JPS61117327A - 排水強化土工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は、土壌斜面の崩壊を防止するための工法に関す
る。

〔従来の技術〕

切り取り、ないしは盛土によって造成された土壌斜面の
地滑りまたはその他の崩壊を防止する工法としては、ア
ンカーロッドの土壌斜面への埋設を含めて各種工法が公
知である。

Ｃ発明が解決しようとする問題点〕 しかし、従来の工法は、いずれも斜面上の含水比につい
ては同等考慮しておらず、そのため、満足な崩壊防止効
果を得ることができなかった。

一般に、地滑り、斜面崩壊の主たる原因は、斜面上の含
水比が液性限界を越えることにある。

即ち、土は、土の実質部分と水と空気の王者からなって
おり、降雨によって地下に水が浸透し、空気を追い出し
て土と水だけになると、土は浮力を受けて軽くなり、さ
らに、液状になり易い状態になる。このときに、斜面の
端まで上昇した地下水が土中より噴出して極（小さいく
ずれでも起こせば、それが引金となって、斜面が崩壊す
る。

関係式で示すと、崩壊の安全性は、次式で表される。

Σ（Ｎ−Ｕ）　ｔａｎφ＋Δ１−に こで、 Δｌ−分割片の滑り面長さ Ｃ−土の粘着力 φ　−土の内部摩擦角 また、第４図は、上記関係を図で表したものである０図
中、Ｗは崩壊斜面分割片の重量である。

上式■及び第４図から明らかなごとく、分割片の地下水
位Ｕが太き（なると、分子の数量が小さくなり、崩壊し
易（なることを示す。

また、土の強さＳは次式で表される。

Ｓ　　　＝　　　Ｃ＋　　（σ−Ｕ）ｔａｎφ　・・・
・・・　　■ここで、 Ｓ　−土の剪断力 σ　−土のかぶり高さ 上記２式■■からも判るように、地下水位Ｕが大きくな
ればなる程、土の剪断強さは小さくなり、斜面が崩れや
すくなる。

以上のことから、斜面土中に常に空気（又は空隙）があ
り、地下水が常に排出される状態にあれば、崩壊を防止
できる。

これより、挿入端が開口した鋼管を地山へ挿入し、地下
水を外部に排出することが考えられる。

しかし、挿入端のみ開口したのでは、辷り土塊への浸透
水は排除できない。

即ち、降雨時により、斜面表面から浸透する水は、崩壊
土層内を湿潤状態に導くこととなる。この湿潤状態が液
性限界を越えると、崩壊の原因となる。

これを防止するためには、予想される崩壊斜面について
、斜面表面から崩壊土層全体を無水状態におくことが不
可欠である。

本発明は、以上の知見に基づいて発明されたものであり
、土壌斜面の崩壊を効果的に防止することができる排水
強化土工法を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するため、本発明では、地下水を排除
する小孔を全長にわたうて有する管状物を土壌斜面に挿
入し、同管状物を通して地下水を斜面外に排出して斜面
崩壊土層の水位を常に降下させ、含水状態を防ぎ、斜面
の崩壊を防止する構成としている。

〔実施例〕

以下、本発明を添付図に示す実施例に基づいて、具体的
に説明する。

第１図において、１は土壌斜面２に挿入された複数本の
剛性を有する管状物であり、各管状物１は、第２図に示
すごとく、内部に地下水排出路３を形成しており、同排
出路３の一端は土壌斜面２外に開口している。

また、管状物１は、その周壁に、地下水を地下水排出路
３に流入させるための小孔４を全長にわたって一定の間
隔を開けて開口している。

小孔４を管状物ｌの全長にわたって形成したのは、地下
水を斜面側から深層側に至る土壌斜面２の全域から管状
物１内に流入させ、土壌斜面２の全域にわたって地下水
の水位を下げるためである。

また、管状物１は、剛性ををするものであれば、特に材
質を限定するものではないが、腐食防止のため、亜鉛鍍
金等を施した鋼管が好ましい。

また、第３図に管状物１の土壌斜面２内における好まし
い配置を示す。

即ち、管状物１を幅方向に間隔ｄを開けて配置するとと
もに、垂直方向にも間隔ｅを開けて配置しており、さら
に各段の管状物ｌは上下隣接する段の管状物ｌと千鳥状
に配置している。

これによって、土壌斜面２内の地下水の分布を図示のご
と（、即ち、管状物１の上部の土ｔｆｉＡは乾燥状態に
することができ、その結果、管状物１間の土壌Ｂは地下
水を山なりとして、水位を低下することができる。

なお、管状物１間の間隔ｄは、土の透水係数によって、
決定される。

ついで、上記構成及び配置を有する管状物ｌによる地下
水の排出機能について説明すれば、土壌斜面２内に含有
されている地下水は、管状物１の全長にわたって設けた
小孔４を通して地下水排出路３内に流入し、その後同排
出路３を通して土壌斜面２の外部に排出される。その結
果、第３図に示すごと（、地下水の水位を著しく低下す
ることができ、土壌斜面２の崩壊を防止できる。

なお、第１図及び第２図に示すごとく、管状物１の土壌
斜面２の表面から外部に突出する地表露出部５は全て土
壌斜面２の表面に沿って設けた排水管６に連結されてお
り、地下水を効果的に側溝７等に流入することができる
。

〔発明の効果〕

以上述べてきたごとく、本発明では、土壌斜面に挿入し
た管状物に、その全長にわたって、地下水排出用の小孔
を設けたので、土壌斜面全域にわたって地下水を効果的
に外部に排出でき、地下水の水位を低下できるので、土
壌斜面の崩壊を確実に防止できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる排水強化土工法に用いる管状物
の挿入状態説明図、第２図は同管状物の拡大説明図、第
３図は管状物の配置状態説明図、第４図は地下水位によ
る土壌斜面崩壊の説明図である。 図中、 工：管状物 ２：土壌斜面 ３：地下水排出路 ４：小孔 ５：地表露出部 ６：排水管 ７：（ＰＩ溝

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、地下水を排除する小孔をその全長にわたって有する
   剛性の管状物を土壌斜面に挿入し、土壌斜面内の含有地
   下水を同小孔を通して管状物内の地下水排出路に流入し
   、その後流入地下水を同排出路を通して土壌斜面外に排
   出して斜面の崩壊を防止することを特徴とする排水強化
   土工法。