JPS6112539Y2

JPS6112539Y2 -

Info

Publication number: JPS6112539Y2
Application number: JP16566782U
Authority: JP
Priority date: 1982-10-29
Filing date: 1982-10-29
Publication date: 1986-04-18
Also published as: JPS5970165U

Description

【考案の詳細な説明】本案は太陽集熱器用の架台に関し、それを屋根
上に設置する場合において、その上端側をまたが
せ場合に、棟の大きさに影響されることなく設置
することを可能にし、また、集熱器の傾斜角度の
調整も可能にするものである。

支脚の上端間に架設され、その上に集熱器が載
置される集熱器の架台は、支脚の長さが定めら
れ、かつ各支脚は横桟で互いに連結されるか、支
脚と支承材間に架設された部材で固定されてい
る。したがつて、例えば、架台を屋根上に設置す
る場合に、配管の都合で、屋根の棟をまたいで架
台を設置し、且つ棟が大きいときに、棟が支承材
と支脚とに当つて設置ができない場合が生じる。
また、屋根の傾斜面や水平な面に設置する場合に
は、支脚長さで集熱器の傾斜角度が定まり、屋根
の傾斜角度などに応じて集熱器の角度を変えるこ
とはほぼ不可能であつた。また、従来より知られ
ている集熱器用架台の支脚は、支承材の端部にの
み軸着されて架台を支持するので、集熱器の重量
が大なる場合や、積雪などで予想以上の重量がか
かつた場合などは、支承材が中間部で折れ曲がり
載置された集熱器が破損する危険性があり、はな
はだ不安なものであつた。

本案は上記の問題を解決するもので、集熱器を
傾斜させる方向と同方向に長くされ、その上に集
熱器が載置される複数の支承材高位置側端部に棟
の高さよりも高い後支脚を軸着し、該軸着部より
も低位側の位置の支承材に、一端を軸着し他端部
を後支脚と長さ方向に間隔をおいた複数個の孔又
は長孔からなる取付孔を介して着脱自在に支持材
を取付けるとともに、棟をはさんだ位置の支承材
低位側適所に支持材で支持された前記後支脚より
も低い補強用支脚を軸着し、且つ支承材下端部に
は前支脚を下設してなることを要旨とする。

本案の架台を図面の実施例について説明する
と、１は支承材で、これはその複数本が平行に配
置され、それらの上にその長さ方向に傾斜させて
集熱器が載置される。２は各支承材１の高位側の
端部に軸着された後支脚で、これらで支承材１を
傾斜させる。３は支承材１に、その後支脚２の軸
着部から離れた位置に一端が軸着され、他端部が
後支脚２の長さ方向の中間部に取付けられた、後
支脚２を固定する支持材で、その後支脚２側の端
部は、その長さ方向に間隔をおいて設けられた複
数個の取付け孔４を介してボルト．ナツトで後支
脚２に取付けられて、使用する取付け孔４をかえ
ることで支持材３の長さを変えることが可能であ
り、後支脚を常に鉛直方向に設定して集熱器を重
量を後支脚が垂直荷重として担うように工夫され
ている。取付け孔４は、それを複数個にしておけ
ば、設定した支持材３の長さが不必要に変わるこ
とを防ぐことに対して的するが、取付け孔４は長
孔にすることも可能である。１２は後支脚より低
位側で棟を隔てて各支承材の中間部適所に設けら
れる補強用の支脚で、上端が軸着され、これと支
承材１間に斜め方向にして支持材１３が取付けら
れ、且つ支持材１３の支承材１側の端部は軸着さ
れ、支脚１２側は長さ方向に間隔をおいて設けた
取付け孔１４を介してボルト・ナツトで支脚１２
に取付けられている。この取付け孔１４も長孔に
することができる。５は隣合つて並んだ各後支脚
２を互いに連結する横桟であり、１５は同じく各
補強要支脚１２を連結する横桟である。

６は各支承材１の前端に取付けられた前支脚
で、これらも互いに横桟７で連結されている。支
承材１に対する後支脚２と支持材３の軸着及び補
強用の支脚１２と支持材１３の軸着は、ボルト・
ナツトで行えば組み立てが容易であるが、鋲によ
るなど任意である。８は各支承材１の上面に固着
された取付板で、これを介して支承材１上に集熱
器が取付けられる。支承材１，１間上に集熱器を
載せるための受け材を架設することも可能で、こ
の場合は取付板８は不要となる。９は集熱器、１
０は傾斜した屋根、１１は屋根１０の棟である。

