JPS61126351A - 燃料噴射式エンジンの燃料噴射量制御装置 - Google Patents

燃料噴射式エンジンの燃料噴射量制御装置

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Publication number
JPS61126351A
JPS61126351A JP24908384A JP24908384A JPS61126351A JP S61126351 A JPS61126351 A JP S61126351A JP 24908384 A JP24908384 A JP 24908384A JP 24908384 A JP24908384 A JP 24908384A JP S61126351 A JPS61126351 A JP S61126351A
Authority
JP
Japan
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fuel
engine
pressure
fuel injection
high temperature
Prior art date
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Application number
JP24908384A
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English (en)
Inventor
Masanori Torii
鳥居 正則
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPS61126351A publication Critical patent/JPS61126351A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、プレッシャレギュレータを備え、燃料噴射
弁に圧送される燃料の圧力を、噴射雰囲気との差圧が一
定となるように調整し、エンジンの運転状態に基づいて
燃料噴射弁の開弁時間を制御することによって燃料噴射
量を制御するようにされた燃料噴射式エンジンの燃料噴
射量制御装置に関し、特に、高温始動後、一定期間だけ
、燃料噴射弁への燃料圧力を特別に高くして高温始動後
に空燃比がリーン化するのを防止する装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
比較的長時間運転されたエンジンを停止すると、冷却機
能が停まることからエンジンの温度は停止後一時的に上
昇する。このように、温度が上昇すると、燃料が高温に
なり、燃料中にベーパが発生することがある。燃料中に
ベーパが生じている状態で再度エンジンを始動すると、
に−バが燃料噴耐昇から噴射されてしまい、エンジンに
必要量の燃料が供給されないことになる。つまり、燃焼
室の空燃比がリーンとなり、エンジンストールをおこし
たり、エンジンがスムーズに運転されないことになる。
そこで、比較的高温状態でエンジンが始動されたことを
検出して、一定期間だけ、燃料噴射弁への燃料圧力を特
別に高くする装置が実開昭58−24435号公報(実
願昭56−11.8546号)にて提案されている。こ
の装置によれば、燃料圧力が高くされるため、燃料噴射
弁から噴射される燃料密度が高くなって、空燃比がリー
ン化するのを防止することができ、始動直後にエンジン
ストールをおこしたり、エンジンがスムーズに運転され
ないといったエンジン不調を解消することができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、ベーパを含んだ燃料が消費されてしまった後も
、燃料噴射弁への燃料圧力を高くしていると、今度は、
逆に、燃焼室における空燃比がリッチとなってしまい、
排気浄化性能や燃費を悪化させてしまう。
上述の実開昭58−24435号公報の装置では、燃料
噴射弁への燃料圧力を高くする期間は、エンジン始動後
予め決められた一定期間とされているため、その期間内
の燃料消費量が多い場合には、一定期間を経過する前に
燃料中のベーパがなくなってしまうことがある。
従って、本発明の目的は、高温状態でのエンジン始動後
、燃料噴射弁への燃料圧力を特別に高める制御が行われ
ているときに、燃料消費量が多くされても空燃比がリッ
チとならないようにすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明は、高温状態でのエンジン始動後、燃料
