JPS6111554B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6111554B2
JPS6111554B2 JP53069433A JP6943378A JPS6111554B2 JP S6111554 B2 JPS6111554 B2 JP S6111554B2 JP 53069433 A JP53069433 A JP 53069433A JP 6943378 A JP6943378 A JP 6943378A JP S6111554 B2 JPS6111554 B2 JP S6111554B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
speed
control data
circuit
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53069433A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54161018A (en
Inventor
Noryuki Yoshida
Chikao Sugaya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP6943378A priority Critical patent/JPS54161018A/ja
Publication of JPS54161018A publication Critical patent/JPS54161018A/ja
Publication of JPS6111554B2 publication Critical patent/JPS6111554B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電動機の速度制御装置に関する。
従来の電動機速度制御装置は所望の速度に対応
した設定速度信号と電動機の実際の速度に対応し
た速度信号とを比較して、電動機主回路に介在さ
れたサイリスタの導通角をその電動機の速度が設
定速度と一致する方向に変化するよう帰還制御す
る構成になつているのが一般的である。このよう
な方式の場合、従来では設定速度信号及び速度信
号は直流電圧のアナログ量で速度値を表現し、こ
れらをアナログ的に処理してサイリスタを点弧制
御すると云うアナログ回路方式であるため、温度
や電圧変動の影響を受けやすく、安定した回転速
度を得ることが困難であると云う欠点がある。
そこで、本発明は電動機をデイジタル回路によ
つて速度制御する構成とすることにより温度等に
よる影響を省き、以つて安定した回転速度が得ら
れると共に、所謂マイクロコンピユータによる速
度制御も可能になる電動機の速度制御装置を提供
することを目的とするものである。
以下、本発明をミシンモータに適用した一実施
例により図面を参照しながら説明する。尚、第1
図乃至第4図において、円形印内にa,b,c,
……の符号を示しているが、これはそれらの同一
符号どうしのものが互に接続されていることを意
味するものである。第1図には電動機駆動回路1
が示され、第2図には温度制御回路が示されてい
る。上記電動機駆動回路1において、2は50Hzの
交流電圧を出力する交流電源3の一端に接続され
た一方の交流母線、4は電源スイツチ5を介して
交流電源3の他端に接続された他方の交流母線
で、これら両交流母線2,4間には二個のダイオ
ード6,7及び半導体スイツチ素子例えば二個の
サイリスタ8,9より成る整流ブリツジ回路10
が接続され、これの直流出力端子間にはミシンの
主軸を駆動する電動機11が接続されている。1
2は制御信号発生回路で、これはトランジスタ1
3、抵抗14、バルストランス15及びフリーホ
イールダイオード16により構成され、ライン1
7を介してトランジスタ13のベースに高レベル
の制御パルスP0をサイリスタ制御信号として受
けたときに、パルストランス15を介してサイリ
スタ8,9の点弧パルスを供給し、これをオンさ
せるようになつている。18は両交流母線2,4
間に接続された降圧トランスで、これの二次巻線
19には全波整流回路20が接続され、そしてそ
の全波整流回路20から出力された直流電圧は安
定化回路21により安定化されながら直流電圧+
Vcc及び−Vbbとなつて速度制御回路等の各部の
直流電源入力部に供給されるようになつている。
22は速度指令回路で、第4図に示す可動接片2
3a及びこれにより選択される高速設定用接点2
3b、中速設定用接点23c、低速設定用接点2
3dを有し電動機11を所望速度に設定する速度
設定スイツチ23とエンコーダ24とより成り、
このエンコーダ24は速度設定スイツチ23の可
動接片23aにより高速設定用接点23b、中速
設定用接点23c及び低速設定用接点23dが選
択されたときに夫々に応じた所望速度に対して与
えられた数値(80)、(60)及び(30)を内容とす
る指令データSOを8ビツトのデイジタルコード
形式で表わしてこれを伝送路25に出力するよう
になつている。26は起動停止回路で手動により
押圧される自動復帰形のスタートストツプスイツ
チ27の閉成により零レベル信号が与えられた瞬
間にトリガーされてライン28にパルスP1を出
力する単安定マルチバイブレータ(以下、単にモ
ノマルチと略称する)29を備えてなる。30は
同期信号発生回路で以下これを詳述する。即ち、
31は比較器で、これは前記降圧トランス18の
二次巻線19からライン32に出力された交流電
圧を零レベル電圧と比較してライン33にプラス
レベルとマイナスレベルとの間で変化する矩形波
信号P2を出力する。この矩形波信号P2のうち
ライン34が高レベルになつたときにプラスレベ
ルの信号がアンド回路35を通過し以つてライン
36には交流電源3の交流電圧の負半波毎にこれ
と略同じ時間幅をもつたパルスP3が出力される
ようになつている。37はパルスP3の立上りで
トリガーされる一方のモノマルチ、38はパルス
P3の立下りでトリガーされる他方のモノマルチ
で、これら両モノマルチ37,38は上記トリガ
ーによつてライン39に略3msecの主同期パル
スP4を第5図に示す如く交流電圧の半サイクル
毎にオア回路40を介して出力するようになつて
いる。41は同期信号発生回路30に属するタイ
ミング回路で、入力パルスの立下りでトリガーさ
れる7個のモノマルチ42乃至48を第3図に示
す如く縦続接続して成り、初段のモノマルチ42
はライン39から主同期パルスP4を受けてトリ
ガーされるようになつており、このトリガーによ
つて各モノマルチ42乃至48からT1期間(第
5図参照)内に略50μsecの補助同期パルスP4
d乃至P4j(第6図参照)が出力されるように
なつている。49は前記矩形波信号P2の伝送を
