JPS6110908A - ケ−ブル端末の気密処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 この発明はケーブル端末の気密処理方法に係り、特に水
、海水、油等の液体がケーブル内へ浸入することを防止
できるようにしたケーブル端末のり缶処理方法に関する
。

〔従来技術とその問題点〕

例えば海中作業用電動機のように海水の浸入等のおそれ
のあるケーブルにおいては、ケーブル内に海水が浸入す
ることにより電動機内の巻線コイルおよび積層鉄ＩＬ・
が腐食して絶縁特性の低下を惹記し、さらに進行したと
きには電動機のレヤーンート事故を招来するという問題
があった。また、電動機以外の設備、例え４４電源系お
よび配電盤に接続されているケーブルにおいても、同様
の液中環境下で使用された場合にはケーブル中への液体
の６人による腐食に起因した電気事故の発生のおそれが
あった。

そこで、電動機の巻線を海水の浸入から保護するために
、従来、コイルエツト部および鉄心溝内の一部又は全部
を樹脂でモールドする技術が開発されている（実分昭５
８−１８４５４公報参照）０しかしながら、この従来技
術においては、巻線を樹脂モールドするための樹脂が硬
化時に収縮し、１だ鉄心と樹脂との熱膨張係数が相違す
ることに起因して鉄心およびフレームとの密着性に欠け
る傾向があった。そのために圧力サイクルや負荷変動に
伴なうヒートサイクルや巻線の振動等によって剥離やク
ラックを生じやすく、封入油がこれらの通路を経由して
ケーブル端末部の外被表面せで達し外被表面の密着の均
一性や密着不良および機械的強度の弱さによって剥離を
生じ油が浸入するという欠点があった。

さらに、海中作業用電動機等においては、異常時に圧力
変化が起シケーブル固定シール部の締め不足や／−ル部
の不良などによって海水がケーブル外被表面に沿って浸
透し、ケーブル端末部表面の剥離によってケーブル端末
に海水が到達し、その後巻線の負荷変動による温度変化
のため海水の膨張、収縮が起シ、ケーブル端末部に圧力
がくシ返して作用することになる。そして、このくシ返
し圧力による変形に耐えられる限界を越えたときに密着
層またはケーブル端末部の樹脂モールド相に剥離やクラ
ックが発生し、液体がケーブル中に浸入するという問題
があった。

〔発明の目的〕

そこで、本発明の目的は上記従来技術が有する問題点を
解消し、ケーブルの端末からケーブル内へ液体が浸入す
ることを防止し、さらに圧力変化によるケーブル端末部
の変形をも防止できるまうにしたケーブル端末の気密処
理方法を提供することにある。

〔発明の要点〕

この発明は、ケーブル端末部分の構成部材を一部除去し
、その除去部分とケーブル延長上をエポキシ樹脂で樹脂
モールドし、この樹脂モールドされた部分とケーブル端
末外被との界面およびケーブル外被表面に補強層を施す
ようにしたものであシ、ケーブル端末部の樹脂モールド
ならびケーブル端末の外被界面およびケーブル外被表面
との三者が強固に接着または密着するようにしたもので
あるＣ 〔発明の実施例〕 以下本発明によるケーブル端末の気密処理方法の実施例
を説明する。

第１図および第２図は本発明を適用するケーブルの例を
示したものであシ、このうち第１図に示したへＩＴＰＮ
−８８のケーブル１は中央部に導体２を有し、この中央
導体２の周りに７本の導体３，３．・・・３が配置され
、中央導体２の周りにはジュート４が配置されている。

上記導体３，３．・・３の外側は外被５によって被覆さ
れている。

寸だ、第２図に示したケーブル１は、２本の導体６，６
を有し、これらの導体６はコム絶縁膜７で被われ、さら
（Ｃ両側にはジュート８８が配置きれている。こｎらの
全体は／−ルドスリーブ９で被覆され、これらのスリー
ブの内外面にはフィルニ絶縁層］Ｏａ　、　］Ｏｂが配
置されている。

、ツＪに上１１トシたケーブルに対して本発明による気
密処理法ケ適用した例を説明する。

（実施例１） 第１図に示したケーブルに対して本発明にょる気密処理
方法を適用するには、外被５を先端から８０〜１００ｍ
ｒｎの部分まで８対ケーブル３を損傷しないようにして
切シ開さ、油が没透しやすぐ、かつ油を保持する構成物
、例えばジュート４をケーブルの端末部から除去する。