噴射弁への燃料圧力を特別に高める制御が行われて燃料
消費量が多くなると、始動後一定期間内でも燃料圧力を
高める制御を中止することや、つよオ、。      
         )具体的には、本発明の燃料噴射式
エンジンの燃料噴射量制御装置は、第1図に示すように
、プレッシャレギュレータを備え、燃料噴射弁に圧送さ
れる燃料の圧力を、噴射雰囲気との差圧が一定となるよ
うに調整し、エンジンの運転状態に基づいて燃料噴射弁
の開弁時間を制御することによって燃料噴射量を制御す
るようにされた燃料噴射式エンジンの燃料噴射量制御装
置において、高温始動検出手段によって、比較的高温状
態でエンジンが始動されたことを検出し、プレッシャレ
ギュレータ制御手段においては、高温始動が検出される
と、所定期間だけ前記差圧にかかわらず、燃料圧力を高
くするようにプレッシャレギュレータを制御する。また
、制御中止手段では、エンジンの燃料消費量が多いと、
プレッシャレギュレータ制御手段の制御を中止させる。
〔作用〕
所定の高温状態でエンジンが始動されると、所定期間だ
け、燃料噴射弁への燃料圧力が特別に高くされ、空燃比
がリーンとならないようにされる。
一方、一定期間内に燃料消費量の多い、二とが検出され
ると、燃料圧力の高圧化制御は中止される。
そのため、ベーパを含んだ燃料が消費されてしまった後
は、燃料噴射弁への燃料圧力と噴射雰囲気との差圧が一
定とされ、空燃比がリッチ化することが防止される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によって説明する。
第2図には、一実施例としての車載用電子制御燃料噴射
式エンジンが示されている。また、第3図には、同じ実
施例の燃料供給系が中心に示されている。これらの図に
おいて、10はエンジン本体、12は吸気通路、14は
燃焼室、16は排気通路をそれぞれ表している。
図示しないエアクリーナを介して吸入される吸入空気の
流量は、これも図示しないアクセルペダルに連動するス
ロットル弁18によって制御される。スロットル弁18
を通過した吸入空気はサージタンク20および吸気弁2
2を介して燃焼室14に導かれる。途中、エアクリーナ
とスロットル弁1日との間には、エアフローメータ24
が設けられていて、吸入空気量を検出する。エアフロー
メータ24は、吸入空気量を電圧値として検出し、この
電圧信号は、線26を介して制御回路28に送り込まれ
る。また、スロットル弁18には、スロットルスイッチ
58が連結して設けられており、スロットルスイッチ5
8は、スロットル弁18が所定開度以上、例えば50%
以上開かれるとオンされるスイッチで、その信号は、f
ii56を介して制御回路28に送り込まれる。
燃料噴射弁30.30a〜30fは、各気筒毎に設けら
れており、線32を介して制御回路28から送り込まれ
る電気的な駆動パルスに応じて開閉制御せしめられ、燃
料供給系から送られる加圧燃料を吸気弁22近傍の吸気
通路12内に間欠的に噴射する。
燃焼室14内で燃焼した後の排気ガスは、排気弁34お
よび排気通路16を介して、さらに触媒コンバータ36
を介して大気中に排出される。
ディストリビュータ38内に設けられたクランク角セン
サ40.42からは、図示しないクランク軸が30″、
3600回転する毎にパルス信号がそれぞれ出力され、
クランク角30″毎のパルス信号は線44を、クランク
角360’毎のパルス信号は線46を、それぞれ介して
制御回路28に送り込まれる。
エアフローメータ24の中には、吸入空気の温度を検出
する吸気温センサ48が設けられおり、検出した吸気温
を表すその出力電圧は、線50を介して制御回路28に
送り込まれる。また、エンジンのシリンダブロックには
、冷却水温を検出する水温センサ52が設けられており
、検出した冷却水温を表すその出力電圧は、線54を介
して制御回路28に送り込まれる。また、シリンダブロ
ックには、水温スイッチ76も設けられており、水温ス
イッチ76は冷却水温が所定温度、例えば、85”Cを
超えるとオンとなるもので、そのオンオフ信号は線80
を介して制御回路28に送り込まれる。
署 ブロックで示したスタータスイッチ74は、図示しない
スタータを起動するための公知のスタータスイッチであ
り、そのオン、オフ信号が制御回路28に送り込まれる
。また、同様にブロックで示した車速センサ75は、車
速に比例した周波数のオンオフ信号を発生する公知のセ