制御するJ−K形のフリツプフロツプで、そのク
ロツク入力端子OKに起動停止回路26からライ
ン28に出力されたパルスP1を受けることによ
りその立下りでセツトされライン34を高レベル
になしてアンド回路35を開放状態にするように
なつている。50は速度検出回路で、パルス信号
発生器51、アンド回路52及び第一の計数器5
3から成り、前記パルス信号発生器51は例えば
電動機11により回転される円板に設けられたス
リツトの通過を光学的に検知する等してその電動
機11の実際の速度に比例した周波数の速度パル
ス信号P5を出力し、またアンド回路52はライ
ン39からなるパルスP4を受けたときそのパル
ス幅に相当した時間だけ速度パルス信号P5を通
過させて第一の計数器53に供給するもので、前
記両モノマルチ37,38と共に時間設定回路と
して使用し、そして第一の計数器53は主同期パ
ルスP4の時間幅である3msecの間に到来した
速度パルス信号P5を計数し、その計数内容を伝
送路54に8ビツトのデイジタルコードの形式で
表わした速度データS1として出力するようにな
つている。55は基準パルス発生回路で、予め定
められた高周波数(この実施例では42KHz)で
基準パルスP6を出力するようになつている。第
2図のその他の構成はデータ処理制御回路56を
なしており、これは実際はマイクロプロセツサー
により構成される。このデータ処理制御回路56
は同期信号P4,P4d乃至P4jの発生に同期
して演算処理動作及び前記基準パルスP6の計数
動作を行うための演算部とその演算部の演算処理
動作により得られた制御データを記憶するための
記憶部とを有し、前記実際速度と所望速度との間
の速度差に相当する速度差データを演算すると共
にその速度差データと前記記憶部内の制御データ
とを演算処理することにより新たな制御データを
得るようにするために、前記速度データ及び指令
データを演算部に伝送し、その新たな制御データ
を前記記憶部に記憶させると共にその制御データ
に従つて前記演算部による基準パルスP6の計数
動作を制御するようになつている。そしてこのデ
ータ処理制御回路56の実施例として、前記基準
パルスP6の計数動作を行う演算部として第二の
計数器57が設けられ、その他の演算部として比
較機能と減算機能とをもつた演算回路58乃至6
2及び帰還率設定回路63を含んで構成され、記
憶部としてはマルチプレクサ64乃至69と、ラ
ツチ70乃至72と前記速度設定スイツチ23に
より設定される所望の最大速度よりも高い或る速
度に対応した数値(100)を内容とする最大制御
データS2を記憶保持した最大データ設定部73
と速度設定スイツチ23により設定される所望の
最小速度よりも低い或る速度に対応した数値
(20)を内容とする最小制御データS3を記憶保
持した最小データ設定部74とを含んで構成され
る。ここでラツチ71は本発明の第1の記憶部
に、また最大データ設定部73及び最小データ設
定部74は第2の記憶部に夫々相当する。前記演
算回路58乃至62はデータ入力端子A,Bを有
し、データ入力端子Aに入力されたデータ(この
実施例で述べるすべてのデータは特に指摘しない
限り8ビツトのデイジタルコードの形式で表わさ
れるものとする。)からデータ入力端子Bに入力
されたデータを減算すべく、8ビツトで表現でき
る最大10進数(255)に(1)を加えた(256)に対す
るデータ入力端子Bの入力データの補数をとり、
その補数とデータ入力端子Aの入力データとを加
え、その和を制御データとして第2図中A−Bと
表示された出力端子から伝送路に出力し、且つデ
ータ入力端子A及びBの各々の入力データを相互
に比較してデータ入力端子Bの入力データが大で
ある場合にボロー端子BRから高レベル信号を出
力しその他の場合は零レベル信号を出力するよう
になつている。またマルチプレクサ64乃至69
はデータ入力端子D,Eを有しそのゲート端子G
に高レベル信号が与えられたときにデータ入力端
子Dに入力されているデータを、その他の場合は
データ入力端子Eに入力されているデータを夫々
出力するようになつている。前記第二の計数器5
7はライン75に高レベル信号が与えられている
ことを条件に前記基準パルスP6をアンド回路7
6を介してクロツク入力端子CKに受け、その計
数内容が(255)から1つ進んだときにトリガー
パルスP7をキヤリー端子CYから出力して前記
制御信号発生回路12内のモノマルチ77をトリ
ガーせしめてこれから前記制御パルスP0をライ
ン17に出力させるようになつている。78は前
記アンド回路76の開閉動作を制御するためのJ
−K形のフリツプフロツプ、79は初期状態形成
ラインである。この初期状態形成ライン79には
抵抗80を介して直流電源の+Vcc端子と、コン
デンサ81を介して零電位端子とが接続され、且
つ+Vcc端子の極性と反対向きのダイオード82
が抵抗80と並列に接続されている。
その他の構成については以下述べる作用説明に
よつて明らかにする。尚、第5図に示す波形V1
の斜線部はこの実施例におけるサイリスタ8,9
の導通角の制御範囲を示し、そして図示T2Aは
(100)を内容とする最大制御データS2によるサ
イリスタ8,9の最大導通開始角、またT2Bは
(20)を内容とする最小制御データS3によるサ
イリスタ8,9の最小導通開始角に相当し、T2
A−T2B間は第二の計数器57が基準パルス
TP6を80個計数する時間に相当する。今、数値
(60)に対応した所望の中速に設定すべく速度設
定スイツチ23の中速設定用接点23cに可動接
片23aを選択設定したとする。この状態で電源
スイツチ5を投入すると、初期状態形成ライン7
9は電源スイツチ5の投入瞬間に零レベルにさ
れ、この後抵抗80及びコンデンサ81で決まる
一定時間後に+Vccなる高レベルに達する。そし
て初期状態形成ライン79が電源スイツチ5の投
入により零レベルにされた瞬間から零レベル以上
にわずか上昇するまでの間にインバータ83及び
オア回路84から高レベル信号即ちパルスP8,
P9が出力され、そのパルスP9により第一の計
数器53及び第二の計数器57がクリアされると
共に、上記のように初期状態形成ライン79が零
レベルにされた瞬間にフリツプフロツプ49及び
フリツプフロツプ78はそのクリア端子CLに一
時的に零レベル信号が与えられてクリアされ、各
ライン34,75に零レベル信号を送出してアン
ド回路35及び75を閉成状態にする。一方、電
源スイツチ5による電源投入の瞬間に速度指令回
路22のエンコーダ24から速度設定スイツチ2
3により設定された所望速度の数値60を内容と
する指令データS0が出力され、これが伝送路2
5を介して演算回路58のデータ入力端子Bに供
給され、また、最大データ設定部73から最大制
御データS2が出力されこれは以後伝送路85を
