JPS61115791A - 無段変速装置の脈動緩衝装置 - Google Patents

無段変速装置の脈動緩衝装置

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JPS61115791A
JPS61115791A JP59236659A JP23665984A JPS61115791A JP S61115791 A JPS61115791 A JP S61115791A JP 59236659 A JP59236659 A JP 59236659A JP 23665984 A JP23665984 A JP 23665984A JP S61115791 A JPS61115791 A JP S61115791A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、主に自転車のクランク軸に装備するのに適し
た無段変速装置の脈動緩衝装置に関するものである。
(従来の技術) 従来の自転車用変速機としては、チェン掛は換え式変速
機、歯車式有段変速機、ベルト式無段変速機、および特
開昭54−93754号公報に開示された非回転カムを
有する無段変速機等がある。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら上述のチェン掛は換え式および歯車式有段
変速機は無段変速は行えず、またベルト式無段変速機で
は、伝動損失が大きく、変速所要時間も長くかかる上に
、緊急時に際して変速が瞬間的に行えないなどの欠点が
ある。
また特開昭54−93754号の非回転カムを有する無
段変速機は、クランクリングを内装した遊星歯車装置を
利用して増速するものであり、その増速比は遊星歯車の
径と、太陽歯車の径の比によって定まり、またその伝動
力は遊星歯車の使用個数が多い程脈動が小さくなるとい
う性質がある。
しかしながらこの装置では構造上、変速比の変動中を大
きくとれないという問題点があると共に、遊星歯車の使
用個数には限界があるため、伝動力の脈動も成る程度以
上は小さくできないという問題点があった。
本発明者等は上述の問題点を解決するために、駆動軸に
対して偏心量調整自在な偏心カムを回転駆動自在に設け
、この偏心カムの両側を正転時に固定部材に係止される
基盤によって囲むと共に、内周面にラチェットを設けた
出力用従動リングを前記基盤の外周部に回転自在に設け
、ベルクランクの一端部を前記基盤に枢支すると共に、
ベルクランクの隅部を前記偏心カムの外周部に弾接させ
、ベルクランクの他端部に枢支した爪を前記従動リング
のラチェットに弾接するようにした加速子を前記偏心カ
ムと従動リングとの間に複数個配設した無段変速装置を
発明したが、本発明はこの無段変速装置による伝動力の
脈動をさらに小さくすることができる脈動緩衝装置を提
供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成するため本発明においては、偏心量調
整自在な偏心カムの回転に連動する加速子の爪によって
出力用従動リングを爪送りするようにした無段変速装置
において、前記出力用従動リングの内周部に、傘歯車の
内周にラチェットを形成した2個のラチェットリングを
回転自在に並設し、この並設した2個のラチェットリン
グの傘歯車と噛合する複数個の傘歯車を前記出力用従動
リングに枢支し、前記加速子の爪を複列としてそれぞれ
左右のラチェットと交互に噛合するようにして無段変速
装置の脈動緩衝装置を構成する。
(作 用) 上述のように本発明においては、2個のラチェットリン
グを従動リング内に回転自在に並設すると共に、この2
個のラチェットリングの傘歯車とそれぞれ噛合する複数
個の傘歯車を軸を介して従動リングに枢支し、隣接する
加速子の爪は左右交互に配置して、それぞれ左右のラチ
ェットと交互に弾接するように構成したから、加速子に
よる従動リングの駆動時には、左右2個の爪が同時にラ
チェットと噛合して従動リングを駆動することになる。
すなわちこの駆動は自動車の差動歯車装置(デファレン
シャルギヤ)を介する駆動輪の駆動と同様の差動をする
ため左右の爪の平均速度で、従動リングが駆動されるこ
とになる。
したがってこの差動歯車機構によって伝動力の脈動はさ
らに減少する。
(実施例) 以下、図面について本発明を自転車用の無段変速装置に
適用した場合の一実施例を説明する。図中1 (第3図
参照)は自転車フレームのメインバイブ、2は立パイプ
、3はチェンステー、4はハンガラッグ、5はクランク
軸(駆動軸)、6はクランク軸5に嵌着するクランクア
ーム、7はそのロックナツト、8はチェ7である。
9はクランクアーム6と一体に固着した円板状のキャリ
ヤ(第4図参照)で、このキャリヤ9の同一円周上に複
数(本実施例では4個)の軸10を配設し、これらの軸
10にそれぞれ遊星歯車11を回転自在に嵌合しである
。また12はキャリヤ9の外周部に嵌合したベアリング
である。
13は遊星歯車11とそれぞれ噛合するようにベアリン
グ14を介してクランク軸5に回転自在に嵌合した太陽
歯車で、この太陽歯車13に隣接して円板状のフランジ
13a(第4図参照)が一体に形成してあり、このフラ
ンジ13aには半径方向に沿った長孔13bが設けられ
ている。またフランジ13aに続いて軸筒部13cが一