ンサであり、そのオンオフ信号は、制御回路28に送り
込まれる。
各燃料噴射弁30a〜30fへの燃料供給を行う燃料供
給系は、第3図に良く示されており、各燃料噴射弁30
a〜30fは、デリバリパイプ21に接続されている。
そして、デリバリバイブ21には、燃料供給パイプ15
およびプレッシャレギュレータ90が接続され、燃料供
給パイプ15には、途中燃料フィルタ13を介して、燃
料ポンプ17によって燃料タンク11の燃料が圧送され
るようになっており、プレッシャレギュレータ90は、
リターンパイプ19を介して燃料タンク11に接続され
ている。
プレッシャレギュレータ90は、ハウジング91とダイ
ヤフラム92によって2つの圧力室95.96を形成し
ており、圧力室95は、デリバリバイブ21およびリタ
ーンパイプ19に連通され、圧力室96は、切換弁78
に連通されている。そして、ダイヤフラム92には、常
時圧力室95の容積を縮小するようにスプリング94が
付与されているとともに、弁体93が取り付けられてい
て、圧力室95とリターンパイプ19との連通を断続す
るようにしている。なお、プレッシャレギュレータ90
では、周知のように燃料圧力調整作動を行い、圧力室9
6の気圧と圧力室95の燃料圧力との差圧が、一定値、
例えば、2.55kg/dとなるようにダイヤフラム9
2およびスプリング94が調整されている。燃料圧力調
整作動とは、圧力室95の燃料圧力が圧力室96の圧力
より高く、その差圧が一定値を超えると、弁体93がリ
ターンパイプ19と圧力室95とを連通させて、デリバ
リバイブ21の燃料を燃料タンク11にリターンし、燃
料がリターンされた結果、デリバリバイブ21および圧
力室95の燃料圧力が低下すると、再び弁体93がリタ
ーンパイプ19と圧力室95との連通を遮断して、燃料
圧力が高くなるまでこの状態を維持する。デリバリバイ
ブ21には、燃料ポンプ17より燃料が供給されている
ため、弁体93がリターンバイブ19と圧力室95との
連通を遮断した状態では、すぐに、デリバリパイプ21
および圧力室95の燃料圧力は高くなって、再度弁体9
3が作動して燃料をリターンするようになる。この作動
を繰り返すことによって、デリバリパイプ21の燃料圧
力は、圧力室96の圧力よりも一定値だけ高い圧力に調
整される。
一方、切換弁78は、ハウジング85とセパレータ86
によって2つの室83.84を形成しており、室83は
、サージタンク20に連通されており、室84は、大気
中およびプレッシャレギュレータ90の圧力室96に連
通されている。また、セパレータ86には、連通口が穿
たれていて、両室83.84間を連通ずるようになって
いる。セパレータ86の連通口には、これを貫通して弁
体87が設けられており、この弁体87は、室84と大
気あるいは室83との連通を選択的に遮断するようにさ
れている。弁体87には、ハウジング85との間にスプ
リング88が介挿されていて、常時は、室84と大気と
の連通を遮断するようになっている。
また、切換弁78には、ソレノイド89が設けられてい
て、それが通電されたときには、弁体87を吸引作動し
て、室84と室83との連通を遮断するようになってい
る。ソレノイド89は、第2図に示すように、線82を
介して制御回路28から送り込まれる電気信号により通
電される。
なお、この切換弁78は、本発明におけるプレッシャレ
ギュレータ制御手段の一部を成している。
第4図は、第2図の制御回路28の構成例を表している
。同図においては、エアフローメータ24、吸気温セン
サ48、水温センサ52、スロットルスイッチ58、ク
ランク角センサ40.42、スタータスイッチ74、水
温スイッチ76、車速センサ75、さらに各気筒毎に設
けられる燃料噴射弁30、また、切換弁78が、それぞ
れブロックで表されている。
エアフローメータ24、吸気温センサ48および水温セ
ンサ52の出力電圧は、A/D変換器60に送り込まれ
る。A/D変換器60はアナログマルチプレクサ機能を
有しており、マイクロプロセッサ(MPU)62からの
指示信号に応じて各センサからの信号を選択し、A/D
変換して2進信号を得る。
クランク角センサ40からのクランク角30″毎のパル
ス信号は、入出力回路(I10回路)64を介してMP
U62に送り込まれ、エンジン回転数の演算に利用され
るとともに、I10回路64内に設けられたタイミング
カウンタの歩道用ブロックとなる。また、クランク角セ
ンサ42からのクランク角360°毎のパルス信号は、
上述のタイミングカウンタのリセット信号として働く。