介してマルチプレクサ64のデータ入力端子E、
演算回路60のデータ入力端子A及びマルチプレ
クサ65のデータ入力端子Dに夫々常時供給され
るようになり、更に最小データ設定部74からも
最小制御データS3が出力されこれは以後伝送路
86を介してマルチプレクサ66及び67の各デ
ータ入力端子Dと演算回路62のデータ入力端子
Aとマルチプレクサ68のデータ入力端子Eとに
常時供給されるようになる。一方、前記電源スイ
ツチ5の投入によりインバータ83から一時的に
出力されたパルスP8は前記マルチプレクサ66
のゲート端子Gと、オア回路87を介してラツチ
71のクロツク入力端子CKとに夫々供給される
ためマルチプレクサ66はこれのデータ入力端子
Dに入力されている最小制御データS3を選択し
てこれをラツチ71はパルスP8のタイミングで
保持する。更に電源スイツチ5の投入により比較
器31からライン33に対する矩形波信号P2の
伝送が開始されると共に、基準パルス発生回路5
5から基準パルスP6が出力され始まる。以後、
これら矩形波信号P2及び基準パルスP6の出力
は電源スイツチ5が遮断されるまで継続される。
(イ) スタートストツプスイツチ27の最初の押圧 上述のようにして電源スイツチ5の投入によ
り初期状態が形成された後、電動機11を起動
するためにスタートストツプスイツチ27を一
瞬押圧して閉成させると、モノマルチ29がト
リガーされてライン28にパルスP1を出力す
る。このパルスP1をクロツク入力端子CKに
受けたフリツプフロツプ49は直ちにセツト状
態になり、以後スタートストツプスイツチ27
が再度押圧されるまでライン34を高レベル信
号状態に保持する。この結果、アンド回路35
は矩形波信号P2を通過せしめるのでオア回路
40からライン39に主同期パルスP4が出力
され始める。従つてタイミング回路41からも
第6図に示すように前記補助同期パルスP4d
乃至P4jが順次出力され始める。一方、電動
機11はまだ回転されていないので速度パルス
信号P5は生じておらず、従つて第一の計数器
53の内容は(0)のままである。
(ロ) 補助同期パルスP4dの発生 而して前記演算回路58はオア回路40から
出力された最初の一個の主同期パルスP4の立
下りで発生した補助同期パルスP4dを演算指
令端子Fに受けると、第一の計数器53から伝
送路54を介して受けた数値(0)なる速度デ
ータS1と速度指令回路22から伝送路25を
介して受けた数値(60)を内容とする指令デー
タS0とを比較及び演算し、このときのデータ
の大小関係がS0>S1であるからボロー端子
BRからライン88に高レベル信号を出力する
と共に、数値(256)に対する指令データS0
の内容(60)の補数(196)と速度データS1
の内容(0)との和(196)を帰還率設定回路
63に伝送路89を介して速度差データS4a
として出力する。一方、前記ライン88が補助
同期パルスP4dのタイミングで高レベル信号
状態にされたことによりインバータ90の出力
が零レベルになりに一方のアンド回路91が閉
成状態になり、他方アンド回路92が開放状態
に保持される。
(ハ) 補助同期パルスP4aの発生 この後、前記補助同期パルスP4dに続いて
補助同期パルスP4eが発生すると、これを演
算指令端子Fに受けた帰還率設定回路63は前
記演算回路58から受けた速度差データS4a
に帰還定数K(この実施例ではK=1)を乗じ
て新たな速度差データS4bとして伝送路93
を介して演算回路59及び61の各データ入力
端子Bに伝送する。一方、これら演算回路59
及び61の各データ入力端子Aには前記電源ス
イツチ5の投入時にラツチ71に保持された最
小制御データS3が伝送路94を介して予め供
給されている。
(ニ) 補助同期パルスP4fの発生 補助同期パルスP4eに続いて補助同期パル
スP4fが発生すると、演算回路59はすでに
開放状態になつているアンド回路92を介して
補助同期パルスP4fを演算指令端子Fに受
け、前述のように伝送路94を介してデータ入
力端子Aに受けている最小御データS3の内容
(20)と伝送路93を介してデータ入力端子B
に受けている速度差データS4bの内容
(196)との比較及び演算を行い、S<S4bで
あるためにそのボロー端子BRからラインS5
に高レベル信号を送出すると共に伝送路96に
制御データS5を出力する。この制御データS
5は演算回路59におけるデータ入力端子Bの
データが(196)を内容としその補数が(60)
で且つデータ入力端子Aのデータが(20)を内
容とするからそれらの和(80)を内容とするも
のである。このように演算回路59は指令デー
タS0と速度データS1との差(60)とラツチ
71内の制御データの内容(20)との和(80)
を制御データとして出力する。このような制御
データS5はマルチプレクサ64のデータ入力
端子Dに供給され、そして同時にこのマルチプ
レクサ64はゲート端子Gにライン95から高
レベル信号を受けるから、データ入力端子Dに
入力された制御データS5を選択しこれを伝送
路97を介して演算回路60のデータ入力端子
Bとラツチ70とに伝送する。
(ホ) 補助同期パルスP4gの発生 この後、補助パルスP4gが発生すると、演
算回路60はこれを演算指令端子Fに受け、デ
ータ入力端子Bに供給された制御データS5の
内容(80)とデータ入力端子Bに入力されてい
る最大制御データS2の内容(100)とを比較
し、このときS5<S2であるのでボロー端子BR
に接続されたライン98を零レベル信号状態に
する。
(ヘ) 補助同期パルスP4hの発生 補助同期パルスP4gの次に補助同期パルス
P4hが発生すると、ラツチ70は伝送路97
に伝送されている(80)を内容とした制御デー
タS5を保持しこれをマルチプレクサ65のデ
ータ入力端子Eに供給せしめる。このときマル
チプレクサ65はライン98からゲート端子G
に受けている信号が零レベルであるから、デー
タ入力端子Eに入力された制御データS5を選
択してマルチプレクサ69のデータ入力端子D
に伝送路100を介して伝送する。一方、ライ
ン88は演算回路58が補助同期パルスP4d
を受けたタイミングですでに高レベル信号状態
にされているので、マルチプレクサ69はライ
ン88からゲート端子Gに高レベル信号を受け
ていてデータ入力端子Dを選択した状態にあ
り、従つて伝送路100から(80)なる制御デ
ータS5を受けるとこれを直ちに伝送路101
に伝送せしめてマルチプレクサ66のデータ入
力端子Eに供給すると同時に第二の計数器57
のプリセツト端子PSにも供給する。
(ト) 補助同期パルスP4iの発生 補助同期パルスP4iが発生すると、第二の
計数器57は上記補助同期パルスP4iをロー
ド端子LDに受け、プリセツト端子PSに入力さ
れた制御データS5の内容(80)をプリセツト
