JPH0529470B2 - - Google Patents

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JPH0529470B2
JPH0529470B2 JP59132208A JP13220884A JPH0529470B2 JP H0529470 B2 JPH0529470 B2 JP H0529470B2 JP 59132208 A JP59132208 A JP 59132208A JP 13220884 A JP13220884 A JP 13220884A JP H0529470 B2 JPH0529470 B2 JP H0529470B2
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fire
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water
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smoke
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JP59132208A
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Yukio Sakurada
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建造物や坑内等の通路において、火
災等によつて発生する有毒ガス等の火災煙から人
命を守り安全に退避を可能ならしめる火災煙の遮
断方法及びその装置に関する。
〔従来の技術〕
最近、気密性が高くしかも高層の建築物又は坑
内等の火災の場合は、火災よりも内装品・鉱物の
燃焼による一酸化炭素その他の有毒ガス等の火災
煙による人命の被害が誠に多い。特に一酸化炭素
による中毒は数十秒から数分にして人命を奪うた
め、社会的にも大きな問題となつている。
従来、火災発生に際し、火災に対して大量の放
水・注水または消化液もしくは粉末による消化が
行われている。一方、火災煙に対しては、鉱山の
ように予め危険を予知される場合には、防毒マス
ク携帯が義務づけられているが、普通のビル火災
や坑内の大火災等の場合は、防火扉による出入口
又は通路閉止、あるいは坑道密閉の方法がとられ
るのが一般である。
〔発明が解決しようとする課題〕
然しながら、この方法では、逃げ遅れて取残さ
れた人命の救助の可能性は皆無となり、また、閉
止が遅れれば、火災煙は通路又は他室もしくは他
の坑道に流出して中毒被害が拡大する。
そこで、本発明は、簡易な構成で通路における
火災煙を遮断できるとともに、人間や動物が自由
に無害空間部位へ退避し得る方法及びその装置を
提供することを主たる目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成すべく創案されたも
ので、その特徴は、周囲が閉鎖された通路に水膜
形成装置を設け、火災時に前記水膜形成装置に水
を圧送供給し、通路の延長方向と略直角方向に均
一かつ緻密な面状の水膜を形成して通路断面の略
全体を覆い、火災時に発生する有毒ガス等の火災
煙を遮断するとともに人間や動物の通り抜けを可
能とした構成にある。
また、本発明によれば、水膜形成装置を通路の
延長方向に間隔をおいて複数設ける構成とするこ
とができるとともに水膜形成装置に供給される水
に火災煙に含まれる有毒物質を吸収ないし中和す
る薬剤を混合溶解することもできる。
また、本発明の装置の特徴は、周囲が閉鎖され
た通路に設けられる水膜形成装置であつて、通路
壁面から通路の延長方向に略直角方向に延出され
通路の壁面側が回動可能に支持されるとともに他
端が自由端とされた噴出案内板と、傾斜状の吐出
口を有し前記噴出案内板の自由端側に鋭角で接す
る給水管と、前記噴出案内板に当接させられ前記
噴出案内板と給水管との接合部の開度を調節する
調節レバーとが備えら、前記噴出案内板は前記給
水管の吐出口より大きい面積を有している構成に
ある。ここで、通路の壁面とは天井、側壁、床面
を含めた概念を指す。
〔作用〕
本発明によれば、火災が発生した場合、水膜形
成装置に水が圧送供給される。これによつて面状
の水膜が形成されて通路断面の略全体が覆われ、
火災煙が遮断される。人間や動物の退避は水膜を
突き破ることで容易になされ、これによる水膜の
一時的破壊は瞬時に修復される。
また、圧送供給された水は給水管を経て噴出案
内板に当接し、調節レバーで調節された噴出案内
板と給水管との間隙から面状に噴出される。噴出
した水は噴出案内板で面状状態を維持されるとと
もに方向付けられて案内され、これによつて開き
角が約180°〜200°以上の扇形状の均一かつ緻密な
水膜が形成される。
また、例えば給水管に噴出案内板と給水管との
間隙から排出し得ない異物が混入して水膜が破壊
されるような場合には、調節レバーで間隙が拡大