このタイミングカウンタから得られるタイミング信号は
、MPU62に送り込まれ、燃料噴射を実現する燃料噴
射処理ルーチンの割り込み要求信号となる。
スロットルスイッチ58、スタータスイソチア4および
水温スイッチ76からのオン、オフ信号は、I10回路
64に送り込まれ、MPU62からの指示に従って取り
込まれる。また、車速センサ75からのオンオフ信号は
、I10回路64を介してMPU62に送り込まれ、車
速の演算に利用される。
入出力回路<I10回路)66内には、レジスタ等を含
む周知の燃料噴射制御回路が設けられており、MPU6
2から送り込まれる噴射パルス幅に関する2進のデータ
から、そのパルス幅を有する噴射パルス信号を形成する
。この噴射パルス信号は、図示しない駆動回路を介して
燃料噴射弁30に送り込まれ、これを付勢する。それに
より、噴射パルス信号のパルス幅に応じた量の燃料が噴
射される。また、MPU62からの切換弁78の通電、
非通電信号もI10回路66を介して出力される。
A/D変換器60およびI10回路64.66は、マイ
クロコンピュータの主構成要素であるMPU62、ラン
ダムアクセスメモリ (RAM)68およびリードオン
リメモリ (ROM)70にハスフ2を介して接続され
ており、このバス72を介してデータの転送が行われる
ROM70内にはメイン処理ルーチンプログラム、燃料
噴射処理ルーチンプログラムおよびその他のプログラム
、さらにそれらの演算処理に必要な種々のデータ、テー
ブル等が予め格納されている。
ROM70に格納された所定のプログラムに従って、M
PU62は、A/D変換器60に対して所定時間、例え
ば、4〜8ミリ秒毎にA/D変換の開始を指示しており
、吸入空気量、吸気温および冷却水温を表すデータは、
A/D変換器60からのA/D変換完了割り込みによっ
てコンピュータ内に取り込まれ、そのままRAM68に
格納される。また、クランク角センサ40から発生され
る30’クランク角毎のパルス信号に基づいて求められ
たエンジン回転数データもRAM6Bに格納され、さら
に、車速センサ75からのオンオフ信号に基づいて求め
られた車速データもRAM68に格納される。
第5図および第6図は、メイン処理ルーチンプログラム
中の始動検出ルーチンおよび切換弁制御ルーチンを示し
ている。
第5図の始動検出ルーチンが実行されると、まず、ステ
ップ101において、スタータスイ・ノチ74がオンさ
れて、エンジンの始動が行われているか否かが判定され
る。エンジン始動中で、スタータスイッチ74がオンさ
れているときには、ステップ101は肯定判断されて、
ステップ102に進み、ここで、水温スイッチ76がオ
ンされているか否かが判定される。つまり、始動時にエ
ンジンが所定の高温状態にあるか否かが判定され、高温
状態にあって水温スイッチ76がオンされているときに
は、ステップ102は肯定判断され、ステップ103に
進む、そして、ステップ103では、フラグF2がセン
トされて「1」とされる。
このフラグF2はセントされることによって所定の高温
状態でエンジンの始動が行われたことを記憶するもので
ある。勿論、始動時のエンジンが高      l湿状
態になぐ、水温スイッチ76がオフされていれば、ステ
ップ102は否定判断され、ステップ103の処理はス
キップされる。なお、水温スイッチ76は、予め決めら
れた温度で正確にオンオフされるので、正確な検出が必
要な場合には、水温スイッチ76の使用が好ましいが、
それほど正確さを必要としない場合には、水温スイッチ
76を使用せず、代わりに水温センサ52によって検出
される水温データを用いて、ステップ102においては
、水温データが所定の温度、例えば、85″C以上であ
るか否かを判定するようにしても良い。
こうして、フラグF2がセ・7トされた後に、エンジン
の始動が完了してスタータスイッチ74がオフとなると
、ステップ101は否定判断されてステップ104に進
む。ここでは、フラグF2がセットされているか否かが
判定され、フラグF2がセットされていると、ステップ
105において、フラグF1がセントされて「1」とさ
れる。そして、次にステップ111においては、いまエ
ンジンの始動が完了したので、エンジン始動後の時間を
計測するためのタイマカウンタCTがrOJにクリアさ
れる。一方、ステップ104が否定判断される場合、つ
まり、エンジンの始動が行われておらず、フラグF2が
リセットされているときには、ステップ105.111
の処理はスキップされる。このように、フラグF1はセ