する。同時に補助同期パルスP4iはオア回路
87を介してラツチ71のクロツク入力端子
CKに供給され、そしてこのときインバータ8
3の出力即ちマルチプレクサ66のゲート端子
Gの入力はすでに零レベル信号となつていて、
マルチプレクサ66は補助同期パルスP4hの
タイミングでマルチプレクサ69からデータ入
力端子Eに受けた(80)を内容とする制御デー
タS5を選択しているから、ラツチ71にはそ
の(80)なる制御データS5が保持される。
(チ) 補助同期パルスP4jの発生 上記に続いて補助同期パルスP4jが発生す
るとフリツプフロツプ78は補助同期パルスP
4jをオア回路102を介してクロツク入力端
子CKに受けることによりセツトされてアンド
回路76を開放状態にする。すると、第二の計
数器57は基準パルス発生回路55から出力さ
れている基準パルスP6をアンド回路76を介
してクロツク入力端子CKに受け、プリセツト
された計数内容(80)に加算する如く基準パル
スP6を計数し始め、(175)個を計数して
(176)個目の基準パルスP6を受けたときにモ
ノマルチ77をトリガーせしめてライン17に
制御パルスP0を出力させる。
(リ) サイリスタ8,9のオンオフ 上記のようにライン17に制御パルスP0が
出力されると制御信号発生回路12のパルスト
ランス15から点弧パルスが発生し、サイリス
タ8,9が導通(ターンオン)して電動機11
の起動を開始させる。このときのサイリスタ
8,9の導通開始角はこれを時間で表わすと、
一個の主同期パルスP4のパルス幅(3m
sec)と第5図に示した7個の補助同期パルス
P4d乃至P4jが発生するための時間(0.35
msec)T1とこの時間T1の終了時刻T1A
から第二の計数器57が計数して制御パルスP
0を発生せしめた176個の準パルスP6が発生
するのに要した時間(約4.2msec)とその他の
動作遅れ時間との和に相当する。さて、このよ
うにしてサイリスタ8,9をターンオンさせる
ための制御パルスP0がモノマルチ77から出
力されると、この制御パルスP0はオア回路8
4を通過して第一の計数器53及び第二の計数
器57のクリア端子CLに供給されてこれらを
クリアさせ、これと同時にオア回路102を介
してフリツプフロツプ78のクロツク入力端子
CKに供給されこれをリセツトさせる。従つて
アンド回路76は基準パルスP6の通過を阻止
し、第二の計数器57は零のままとなる。以上
の説明はスタートストツプスイツチ27の押圧
によりサイリスタ8,9がターンオンされて電
動機11に電圧が印加される最初の半波周期T
3A(第5図参照)即ち交流電圧の最初の半サ
イクルに関する動作の説明である。
次に電動機11が上記のように起動された半
波周期T3Aの次の半波周期T3Bに達したと
き電動機11の回転速度がパルス信号発生器5
1から速度パルス信号P5を一個の主同期パル
スP4の時間幅内に20個通させる値まで上昇し
たとする。実際はこれほど短い立上り時間では
ないが説明を理解し易すくするためにこれを例
にする。次に述べる半波周期T3Cにおいても
同様とする。さて、上記の如く一個の主同期パ
ルスP4によりアンド回路52を通過す速度パ
ルス信号P5は20個であるから演算回路58の
演算指令端子Fに最初の補助同期パルスP4d
が供給されるときには第一の計数器53の計数
内容は(20)であり、これを速度データS1と
して伝送路54を介してデータ入力端子Aに受
けた演算回路58は補助同期パルスP4dのタ
イミングで速度デーチS1と、(60)を内容と
する指令データS0とを比較及び演算をする。
この場合もS0>S1であるからライン88が
高レベル信号状態にされ、そして伝送路89に
出力される速度差データS4aの内容は指令デ
ータS0の補数(196)と速度データS1の内
容(20)との和(216)となる。続いて補数同
期パルスP4eのタイミングで帰還率設定回路
63から(216)を内容とする速度差データS
4bが出力される。そして補助同期パルスP4
fのタイミングで、演算回路59はデータ入力
端子Bに入力された速度差データS4bの内容
(216)と前回の半波周期T3Aにてラツチ71
に記憶保持されてここからデータ入力端子Aに
受けている旧制御データS5の内容(80)とを
比較演算し、S4>S5であるからライン95
を高レベル信号状態にさせると共に、(216)を
内容とする速度差データS4bの補数(40)と
ラツチ71から受けている旧制御データS5の
内容(80)との和(120)を新たな制御データ
S5として伝送路96に出力する。この演算回
路59から出力された制御データS5の内容
(120)は前記速度データS1の内容(20)と指
令データS0の内容(60)との差(40)(速度
差データ)とラツチ71に記憶保持されている
(80)なる旧制御データS5とを加算処理した
値に等しい。そしてマルチプレクサ64はゲー
ト端子Gにライン95から高レベル信号を受け
るのでデータ入力端子Dに受けた(120)なる
上記新たな制御データS5を選択しこれを伝送
路97に伝送するから、補助同期パルスP4g
のタイミングで、演算回路60は(120)なる
制御データS5と(100)なる最大制御データ
S2を比較し、S5>S2である故にマルチプ
レクサ65のゲート端子Gにライン98を介し
て高レベル信号を供給する。この後、補助同期
パルスP4hのタイミングで、ラツチ70は伝
送路97に伝送されている(120)なる制御デ
ータS5を保持してこれをマルチプレクサ65
のデータ入力端子Eに供給し、マルチプレクサ
65はライン98が高レベル信号にあることに
基きデータ入力端子Dに入力されている最大制
御データS2を選択し、そしてライン88がす
でに高レベル信号状態になつているのでマルチ
プレクサ69においても同じくマルチプレクサ
65から出力された(100)なる最大制御デー
タS2を選択し伝送路101に制御データS5
として伝送する。すると補助同期パルスP4i
のタイミングで、第二の計数器57は制御デー
タS5の内容(100)をプリセツトし、同時に
この制御データS5をデータ入力端子Eに受け
たマルチプレクサ66はそのデータ入力端子E
に入力されたデータを選択して内容(100)を
ラツチ71に次の半サイクルのための制御デー
タとして保持させる。次に補助同期パルスP4
jのタイミングで、フリツプフロツプ78がセ
ツトされ基準パルスP6がアンド回路76を通
過するようになるので第二の計数器57はプリ
セツトされた計数内容(100)に加算する如く
基準パルスP6を計数し、156個の基準パルス
P6を受けた時点でモノマルチ77から制御パ
ルスP0を発生せしめ、サイリスタ8,9をタ
ーンオンさせる。このターンオン時刻は前の半
波周期T3Aでは基準パルスP6の176個分の
計数に依存したのに対してこの半波周期T3B
