JPS61114800A - 家畜糞尿等の腐敗性廃棄物の処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、公害処理に関し、特に、家畜糞尿等の相対的
に水分の多い腐敗性悪臭廃棄物を殺菌および無臭化処理
ならびに乾燥処理して土壌改良剤として再利用可能の処
理物とする処理方法に関するものである。

（従来の技術） 従来、かかる処理方法として特開昭５８−２７６９９号
公報に記載されているように、家畜糞尿等の腐敗性廃棄
物を被処理物とし、この被処理物を６０％以上の十分な
水を含んだ状態で反応ドラム内にその容量の約％〜只の
量で装入し、反応ドラム内で攪拌プレートを水平軸の回
りに回転して被処理・物を反応ドラム内の上方空間内に
はね上げて細分化して飛散させ、反応ドラムの上方空間
内の被処理物の飛散流に酸化カルシウムを被処理物に対
して重量で５〜３０％の量で添１１０し、被処理物の石
膏化が生じない時間内で被処理物と酸化カルシウムとを
攪拌混合し、これにより被処理物と酸化カルシウムとを
繰返し上方空間内に細分して飛散させて被処理物と酸化
カルシウムと酸素とを微細に混合結合させて化学反応さ
せて被処理物を殺菌および無臭化処理した後、被処理物
を反応ドラムから排出し、乾燥処理し、これによって上
第改良剤として再利用可能の処理物を得ることが既知で
ある。

上述した方法により処理された被処理物は反応ドラムか
ら排出される時点で実質的に無臭の状態であり、また、
殺菌されていることによってハエ、ウジ虫等の発生率が
低く、シたがって、牛豚等の菖尿の乾燥処理方法として
畜産業者間で従来一般に行なわれているロータリー搬送
方式による乾燥方法を用いても従来のような悪臭等によ
る公害問題が生じることはない。

また、従来技術として、特開昭５９−６９１９８号公報
には、上述した方法により処理された被処理物を反応ド
ラムからロータリー搬送型乾燥装置の処理溝内に排出す
る際に、被処理物をシート状の水分離用フィルター素子
面上に流して被処理物中に含まれている水分の一部を水
捕集タンク内に分離することが記載されている。

従来、既知のように、家畜糞尿等の腐敗性廃棄物の物性
は主として脂質、微生物の集合体であり凝固性および粘
着性が強く、かかる廃棄物を水分離用フィルター素子面
上に流してもフィルター素子の目詰りが激しく水分の分
離作用は余り生じないが、上述の処理を行なった被処理
物は凝固性および粘着性がなく、脱水性に優れており、
例えば、ビニールスポンジシートのような濾過性能に優
れたフィルター素子を使用する場合には、９５％〜７０
％の含水率で処理ドラムから排出される被処理物の水分
を８０％〜６０％にまでも減少させることが可能であり
、これにより、ロータリー搬送型乾燥装置の処理溝の長
さを著しく短かくすることができる。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上述したように水分離用フィルター素子
を通して被処理物から水を水捕集タンク内に分離して被
処理物の乾燥を促進する場合、公害間頭上から水捕集タ
ンク内に分離した水を下水または河川等に放流すること
はできず、したがって、この分離水をどのように処理す
るかが問題である。′パまた、フィルター素子面上に流
れる被処理・物からフィルター素子を通して水を水捕集
タンク内に分離する効率が水捕集タンク内に溜った水量
の増大にしたがって低下するという間頭がある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上述した問題を解決するため、水捕集タンク
内に分離された水をポンプにより汲み出し、この水をロ
ータリー搬送型乾燥装置の出口端部における乾・操処理
物上に散布すると同時にこの散布水に対して空気流を吹
きつけることを特徴とする。

（作用） 水捕集タンク内に分離された水をポンプにより汲み出す
ことにより、水捕集タンク内を負圧にし、フィルター素
子による水分離効率が向上する。また、ポンプにより汲
み出した水を適当なスプレィまたはシャワー装置により
比較的湿度の低い出口端部において空中に霧状に散布し
、これに適当に加熱した空気流を送風ファンにより吹き
つけることにより水分を蒸発させ、分離水の排水による
公害問題を解決することができる。

（実施例） 第１図は本発明の１実施例を示し、図面において、１は
特開昭５８−２７６９０号公報に記載きれているよ・）
に、回転軸２によって回転される多数の半径方向に延び
る攪拌プレート３を内部に収容する下部１ａと攪拌プレ
ートによってはね上げられた処理物の飛散による交互接
触を許容する空間を画成するための上部１ｂとを有する
反応ドラムを示し、この反応ドラム１の中央下端部に設
けられた開閉ゲート付取出口４に傾斜樋５の一端が連結
され、この傾斜樋５の他端はロータリー搬送型乾燥装置
の処理溝６の入口端に連結されている。