体に形成されており、この軸筒部13cの端部には段付
き小径部13dが形成されている。
15は太陽歯車13の軸筒部13cに回転自在に嵌合す
る内側偏心カムで、このカム15に隣接してクランク軸
5と同心の円筒部15aが一体に形成されている。16
は内側偏心カム15の外周部に回転自在に嵌合した外側
偏心カムで、このカム16の一側面には前記太陽歯車1
3のフランジ13aに設けた長孔13bと摺動自在に嵌
合する突起16aが突設されている。
17はカム16の外周に嵌合したベアリングである。
また18はキャリヤ9の外周に設けたベアリング12の
外周部に嵌合すると共に、4個の遊星歯車11とそれぞ
れ噛合する内歯歯車18aを有し、さらに太陽歯車13
のフランジ13aの外周部と遊嵌するフランジ部18b
を一体に形成した基盤Aであり、19は内側偏心カム1
5の円筒部15aに嵌合したベアリング20の外周部に
嵌合する中空円板部19aを有すると共に、リング状外
周部の内周面に一方向クラッチ21用のラチェット21
aを形成した基盤Bであり、これらの基盤18< 19
によって偏心カム15.16の両側を囲むようにしであ
る。
また内側偏心カム15と一体の円筒部15aの端面には
差動歯車A22がビス22a(第3図参照)により固定
してあり、この差動歯車A22と隣接して同径の差動歯
車B23が、太陽歯車13と一体の段付小径部13dに
固定して設けられている。24は基盤B19のラチェフ
) 21aの内側に遊嵌合する中空円板状の差動フレー
ム(第3図参照)で、この差動フレーム24はハンガラ
ッグ4(車体)に固定しである。
このフレーム24の外周面には、ラチェット21aと係
合する一方向クラフチ21用の爪21bがばね21cに
より常にラチェット21aと噛合する方向に付勢されて
設けられている。また差動フレーム24のリング状外周
部の内側には、リング状の内歯歯車25が回転自在に嵌
装されており、差動フレーム240車体側の側面にはワ
イヤリール26が回転自在に装置されている。27はワ
イヤリール26を差動フレーム24に保持させるための
リング状のプレートで、28(第3図参照)はその止め
ビスである。29はワイヤリール26に巻きつけたイン
ナワイヤで、30はそのアウタワイヤである。
また差動フレーム24の板状部には、複数(本実施例で
は3個)の軸31が円周等分位置に突設されており、こ
れらの軸31に前記差動歯車B23と外接噛合すると共
に、リング状の内歯歯車25と内接噛合する遊星歯車3
2をそれぞれ回転自在に嵌合しである。また24aは軸
31間の差動フレーム24に形成した円弧状の長孔で、
33はこれらの長孔24aを貫通するようにワイヤリー
ル26の側面に突設した軸であり、34はこれらの軸3
3に回転自在に嵌合した遊星歯車で、この各遊星歯車3
4は、差動歯車A22と外接噛合すると共に、内歯歯車
25と内接噛合するようにしである。
35は断面形状を略コ字状に形成すると共に、その−側
にスプロケット36を一体に形成した出力用従動リング
で、前記基盤A18と基盤B19の外周部にベアリング
(多数の鋼球)37を介して回転自在に嵌装されている
この出力用従動リング35の内周部の凹所には、傘歯車
38aの内周にラチェッl−38bを形成した2個のラ
チェットリング38が回転自在に並設されており、この
並設した2個のラチェットリング38の傘歯車38aと
それぞれ噛合する複数個(本実施例では5個、第2図参
照)の傘歯車39を軸40を介して出力用従動リング3
5に枢支しである。41はそのロックナツトである。
また2枚の板状ベルクランク42を前記ベアリング17
および外側偏心カム16を挟むように対向させて1組の
ベルクランクとし、そのベルクランク42の一端部を枢
支軸43により左右の基盤A18および基盤B19に枢
支すると共に、ベルクランク42の隅部にベアリング1
7と接合するローラ44を軸45により枢支し、ベルク
ランク42の他端部に軸46により枢支した爪47を従
動リング35のラチェット38bのいずれか一方に軸4
6に嵌装したコイルばね48により常に弾接させるよう
にして加速子49を構成しである。
この加速子49は第2図に示すように、ベアリング17
とラチェッl−38bとの間に複数個(本実施例では1
0個)配設し、隣接する加速子49の爪47は左右交互
に配置してそれぞれ左右のラチェット38bと交互に弾
接するようにしである。
また隣接する加速子49間の空所に、それぞれコイルば
ね50(第2.4図参照)を嵌装したカラー51を、左
右の基盤18.19間に介挿し、基盤B19の孔19b
より挿入したビス52をカラー51を介して基盤A18
に設けたねじ孔18cにねじ込むことにより、左右の基
盤18.19の連結を確実にすると共に、コイルばね5
0の一端部50aを基盤A18に係止し、その他端部5
0bを第2図に示すように、ローラ44の軸45に押し
つけることにより、ローラ44が常にベアリング17と
弾接するようにしである。
なお、第4図中の18dは基盤A1Bに設けた前記加速
子49の枢支軸43の軸孔であり、19cは基盤B19
に設けた軸孔である。
次に上述のように構成した本発明装置を有する無段変速
機の作用を説明する。
まず変速操作について説明すると、自転車に取り付けた
変速レバー(図示せず)を操作することにより、第3.