では156個分の計数に依存したものとなる。従
つて、この半サイクルT3Bにおけるサイリス
タ8,9の導通開始角は先の半サイクルT3A
におけるそれよりも進み電動機11の速度を更
に上昇させる。
次に交流電圧の上記半サイクルの次の半サイ
クル即ち、半波周期T3Cにて速度パルス信号
P5が一個の主同期パルスP4のパルス幅内で
アンド回路52を60個通過する状態、即ち電動
機11の実際の速度と速度指令回路22に設定
された所望速度とが等しい状態になつたとす
る。この場合、補助同期パルスP4dのタイミ
ングでは、演算回路58のデータ入力端子A,
Bに受ける速度データS1及び指令データS0
の内容は共に(60)であるから、ライン88は
零レベル信号状態にされる。同時に演算回路5
8は速度データS1と指令データS0とから速
度差データS4aを得るための演算を行う。こ
の場合、(60)なる指令データS1の補数は
(196)であり、これに速度データS1の内容
(60)を加えるとその和は(256)になるが、演
算回路58の出力は8ビツトで表現されるので
速度差データS4aの内容は(0)であり、こ
れが補助同期パルスP4dのタイミングで伝送
路89に伝送される。従つて帰還率設定回路6
3から補助同期パルスP4eのタイミングで出
力される速度差データS4bの内容は(0)で
ある。一方、補助同期パルスP4dのタイミン
グでライン88が零レベル信号になつているの
で、次に生じた補助同期パルスP4fはアンド
回路92を通過できずアンド回路91を通過し
て演算回路61の演算指令端子Fに供給され
る。従つて補助同期パルスP4fのタイミング
では、演算回路59による演算動作は行わず、
代つて演算回路61が演算動作する。即ち演算
回路61はデータ入力端子Aに入力されている
ラツチ71からの(100)なる旧制御データS
5とデータ入力端子Bに伝送路63から受けた
(0)なる新たな速度差データS4bとを比較
演算し、制御データS5>S4bであるために
ボロー端子BRからライン103を介してマル
チプレクサ67のゲート端子Gに零レベル信号
を供給する一方、速度差データS4bの補数
(256)と制御データS5の内容(100)との和
(100)(その和は(356)であるが8ビツト構成
であるから(100)と表現される。)を新たな制
御データS6として伝送路104を介してマル
チプレクサ67のデータ入力端子Eに供給す
る。そしてマルチプレクサ67はゲート端子G
に零レベル信号を受けているのでデータ入力端
子Eに入力された(100)なる制御データS6
を選択してこれを伝送路105を介して演算回
路62のデータ入力端子B及びラツチ72に供
給する。この後、補助同期パルスP4gが発生
すると、演算回路62はデータ入力端子Aに受
けている(20)なる最小制御データS3とデー
タ入力端子Bに受けた(100)なる制御データ
S6とを比較演算し、S3<S6であるためボ
ロー端子BRからライン106を介してマルチ
プレクサ68のゲート端子Gに高レベル信号を
供給する。この後における補助同期パルスP4
hのタイミングでラツチ72は(100)なる制
御データS6を保持してこれをマルチプレクサ
68のデータ入力端子Dに伝送路107を介し
て供給する。このときマルチプレクサ68はデ
ータ入力端子Dの入力を選択しているので、ラ
ツチ72から受けた(100)の制御データS6
をマルチプレクサ69のデータ入力端子Eに伝
送路108を介して出力する。このマルチプレ
クサ69はライン88が前述のように零レベル
信号状態になつているのでデータ入力端子Eに
入力された制御データS6を選択して伝送路1
01に伝送させる。そして補助同期パルスP4
iが発生すると(100)なる制御データS6は
第二の計数器57にプリセツトされ同時にマル
チプレクサ66を介してラツチ71に記憶保持
される。而して、この制御データS6の内容は
前回の半サイクルT3Bにて得られ且つラツチ
71に記憶保持された制御データS5の内容と
同一である。一方、第二の計数器57にプリセ
ツトされる計数内容も前回の半サイクルT3B
にてプリセツトされたものと同一であるので、
補助同期パルスP4jのタイミングで第二の計
数器57が基準パルスP6を156個加算計数す
ることによりモノマルチ77から制御パルスP
0を出力させる。従つてサイリスタ8,9をタ
ーンオンさせる時刻は前回の半サイクル即ち半
波周期T3Bの場合のそれと同一になる。
(ヌ) 速度変動 上記の如く第二の計数器57に(100)なる
最大制御データS2が各半サイクル毎に引き続
きプリセツトされると、電動機11は増速され
て速度指令回路22により設定された中速度よ
り上昇する。この場合、電動機11の速度デー
タS1が(60)から(75)に増大したとする
と、補助同期パルスP4dのタイミングでライ
ン88は零レベル信号状態になり、また演算回
路58は(15)なる速度差データS4aを出力
する。従つて、補助同期パルスP4fのタイミ
ングでは演算回路61は速度データS1と指令
データS0との差(15)とラツチ71に記憶さ
れている(100)なる旧制御データとを減算処
理した値(85)を内容とする制御データS6を
出力すると共にライン103に零レベル信号を
出力する。従つて補助同期パルスP4gのタイ
ミングではライン106が高レベル信号にさ
れ、補助同期パルスP4hのタイミングでラツ
チ72に(85)なる制御データS6が保持され
るので、最終的には(85)なる制御データS6
が第二の計数器57にプリセツトされ、サイリ
スタ8,9の導通開始時刻は(171)個の基準
パルスP6が発生する時間によつて決定され、
電動機11は減速作用を受ける。この減速作用
により電動機11の速度データS1が(75)か
ら(55)に減少したとすると、補助同期パルス
P4dのタイミングでライン8が高レベル信号
の状態になり、演算回路58から出力された速
度差データS4aは(251)となり、そして補
助同期パルスP4fのタイミングではライン9
5が高レベル信号状態になると共に演算回路5
9からは速度データS1と指令データS0との
差(5)とラツチ71から受けた旧制御データ
(85)との和(90)を内容とする制御データS
5が出力される。従つて補助同期パルスP4g
のタイミングではライン98が零レベル信号状
態になるので、最終的にはラツチ71にその
(90)なる制御データS5が保持されると共に
第二の計数器57に(90)がプリセツトされ、
従つてサイリスタ8,9の導通開始時刻は
(166)個の基準パルスP6の発生時間により決
定され、電動機11は増速されてその速度が速
度指令回路22により設定された設定値(60)
なる中速度になるように帰還制御される。
(ル) 設定速度の切換え 速度データS1及び指令データS0が共に
