JPS6112566Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はピツクアツプトーンアームに係り、特
にカートリツジ、トーンアーム及びウエイトを含
めたトーンアームアツセンブリを交換自在と成し
たピツクアツプトーンアームに関する。

従来のオフセツト型ピツクアツプトーンアーム
はスタチツクバランス型ダイナミツクバランス型
の中にインテグレーテツドアーム、ユニバーサル
アーム等があり、その中でも軽量アーム、重量ア
ーム、直線型、Ｊ型、Ｓ字型と多用途のピツクア
ツプトーンアームが有り使用するカートリツジに
よつて上記した各種のピツクアツプトーンアーム
を取り換えるか、レコードプレーヤターンテーブ
ルの回りに３〜４本のピツクアツプトーンアーム
を取り付けて使用する場合が多い、ピツクアツプ
トーンアームは高価で、取付穴径もまちまちで１
度あけたレコードキヤビネツトに取り付けること
が不可能なピツクアツプトーンアームも有り、取
り付け等が極めて複雑と成る欠点を有する。

更に従来のピツクアツプトーンアームに於ては
トーンアームパイプ及びヘツドシエル側のみを交
換できるピツクアツプトーンアームも公知であ
る。これはウエイト側が交換できないため軽量化
又はインテグレーテツド化することが困難である
欠点を生ずる。

本考案は上述の欠点を除去したピツクアツプト
ーンアームを提供せんとするものでこの為本考案
のピツクアツプトーンアームでは水平、垂直の支
持部をレコードプレーヤアームボードに取り付け
たままで、それより上部のみを交換して多用途の
ピツクアツプトーンアームをロツクナツトで容易
に交換しつつ且つ支持部とアームパイプ側を粘弾
性体で遮断して外部からの振動やパイプの泣きを
防止する様にしたものである。

以下本考案を第１図及び第３図について詳起す
る。

第１図は本考案の外観図を示し先端にシエル１
をトーンアームパイプ２に嵌着自在と成し、該ト
ーンアームパイプ２の他端には一端にカウンタウ
エイト１０を摺動自在に嵌着した主パイプ４が嵌
挿され、更に該主パイプ４にはプラグ８が第２図
示の如く下端に取り付けられている。

更にアームベース６に枢着されたスタンド１２
には第２図のＡ−Ａ断面矢視図の第３図に示され
る様に内部にベアリング１３，１３を有し、略々
コ字状に形成した軸受け５の下端に固定したパイ
プ軸１５が上記ベアリング１３，１３に対し水平
方向に回動自在と成され、コ字状軸受内には同じ
く略々コ字状と成された垂直軸受１６を有し、ベ
アリング１７を上端部に有し、ピポツト１８によ
つて軸受５に懸架される。垂直軸受１６の下端内
部にはジヤツク１１が上記トーンアームベース側
のプラグ８と嵌り合う様に上記垂直軸受１６の内
面に配した粘弾性体９を介して取り付けられ、主
パイプ４とプラグ８は該垂直軸受の粘弾性体９内
面に配設される。

又垂直軸受の外周にはピン１９，１９が植立さ
れ、ロツクキヤツプ３を上記垂直軸受に覆つて回
動させることで、第２図及び第４図に示すキヤツ
プ３のＬ字状溝２０内にピン１９，１９が嵌り合
つてキヤツプ脱落を防止する。

尚キヤツプは主パイプ４に嵌り合う溝２１，，
２１とピポツト１８，１８に嵌り合う溝２２，２
２を有し、これら溝はキヤツプが回動出来る程度
に巾広に設定する。又キヤツプの内面には粘弾性
体７を設ける様に成す。

この様な構成に於て、垂直軸受１６内のジヤツ
ク１１にトーンアーム２、主パイプ４、カウンタ
ウエイト１０及びプラグ８を含むアームサブアツ
センブリをプラグインさせてキヤツプ３をロツク
させるのみで簡単にアームをベース側に取り付け
ることが出来る。又上記構成ではキヤツプの中及
び垂直軸受内の粘弾性体でプラグ及びジヤツクを
包み込んでいるため、ピツクアツプトーンアーム
ベース側よりの振動とパイプ側のアーム泣きを粘
弾性体７，９で吸収しピツクアツプカートリツジ
への悪影響を防止している。

更に本考案によれば第１図のトーンアームパイ
プ２とのカウンタウエイト１０を保持する主パイ
プ間に粘弾性体を介在させることによつて低域共
振周波数ｏのダンプしたダンピングトーンアー
ムと交換することも出来る。

又ピツクアツプカートリツジを該ピツクアツプ
カートリツジ専用のインテグレーテツドピツクア
ツプトーンアームを使用することによつて低域共
振周波数ｏをできるだけ悪影響の少ない位置ま
で移動したインテグレーテツドピツクアツプトー
ンアームと交換することもできる。

以上の様に本考案は多用途のピツクアツプトー
ンアームを取り換えることが出来更にアームベー
スとの交換をする必要もなく又従来は各社のピツ
クアツプトーンアームによりオーバーハングが違
うため、レコードプレーヤのスタンド取り付け穴
位置が違い使用出来るトーンアームの本数もかぎ
られてコストも非常に高くなつていたが、本考案
では水平垂直機構はレコードプレーヤに取り付け
たままで、トーンアーム本体のみを交換するだけ
で多用途のピツクアツプトーンアームを使用する
ことが出来コスト、デザイン上も非常に有利であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のピツクアツプトーンアームの
外観図、第２図は本考案のピツクアツプトーンア
ームの組立状態を示す側面図、第３図は第２図の
Ａ−Ａ断面矢視図、第４図はキヤツプの斜視図で
ある。 １はヘツドシエル、２はトーンアームパイプ、
３はキヤツプ、４は主パイプ、５は軸受、６はベ
ース、７，９は粘弾性体、８はプラグ、１１はジ
ヤツク、１２はスタツド、１９はピンである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端にカートリツジを枢着するためのヘツドシ
   エルを有するトーンアームの後部にカウンタウエ
   イトを有し、上記カートリツジ出力を接続する第
   １のコネクタを水平、垂直回動中心に有するトー
   ンアームサブアツセンブリと、レコードプレーヤ
   ボードに取り付けられた水平垂直方向に回動自在
   になされた第２のコネクタを有するユニツト内の
   上記第２のコネクタは水平、垂直回動中心に粘弾
   性体を介して配設されると共に結合ピンを有し、
   上記トーンアームサブアツセンブリの第１のコネ
   クタをユニツトの第２のコネクタに接合後に粘弾
   性体の貼着されたキヤツプによつて、上記トーン
   アームサブアツセンブリをユニツトの結合ピンを
   介してユニツトに水平、垂直可能に結合してなる
   ことを特徴とするピツクアツプトーンアーム。