この処理溝６は例えば、従来既知のロータリ一式搬送機
の処理溝と同様の構造とするも、従来のものに比べて遥
かに短かくでき、処理量に応じて、例えば、１５〜３０
ｍ程度の長さにすることができる。

傾斜樋５の下端から被処理物を受ける処理溝６の端部６
ａの底にはビニールスポンジシートその他の適当なフィ
ルター素子７が支持枠８によって支持して設けられ、こ
のフィルター素子７の下方に水捕集タンク９が設けられ
、フィルター素子７上を流れる被処理物に含まれている
水分をフィルター素子７によって分離して水捕集タンク
９内に捕集するよう構成されている。

１０は従来既知の構造のロータリ一式搬送機で、処理溝
６を横切って延長されて処理溝６の両側壁上に設けられ
たレール１１上に走行し得る車輪１２を有し、モータ（
図示せず）によって回転される攪拌軸１３に複数の攪拌
俸１４が半径方向に突設され、処理溝６内の被処理物を
堀り起して空気とふれさせながら処理溝６の出口端に向
けて搬送し得るよう構成されている。

処理溝６の出口端部６ｂの上方に散水ヘッダー１５を処
理溝６を横切って配設し、散水ヘッダー１５に多数のノ
ズル１６を設け、散水ヘッダー１５に水捕集タンク９内
の分離水をポンプ１７にょ′り管１８を経て供給するよ
う接続し、ノズル１６から乾燥処理物上に向け霧状に散
布される散布水１９に対して処理溝端方向に適当に加熱
した空気流を吹きつけるための温風送風機２０を設けて
いる。２１は必要に応じ、水捕集タンク９内を負圧にす
るための排気ファンを示す。

上述の構成になる装置を用いて廃棄物に酸化カルシウム
を添加混合して処理するに際しては、６０〜９０％の水
分を含む、例えば、家畜糞尿のような腐敗性廃棄物をス
クリューコンベヤにより処理ドラム１内に処理ドラム内
容積の約局〜昼の容量まで装入し、回転軸２を１００　
ｒｐｍ以下、好ましくは処理ドラムの容量に応じて６０
〜Ｉ　ＯＯｒｐｍの低回転速度で回転する。

これにより、処理ドラムｌ内に装入された被処理物であ
る腐敗性廃棄物は、円筒形胴部１ａの中心の水平回転軸
２の周りに回転される攪拌プレート３によって細分化さ
れ、円筒形胴部１ａの内周面に沿ってはね上げられて無
数のネット状に交叉する飛散流を処理ドラム空間内に生
ずる。

次に、添加剤ホッパーＩＣから酸化カルシウムを計量し
て被処理物に対して重量で必要に応じ５〜３０％の量で
処理ドラムｌ内に装入して被処理物に添加する。

かようにして上方の装入口から添加された少量の酸化カ
ルシウムは、上述したよ、うに攪拌プレート３の回転に
よって処理ドラムｌ内の空間内に生じている無数の交叉
する被処理物の飛散流によるネット状カーテンと接触し
、これにより処理ドラム内の空気中の酸素と、含水被処
理物の微細粉と、酸化カルシウムの粉末とが処理ドラム
空間内で結合し、化学反応を生じ、処理ドラム内で生成
したＣａ　（ＯＨ２）は極めて活性に富み、反応性も大
きく、被処理物および酸化カルシウムが高い凝固性を有
するにもかかわらず、微細に混合され、添加剤である酸
化カルシウムの投入後５分〜１０分の短時間の低回転速
度での攪拌によって、比重差によるむらをも生ずること
なく、完全にブレンドされ、処理ドラム内の充分な酸素
量の存在によりＣａ（ＨＯＯ，）２をむらなく生成し、
これにより塩化カルシウムの添加量が５％程度の僅かな
量であるにもかかわらず酸性の被処理物はＰＨ１１−１
２の強アルカリ性となって完全に殺菌され、また、悪臭
成分は、例えば、２（ＣＨｓＳＨ）　＋　Ｃａ○→（Ｃ
ｎ２Ｓ）２０ａ　＋　Ｈ２０のような化学反応により安
定し、また、無臭のカルシウム塩の生成により化学変化
し、また、ａａ（ｏｎ）２＊Ｃａ（ＨＯＯ８）２１０ａ
ＯＯ８ノ微粒子のｍ孔中にｖ着される等によって脱臭さ
れる。