6図に示すインナワイヤ29を矢印りの方向に移動させ
ると、ワイヤリール26が第3図の矢印Eの方向に回動
するため、軸33も矢印Eの方向に回動する。この場合
自転車が停止中であれば、クランク軸5、クランクアー
ム6、キャリヤ9、遊星歯車11、太陽歯車13、差動
歯車23、遊星歯車32、内歯歯車25がすべて停止し
ている。
したがって軸33が矢印Eの方向に移動すると、遊星歯
車34が第6図の矢印Eの方向に回転するため、これと
噛合する差動歯車A22を矢印Eの方向に回転させる。
そして差動歯車A22は内側偏心カム15と固着してお
り、また外側偏心カム16は突起16a、長孔13bを
介して停止中の太陽歯車13と連結しているため、結局
インナワイヤ29が移動すれば内側偏心カム15が外側
偏心カム16に対して差動することになる。
第7図および第9図は上述の操作の結果、外側偏心カム
16が最大偏心状態にある場合を示すものである。
つぎにインナワイヤ29を前とは逆に矢印Gの方向に操
作すると、ワイヤリール26および軸33が矢印Hの方
向に回動するから、遊星歯車34が矢印■の方向に回転
して差動歯車A22を矢印Hの方向に回転させる。この
ため第7図において内側偏心カム15が矢印■の方向に
回転して第8図に示すように約θ°回転すると、外側偏
心カム16は本実施例における最小の偏心状態になる。
なお本実施例は自転車用の無段変速機であるから、外側
偏心カム16の最大偏心度(第7図の状りおよび最小偏
心度(第8図の状Li)はこの程度でよいが、同様の構
造で最大偏心度をもっと大きくすることもできるし、ま
た最小偏心度はOにすることも容易にできる。
また以上の変速操作は便゛宜上、自転車が停止している
場合について説明したが、自転車が走行中においても上
述した変速操作は可能であるから、これによれば停止中
でも走行中においても変速操作が容易確実にできてきわ
めて便利である。
つぎにこの無段変速装置の変速伝動作用について説明す
る。
クランクアーム6を介してクランク軸(駆動軸)5を回
転させると、クランクアーム6と一体にキャリヤ9が第
5図において矢印Jで示すように回転する。そのため軸
10も矢印Jの方向に公転するから、太陽歯車13に回
転抵抗があれば、基盤A18も矢印Jの方向に回転しよ
うとするが、この矢印J方向の回転は第6図(第5図と
反対方向から見ているため矢印Jは反対になっている)
に示すように、ラチェット21aと爪21bよりなる一
方向クラッチ21の作用によって阻止されている。
したがって第5図においてキャリヤ9および軸10が矢
印Jの方向に回動すると、内歯歯車18aと遊星歯車1
1との噛合によって遊星歯車11が矢印にの方向に回転
すると共に、太陽歯車13が矢印りの方向にクランク軸
5より増速されて回転する。
太陽歯車13が回転するとフランジ13aの長孔13b
および突起16aを介して外側偏心カム16が共に矢印
りの方向に回転すると共に、差動歯車B23の回転が、
遊星歯車32、内歯歯車25、遊星歯車34、差動歯車
A22を介して内側偏心カム15に伝わるため、遊星歯
車32.34間の位相が変化しない限り、すなわちイン
ナワイヤ29を操作してワイヤリール26を回転させな
い限り、外側偏心カム16と内側偏心カム15とは一体
的に回転する。
第7図は前述したように本実施例における外側偏心カム
16の最大偏心時の状態を示すものであるから、この状
態で外側偏心カム16が内側偏心カム15と共に、第9
図に示すように矢印りの方向に回転すると、左半分に示
す状態では加速子49が点線で示す状態になる。この時
爪47は出力用従動リング35内のラチェット38bと
点Mにおいて噛合している。
またこの状態からカム15.16が180°回転すると
、第9図の右半分に示す状態となるが、この場合加速子
49のローラ44がカム16の外周に嵌合しているベア
リング17の外周面とコイルばね50の作用によって弾
接しているため、加速子49は枢支軸43を支点として
点線図示位置から実線図示位置まで回動する。その結果
爪47とラチェット38bとの噛合点はMからNに11
だけ移動する。すなわちこのAIの爪の移動によって出
力用従動リング35は矢印0の方向に回転駆動されるこ
とになる。
しかして加速子49は円周上に10個配置されており、