ット状態で、高温状態での始動直後であることを記憶す
るものであり、また、タイマカウンタCTは、エンジン
始動後の時間経過を計測するものである。次にステップ
106では、フラグF2がリセットされてrOJとされ
、初期状態とされる。
次に、第6図の切換弁制御ルーチンが実行されると、ス
テップ112において、フラグF1がセットされている
か否か、つまり、高温状態での始動直後であるか否かが
判定される。フラグF1がセットされてなければ、ステ
ップ112が否定判断されるため、このルーチンの処理
は終了するが、高温始動の直後でフラグFlがセントさ
れていれば、ステップ112は肯定判断されて、ステッ
プ113に進み、ここで、タイマカウンタCTが予め決
められた一定時間に対応する値TOに達しているか否か
が判定される。タイマカウンタCTは、エンジンの始動
が完了したときに上述のステップ111においてクリア
され、その後、第7図の時間割り込みルーチンのステッ
プ118において「I」づつインクリメント処理される
。従って、エンジンの始動完了後、所定時間が経過する
と、タイマカウンタCTの計数値はToとなる。タイマ
カウンタCTがTOとなれば、ステップ113は肯定判
断されて、ステップ131.132.115.116の
各処理が行われる。この中のステップ115では、切換
弁78のソレノイド89の通電が停止される。この様子
は、第10図の(A)に示されている。しかし、タイマ
カウンタCTがToとなるまでの間は、ステップ113
は否定判断されるため、ステップ121.122.12
3.114の各処理が行われる。この中のステップ11
4では、切換弁7日のソレノイド89は通電される。そ
のため、ソレノイド89の励磁によって弁体87は、室
84と大気とを連通させ、室83との連通を遮断する。
従って、室84と連通しているプレッシャレギュレータ
90の圧力室96の圧力は大気圧となり、デリバリパイ
プ21の燃料圧力は、プレッシャレギュレータ90の燃
料圧力調整作動によって、大気圧より一定値だけ高い圧
力に調整されることになる。この結果、各燃料噴射弁3
0a〜30fに供給される燃料圧力は、吸気管12の圧
力にかかわらず、比較的高い一定圧力とされるため、燃
料密度が高くされ、燃料中にベーパが発生していても、
空燃比がリーンとなることが防止される。
一方、エンジン始動後、所定時間が経過してステップ1
15において切換弁78のソレノイド89の通電が停止
されると、弁体87は、第3図に示されているように、
スプリング88の力によって大気に通じるボー1へを閉
じ、室84には、室83を介してサージタンク20の負
圧を導く。この負圧は、室84からプレッシャレギュレ
ータ90の圧力室96に連通されるため、プレッシャレ
ギ    )ユレータ90の圧力室96の圧力は、サー
ジタンク20の圧力と等しい吸気管12の圧力とされる
従って、このときは、プレッシャレギュレータ90の燃
料圧力調整作動によって、デリバリパイプ21における
燃料圧力は、吸気管12の圧力より一定値だけ高い圧力
に調整される。このように、デリバリパイプ21におけ
る燃料圧力がそれまでよりも急に低くされると、エンジ
ン始動後、所定時間が経過して、殆どなくなっているベ
ーパが再び発生することなどにより、第10図(C)の
破線で示すように、空燃比がかなり大幅にリーンとなっ
てしまう。
そこで、ステップ113が肯定判断されたとき、ステッ
プ131では、フラグF3を「1」にセットして、これ
によって、高温始動後に燃料圧力の高圧化が行われ、そ
れが完了したことを記憶する。
次いでステップ132では、増量補正係数FRICHを
、予め決められRAM68に格納されている値にとする
処理を行う。この様子は、第10図(B)に示されてい
る。また、ステップ116では、フラグFlを「0」に
リセットして、初期状態に戻す。
ステップ113が否定判断されたときに処理されるステ
ップ121〜123は、燃料圧力の高圧化制御が行われ
ている間のエンジンの燃料消費量が多いか否かを判定す
るものである。ステ・ノブ121では、スロットルスイ
ッチ58がオン信号を発生しているか否かを判定し、ス
テップ122では、RAM68に格納されているエンジ
ン回転数Neが、予め決められROM70に格納されて
いる所定回転数N s−、例えば3000rpm以上か
否かを判定し、さらに、ステップ123では、RAM6
8に格納されている車速Vが、予め決められROM70
に格納されている所定車速vS、例えば40km/h以