され、異物を排出した後に再び適正間隔に調節さ
れる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。
第1図は本発明を実施する装置の一例を示す系
統略線的側面図である。2は火災に際して安全な
場所に設置された貯液タンクを示し、これには火
災煙の有毒物質を吸収又は中和する薬剤を溶解し
た液2bが予め貯液され、貯液タンク2には圧送
ポンプ3が付属されている。そして部屋1から火
災が発生した場合に火煙又は熱気を感知するため
のセンサが別途設けられ、このセンサの作動によ
つて自動または人間の監視による手動何れかの方
法で圧送ポンプ3が運転を開始するように構成さ
れている。したがつて、液2bは配管4を経て直
ちに周囲を閉鎖された人道又は坑道等の通路に直
角方向に設けられた水膜形成装置5A,5B,5
C……に達することになる。
各水膜形成装置5A,5B,5C……は、通路
空間に僅かに突出する状態に設置されており、第
3図乃至第5図に示す如く、通路の天井等の適正
箇所に固定される筺体18と、この筺体18内か
ら通路の延長方向と略直角方向に延出されて通路
の壁面側をもつて回動可能に支持された噴出案内
板12と、噴出案内板12の自由端側に一定の鋭
角度で接する給水管11と、噴出案内板12と給
水管11との接触部の間隙13を調節するための
調節レバー14とからなる概略構成となつてい
る。
噴出案内板12は筺体18に支持金具17で回
動可能に支持されているとともに給水管11の吐
出口より大きな面積をもつて形成されている。
調節レバー14は先端部に形成された調整ねじ
16を介して筺体18に螺合されているととも
に、スプリング15でねじの遊びが生じないよう
に付勢されている。
火災発生の信号等により圧送ポンプ3が運転さ
れると、給水管11に液2bが圧送供給され、噴
出案内板12と給水管11との間隙13から第2
図に示すように、液2bが薄い水膜となつて勢い
よく扇形に放射される。
給水管11の吐出口の当接面積に比べて噴出案
内板12が大きな面積を有するので、間隙13か
噴出される水膜は噴出案内板12の残りの面で方
向付けられて案内され、これによつて水膜の面状
状態の拡大と安定が図られる。この場合、水膜の
厚さ・扇形の開き角及び水膜の緻密度は主として
間隙13により決定されるのであるが、この調節
は噴出案内板12に加わる液圧の反力を調節レバ
ー14及び調整ねじ16によりスプリング15の
反発力で調節することにより行うものである。
間隙13の断面形成は、噴出案内板12が一方
支持・他方自由の取付構造であるため、支持側が
小で自由側が大となる。したがつて、第2図に示
す如く、液2bの噴出形状は扇形状を呈し、噴出
案内板12と平行な面上に開き角θが180°〜200°
以上の範囲まで均一かつ緻密な面状の水膜を形成
することになるため、通路断面の略全体を覆うこ
とができる。
尚、この水膜形成装置5は給水管11に接触す
る噴出案内板12が一方固定他方自由の構造であ
るため、液2b中に何らかの異物が混入して間隙
13に狭搾を生じ均一な水膜の形成を妨げること
がある場合には、手動又は別段設けられたシリン
ダ等により、一時的に調節レバー14を噴出案内
板12の押圧方向と反対方向に移動することによ
り、その異物は瞬時に排出され、正常な水膜状態
に復帰することになる。
また、水膜形成装置5は1Kg/cm2以下の圧力で充
分上記の水膜形成を行うことができるので、高層
ビル屋上等に貯液タンク2を設置することによ
り、圧送ポンプ3を単に流れを遮断する弁に代え
ることにより、同様の効果を発揮することもでき
る。
次に本発明方法について詳細に説明する。今、
部屋1から火災が発生した場合、火災煙又は熱気
を感知するため別に設置されたセンサによる自動
又は人間の監視による手動何れかの方法で圧送ポ
ンプ3が運転が開始され、液2bが配管4を経て
直ちに各水膜形成装置5A,5B,5C……に達
する。そして第2図に示す如く、均一かつ緻密な
面状の水膜を形成するに至る。
水膜は面状に形成されるとともに開き角が180°
〜200°以上の扇形に形成されるので、水膜形成装
置5が通路の天井、壁面等の何れに取り付けられ
たとしても通路断面の略全体が水膜によつて覆わ
れることになり、火災煙は水膜によつて物理的に
遮断される。
なお、火災時の火災煙の水平流速は概ね0.5〜
0.7m/sと言われているが、実験の結果、本例
における水膜1.5m/sの風速で破壊しなかつた。
また、直径が200mmの送風管の途中に水膜形成装
置5を設置し、5m/sの風速で稼働したが水膜
の破壊は生じなかつた。
また、この例では、液2b中には有毒物質を吸
収、中和せしめる薬剤、例えば一酸化炭素の吸収
中和に役立つ塩化第一銅や炭酸銅等の水溶液が混
合溶解されているので、物理的遮断効果に加え
て、化学的除去がなされ、無害気流1dとなる。
そのため、部屋1からの火災煙1aの殆どは第
2の部屋6の手前で水膜形成装置5Aによる水膜