(60)を内容として安定している状態におい
て、速度設定スイツチ23の可動接片23aを
高速設定用接点23bに切換え指令データS0
の内容を(80)に変更させたとする。すると、
補助同期パルスP4dのタイミングで演算回路
58はライン88を高レベル信号状態にさせ、
速度データS1の内容(60)と指令データS0
の内容(80)の補数(176)との和(236)を速
度差データS4aとして伝送路89に出力する
ので、補助同期パルスP4fのタイミングでは
演算回路59がラツチ71に保持されている
(90)なる旧制御データと(236)なる速度差デ
ータS4bとを比較演算し、ライン95を高レ
ベル信号にすると共に、速度データS1と指令
データS0との差(20)に旧制御データ(90)
を加えた(110)を内容とする制御データS5
を出力する。この結果、マルチプレクサ64か
ら(110)なる制御データS5が出力される。
次に補助同期パルスP4gのタイミングではS
5<S2であるのでライン98が高レベル信号
にされ、補助同期パルスP4hのタイミングで
はラツチ70に(110)が保持され、補助同期
パルスP4iのタイミングではラツチ71に最
大制御データS2の内容(100)が保持され且
つ第二の計数器57にも(100)がプリセツト
される。これにより、電動機11が増速されて
速度データS1が(80)に変化したとすると、
指令データS0が(80)のままであるから、補
助同期パルスP4dのタイミングで演算回路5
8はライン88を零レベルになし、速度データ
S1の(80)と指令データS0の補数(176)
との和(256)、即ち(0)なる速度差データS
4aを出力する。すると補助同期パルスP4f
のタイミングで、演算回路61はラツチ71内
の旧制御データの内容が(100)であることか
らライン103を零レベル信号状態になし、且
つ(100)と(0)の補数との和(356)、即ち
(100)なる制御データS6を出力する。補助同
期パルスP4gのタイミングで演算回路62は
S3<S6であるのでライン106を高レベル
信号状態になし、補助同期パルスP4hのタイ
ミングでラツチ72に(100)なる制御データ
S6が保持され、そして補助同期パルスP4i
のタイミングにてラツチ71に(100)が保持
され且つ第二の計数器57に(100)がプリセ
ツトされる。即ち、電動機11は指令データS
0が(80)を内容とするように速度指令回路2
2が設定された場合基準パルスP6の(156)
個分の発生時間により決められたサイリスタ
8,9の導通開始時刻にて電力供給を受け、そ
の出力トルクと負荷トルクとがバランスした状
態で所望の高速度になる。次に速度データS1
及び指令データS0が共に(80)を内容として
安定している前述の状態において、速度設定ス
イツチ23の可動接片23aを低速設定用接点
23dに切換え指令データS0の内容を(30)
に変更させたとする。すると、補助同期パルス
P4dのタイミングで演算回路58はライン8
8を零レベル信号状態にさせ、速度データS1
の内容(80)と指令データS0の内容(30)の
補数(226)との和(306)、即ち(50)を速度
差データS4aとして伝送路89に出力するの
で、補助同期パルスP4fのタイミングでは演
算回路61がラツチ71に保持されている
(100)なる旧制御データと(50)なる速度差デ
ータS4bとを比較演算し、ライン103を零
レベル信号にすると共に、速度データS1と指
令データS0との差(50)を旧制御データ
(100)から減算処理した(50)を内容とする制
御データS6を出力する。この結果、マルチプ
レサ67から(50)なる制御データS6が出力
される。次に補助同期パルスP4gのタイミン
グではS6>S3であるのでライン106が高
レベル信号にされ、補助同期パルスP4hのタ
イミングではラツチ72に(50)が保持され、
補助同期パルスP4iのタイミングではラツチ
71に制御データS6の内容(50)が保持され
且つ第二の計数器57にも50がプリセツトされ
る。これにより、電動機11が減速されて速度
データS1が(80)から(70)に減少したとす
ると、補助同期パルスP4dのタイミングで演
算回路58はライン88を零レベル信号状態に
させて、速度データS1の内容(70)と指令デ
ータS0の内容(30)の補数(226)との和
(296)、即ち(40)を速度差データS4aとし
て伝送路89に出力するので、補助同期パルス
P4fのタイミングで演算回路61がラツチ7
1に保持されている(50)なる旧制御データと
(40)なる速度差データS4bとを比較演算
し、ライン103を零レベル信号にすると共
に、速度データS1と指令データS0との差
(40)を旧制御データ(50)から減算した(10)を
内容とする制御データS6を出力する。マルチ
プレクサ67はその制御データS6を通過させ
て演算回路62に供給し、補助同期パルスP4
gのタイミングではS6<S3であるのでその
演算回路62はライン106に零レベル信号を
出力し、補助同期パレスP4hのタイミングで
はラツチ72に制御データS6の内容(10)が保持
され、補助同期パルスP4iのタイミングでは
ラツチ71に最小制御データS2の内容(20)
が保持され且つ第二の計数器57にも(20)が
プリセツトされる。従つて、サイリスタ8,9
は基準パルスP6の(236)個分の発生時間に
より決定された時刻(第5図に示すT2Bに相
当する)に導通し、その導通により電力が供給
された電動機11はその出力トルクと負荷トル
クとがバランスしてその速度が速度指令回路2
2により設定された低速度になるまで減速され
る。
一方、これまで述べた速度制御動作から明ら
かなように、演算回路59が速度差データS4
bとラツチ71から受けた旧制御データとを演
算し新たな制御データS5を出力した場合、そ
の内容が最終的に最大制御データS2よりも大
きくなるときはサイリスタ8,9の導通角(導
通期間)をその最大制限データS2に依存する
よう制限し、また、演算回路61が速度差デー
タS4bと前記旧制御データとを演算し新たな
制御データS6を出力した場合、その内容が最
終的に最小制御データS3よりも小さくなると
きはサイリスタ8,9の導通角をその最小制御
データS3が依存するよう制限している。従つ
て電動機11への供給電力はこの制限された範
囲で制御されるので電動機11が一時的重負荷
時に、即ち低速状態に制御データが急速に増加
することによつて巻線の焼損を招くことを防止
でき、更に高速領域では電動機の高い逆起電力
によつてサイリスタが点弧失敗を生じ易くなつ
て定速駆動が不安定になることを防止できる。
(ヲ) 電動機の停止 以上のようにして電動機11を駆動している
状態において起動停止回路26のスタートスト
ツプスイツチ27を一時的に押圧すると、モノ
