JPS6111646B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプレートフイルタープレス用の、特に
廃水泥渣の脱水のためのプレス用のフイルタープ
レートに関する。

フイルタープレスフレームの水平のガイドの上
に任意の数移動可能に併列配置されているこの種
フイルタープレートは両側にフイルタークロスに
よつて被われた過液流出ダクトまたは類似物を
有し、これらのダクトはフイルタープレートの中
の抜取部によつて形成されたフイルター搾粕室の
底にある。使用準備の状態において、すなわちフ
イルタープレートが距離無しに相接して水圧によ
る圧縮された場合脱水される懸濁液はこのフイル
ター搾粕室に導入される。固形物はそこに残りか
つフイルター搾粕塊を形成し、水はフイルターク
ロスを通つてダクトの中へ流出する。

フイルタープレートが今日普通の大きさである
場合、プレート縁に追加してフイルター搾粕室の
内部に少なくも１個の、プレート相互の支持物を
備えることが必要である。すなわちプレスに懸濁
液を注入中に１および同じフイルタプレートは両
側で圧力相違を生じてプレートは著しく屈曲する
ように負荷されるからである。

この目的のため、この搾粕室からほぼプレート
縁の高さまで突出しているボスを備えることが公
知である。このボスは、フイルタークロスに関し
て困難を生ずるが、フイルタークロスは実際に全
プレート面を被うように張られかつその縁は固く
締付けられるべきものである。先づフイルターク
ロスはボスの上を越えて設置されたが、しかる時
クロスはボスからフイルター搾粕室への移行部に
おいて過強に引張りを負荷されかつしたがつて短
時間で既に使用不能になることを確認しなければ
ならなかつた。

改良された後からの解決法によると、ボスはフ
イルタープレートと一体には形成されず、ボスは
追加の部分として後からねじ付けされた。

しかるにこの解決法も、プレートの製造過程に
関する重大な欠点を有する。すなわちボスが接合
される適合面はフイルタークロスが張られる、フ
イルタープレートの縁と同一作業行程によつては
製造され得ないからである。その外フイルターク
ロスは続いて金属の面の間に挾み込まれる故にそ
の最終的の圧縮された厚さ量を正確に予定算定す
ることができず、そのためにプレート縁の範囲に
おいてボスの上側とフイルタークロスの上側との
間に状況によつては著しい高さ相違が生じてプレ
ート相互の望ましい支持が害されることがある。

これら両解決法の外になお第３の解決法もある
が、この場合にはフイルタークロスはボスの範囲
に抜取部を有しかつこの抜取部の縁にクランプリ
ングによつて緊塞して保持されている。西ドイツ
実用新案1967244号により公知の構造においては
この固定は、ボスの脚部に備えられた溝の中に係
入される円形コードリングによつて達成される。

しかしながらこの解決法も製造技術上の点で最
適とは言われない。すなわち一方では円形コード
リングに対する溝の作成が困難であると共に他方
ではこの場合も、ボスの上側とプレート縁とを１
作業行程によつて加工することは不可能であるか
らである。プレート縁の上にはフイルタークロス
が載せられるがボスの上には置かれない故に高さ
相違が生じてプレートの支持を害することにな
る。

したがつて本発明の課題はこれらの欠点を排除
すること、すなわちボスの範囲において、ボス上
側とプレート縁との同時の加工を可能にする、フ
イルタークロスの固定と緊塞とを発見することで
あつた。この課題は本発明に基づき、クランプリ
ングが支持ボスを被つているデイスクまたは類似
物によつて保持されることによつて達成される。
かくの如きデイスクはボスに頗る簡単に固定さ
れ、その場合例えば１回の締付けだけで十分であ
る。何となればデイスクはプレートを押し詰める
際に、および追加的に過の際に発生する圧縮力
によつて保持されるからである。クランプリング
の緊塞力および締付力も使用中自動的に支援され
る。フイルタープレート自体の間の支持力はフイ
ルタークロスを経てプレートの中に導入されるこ
とはないのでクロスは遥かに長い寿命を有するよ
うになる。

ボスの上側とプレート縁とを１作業工程で加工
できる利点は、デイスクの厚さがほぼフイルター
クロスの厚さに相当している場合に達成される。
しかる時使用状態において、プレート縁は密に相
接しており、ボスもその上にあるデイスクと接触
することによつて100％の支持が得られる。かく
の如き寸法にすることは、フイルタークロスの厚
さが変化する場合残りのフイルタープレートはす
べてのフイルタークロス厚さに対して同じに形成
されているのに対し相応して適合した厚味を有す
る他のデイスクを利用することを要するに過ぎな
いという利点をも有する。