WC1で遮断され、液2bとともに除去される。
この場合、水溶性が低くかつ中和の難しい火災
煙1bは、更に部屋6又は第3の部屋7へ流出す
る恐れがあるが、通路の延長方向に間隔をおいて
設置された水膜形成装置5B,5Cによる水膜
WC2,WC3によつてその度合いを低減される。
一方、人間や動物等aが通路を移動して避難す
る場合には、水膜を通り抜けることができるので
支障なく短時間で移動でき、よつて生命の危険か
ら身を守ることができる。この場合、液2bに混
在する薬剤によつて衣類又は皮膚等に多少の損傷
が生じたしとても水膜の通過時間は瞬時であり、
生命の危険に比べて問題とならない。
また、火災発生による有毒ガスの中で最も危険
である一酸化炭素の吸収中和には塩化第一銅、炭
酸銅等の水溶液が有効であり、これを水膜として
用いることにより一層の化学的除去効果を高める
ことができる。
なお、上記例では薬剤混入の液2bを使用した
例を示したが、基本的には水のみで良く、この水
膜による物理的遮断によつて火災煙による被害を
十分に抑制することができるものである。
〔効果〕
この発明によれば、火災時に水膜形成装置に水
を圧送供給することによつて通路断面の略全体を
均一かつ緻密な面状で水膜で覆うことができ、こ
れによつて有毒な火災煙を遮断できるとともに、
人間や動物の自由な通り抜けが可能となる。ま
た、水膜自体で通路断面を覆う構成であるので、
不使用時は通行に際して支障を来たさない。
従つて、常設タイプの簡易な構成で火災時の初
期防災を容易且つ迅速に行うことができ、よつて
火災時の人命救助に大きく寄与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施する装置の一例を示す系
統略線的側面図、第2図は水膜形成の説明に供す
る第1図中−線断面図、第3図は水膜形成装
置の一例を示す断面図、第4図第3図の平面図、
第5図は第3図の側面図である。 1……部屋、2b……薬剤を溶解した液、4…
…配管、5,5A,5B,5C……水膜形成装
置、11……給水管、12……噴出案内板、13
……間隙、14……調節レバー、15……スプリ
ング。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 周囲が閉鎖された通路に水膜形成装置を設
    け、火災時に前記水膜形成装置に水を圧送供給
    し、通路の延長方向と略直角方向に均一かつ緻密
    な面状の水膜を形成して通路断面の略全体を覆
    い、火災時に発生する有毒ガス等の火災煙を遮断
    するとともに人間や動物の通り抜けを可能とした
    通路における火災煙の遮断方法。 2 水膜形成装置が通路の延長方向に間隔をおい
    て複数設けられている特許請求の範囲第1項記載
    の通路における火災煙の遮断方法。 3 水膜形成装置に供給される水に火災煙に含ま
    れる有毒物質を吸収ないし中和する薬剤が混合溶
    解されている特許請求の範囲第1項又は第2項記
    載の通路における火災煙の遮断方法。 4 周囲が閉鎖された通路に設けられる水膜形成
    装置であつて、通路壁面から通路の延長方向と略
    直角方向に延出され通路の壁面側が回動可能に支
    持されるとともに他端が自由端とされた噴出案内
    板と、傾斜状の吐出口を有し前記噴出案内板の自
    由端側に鋭角で接する給水管と、前記噴出案内板
    に当接させられ前記噴出案内板と給水管との接合
    部の開度を調節する調節レバーとが備えら、前記
    噴出案内板は前記給水管の吐出口より大きい面積
    を有している通路における火災煙の遮断装置。
JP59132208A 1984-06-27 1984-06-27 有害ガス遮断方法及びその装置 Granted JPS6111122A (ja)

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JPS6111122A JPS6111122A (ja) 1986-01-18
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2676738A1 (en) * 2012-06-19 2013-12-25 General Electric Company Module for a device generating at least one water curtain and corresponding device

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4885629A (ja) * 1972-02-18 1973-11-13
JPS5169481A (ja) * 1974-12-14 1976-06-16 Azuma Kawazoe Haikigasushorihoho

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