JPS6113000Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は人体の背中のツボ等のマツサージな
いしは指圧に好適な加温式マツサージ器に関す
る。

人体の背中には、背骨の両側にこの背骨に沿つ
て多数個のツボが存在し、このツボを捉えたマツ
サージないし指圧療法は健康回復等に極めて効果
的なものである。このため従来からこの種のマツ
サージ器として回転ローラ等を備えたものがあ
る。そしてこのマツサージ器を手に持つて回転ロ
ーラを所望のツボ部分にあてがいマツサージない
しは指圧を行なうようにしている。

ところで背中のツボ等のマツサージないし指圧
を行なう場合は、人間が仰むけに寝そべりマツサ
ージ器は身体の下に位置させて行なうと、楽な姿
勢で行なえるとともに被治療者自身の体重がツボ
に加わるので、極めて効果的なマツサージないし
は指圧を行なうことができるものである。

しかしながら従来のマツサージ器にあつては、
身体の下に安定に位置させにくく、またツボ部分
に的確にあてがうことが難しいという問題点があ
つた。

この考案はこのような従来の問題点に着目して
なされたもので、基台に適宜間隔をおいて立設し
た１対のブラケツト間に支軸を装架し、この支軸
に発熱体を内装するとともに、当該支軸上には回
動自在とした２個の指圧用ローラと、嵌脱自在と
した複数個の間隔調節小径リングとを装着して、
この複数個の間隔調節小径リングを前記支軸上に
おいて移し替えて前記２個の指圧用ローラ間の間
隔長を調節可能とすることにより上記問題点を解
決することを目的としている。

以下この考案を図面に基づいて説明する。第１
図〜第４図はこの考案の実施例を示す図である。

まず構成を説明すると、第１図〜第３図におい
て符号１は基台で、この基台１上に適宜の間隔を
おいて１対のブラケツト２ａ，２ｂが立設され、
この１対のブラケツト２ａ，２ｂ間に金属で作製
されたパイプ状の支軸３が装架されている。この
支軸３の内部には発熱体たるカートリツジ式の電
熱ヒータ４と、温度調節用のサーモスタツト５と
が装着されている。電熱ヒータ４とサーモスタツ
ト５とは第４図に示すように一例として電源（図
示せず）に直列に接続されている。６は電源スイ
ツチである。また支軸３上には、回動自在とされ
た２個の指圧用ローラ８ａ，８ｂと、一例として
７個の嵌脱自在とされた間隔調節小径リング９ａ
〜９ｇとが装着されている。指圧用ローラ８ａ，
８ｂは例えば金属等の熱伝導性の良好な材質で作
製されている。また間隔調節リング９ａ〜９ｇは
例えば耐熱性プラスチツク、ネオプレンゴム、シ
リコンゴム等の耐熱性の良好な材質のもので作製
され、第３図に示すように１箇所が切断されてこ
の切断箇所からその弾力を利用して拡開させるこ
とにより支軸３に対してそれぞれ嵌脱自在とされ
ている。この間隔調節小径リング９ａ〜９ｇの支
軸３に対する装着態様は回動自在でも、また緊密
状態でも何れでもよい。そして通常の使用態様と
しては後述のように加温式マツサージ器Ｍを基台
１の部分でマツト等の上に載置し、人間がこの上
に仰むけに寝そべるようにして所望箇所を指圧す
るものであるが、この加温式マツサージ器Ｍを手
に持つて使用することも可能ならしめるために基
台１は平面的にみて第２図に示すようにひようた
ん形状のくびれ部が形成され、このくびれ部が握
持部１ａとされている。また第１図に２点鎖線で
示すように把手１１をねじ１２ａ，１２ｂにより
着脱自在としておいてもよい。因みに握持部１ａ
ないしは把手１１は使用時のみだけでなく持ち運
び用としても機能させるものである。１３ａ，１
３ｂは熱絶縁材料製のカバーである。

次に第５図Ａ，Ｂ，Ｃおよび第６図も参照して
使用方法および作用を説明する。背中部分のマツ
サージないしは指圧を行なう場合、背骨の両側に
位置するツボの間隔は大人と子供、また身体の大
小、さらには各人によつても差が存在する。そこ
で治療に先だつて当該被治療者のツボの間隔に合
わせて２個の指圧用ローラ８ａ，８ｂ間の間隔長
を一例として次のように調節する。

即ちまず第５図Ａは前記第１図の場合と同様の
間隔調節小径リングの配置態様で、全数７個のう
ち３個の間隔調節小径リング９ｃ，９ｄ，９ｅを
両指圧用ローラ８ａ，８ｂ間に位置させて当該ロ
ーラ８ａ，８ｂ間の間隔長を_１としたものであ
る。この態様が標準の間隔長である。

次に身体の大きいような人でツボの間隔が大な
る人に対しては同図Ｂに示すように間隔調節リン
グ９ｂを嵌め替えて両指圧用ローラ８ａ，８ｂ間
には４個の間隔調節小径リング９ｂ〜９ｅを位置
させその間隔長を_２とする。

