示す斜視図、第８図から第１１図は本発明に
係る合成樹脂板の製造方法を示すもので、第８図から第
９図は特定発明又は第３発明に係り、第８図は完成した
第１層の縦断面図、第９図は第１層の表面をバレル研磨
している状態を示す縦断面図、第１０図は第１層に第２
層を積層して完成した特定発明に係る合成樹脂板の縦断
面図、第１１図は第４発明に係る第１層の裏面の染色工
程を示す縦断面図である。 １．２１は合成樹脂板、６は染浴、１１は第１層、ｌｌ
ａは表面、Ｌｌｂは裏面、１２は第２層、１２ａは表面
、Ｒ１は特定の染料により染色可能な合成樹脂、Ｒ２は
特定の染料によっては染色不可能な合成樹脂、ＰＴは模
様である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　透明又は半透明の合成樹脂にパール材を混合して板
   状に形成された第１層と、該第１層に積層され透明又は
   半透明の合成樹脂で形成された第２層とからなり、前記
   第１層は特定の染料により染色可能な材質により、該第
   ２層は該特定の染料によっては染色不可能な材質により
   夫々構成されていることを特徴とする合成樹脂板。 ２　透明又は半透明の合成樹脂にパール材を混合して板
   状に形成されその表面が研磨されて模様が浮き出るよう
   にした第１層と、該第１層に積層され透明又は半透明の
   合成樹脂で形成された第２層とからなり、前記第１層は
   特定の染料により染色可能な材質により、該第２層は該
   特定の染料によっては染色不可能な材質により夫々構成
   され、該第１層の裏面が該特定の染料により染色され、
   前記第２層の表面から該第１層の表面の模様及び該裏面
   の色彩が透視できるように構成したことを特徴とする合
   成樹脂板。 ３　特定の染料により染色可能な透明又は半透明の合成
   樹脂にパール材を混合して板状の第１層を形成し、該第
   １層の表面を研磨して模様を浮き出させ、次いで該第１
   層の表面に前記特定の染料によっては染色不可能な透明
   又は半透明の合成樹脂で形成された第２層を積層し、該
   第２層の表面から前記第１層の表面の模様が透視できる
   合成樹脂板とすることを特徴とする合成樹脂板の製造方
   法。 ４　前記第１層の合成樹脂は、熱硬化性のエポキシ樹脂
   であることを特徴とする特許請求の範囲第３項に記載の
   合成樹脂板の製造方法。 ５　前記第２層の合成樹脂は、紫外線硬化樹脂であるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第３項に記載の合成樹脂
   板の製造方法。 ６　特定の染料により染色可能な透明又は半透明の合成
   樹脂にパール材を混合して板状の第１層を形成し、該第
   １層の表面を研磨して模様を浮き出させ、次いで該第１
   層の表面に前記特定の染料によっては染色不可能な透明
   又は半透明の合成樹脂で形成された第２層を積層し、こ
   れを前記特定の染料を含む染浴中に浸漬して前記第１層
   の裏面のみを染色し、前記第２層の表面から該第１層の
   表面の模様及び裏面の色彩が透視できる合成樹脂板とす
   ることを特徴とする合成樹脂板の製造方法。 ７　前記特定の染料は、酸性染料であることを特徴とす
   る特許請求の範囲第６項に記載の合成樹脂板の製造方法
   。