上か否かを判定する。
これらステップ121〜123のうちいずれかのステッ
プが肯定判断されると、ステップ115に進み、切換弁
78のソレノイド89の通電が停止される。すなわち、
スロットル弁18が大きく開かれてスロットルスイッチ
58がオン信号を発生するか、エンジン回転数Neある
いは車速■が所定回転数Nsあるいは所定車速Vs以上
となると、このときはエンジンの燃料消費が多く、最早
ベーパを含んだ燃料は消費されてしまったと判定して、
燃料圧力の高圧化制御を中止する。
従って、燃料中にベーパがなくなった後も、燃料噴射弁
への燃料圧力が高くされることによる不具合、つまり、
空燃比のリッチ化が防止され、排気浄化性能や燃費を良
好に維持することができる。
一方、ステップ121〜123の全てが否定判断されて
いる間は、ステップ114において切換弁78のソレノ
イド89が通電される。すなわち、スロットル弁18の
開度が少なく、しかも、エンジン回転数Nsおよび車速
■も所定回転数Nsおよび所定車速Vsよりも低くて燃
料消費量が少ないと、未だ燃料中にベーパが残っている
ため、燃料圧力の高圧化制御が継続される。
第8図は、I10回路64内のタイミングカウンタから
のタイミング信号によって起動される燃料噴射処理ルー
チンを示しており、このルーチンは、6気筒エンジンの
場合、クランク角120”毎に実行される。このルーチ
ンが起動されると、まず、ステップ133では、RAM
6Bに格納されているエンジン回転数および吸入空気量
を取込み、そのエンジン回転数および吸入空気量から基
本燃料噴射時間τpを求める。次に、ステップ134で
は、フラグF3がセットされているか否かを判定する。
フラグF3がセットされていなければ、ステップ134
は否定判断されて、そのままステップ136に進むが、
上述のようにしてフラグF3がセットされているときに
は、ステップ134は肯定判断されて、ステップ135
に進み、ここで、τpXFRI CHの演算によって基
本燃料噴射時間τpの増量補正が行われ、その後、ステ
ップ136に進む。
増量補正係数FRICHは、第10図(B)に示すよう
に、エンジン始動完了後、所定時間が経過した時点で設
定されてKとされ、その後時間の経過とともに減衰され
て最終的にr 1. OJとされる。この増量補正係数
FRI CHの減衰処理は、      !第9図の時
間割り込みルーチンによって行われる。
まず、ステップ138では、FRI CHが「1゜0」
になったか否かが判定され、r 1. OJでなければ
、ステップ139においてFRI CH−Aの演算によ
って、FRICHが所定値Aだけ減衰される。このステ
ップ139の減衰処理が繰り返されて、やがてFRI 
CHがr 1. OJまで減衰されると、ステップ13
8は肯定判断されるようになり、減衰処理が完了する。
従って、ステップ135の増量補正処理では、エンジン
始動完了後、所定時間が経過して、燃料圧力の高圧化が
終了した直後に最大の増量が行われ、その後次第に増量
は少なくされ、やがて増量されなくなる。
ステップ136では、周知のようにRAM68に格納さ
れている暖機増量補正係数、その他の補正係数に基づい
て基本燃料噴射時間τpを補正して燃料噴射時間τを求
める。すなわち、τ=τpXKm+4”v によって求められる。ここで、Kmは補正係数であり、
TVは燃料噴射弁30の無効噴射時間である。さらに、
Kmは、 K m = K t X K t ×・=−−−−−X
 (Ks +に4−に@・−・−) によって求められ、各補正係数に+、Kg・・−・・−
の和や積により算出される。各補正係数y、、 、 K
t・・−・−・−・は、周知のように暖機増量補正係数
、始動後増量補正係数などである。
こうして求められた燃料噴射時間τ、つまり燃料噴射パ
ルス幅に関するデータは、ステップ137において燃料
噴射弁30を駆動する信号に変換されて、燃料噴射弁3
0に供給される。
このようにして、燃料噴射が行われると、第10図(C
)に実線で示すように、エンジン始動完了後、所定時間
が経過して、燃料圧力の高圧化が終了しても、空燃比は
殆どリーン化せず、エンジンストールなどのエンジン不
調を生じることはなくなる。
なお、第7図および第9図の時間割り込みルーチンを、
時間割り込みでなく、所定クランク角毎、車載エンジン
の場合に所定距離走行毎、所定量の燃料が噴射される毎
あるいは吸入空気量が所定量に達する毎に起動される割
り込みルーチンとすれば、エンジン始動完了後、燃料圧
