JPS6111067Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車輌屋根、特に、所謂サンルーフと称
される傾動及び／又は移動自在なカバーを受承す
る切抜部を備えると共に、該切抜部を囲んで車輌
屋根に組付けられたフレームを備えた車輌屋根に
関する。

固定カバーを備えた傾動及び／又はスライドす
る屋根が、現在は特別の附属品として提供され、
工場で車輌に組付けられている。塗装をする前に
切抜部のリムが下方に折曲されてフレームの側壁
に接合される。引続いて前記の如き傾動及び／又
はスライドする屋根が装着される場合、屋根にフ
レームを組付けるこの種のものでは、切抜部リム
の折曲縁で塗装がはげ落ち、別途屋根に塗装（エ
ナメル引き）を必要とする欠点を伴なう。更に切
抜部リムのフランジ形成作業は集中労働である。

本考案の目的は、上記型式の車輌屋根にあつ
て、引続く傾動及び／又はスライドする屋根と大
量生産されたフレームを一層簡単な方法で装着施
工でき、特に車輌屋根に板金形削りや塗装（エナ
メル引き）の作業をする必要のないものを提供す
る点にある。

本考案は上記問題を解決するもので、切抜部の
リムがフレームのリムから内部方向に突出し、フ
レームのリムが外方に折曲されると共に固着手段
を介して屋根に連結され、ゴム片が切抜部のリム
を囲むと共に車輌屋根の外側でフレーム固着手段
を覆い、該ゴム片が、閉じられた位置にあるカバ
ーに対してシールを行なうために同ゴム片が切抜
部のリムを囲む領域にシール手段を備えている。

本考案を適用するに際し、引続き傾動及び／又
はスライドする屋根を装着するには、車輌屋根に
対応する切抜部を設け、ネジ又はリベツトにより
車輌屋根にフレームのリムを組付け、切抜部のリ
ムにゴム片を強制嵌着すれば足りる。ゴム片はカ
バーに対するシール手段として同時に設計されて
いるので、カバーのリムに従来のシールを取付け
ることが不必要となる。

このシールを行なうことは、植毛部で覆うこと
により、又はゴム片に空気室を設けることによつ
て、それ自体公知の方法で達成され得る。

図面に基いて本考案の２つの実施例を以下に説
明する。

第１図は屋根切抜部２及びカバー３を備えた車
輌屋根１を示している。カバー３は、この実施例
では、固定であつてガラス、プラスチツク、又は
金属製とされ、前方のリム４に近接する位置で枢
結され、後方のリム５が機構（図示せず）によつ
て（上方に）移動可能である。

屋根切抜部２は実質的に垂直壁７から成るフレ
ーム６によつて囲まれ、該垂直壁７の上縁からリ
ム８が車輌屋根１と略平行して外方に延出してい
る。屋根切抜部２のリム９は、フレーム６の垂直
壁７から内方に延出している。前記フレーム６の
リム８は、この実施例では、自己シール丸頭付き
リベツト１０によつて車輌屋根１に接合連結され
たものとして示される。輪郭を成すゴム片１１が
屋根切抜部２のリム９を囲むと共に車輌屋根１の
外側で前記リベツト１０を覆うリツプ１２を備
え、該リツプ１２は車輌屋根１を押圧している。
断面Ｕ形の金属片１３がゴム片１１のゴム中に埋
入され該ゴム片１１をリム９に取付けており、該
金属片１３はリム９に喰込む歯１４を備えてい
る。ゴム片１１はそれがリム９を囲む領域におい
てシール手段として設計され、カバー３が閉じら
れた位置にあるとき該カバー３のリムと接触して
シールを成す。このシールは植毛部１５で行なう
ことができ、植毛部１５はそれ自体公知であつ
て、長さ２乃至３ミリメートルに形成された
PVC（ボリクロル酢酸ビニル）又はポリアミド
のフアイバーをベルト状のベース材に多数植毛し
て成り、そのベース材がゴム片１１の内側に接着
される。ゴム片１１に接着される植毛部１５の配
置を安定するため、ゴム片１１に植毛部１５を受
承する溝１６を設けることができる。

車輌内側への水の浸入を確実に防止するため
に、平坦なシール１７をフレーム６のリム８と車
輌屋根１との間に取付けることができ、該シール
１７は同時に高さ修正のスペーサとして作用す
る。蓋し、フレーム６は大量生産され、リム８が
車輌屋根１からシール１７の厚さに相当する量の
間隔を有している。

第３図はゴム片１１′の他の実施例を示し、前
記シール領域に空気室１８が設けられ、該空気室
１８はカバー３が閉じられた位置にあるとき多少
圧縮され、輪郭を成すゴム片１１の外面１９がカ
バー３の周縁をシールすることを確保している。
更にこの表面１９に短い植毛部を備えることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に基く車輌屋根を示す平面図、
第２図は第１図の−線に沿う拡大断面図、第
３図は輪郭を成すゴム片の他の実施例を示す断面
図である。 １……車輌屋根、２……切抜部、３……カバ
ー、６……フレーム、８……フレームのリム、９
……切抜部のリム、１０……固着手段、１１……
ゴム片、１５……植毛部、１８……空気室。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 傾動及び／又は移動自在なカバーを受承する
   切抜部を備えると共に、該切抜部を囲んで車輌
   屋根に組付けられたフレームを備えた車輌屋根
   に於いて、 前記切抜部２のリム９が、フレーム６のリム
   ８から内部方向に突出し； フレーム６のリム
   ８が、外方に折曲されると共に固着手段１０を
   介して屋根１に連結され； ゴム片１１が、切
   抜部２のリム９を囲むと共に車輌屋根１の外側
   で前記フレーム固着手段１０を覆い； このゴ
   ム片１１は、閉じられた位置にあるカバー３に
   対してシールを行なう目的で該ゴム片１１が切
   抜部のリム９を囲む領域にシール手段１５を備
   えて成るを特徴とするカバー受承用の切抜部を
   備えた車輌屋根。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項に記載した車
   輌屋根に於いて、ゴム片１１のシール手段１５
   が植毛部から成るを特徴とするカバー受承用の
   切抜部を備えた車輌屋根。 ３ 実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項に
   記載した車輌屋根に於いて、ゴム片１１′が、
   シール手段として作用する領域に空気室１８を
   設けて成るを特徴とするカバー受承用の切抜部
   を備えた車輌屋根。