マルチ29がトリガーされて一個のパルスP1
をライン28に送出せしめる。するとフリツプ
フロツプ49がリセツト状態に反転されるので
ライン34が零レベル状態にされ、アンド回路
35が閉成状態になり、従つて以後比較器31
から出力されている矩形波信号P2がアンド回
路35を通過することが阻止され、従つて主同
期パルスP4、補助同期パルスP4d乃至P4
jは出力されなくなり、一切の演算動作を停止
した状態になり電動機11は停止される。
第7図には本発明を実際のミシンモータに応
用した場合の例が示されている。即ち、第7図
において、56は前記データ処理制御回路、1
は前記電動機駆動回路、22は速度指令データ
を与える前記速度指令回路、26は前記起動停
止回路、51は電動機11の実際速度に比例し
た周波数の速度データを与える前記パルス信号
発生器、53は前記基準パルス発生回路で、こ
れらの構成は第2図と同一であるが、実際のミ
シンモータの制御を行うために、更に、一針ま
たは数針縫い若しくは普通縫いのために電動機
11を間欠的に若しくは連続的に駆動するため
の回転モード選択回路109、ミシンを針定位
置で停止させるための針位置検出器110、電
動機11を針定位置で正しく停止させるための
ブレーキ回路111及び糸切れ等の異常を検出
して電動機11を停止させるための異常検出器
112とを設けている。
本発明は以上述べたように、交流電源から電動
機への供給電力を制御するための半導体スイツチ
素子と、前記交流電源からの交流電圧の発生に同
期して同期信号を発生するための同期信号発生回
路と、その同期信号の発生に応答して前記電動機
の実際速度を検出し、その実際速度をデイジタル
コード形式で表わした速度データとして出力する
ための速度検出回路と、前記電動機を所望速度で
駆動するためにその所望速度をデイジタルコード
形式で表わした指令データとして出力するための
速度指令回路と、予め定められた高周波数で基準
パルスを出力するための基準パルス発生回路と、
前記同期信号の発生に同期して演算処理動作及び
前記基準パルスの計数動作を行うための演算部と
その演算部の演算処理動作により得られた制御デ
ータを記憶するための記憶部とを有し、前記実際
速度と所望速度との間の速度差に相当する速度差
データが演算されると共にその速度差データと前
記記憶部内の制御データとを演算処理することに
より新たな制御データが得られるように前記速度
データ及び指令データを演算部に伝送し、その新
たな制御データを前記記憶部に記憶させると共に
その制御データに従つて前記演算部による基準パ
ルスの計数動作を制御するためのデータ処理制御
回路と、前記半導体スイツチ素子の導通期間を制
御すべく前記演算部による基準パルスの計数動作
に関係して制御信号を発生し、その制御信号を半
導体スイツチ素子に供給するための制御信号発生
回路とから成る電動機の速度制御装置であり、電
動機の起動開始から所望速度に達するまでの制御
及び所望速度を維持させるための帰還制御パルス
信号の処理をもつて行う所謂デイジタル回路によ
つて実行するものであるから、動作が温度或は電
源電圧の変動等に対して安定しており、従つて安
定した回転速度を得ることができると共に、所謂
マイクロコンピユータによる制御が可能となるか
ら、コンピユータ制御される機器に備えらた電動
機の速度制御を行う場合に大変有効である。
また本発明では制御データを予め定められた最
大制御データと最小制御データとの間の範囲内に
制限しているので電動機の低速領域での焼損のお
それを防止できると共に高速領域で定速駆動が不
安定になることも防止できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を具体化した実施例を示すもの
で、第1図は電動機駆動回路を電源回路と共に示
す結線図、第2図はデータ処理制御回路を含んで
示す結線図、第3図はタイミング回路の具体例を
示す図、第4図は速度指令回路及び起動停止回路
を示す図、第5図及び第6図は本実施例の作用を
説明するための信号波形図であり、第7図は応用
例を説明するためのブロツク図である。 図中、1は電動機駆動回路、8,9はサイリス
タ、11は電動機、12は制御信号発生回路、2
2は速度指令回路、23は速度設定スイツチ、2
4はエンコーダ、26は起動停止回路、27はス
タートストツプスイツチ、29はモノマルチ、3
0は同期信号発生回路、31は比較器、35はア
ンド回路、37,38はモノマルチ、40はオア
回路、41はタイミング回路、42乃至48はモ
ノマルチ、49はフリツプフロツプ、50は速度
検出回路、51はパルス信号発生器、52はアン
ド回路、53は第一の計数器、55は基準パルス
発生回路、56はデータ処理制御回路、57は第
二の計数器、58乃至62は演算回路、63は帰
還率設定回路、64乃至69はマルチプレクサ、
70乃至72はラツチ、73は最大データ設定
部、74は最小データ設定部、76はアンド回
路、77はモノマルチ、78はフリツプフロツ
プ、83はインバータ、84,87はオア回路、
90はインバータ、91,92はアンド回路、1
02はオア回路、P0は制御パルス、P4は主同
期パルス、P4d乃至P4jは補助同期パルス、
P5は速度パルス信号、P6は基準パルス、S0
は指令データ、S1は速度データ、S2は最大制
御データ、S3は最小制御データ、S4aは速度
差データ、S5,S6は制御データである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 交通電源から電動機への供給電力を制御する
    ための半導体スイツチ素子と、前記交流電源から
    の交流電圧の発生に同期して同期信号を発生する
    ための同期信号発生回路と、その同期信号の発生
    に応答して前記電動機の実際速度を検出し、その
    実際速度をデイジタルコード形式で表わした速度
    データとして出力するための速度検出手段と、前
    記電動機を所望速度で駆動するためにその所望速
    度をデイジタルコード形式で表わした指令データ
    として出力するための速度指令手段と、予め定め
    られた高周波数で基準パルスを出力するための基
    準パルス発生回路と、前記同期信号の発生に同期
    して演算処理動作及び前記基準パルスの計数動作
    を行なうための演算部とその演算部の演算処理動
    作により得られた制御データを記憶するための第
    1の記憶部とを有し、前記実際速度と所望速度と
    の間の速度差に相当する速度差データが演算され
    ると共にその速度差データと前記第1の記憶部内
    の制御データとを演算処理することにより新たな
    制御データが得られるように前記速度データ及び
    指令データを演算部に伝送し、その新たな制御デ