場合によつては、フイルタープレートにたわみ
に対してある程度の遊びを与えることが望まれ
る。換言すれば、フイルタープレートの両側の圧
力差がある程度の量に達しかつプレートはある程
度のたわみを受けた時に初めてプレートは隣接プ
レートに支持されるべきである。この目的のた
め、デイスクの寸法は、デイスクの上側がフイル
タークロスで被われたプレート縁よりも0.1−0.5
mmの不足寸法を有するようにされることが提案さ
れる。

迅速なフイルタークロス交換の点では、デイス
クが容易に解除可能にボスに固定されていること
が有利なことである。クランプリングはゴム等の
弾性材料から成るのが有利である。

以下図面の実施例によつて本発明を詳述する。

フイルタープレート１は通常のようにプレート
の全厚さに達している縁２ならびに抜取部３を有
し、抜取部の底には過液に対する流出ダクト４
が備えられている。縁２およびダクト４の上に置
かれたフイルタークロス５によつて搾粕室６が形
成され、この搾粕室６の中には運転中フイルター
搾粕が集められる。

フイルタープレート１の１または数個所におい
て搾粕室６からボス７が突き出ており、ボスの上
側８は縁２と同じ高さにある。フイルタークロス
５はこの位置において中断されている。

ボス７の範囲においてはフイルター搾粕室６と
ダクト４との間の緊塞はクランプリング９によつ
て成され、クランプリングは十分な遊びをもつて
ボス７に外側から適合している。このリング９は
デイスク１０によつて保持され、デイスクは中心
にねじ１３の頭１２の収容のための凹所１１を有
する。この場合デイスク１０の厚さは、その上側
が使用準備の状態、すなわちフイルタークロスを
張つた場合にフイルタークロスを含んだフイルタ
ープレートの縁２と同じ高さにあるかまたはこの
高さよりも僅かに低いような寸法にされている。

ねじの代りに勿論、例えばクランプピンのよう
な他の固定法を利用することもできる。ねじ１０
は円形である必要はなく、クランプとして形成さ
れることもできる。クランプリングとデイスクと
の間の固い結合は同じく不必要であり、むしろ部
分は相互無関係であつてかつ相互取付けかつ取り
外ずされることも可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を断面によつて表わす。 図面の主な符号の説明、１：フイルタープレー
ト、２：プレート縁、５：フイルタークロス、
６：搾粕室、７：支持ボス、８：ボス上側、９：
クランプリング、１０：デイスク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ プレートフイルタープレス用の、特に廃水泥
   渣の脱水のためのプレス用のものであつて、フイ
   ルタークロスによつて被われた過液流出ダクト
   を有し、これらのダクトはフイルタープレート中
   の抜取部によつて形成されたフイルター搾粕室の
   底に位置しており、その場合このフイルター搾粕
   室からは少なくも１個のボスが突出しており、ボ
   スは隣接プレートの相応するボスにプレートを支
   持させるためほぼプレート縁の高さまで達してお
   り、かつその場合フイルタークロスはボスに相応
   する中断部を有し、中断部の縁はクランプリング
   によつて緊塞して保持されている、フイルタープ
   レートにおいて、クランプリング９は支持ボス７
   を被せているデイスク１０によつて保持されてい
   ることを特徴とするフイルタープレート。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載のフイルタープ
   レートにおいて、ボス上側８とプレート縁２との
   間のレベル同一の場合、デイスク１０の厚さはほ
   ぼフイルタークロスの厚さに相当していることを
   特徴とするフイルタープレート。 ３ 特許請求の範囲第１項または第２項に記載の
   フイルタープレートにおいて、プレート１の使用
   準備の状態において、デイスク１０の上側はフイ
   ルタークロスで被われたプレート縁２に対して
   0.1ないし0.5mmの不足寸法を有することを特徴と
   するフイルタープレート。 ４ 特許請求の範囲第１項から第３項の中のいず
   れか１項に記載のフイルタープレートにおいて、
   デイスク１０は取外し可能にボス７に固定されて
   いることを特徴とするフイルタープレート。 ５ 特許請求の範囲第１項から第４項の中のいず
   れか１項に記載のフイルタープレートにおいて、
   クランプリング９はゴムから造られていることを
   特徴とするフイルタープレート。