JPS6111122A - 有害ガス遮断方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、火災等によって発生する有毒ガスから人命を
守り安全に退逃を可能ならしむることを目的とした有害
ガス遮断方法及びその装置に関する。

最近、気密性が高くしかも高層の建築物又は坑内等の火
災の吻合は、火炎よりも内装品・鉱物の燃焼による一酸
化炭素その他の有毒ガスによる人命の被害が誠に多い。

特に−酸化炭素による中毒は数十秒から数分にして人命
を奪うため、社会的にも大きな問題となっている。

従来、火災発生に際し、火炎に対して大量の放水・注水
または消火液もしくは粉末による消火が行なわれている
。一方、有毒ガスに対しては鉱山のように、予め危険を
予知される吻合は、防毒マスク携帯が義務づけられてい
るが、普通のビル火災や坑内の大火災等の吻合は、防火
扉による出入口又は通路閉止または坑道密閉の方法がと
られるのが一般である。

然しなから、この方法では、逃げ遅れて取残された人命
の救助の可能性は皆無となり、また閉止が遅れれば、ガ
スは通路又は他室もしくは他の坑道に流出して中毒被害
が拡大する。

本発明は、このような火災からの人命救助の諸問題を解
消すべく、有毒ガスを気流中から遮断除去する一方、人
間動物等が自由に有毒気流中から無害気流中へ退逃し得
ることを可能ならしむる方法及びその装置を提案するこ
とを主たる目的とする。

以下本発明の一実施例について図面を参照しながら詳細
に説明する。

第１図は本発明を実施する装置の一例を示す系統路線的
側面図である。２は火災に際して安全な場所に設置され
た貯液タンクを示し、これには有害ガスを吸収又は中和
する薬剤を溶解した液２ｂが予め貯液され、タンク２に
は圧送ポンプ３が附属されている。そして部屋１から火
災が発生した場合に火煙又は熱気を感知するためのセン
サが別途設けられ、このセンサの作動によって自動また
は人間の監視による手動何れかの方法で圧送ポンプ３が
運転を開始するように構成している。したかって、液２
ｂは配管４を経て直ちに周囲を閉鎖された人道又は坑道
等に直角方向に設けられた噴出装置５Ａ、５Ｂ、’５Ｃ
・・・に達することになる。

この噴出装置５Ａ、５Ｂ、５’Ｃ・・・・・・は、第３
図乃至第５図に示す如く、水溶液を扇形状に放出する分
散板１２と、これに一定の鋭角度で接触する給液管１１
並びにこの接触部のｍ隙１３を調整するための調節レバ
ー１４、スプリング１５、調節ねじ１６、分撒板支持金
具１７、筐体１８にって構成されている。

この噴出装置は１　ｋｇ／　０ｍ２以下の圧力で充分そ
の効果を発揮することができるため、高層ビル屋上等に
貯液槽を設置することにより、圧送ポンプを単に流れを
遮断する弁に代えることにより、同様の効果を発揮する
こともできる。

そして火災発生の信号等に上り液圧送ポンプ３が運転さ
れることにより、給液管１１に液が充満し、分散板１２
との間隙１３から薄い水膜となり、勢い良く扇形に放射
されることになる。この状態を第２図に示す。

この場合、水膜の厚さ・扇形の放射角度及び膜の緻密度
は主として間隙１３により決定されるのであるが、この
調節は分散板１２に加わる液圧の反力を調節棒１４及び
調節ねじ１６によりスプリング１５の反投力で調節する
ことにより行なうものである。間隙１３の断面形成は、
分散板１２が一方支持・他方自由の取付は構造であるた
め、支持側が小で自由側が大となる。したがって、第２
図に示す如く、液の噴出形状は扇形状を呈し、分散板１
２と平行な面上に扇形角度θが１８０〜２００°以上の
範囲まで均一かつ緻密な水膜を形成することになるため
、通路の全断面を覆うことがでとる。

尚、この噴出装置５は給液管１１に接触する分散板１２
が一方固定他方自由の構造であるため、給液中に何等か
の異物が混入して間隙１３に挟搾を生し均一な液膜の形
成を妨げることがある場合は、手動又は別設設けられた
シリンダ等により、一時的に調節レバー１４を分散板１
２の押圧方向と反対方向に移動することより、その異物
は瞬時に除去され、正常な状態に復起することになる。

