JPS6111614Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンテナに充填したゴミの充填量を測
定する装置の改良に関するものである。

従来ゴミ充填量の測定は、コンテナをトラツク
に載せ、トラツクごと測定し、その測定値から予
め計測してあるトラツク、コンテナ本体、及びト
ラツク乗務員などの重量をベースとして計測した
値を差し引いてゴミ充填量を推定していた。しか
しながら推定値を用いるために正確なゴミ充填量
が測定できなかつた。しかもトラツクごと測定す
るためにゴミ充填場とは別に特別な測定場所を必
要とした。

本考案は、これらの欠点を排除するものであつ
てコンテナを搬送するための昇降可能なリフトテ
ーブルを具えたコンテナ搬送台車、作業場の適宜
位置に設置されたコンパクタ、同コンパクターの
設置位置まで導設されたコンテナ搬送台車用のレ
ール、上記コンパクタに隣接して設けられ上記レ
ール上を走行してきた同コンテナ搬送台車を載置
する計重台を具備する計重機、及び上記計重機設
置位置に並設され、コンテナへのゴミ充填時コン
テナと前記計重機との係合関係を断つように同コ
ンテナを支承する載荷台とからなることを特徴と
し、その目的とするところは、コンテナに充填し
たゴミ充填量を正確にゴミの充填作業完了後その
場で直ちに測定できるゴミ充填量計測装置を提供
するものである。

本考案装置は、上記構成を具備し、空コンテナ
を搭載したコンテナ搬送台車は前記レール上を移
行してコンパクタ設置位置前面にまで進入し、同
位置に設置された計重機により、コンテナ及び台
車などの風袋重量が測定される。次にリフトテー
ブルを作動し、ゴミコンテナを載荷台に載せ、同
コンテナと計重機との係合関係を断つた後、コン
パクタにより同コンテナにゴミを充填する。再び
リフトテーブルを作動し、前記コンテナを載荷台
から浮かした後台車で直接支持した状態で再度重
量を測定する。従つて、この２度の測定値の差が
コンテナに充填されたゴミの正味重量であり、そ
の計測はゴミ充填作業の前後のわずかな時間に確
実に測定できるとともに、その場で行なえるの
で、従来のように特別な測定場所を必要としない
ものである。

また本考案装置によれば、コンテナへのゴミ充
填時にコンテナと計重機とは係合関係を断つてい
るので、計重機に余分な力や振動が伝わつたりす
ることがなく、さらにコンテナ搬送台車はコンテ
ナを下から持ち上げる構造であり、平面的にコン
テナより外部に出る部分がないため、余分なスペ
ースを必要としない等の長所をもつ。

以下本考案を第１図ないし第４図に示す一実施
例について説明する。

第１図に示すように作業場１４の中央にトラバ
ーサー５の通路６を設け、同通路６の左右はコン
テナ置場であつて、リフトテーブル１２を昇降可
能に取り付けた台車７が走行するレール８が前記
トラバーサー５の移動方向と直交するように複数
列平行に敷設されている。また同レール８の両側
には第３図および第４図に示すようにコンテナ２
を前記台車７のリフトテーブル１２に搭載し、同
テーブル１２を上昇したときは前記台車７の走行
は妨害されず、同テーブル１２を下降させたと
き、前記コンテナ２を支承する高さを持つた載荷
台９が設置されている。前記トラバーサー５はそ
の上面に台車７の乗り入れ用のレール１３が設け
られており、前記したコンテナ置場のレール８と
の間で台車７の受け渡しを行なえるので前記台車
はコンテナ２を搭載したままで任意のレール８に
乗り入れることができる。

１はコンテナ２にゴミを充填するコンパクター
で、前記コンテナ置場の適宜なレールに隣接して
設置されている。１０は計重機で上記レール８の
下面に設定され、前記台車７が当該レールに乗つ
た時にその重量を測定できるように構成せられて
いる。４は入出庫用載荷台で前記載荷台９と同様
にコンテナ２を乗せることができるとともに、長
丈であるために同コンテナ２を運搬するトラツク
３との間で受け渡しをする渡し板の役割を有する
ものである。

