JPS6112868Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は風呂いすに関するものである。

従来、婦人が入浴時等に頭髪を洗う場合は、湯
おけを浴室の床上へ直接置いて使用していた。そ
のために、体を大きく曲げて頭髪を湯おけに近ず
けなければならず、大変窮屈であつた。

本考案は浴室で頭髪を洗う際に、湯おけを載せ
る台として便利に使用することができる風呂いす
を提供することを目的とする。

以下、この考案を具体化した第一実施例を第１
図〜第３図に従つて説明すると、図中１は合成樹
脂材料等によりほぼ有蓋円筒状に形成したいすで
あつて、その上壁２外周から上方へ突設した側壁
３の内側には深い支持凹所Ｓを形成し、同上壁２
に複数の水抜き穴４を透設している。５は前記支
持凹所Ｓの上端開口部を開放可能に覆うように前
記側壁３の上端縁に載せた蓋であつて、その下面
外周に形成した係合突条６を側壁３の開口縁に嵌
合させて蓋５の横滑りを防止している。又、蓋５
の中央部には把手孔７を透設し、いす１に対する
蓋５の開閉を容易にしている。

湯おけ８は前記支持凹所Ｓ内に入れられ、側壁
３により横滑りが防止される。又、水抜き穴４は
支持凹所Ｓ内に入つた水の排出を行う。従つて、
この実施例の風呂いす１の支持凹所Ｓ内に湯おけ
８を嵌入支持して使用すれば、体を大きく曲げて
頭髪を湯おけ８に近ずける必要がなく、洗髪を容
易に行うことができる。

第４図に示す第二実施例においては、上壁２の
中央部に１個の大径の水抜き穴４を透設し、側壁
３の上端部に形成した段差部３ａに係合突条を有
しないほぼ平板状の蓋５を嵌着するようになつて
いる。

第５図に示す第三実施例においては、十字状に
交叉させた上壁２と側壁３の内面との間に水抜き
穴４を形成している。

第６図に示す第四実施例においては、上壁２の
外周に突設した支持突条３Ａの内側に支持凹所Ｓ
を浅く形成している。従つて、この実施例では使
用者が上壁２に直接すわつてもすわり心地に悪影
響はなく、第一実施例における蓋５は設けられて
いない。又、水はけも良いから水抜き穴４も形成
されていない。

第７図に示す第五実施例においては、上壁２の
外周に第一実施例における側壁３が設けられてお
らず、上壁２に支持凹所Ｓを浅く環状に形成して
いる。そして、この実施例では外底面に環状の突
条８ａを有する湯おけ８を使用し、この突条８ａ
を前記支持凹所Ｓに入れて湯おけ８の横滑りを防
止する。

以上詳述したように、本考案の風呂いすにおい
ては、その上壁２に湯おけ８の横滑り防止用の支
持凹所Ｓを形成したので、婦人が入溶時等に頭髪
を洗う場合に、風呂いすの上に湯おけ８を載せて
使用しても、同湯おけ８が横滑りせず、使用上大
変便利になり、湯おけ載置台兼風呂いすとして実
用上大きな効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は第一実施例にかかる風呂いすの分解斜
視図、第２図は同風呂いすの部分断面図、第３図
は同風呂いすに湯おけを載せた状態を示す部分断
面図、第４図は第二実施例にかかる風呂いすの部
分断面図、第５図は第三実施例にかかる風呂いす
の部分斜視図、第６図は第四実施例にかかる風呂
いすに湯おけを載せた状態を示す部分断面図、第
７図は第五実施例にかかる風呂いすに湯おけを載
せた状態を示す部分断面図である。 いす１、上壁２、湯おけ８、支持凹所Ｓ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 上壁２に湯おけ８を横滑り不能に支持するた
   めの支持凹所Ｓを形成したことを特徴とする風
   呂いす。 ２ 前記支持凹所Ｓは上壁２の外周から上方へ突
   設した側壁３の内側に深く形成され、支持凹所
   Ｓの上端開口部が蓋５により開放可能に覆われ
   ている実用新案登録請求の範囲第１項に記載の
   風呂いす。 ３ 前記上壁２には水抜き穴４が形成されている
   実用新案登録請求の範囲第２項に記載の風呂い
   す。 ４ 前記支持凹所Ｓは上壁２の外周に突設した支
   持突条３Ａの内側に浅く形成されている実用新
   案登録請求の範囲第１項に記載の風呂いす。 ５ 前記支持凹所Ｓは上壁２に湯おけ８を載せた
   とき湯おけ８の外底面に突設した突条８ａが入
   るように、同上壁２に浅く環状に形成されてい
   る実用新案登録請求の範囲第１項に記載の風呂
   いす。