    ータを前記第1の記憶部に記憶させると共にその
    記憶される制御データに従つて前記演算部による
    基準パルスの計数動作を制御するための制御手段
    と、予め定められた最大制御データ及び最小制御
    データを記憶保持するための第2の記憶部を有
    し、その最大制御データと最小制御データとによ
    り決定された制御範囲内に前記制御手段により演
    算された制御データを制限し、その制限された制
    御データを前記第1の記憶部に記憶するために第
    1の記憶部に伝送する制御手段と、前記半導体ス
    イツチ素子の導通期間を制御すべく前記演算部に
    よる基準パルスの計数動作に関係して制御信号を
    発生し、その制御信号を半導体スイツチ素子に供
    給するための制御信号発生手段とからなる電動機
    の速度制御装置。
JP6943378A 1978-06-09 1978-06-09 Motor speed control apparatus Granted JPS54161018A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6943378A JPS54161018A (en) 1978-06-09 1978-06-09 Motor speed control apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6943378A JPS54161018A (en) 1978-06-09 1978-06-09 Motor speed control apparatus

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54161018A JPS54161018A (en) 1979-12-20
JPS6111554B2 true JPS6111554B2 (ja) 1986-04-03

Family

ID=13402488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6943378A Granted JPS54161018A (en) 1978-06-09 1978-06-09 Motor speed control apparatus

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS54161018A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5558791A (en) * 1978-10-24 1980-05-01 Koyo Seiko Co Ltd Detection system motor overload
US4307325A (en) * 1980-01-28 1981-12-22 Black & Decker Inc. Digital control system for electric motors in power tools and the like
JPS5783188A (en) * 1980-11-12 1982-05-24 Tokyo Juki Ind Co Ltd Controller of set speed in various operations of sewing machine
JPS6146188A (ja) * 1984-08-08 1986-03-06 Sharp Corp 電動機の回転速度制御装置
JPS61112586A (ja) * 1984-11-06 1986-05-30 Brother Ind Ltd モ−タの速度制御装置
JP2727315B2 (ja) * 1985-10-25 1998-03-11 ファナック 株式会社 射出成形機の保圧制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS54161018A (en) 1979-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4996469A (en) Electric motor controller with bypass contactor
US4361792A (en) Digital induction motor control system
US4409533A (en) Method of restarting induction motor and apparatus for carrying out the same
US4290001A (en) Closed loop, microcomputer controlled pulse width modulated inverter-induction machine drive system
US3963930A (en) System for controlling operation of the rotating anode of an x-ray tube
JPS6111554B2 (ja)
US3486102A (en) Multiple pulse,extended range controlled rectifier firing circuit
US4409648A (en) Apparatus for preventing phase control mechanism malfunction
HU206569B (en) Method and device for controlling one-phase or polyphase ac switching means
JPH06194391A (ja) 交番する信号の監視方法および装置
JPS60261378A (ja) 交流モ−タの制御装置
JPS6129232B2 (ja)
JP2641420B2 (ja) モータ制御回路
JPH0117356B2 (ja)
JP2810568B2 (ja) モータの誤動作防止回路
JP2810556B2 (ja) モータの誤動作防止回路
KR940007447Y1 (ko) Ac모터 속도제어장치
SU1032574A1 (ru) Электропривод посто нного тока
JPS635438Y2 (ja)
JPS63171168A (ja) 磁束制御形pwmインバ−タの制御装置
JP2780223B2 (ja) 自動ドア等の制御装置
SU1767683A1 (ru) Электропривод посто нного тока
JP2012070489A (ja) モータの駆動制御装置およびモータの駆動制御方法
JPS631368A (ja) インバ−タ用電源回路
JPS59169378A (ja) 電動機の速度制御装置