他方身体の小さいような人でツボの間隔が狭い
人に対しては、同図Ｃに示すように２個の指圧用
ローラ8a，8b間から１個の間隔調節小径リング
９ｃを取り外してこれを指圧用ローラ８ａとブラ
ケツト２ａとの間に移し替え、両指圧用ローラ８
ａ，８ｂ間には２個の間隔調節小径リング９ｄ，
９ｅを位置させてその間隔長を_３の狭幅とす
る。上記のように間隔調節小径リング９ａ〜９ｇ
を支軸３上において適宜に移し替えて両指圧用ロ
ーラ８ａ，８ｂ間の間隔長を自在に調節する。

そしてこのように予め調節した加温式マツサー
ジ器Ｍを第６図に示すようにその基台１部でマツ
サージ等の上に載置し、電源スイツチ６を投入し
て電熱ヒータ４を発熱させ両指圧用ローラ８ａ，
８ｂを加温する。次いで被治療者Ａがこの加温式
マツサージ器Ｍの上に仰むけに寝そべつて適宜
に、身体をずらして所望のツボに両指圧用ローラ
８ａ，８ｂをあてがわせる。このとき両指圧用ロ
ーラ８ａ，８ｂ間の間隔長が予め調節してあるの
で両指圧用ローラ８ａ，８ｂが背骨の両側に位置
するツボに同時に正しくあてがわれる。マツサー
ジないし指圧は身体を適宜前後に動かし乍ら所望
のツボを両指圧用ローラ８ａ，８ｂに押し付け当
該両指圧用ローラを回動させて行なう。この間両
指圧用ローラ８ａ，８ｂは電熱ヒータ４とサーモ
スタツト５の作用により50〜80℃程度の適温に保
たれる。したがつて仰むけに寝そべつた楽な姿勢
と、所望の２個所のツボへの指圧用ローラ８ａ，
８ｂの的確なあてがい作用と、発熱ヒータ４によ
る加温作用と、体重によるツボ部分への強い指圧
力印加作用等が相乗的に作用してマツサージない
し指圧作用が増大されて血液循環の捉進等が極め
て効果的に行なわれ身体のコリ等が十分に解きほ
ぐされる。

なお上記実施例において間隔調節小径リング９
ａ〜９ｇはリング状となしその一部を切断してそ
の一部を切断して支軸３に対して嵌脱自在とした
が、間隔調節小径リングは耐熱材質製でかつ支軸
に対し嵌脱自在とされるものであればその他適宜
の形状、構造としてもよい。

また第６図の使用態様例では当該加温式マツサ
ージ器を人体の下に位置させて背中部分のマツサ
ージを行なうようにしたが、手に持つてその他の
部分のマツサージも行なうことができるものであ
る。

以上詳述したようにこの考案によれば、基台に
適宜間隔をおいて立設した１対のブラケツト間に
支軸を装架し、この支軸に発熱体を内装するとと
もに、当該支軸上には回動自在とした２個の指圧
用ローラと、嵌脱自在とした複数個の間隔調節小
径リングとを装着して、この複数個の間隔調節小
径リングを前記支軸上において移し替えることに
より両指圧用ローラ間の間隔長を調節可能とした
から、仰むけに寝そべつた被治療者の身体の下に
安定に位置させ、かつ身体の大小何れの人に対し
ても両指圧用ローラを背中の両側に位置する２個
のツボに同時に的確にあてがうことができるので
加温効果とも相まつて極めて効果的にマツサージ
ないしは指圧を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る加温式マツサージ器の
実施例を示す正面図、第２図は同上実施例の平面
図、第３図は第１図の−線断面図、第４図は
同上実施例における電熱ヒータ等の結線の一例を
示す回路図、第５図Ａ，Ｂ，Ｃは同上実施例にお
ける両指圧用ローラ間の間隔長調節態様の説明図
で正面図を以つて示す、第６図は同上実施例の使
用態様の一例を示す側面図である。 １：基台、２ａ，２ｂ：ブラケツト、３：支
軸、４：電熱ヒータ（発熱体）、５：サーモスタ
ツト、８ａ，８ｂ：指圧用ローラ、９ａ〜９ｇ：
間隔調節小径リング、Ｍ：加温式マツサージ器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 握持部が形成された基台に適宜間隔をおいて立
   設した一対のブラケツト間にパイプ状の支軸を装
   架し、該支軸にカートリツジ式の電熱ヒータとサ
   ーモスタツトを内装するとともに、当該支軸には
   回動自在とした２個の金属等の熱伝導性の良い材
   質からなる指圧用ローラと、弾力により嵌脱自在
   で且外周の一箇所が切断された耐熱性の複数個の
   間隔調節小径リングとを装着し、該複数個の間隔
   調節小径リングを前記支軸上において移し替える
   ことにより前記２個の指圧用ローラ間の間隔長を
   調節可能としてなることを特徴とする加温式マツ
   サージ器。