これら10個の加速子49が順に11づつ従動リング3
5を回転させるため、結局従動リング35は連続して回
転する。
また第8図は前述したように本実施例における外側偏心
カム16の最小偏心時の状態を示すものであるから、こ
の状態で外側偏心カム16が内側偏心カム15と共に、
第10図に示すように矢印りの方向に回転すると、左半
分に示す状態では加速子49が点線で示す状態になる。
この時爪47は出力従動リング35のラチェット38b
と点Pにおいて噛合している。
またこの状態からカム15.16が180°回転すると
、第10図の右半分に示す状態となった加速子49は枢
支軸43を支点として点線図示位置から実線図示位置ま
で回動する。その結果爪47とラチェット38bとの噛
合点はPからQに12だけ移動する。
すなわちひの2□の爪の移動によって出力用従動リング
35は回転駆動されることになる。
上述のようにカムの最大偏心時にはカムの半回転毎に2
.たけ回転し、最小偏心時には2zだけ回転す名から、
この1r/ ltが変速比の変動中(変動倍率)となる
。本実施例の場合、l+/lz#2.5であるが、前述
したようにこの無段変速装置においては、カムの最小偏
心量を0にすることも容易にできるから、この変速比の
変動倍率は必要に応じて無限大にまで増大することが可
能である。したがってこの無段変速装置は、その変速比
の変動倍率を必要に応じていくらでも大きくできるとい
う特長がある。
つぎに脈動緩衝作用について説明する。前述したように
加速子49の爪47が係合するラチェット38bは出力
用従動リング35と一体に形成しても、この装置は勿論
差動する。この場合10個の加速子49のうち最も速い
速度で従動リング35を作動させるもののみが従動リン
グ35を駆動し、他の加速子49の爪47はラチェット
38bに対してすべることになる。
しかしながら加速子49の爪47の駆動作用は、前記し
たl、または12の範囲内において、たとえクランク軸
5の回転が等速度であっても、厳密に云えば等速度では
ない。しかしながら本実施例においては、この加速子4
9を多数(本実施例では10個)配設しであるため、こ
の多数の加速子49が順に作用して従動リング35を駆
動する結果、前記した不等速による脈動を大巾に減少さ
せることができる。
また本発明においては、特に2個のラチェットリング3
8を従動リング35内に回転自在に並設すると共に、こ
の2個のラチェットリング38の傘歯車38aとそれぞ
れ噛合する複数個の傘歯車39を軸4゜を介して従動リ
ング35に枢支し、隣接する加速子49の爪47は左右
交互に配置して、それぞれ左右のラチェット38bと交
互に弾接するように構成したから、加速子49による従
動リング35の駆動時には、左右2個の爪47が同時に
ラチェット38bと噛合して従動リング35を駆動する
ことになる。すなわちこの駆動は自動車の差動歯車装置
(デファレンシャルギヤ)を介する駆動輪の駆動と同様
の差動をするため、左右の爪47の平均速度で従動リン
グ35が駆動されることになる。したがってこの差動歯
車機構によって伝動力の脈動はさらに減少する。
つぎに逆入力許容装置の作用を説明する。上述の説明は
自転車走行時(正転時)における作用説明であるが、こ
の無段変速装置を装備した自転車が、例えば坂の途中に
停止した時、重力の作用によって後退したとすると、第
4図においてチェノ8が矢印Rの方向に移動するため、
第9図に示すようにスプロケット36を介して従動リン
グ35を矢印Sの方向に回転させる逆入力が作用する。
従動リング35が矢印Sの方向に回転すると、ラチェッ
l−38b、爪47を含む加速子49も矢印Sの方向に
回動し、その結果加速子49の枢支軸43を介して基盤
18.19も第6図に示すように矢印Sの方向に回転し
ようとする。
この場合本実施例においては、基盤18.19をそれぞ
れベアリング12.20によって回転自在に支持すると
共に、固定部材である差動フレーム24と基盤B19と
の間には矢印S方向の回転を許容する一方向クラッチ2
1を設けであるため、矢印S方向の逆入力は上述の機構
によって無理なく許容することができる。
なお、この逆入力時にランクアーム6およびクランク軸
5が停止していれば、キャリヤ9も停止しているため、
第5図に示すように基盤A18が矢印Sの方向に回転す