力が高圧化される期間を時間以外のエンジンの運転状態
によって決定される所定期間とすることができ、また、
増量補正係数FRICHを、時間以外のエンジンの運転
状態によって減衰させることができる。
また、第5図〜第9図のフローチャートにおいて、ステ
ップ101〜106の処理は本発明の高温始動検出手段
に相当し、ステップ111〜118の処理は、本発明の
プレッシャレギュレータ制御手段に相当し、ステップ1
21〜123の処理は、本発明の制御中止手段に相当す
る。
以上、本発明の特定の実施例について説明したが、本発
明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載の範囲内で種々の実施態様が包含されるも
のであり、例えば、燃料消費量が多いか否かは、燃料噴
射時間を積算し、その積算値が予め決められた値以上に
なったか否かによって判定しても良い。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、高温状態でエンジンが始
動された直後には、燃料噴射弁への燃料圧力が高圧化さ
れることによって空燃比がリーン化するのが防止され、
エンジンストールなどのエンジン不調を解消することが
できる。また、その間の燃料消費量が多くてベーパを含
んだ燃料が消費されてしまった後は、燃料圧力の高圧化
制御は中止され、燃料噴射弁への燃料圧力と噴射雰囲気
との差圧が一定とされるため、空燃比がリッチ化するこ
とが防止され、排気浄化性能や燃費を良好に維持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、クレーム対応図、第2図および第3図は、本
発明の一実施例のシステム構成図、第4図は、第2図の
制御回路のブロック図、第5図〜第9図は、マイクロコ
ンピュータの制御プログラムの一部を示すフローチャー
ト、第10図は、一実施例の作用を説明するためのタイ
ムチャートで     )ある。 10−−−−−−−・エンジン本体 17−−−−−−−燃料ポンプ 28−・・−制御回路 30.30 a 〜30 f −−−−−−−燃料噴射
弁40.42・−−−−−一−クランク角センサ58−
・・−スロットルスイッチ 74−一−−−−・−スタータスイッチ75・−・−車
速センサ 76−・−水温スイッチ 7 L−−−−−一切換弁 90・−・−プレッシャレギュレータ 出願人  トヨタ自動車株式会社 第2図 第3図 ソコ               1ソ第4図 甲 第6図   第7図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、プレッシャレギュレータを備え、燃料噴射弁に圧送
    される燃料の圧力を、噴射雰囲気との差圧が一定となる
    ように調整し、エンジンの運転状態に基づいて燃料噴射
    弁の開弁時間を制御することによって燃料噴射量を制御
    するようにされた燃料噴射式エンジンの燃料噴射量制御
    装置であって、比較的高温状態でエンジンが始動された
    ことを検出する高温始動検出手段と、 高温始動が検出されると、一定期間だけ前記差圧にかか
    わらず、前記燃料圧力を高くするようにプレッシャレギ
    ュレータを制御するプレッシャレギュレータ制御手段と
    、 エンジンの燃料消費量が多いと、プレッシャレギュレー
    タ制御手段の制御を中止させる制御中止手段と、 を備える燃料噴射式エンジンの燃料噴射量制御装置。
JP24908384A 1984-11-26 1984-11-26 燃料噴射式エンジンの燃料噴射量制御装置 Pending JPS61126351A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0512741U (ja) * 1991-07-26 1993-02-19 西芝電機株式会社 すべり軸受装置
JPH0512740U (ja) * 1991-07-26 1993-02-19 西芝電機株式会社 すべり軸受装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0512741U (ja) * 1991-07-26 1993-02-19 西芝電機株式会社 すべり軸受装置
JPH0512740U (ja) * 1991-07-26 1993-02-19 西芝電機株式会社 すべり軸受装置

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