空のコンテナ２は台車７に搭載され、トラバー
サー５により移送されて、計重機１０が設置され
ているレール８に前記台車７ごと乗り移り重量が
測定される。この時リフトテーブル１２は上昇し
ており、前記コンテナ２は載荷台９から離れてい
る。次に前記リフトテーブル１２を下降させれば
コンテナ２は載荷台９により支承されて固定され
るので、ついでコンパクター１を作動させてコン
パクター１のホツパ内に供給されているゴミをコ
ンテナ内に充填する。この時、同コンテナ２と計
重機１０とは分離しているので、この計重機１０
に余分な力や振動が伝わつたりすることはない。
そしてコンテナ内にゴミが充填されるとリフトテ
ーブル１２を上昇させて、ゴミの充填された実の
コンテナ２を前記載荷台９から離して台車７に支
持させた後計重機１０にてその重量を計測する。
この計測した重量と先に計測した値との差を求め
れば、コンパクター１により充填されたゴミの正
味重量を正確に知ることができる。次いで前記ト
ラバーサー５に乗り移つた台車７は通路６を移動
し同様な作動で任意の位置の載荷台９に前記実コ
ンテナ２を置く。またトラツク３で同実コンテナ
２を搬出する場合は、前記トラバーサー５を入出
庫用載荷台４が設置された間口へ移動させ、前述
と同様な作動を行なつて同入出庫用載荷台４に前
記実コンテナ２を支持させる。同コンテナ２に
は、ローラ１１が具備してあるので、トラツク３
への積み込みは、同トラツク３に取り付けた油圧
フツクや作業場１４に設置したクレーンなど適宜
な手段で同コンテナ２をころがしトラツク３へ搬
出できる。同様にして、空コンテナ２の搬入、ス
トツクも行なわれるものである。

このように本実施例によると、コンパクター１
の前面にコンテナ搬送台車７が走行しうるレール
８及び計重機１０を設置し、しかもゴミ充填時コ
ンテナを支承する載荷台９をも設置してあるの
で、ゴミをゴミコンテナに充填する前後のわずか
の時間で正確なゴミ充填重量を測定でき、しかも
従来のような特別な測定場所を必要としない。更
に上記載荷台９と同様な載荷台９を作業場に敷設
したレール８に沿つて多数設置してあるから、空
及び実コンテナーの一時置き場として使用できる
で、作業場の使用効率が上がるものである。

さらにコンテナ搬送台車はコンテナを下から持
ち上げる構造であり、平面的にコンテナより外部
に出る部分がないため、余分なスペースを必要と
しない長所をもつ。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す概略平面図、
第２図は第１図の側面図、第３図は要部を拡大し
て示すものでリフトテーブルを下降させた状態を
示す説明図、第４図はリフトテーブルを上昇させ
台車及びコンテナの全重量が計重機に負荷されて
いる状態を示す説明図である。 １……コンパクタ、２……コンテナ、３……ト
ラツク、４……入出庫用載荷台、５……トラバー
サー、７……台車、８……レール、９……載荷
台、１０……計重機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンテナを搬送するための昇降可能なリフトテ
   ーブルを具えたコンテナ搬送台車、作業場の適宜
   位置に設置されたコンパクタ、同コンパクターの
   設置位置まで導設されたコンテナ搬送台車用のレ
   ール、上記コンパクタに隣接して設けられ上記レ
   ール上を走行してきた同コンテナ搬送台車を載置
   する計重台を具備する計重機、及び上記計重機設
   置位置に並設されコンテナへのゴミ充填時コンテ
   ナと前記計重機との係合関係を断つように同コン
   テナを支承する載荷台とからなることを特徴とす
   るゴミ充填量計測装置。