ると、遊星歯車11が矢印にの方向に回転すると共に、
太陽歯車13が矢印りの方向に回転する。
このため前述したように加速子49が差動するが、この
場合は加速子49を枢支軸43を介して支持している基
盤18.19が第9図において矢印Sの方向に回転して
逃げるから、何等支障はない。
(発明の効果) 上述のように本発明においては、特に2個のラチェット
リング38を従動リング35内に回転自在に並設すると
共に、この2個のラチェットリング38の傘歯車38a
とそれぞれ噛合する複数個の傘歯車39を軸40を介し
て従動リング35に枢支し、隣接する加速子49の爪4
7は左右交互に配置して、それぞれ左右のラチェット3
8bと交互に弾接するように構成したから、加速子49
による従動リング35の駆動時には、左右2個の爪47
が同時にラチェット38bと噛合して従動リング35を
駆動することになる。
すなわちこの駆動は自動車の差動歯車装置(デファレン
シャルギヤ)を介する駆動輪の駆動と同様の作動をする
ため、左右の爪47の平均速度で従動リング35が駆動
されることになる。したがってこの差動歯車機構によっ
て伝動力の脈動はさらに減少するから、本発明によれば
、無段変速装置の伝動力の脈動をさらに小さくすること
ができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置を有する無段変速装置の縦断面図、 第2図は第1図のA−A断面図、 第3図および第4図は本発明装置を有する無段変速装置
の分解斜視図、 第5図は第1図のB−B断面図、 第6図は第1図のc−c断面図、 第7図および第8図は偏心カム部を一部切欠して示す正
面図、 第9図および第10図は加速子の作動説明図である。 4・・・ハンガラッグ  5・・・クランク軸(駆動軸
)6・・・クランクアーム 8・・・チェノ9・・・キ
ャリヤ    11・・・遊星歯車12・・・ベアリン
グ   13・・・太陽歯車15・・・内側偏心カム 
 16・・・外側偏心カム17・・・ベアリング   
18・・・基盤A19・・・基盤B      20・
・・ベアリング21・・・一方向クラッチ 22・・・
差動歯車A23・・・差動歯車B    24・・・差
動フレーム25・・・内歯歯車    26・・・ワイ
ヤリール27・・・プレート    29・・・インナ
ワイヤ30・・・アウタワイヤ  32.34・・・遊
星歯車35・・・出力用従動リング 36・・・スプロケット37・・・ベアリング38・・
・ラチェットリング 39・・・傘歯車     42・・・板状ベルクラン
ク43・・・枢支軸     44・・・ローラ47・
・・爪       48・・・コイルばね49・・・
加速子     50・・・コイルばね51・・・カラ
ー 第5図 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、偏心量調整自在な偏心カムの回転に連動する加速子
    の爪によって出力用従動リングを爪送りするようにした
    無段変速装置において、前記出力用従動リングの内周部
    に、傘歯車の内周にラチェットを形成した2個のラチェ
    ットリングを回転自在に並設し、この並設した2個のラ
    チェットリングの傘歯車と噛合する複数個の傘歯車を前
    記出力用従動リングに枢支し、前記加速子の爪を複列と
    してそれぞれ左右のラチェットと交互に噛合するように
    した事を特徴とする無段変速装置の脈動緩衝装置。
JP59236659A 1984-11-12 1984-11-12 無段変速装置の脈動緩衝装置 Granted JPS61115791A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0488990U (ja) * 1991-04-11 1992-08-03
JPH07124321A (ja) * 1993-10-29 1995-05-16 Dia Seiki Kk パチンコ台の取付装置
CN108602546A (zh) * 2016-02-05 2018-09-28 周贤珍 自行车曲柄变速装置

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