JPS6112601Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープ位置検出器に関し、特に磁気テ
ープ装置のテープバツフア機構であるバキユーム
式テープコラムにおけるテープ位置検出器に関す
る。

従来におけるバキユーム式テープコラムのテー
プ位置検出器は、第１図Ａ及び第１図Ｂに示すよ
うに金属性の材質よりなるテープコラムの側面板
１，２は、対向して配置され、これらの側面板
１，２には発光ダイオード等からなる発光素子３
及び受光素子４がそれぞれ取り付けられている。
このような発光素子３及び受光素子４の取付部に
は、ガラス５，６が取り付けられ、７はテープを
示す。

このような従来におけるテープ位置検出器によ
れば、テープ７は、側面板１，２の間に入り込ん
で光を遮ることによりテープの位置を検出してい
た。この場合、記録媒体であるテープ７が接触す
る側面板１，２には、発光素子１及び受光素子２
が取り付けられているので、これらの発光素子１
及び受光素子２の取付部に光が透過するガラス
５，６の取り付け等の加工が必要であつた。

このような加工においては、取付部に段差の発
生、取付部の損傷及び接触の不安定からのバキユ
ームによる異常音の発生等の欠点があつた。ま
た、テープ７が接触する面は、摩擦等で静電気が
発生しやすく、アクリルやプラスチツク等の材質
はもとより、金属の場合でも必要以上に滑らかな
面では静電気が発生するので、加工上の困難性が
あつた。

また第１図Ａ及び第１図Ｂに示したテープ位置
検出器とは相違し、側面板にガラス等のような光
を透過する材質たとえばガラス等を使用した場合
には、加工性が悪くなるとともに、コストが高く
なる欠点があつた。

本考案の目的は、上記従来の欠点を除去するた
めにセンサを取り付けのためにテープの接触面を
加工しないようにしたテープ位置検出器を提供す
ることにある。

本考案によれば、バキユーム式テープコラムを
持つ磁気テープ装置において、前記テープコラム
の側面部に固着され回帰性を有する光反射部材
と、前記側面部に両縁から直角方向に延びる壁部
材に取付けられ発光方向を前記光反射部材に向け
られた発光素子および前記発光素子と並設され受
光方向を前記光反射部材に向けられた受光素子を
有する光センサとを具備することを特徴とするテ
ープ位置検出器が得られる。

ここで、回帰性を有する光反射部材とは、光源
から入射した光源方向に反射する性質を有する反
射部材を意味する。

次に本考案の実施例について図面を参照して説
明する。

第２図は正面図、第３図は第２図におけるＢ−
Ｂ線断面図である。これらの図面において、テー
プバツフアのテープ接触面を有する側面板１１，
１２は、対向して配置され、これらの側面１１，
１２には、回帰性の光反射部材１４，１４が取り
付けられているとともに、後面板１５及び前面板
１６が取り付けられている。前記後面板１５に
は、回帰反射型の光センサ１３が取り付けられ、
１７はテープを示す。

上記構成の本考案に係るテープ位置検出器にお
いては、回帰反射型の光センサ１３の発光素子１
３ａから発光された光は、テープ１７がないとき
には回帰性の光反射板１４により入射により方向
に反射し、光センサ１３の発光素子１３ｂに入射
するので光センサ１３の光路中にテープ１７がな
かつたことを検出することができる。

しかし、テープ１７が光センサ１７から出た光
を遮る位置にあるときには、光センサ１３の発光
素子１３ａからの受光素子１３ｂに入射しないの
で、光センサ１３の光路中にテープ１７が存在し
ていることを検出することができる。

このような本考案に係るテープ位置検出器によ
れば、光センサ１３の取付部がテープ１７の面に
接触しないので、バキユームの漏れを防止すれ
ば、透明な材質等で蓋をせず穴のあいた状態でも
よく加工性が非常に良くなる。また側面板１１，
１２の前面又は後面がガラス等の透明な材質の場
合は、光センサ１３を適当な任意に取り付ける。
さらに光センサ１３の発光素子１３ａから受光素
子１３ｂまでの光路中を短かくすることができる
ので、受光側の消費電力を少さくして発光素子１
３ａの寿命を長くすることができるとともに、受
光素子１３ｂへの入射光が強くなるので、外乱光
に対する安定度の向上を図ることができる。

第４図Ａは光センサ１３の正面図、第４図Ｂは
第４ＡのＣ−Ｃ線断面図である。これらの図面に
おいて、光センサ１３は、ハウジング１３ｃに発
光ダイオード等からなる発光素子１３ａ及び受光
素子１３ｂが取り付けられ、発光素子１３ａと受
光素子１３ｂとの間隔は反射部までの距離比較し
て十分に短かく設定してある。

第５図は回帰性を有する光反射部材の一例を示
す図で、この光反射板１４は表面が滑かなガラス
玉１４ａがシート１４ｂに接着剤１４ｃで接着さ
れているので、テープ１７の面が接触しても傷が
つくことが少ない。光センサ１３との間に遮断物
がなければ、発光素子１３ａから入射した光は、
ガラス玉１４ａによつて全反射し、反射光は受光
素子１３ｂに倒達する。

本考案は以上説明したように回帰性の光反射板
と回帰反射型の光センサによりテープの位置を接
触面に何らの加工をほどこすことなく光学的に非
接触検出することができるので、加工性が向上す
るとともに、テープの損傷防止及び安価で高信頼
性の確保等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは従来のテープ検出装置における要部
の概略構成図、第１図Ｂは第１図のＡ−Ａ線断面
図、第２図ないし第５図は本考案に係るテープ検
出器の一実施例を示し、第２図は要部の概略構成
図、第３図は第２図のＢ−Ｂ線断面図、第４図Ａ
は光センサの正面図、第４図Ｂは第４図ＡのＣ−
Ｃ線断面図、第５図は光反射板の群細説明図であ
る。 １１，１２……側面板、１３……光センサ、１
３ａ……発光素子、１３ｂ……受光素子、１４…
…光反射板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バキユーム式テープコラムを持つ磁気テープ装
   置において、前記テープコラムの側面部に固着さ
   れ回帰性を有する光反射部材と、前記側面部の両
   縁から直角方向に延びる壁部材に取付けられ発光
   方向を前記光反射部材に向けられた発光素子およ
   び前記発光素子と並設され受光方向を前記光反射
   部材に向けられた受光素子を有する光センサとを
   具備することを特徴とするテープ位置検出器。