次いで除去した部分にエポキシ樹脂によるモールド層１
］を付着形成する。

このモールド層１１は、常温で液状のエボキン崩脂と常
温で反応硬化するアミン系硬化剤とを充分混合したのち
、真空、脱泡を行ないながらケーブル端末部を包むよう
に圧入して固化させれば良い。

しかるのち、ケーブル外被５とケーブル端末のモールド
層］１の外径表面を、サンドペーパで面荒しを行ない、
その部分を脱脂したのち、補強層としてウレタン樹脂を
含浸したガラステープを巻回して補強する。ウレタン樹
脂としては「アデカレ、、；ノＵＰ−３０９Ｊ　　（加
電化工業社ｆＩ８りの固形分１００％を１［・ＯＮＮ郡
部「アデカハ−１゛すＣＡ１２６Ｊ（加電化工業社製）
を４５重量部を添加して常温で充分混合させたものを用
いる。また、カラステープを巻回するに際しては気泡や
ボイドが発生しないように配慮する必要がある。

才だ、ケーブル端末の樹脂モール１゛された断面にば）
同種のウレタン樹脂を塗布して常温で３時間硬化させた
のち６５℃の雰囲気中で４時間硬化させることが好まし
い。

（実施例２） 上記実施例１と同様にケーブル端末の除去部分にエポキ
シ樹脂をモールド注形したのち、補強層１２としてガラ
ステープを巻回する。このガラステープに含浸させるウ
レタン樹脂は「クィンイ・−ト３０１８Ｊ　（日本ゼオ
ン社製）を１００重量部に「フィンネート２０２３　Ｊ
　（日本ゼオン社製）を５０重量部を添加して常温で充
分混合させた配合樹脂を真空脱泡させたものを使用する
。

（実施例３） ケーブルの端末部の一部を除去してエポキシ樹脂による
モールド注形を施したのちに、第２実施例と同様のウレ
タン樹脂を塗布して薄い塗布膜としても良い。

上記実施例１乃至３のそれぞれについて気密処理を施し
たケーブル端末部分の漏洩テス１を実施した結果は次の
通りである。

漏洩テストは、気密処理を施したケーブル端末部分を５
　却／ｌｒｉのＨｅガスを充てんした槽に入れてもう一
方のケーブルの端末よりＨｅガスが漏れるか否かを実測
することにより行なった。また、気密処理を施したケー
ブル端末部分に１４０　ｋｆ／／ｃｒ！の液圧をかけケ
ーブルの一方の端末よりの液体のＩ漏れおよび樹脂モー
ルドのクランクお工び補強層の剥離やクラックの有無を
試験した。

さらにまた、気密処理したケーブル端末部分を液体を充
てんした槽に入れて１４０　Ｈ／ｃｒＩ→０紹／ｌｒｉ
の圧力サイクルテストを５回実施し、補強層の剥離と密
着性の確認のテストを行なった。

これらの試験結果を示すと次のとお夕である。

圧力サイクル１漏れなしｉ、届れなし１６桁れらり〔発
明の効果〕 以上の説明から明らかなように１本発明によれば、ケー
ブルの端末にエポキシ樹脂をモールド注形し、ケーブル
外被との接合面に補強１脅を形成しだから、ケーブルの
端末部分から液体が漏洩することがなく、機械的強度と
密着性を晶めることができる。また、ガラステープを巻
回した場合には補強層の厚さを均一にでき圧力を均得に
分担してクラックの発生を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の気密処理方法を適用するケーブルの一
例を示した断面図、第２区は他のケーブルの例を示した
横断面図、第３図は本発明によって気密処理されたケー
ブルの端本を示した断面図である。 １・・・ケーブル、】２・・・補強層、】ｌ・モールド
層 特許−親犬　　株式会社冨：電穀り、合研究所同　　　
富：を機製造天式会社 ゝ’＋１’゛

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）ケーブル端末部分の構成部材の一部を除去し、その
   除去部分とケーブル延長上をエポキシ樹脂でモールド注
   形し、このモールドされた部分とケーブル端末外被との
   表面に補強層を形成することを特徴とするケーブル端末
   の気密処理方法。 ２）特許請求の範囲第１項に記載のケーブル端末の気密
   処理方法において、補強層はウレタン樹脂を含浸させた
   ガラステープを巻回することによつて形成することを特
   徴とするケーブル端末の気密処理方法。 ３）特許請求の範囲第１項に記載のケーブル端末の気密
   処理方法において、補強層はウレタン樹脂の塗膜によつ
   て形成することを特徴とするケーブル端末の気密処理方
   法。