次に本発明方法について詳細に説明する。今、部屋１か
ら火災が発生した場合、この人煙又は熱気を感知するた
め別に設置されたセンサによる自動または人間の監視に
よる手動何れかの方法で圧送ポンプ３が運転を開始する
ことにより、液２ｂは配管４を経て直ちに噴出装置５　
Ａ、５　Ｂ、５　Ｃ・・・１こ達する。そして第２図【
こ示す如く、均一かつ緻密な水膜を形成するに至る。こ
の水膜を形成する液の中には有毒ガスを吸収、中和せし
める薬剤例えば−炭化炭素の吸収中和に役立つ塩化第一
銅、炭酸銅等の水溶液が混合溶解せしめているため、ガ
ス中の有毒物は次々と有効に除去され、無害気流１ｄと
なる。

そのため第１室１Ａからの火炎又は煤煙１ａの殆んどは
第２室６の手前で噴出装置５Ａによる水膜で捕捉され、
液と共に除去される。

この場合、水溶性が低くかつ中和の難しいガス１ｂは、
更に第２室６又は第３室７へ流出する恐れがある。この
ため、第２、第３段の噴出装置５Ｂ、５Ｃ・・・・・・
を適宜数配置することができる。

一方、人間動物等ａが水膜を通り抜けるのには、何等支
障なく短時間で脱出可能であり、よって生命の危険から
身を守ることができる。更に、火災発生によるガスの中
で最も危険である一炭化炭素の吸収中和には塩化第一銅
、炭酸銅等の水溶液が有効であり、これを水膜′として
用いることにより絶大な効果を発揮することができる。

以上述べたごとく本発明によれば、噴出装置により周囲
を閉鎖された人道又は坑道等に直角方向の全断面に均一
にかつ緻密な状態の水膜を形成せしめ、更に水膜液中に
有害ガスを捕捉する目的に適合する薬剤を溶解せしめる
ことにより、有害ガスを上記水膜により吸収中和等によ
り除去するように構成したので、 火災等により発生する火災又は有毒ガスはこの流動する
通路または坑道等の途中において遮断捕捉除去されると
共に、人間や動物の通過には河等支障がないので、ビル
内又は坑内火災等から人命を救う目的の防災に大ぎな効
果を発揮することができる。

また水溶性の少ない有毒ガスの吻合は、噴出用液に吸収
、中和薬剤を混合添加した液を用いるが、例えばこの水
溶液の性質上衣類又は落出表皮等に多少の損傷が生じた
としても、人間の液膜通過は瞬時であり、生命の危険に
比べて問題にならない。

また火災の延焼防止やガスの種類によっては水だけで本
装置を稼動することには何等の支障がないことは勿論で
ある。

また本発明によれば、周囲を閉鎖された人道又は坑道等
に直角な全断面に均一にかつ緻密な状態の水膜を形成せ
しめるための分撤板と、一定角度で接する給液管との組
合せにより構成し、上記分撤板と給液管との接合部を開
度調節することにより、水膜の厚さ及び水滴粒子間密度
並びに拡撤範囲を調節自在ならしむる構造と有する噴出
装置を１又は数個設けたので、 噴出装置から放出されろ水膜は噴出速度が大きくかっｍ
密であるが極めて膜厚が薄いため、少量の水又は液でそ
の目的を達することができる。また、ある程度の容積を
有する槽が設備されるがまたは消火栓との接続により、
例えば消防活動が遅れても充分に初期防災の目的を達す
ることができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施する装置の一例を示す系統路線的
側面図、第２図は水膜形成の説明に供する第１図中■−
■線断面図、第３図は噴出装置の一例を示す断面図、第
４図は第３図の平面図、第５図は第３図の側面図である
。 １・・・部屋、２ｂ・・・薬剤を溶解した液、４・・・
配管、５（５Ａ、５Ｂ、５Ｃ・・・）・・・噴射装置、
１１・・・給液管、１２・・・分撒板、１３・・・間隙
、１４・・・調節レバー、１５・・・ばね。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、噴出装置により周囲を閉鎖された人道又は坑道等に
   直角方向の全断面に均一にかつ緻密な状態の水膜を形成
   せしめ、更に水膜液中に有害ガスを捕捉する目的に適合
   する薬剤を溶解せしめることにより、上記有害ガスを上
   記水膜により吸収中和等により除去することを特徴とす
   る有害ガス遮断方法。 ２、周囲を閉鎖された人道又は坑道等に直角な全断面に
   均一にかつ緻密な状態の水膜を形成せしめるための分撤
   板と、一定角度で接する給液管との細合せにより構成し
   、上記分撤板と給液管との接合部を開度調節するように
   し、水膜の厚さ及び水滴粒子間密度並びに拡撤範囲を調
   節自在ならしむる構造を有する噴出装置を１又は数個上
   記人道又は坑道等に設けたことを特徴とする有害ガス遮
   断装置。