また、上述した処理中に発生または揮発したＮＨ８，Ｈ
３Ｓ　、　０Ｈ８ＳＨ等の悪臭排気は適当な脱臭装置に
通され、安定化二酸化塩素から徐々に揮散される酸素に
よる酸化作用によって無臭の分子構造物質に変化された
後、大気中に放出される。

反応ドラムｌから取り出された被処理物は悪臭を生ぜず
、また殺菌されており、ハエ、ウジ等の発生を生じず、
さらに上述した処理によって約５〜１０％の水分が脱水
されている。さらに重要なことは、反応ドラム内での処
理前には前述したように凝固性を有しかつ粘着性を有す
る被処理物成分が反応ドラム内での反応により粘着性の
ある窒素分等を除去され重炭酸カルシウムを周りに被覆
した粒状体を形成していることによって、凝固性および
粘着性のない極めてさらさらした性質を示し、水分は分
離し易い状態にある。

したがって、被処理物をフィルター素子７上に流すこと
によって被処理物から１０〜２０％の水分を容易に除去
することができ、しかも、フィルター素子７は長期間に
わたり目詰りし難く、この理由は被処理中の粘着性のあ
る窒素分等は除去されているからである。

また、水捕集タンク内に溜った水はポンプ１７により管
１８を経て散水ヘッダー１５に送り、ノズル１６から乾
燥処理物上に向け霧状に散布し、この散布水１９に温風
を吹きつけて蒸発させる。

ゴの頗窃（により、被処理物の水分は６０〜８０％程度
に低下され、回転輪ｌＯによって処理溝６内に出口端に
向けてかき上げながら搬送され、これによって有機水酸
化塩の周りに重炭酸カルシウムが被覆された粒子状の被
処理物は空気と接触し、重炭酸カルシウム層の表面に空
気中の二酸化炭素との経時的結合によって炭酸カルシウ
ムが形成され、被処理物はこの反応を経て速かに脱水乾
燥される。かようにして表面に炭酸カルシウム層が形成
された粒状体で構成される処理物は相互に凝固して大き
な団塊を形成することなく、回転輪による破砕作用によ
って適当な大きさの粒状体を形成する。

かようにして得られた乾燥粒状処理物は、化学反応によ
り水分を多く残して処理しても悪臭を発生せず、ハエ、
ウジ等の発生を防ぎ、また、乾燥された処理物を野天に
放置し、雨にかかつても、また周囲が高湿度であっても
水分を吸着せず、有機物を多量に含むとともにカルシウ
ムをも含有しているので土壌を膨軟にし保肥力をよく得
る土壌改良剤として利用することができる。

（発明の効果） 本発明によれば、処理ドラムからロータリー搬送型乾燥
装置に排出される被処理物がら水分を効率良く分離除去
でき、これによりロータリー搬送型乾燥装置を小型化で
き、特に、その長さを短縮することができ、また、公害
問題を生じることなしに分離水を効率よく処理すること
ができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第！図は本発明方法を実施する装置を一部断面として示
す線図的側面図、 第２図は第１図のＩＩ−Ｉ［線上で矢の方向に見たａ図
的断面図である。 １・・・反応ドラム　　　　３・・・攪拌プレート４・
・・取出口　　　　　　５・・・傾斜樋ル ６・・・処理槽　　　　　　７・・・水分離用ツイツタ
−素子８・・・支持枠　　　　　　９・・・水捕集タン
ク１０・・・ロータリ一式搬送機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、家畜糞尿等の腐敗性廃棄物を被処理物とし、この被
   処理物を６０％以上の十分な水分を含んだ状態で反応ド
   ラム内にその容量の約１／３〜１／４の量で装入し、こ
   の反応ドラム内で酸化カルシウムを添加し、密閉した反
   応ドラム内で回転する攪拌プレートによつて酸化カルシ
   ウム添加被処理物を反応ドラム内の上方空間内にはね上
   げて飛散させて被処理物とし、酸化カルシウムと酸素と
   を化学反応させ、かようにして反応処理した被処理物を
   反応ドラムから排出し、被処理物を水分離用フィルター
   素子面上に流して被処理物中に含まれている水分の一部
   を水捕集タンク内に分離し、さらに被処理物をロータリ
   ー搬送型乾燥装置の処理溝内に搬送して乾燥する家畜糞
   尿等の腐敗性廃棄物の処理方法において、前記水捕集タ
   ンク内に分離された水をポンプにより汲み出し、この水
   を前記ロータリー搬送型乾燥装置の出口端部における乾
   燥処理物上に向け散布すると同時にこの散布水に対して
   空気流を吹きつけることを特徴とする家畜糞尿等の腐敗
   性廃棄物の処理方法。