図面の実施例では、支持材３，１３の支脚２，
１２側に取付孔１４，１４が設けられているが、
支持材３，１３を支脚２，１２に軸着し、支承材
１側の支持材３，１３の端部に、複数個の孔、ま
たは長孔からなる取付孔４，１４を設けることも
可能である。

これらの架台の支脚２，１２はいずれもそれに
取付けられた支持材３，１３の取付位置を変える
ことで、第２図で鎖線で示したように、支承材１
に対する支脚２，１２の取付角度を変えることが
可能である。

この架台を設置において、勾配を有する屋根の
上に、かつその棟をまたいで設置するときは、第
２図に例示するように後支脚２を棟１０をまたが
せた状態で屋根上に設置する。そして、棟１１が
高いとき、または屋根の勾配が大きいときは、第
２図で実線で示すように、支脚２，１２が鉛直ま
たはそれに近くなるように、それらに対する支持
材３，１３の取付位置を定める。すなわち、支持
材３，１３の使用長さを短くする。すると、支脚
３，１３による支承材１の持ち上げ高さが高くな
り、棟に支承材１その他の部材が接触することな
く安定よく設置できる。

棟が低くて幅が広いまたは屋根の勾配が小さい
ときは、第２図で鎖線で示すように、支持材３，
１３を、その使用長さが長くなるように、支脚
２，１２に取付け、支脚を倒すようにする。この
ようにすれば、支脚２，１２による支承材１の持
ち上げ高さは低くなるが、支脚２，１２と支持材
３，１３の内側の棟の幅方向のスペースが大きく
なり、その内部に低くて幅が広い棟も容易に取納
でき、安定よく設置できる。

そして、支脚２，１２の支承材１に対する角度
を変えると、設置時の支承材１の傾斜角度も変わ
るから、屋根の勾配、棟の大きさに応じて、支脚
２，１２に対する支持材３，１３の取付け位置を
適当に選択することで、架台を棟に当てることな
く設置できる、とともに、集熱器の傾斜角度も選
択することが可能である。

支脚２，１２と支持材３，１３の取付関係を変
えることで、支承材１の傾斜角度を変えうるか
ら、架台を勾配を有する屋根の片面やほぼ水平な
面に設置するときのいずれの場合も、その場所に
応じて支脚２，１２と支持材３，１３の関係を設
定すれば、その設定場所の勾配等の条件に左右さ
れることなく、支承材１の角度をほぼ任意にで
き、集熱器の角度の設定が容易である。特に、屋
根上に架台を設置する場合には本願考案では支承
材の中間部の適所に補強用の支脚を備えているの
で、後支脚と補強用支脚で棟をはさむ形に設置で
き、荷重により支承材の長さ方向へのずれを防
ぎ、常に安定して設置することができる。また集
熱器の重量も多数の支脚で分散支持されるので大
型の集熱器も安心して載置でき、強風や積雪など
の荷重にも余裕をもつて対応できる。そして、同
じ架台を設置条件が異なる場所に、その条件に合
わせて設置することができるから、架台の種類を
少なくすることに寄与しうる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示し、第１図は正面図、
第２図は側面図、第３図はＡ−Ａ線断面図であ
る。１……支承材、２……後支脚、３……支持材、
４……取付孔、６……前支脚、１２……支脚、１
３……支持材、１４……取付孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

集熱器を傾斜させる方向と同方向に長くされ、
その上に集熱器が載置される複数の支承材高位側
端部に棟の高さよりも高い後支脚を軸着し、該軸
着部よりも低位側の位置の支承材に、一端を軸着
し他端部を後支脚と長さ方向に間隔をおいた複数
個の孔又は長孔からなる取付孔を介して着脱自在
に支持材を取付けるとともに、棟をはさんだ位置
の支承材低位側適所に支持材で支持された前記後
支脚よりも低い補強用支脚を軸着し、且つ支承材
下端部には前支脚を下設してなる集熱器用架台。