JPS61108897A - 熱交換型送風機のシ−ル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は除湿型衣類乾燥機や換気装置等に用いられる熱
交換型送風機のシール装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来から回転体と静止体の係接部分におけるシールの一
般的方法としては、メカニカルシール・ラビリンスシー
ル等全使用したものが知られている。しかるにいずれの
場合も、摺動部分を設けたり、あるいは極めて狭い間隙
部分を必要としたりするため１回転体の軸トルクが大き
くなるとか。

回転体と静止体の寸法精度および回転精度を極めて高く
しなければならない等の問題点があるため、簡易的なシ
ール方法とは言い難く、製造面でもコスト高の要因とな
っている。このため、熱交換型送風機にあたっても、前
述のようなシール方法を使用することは好ましくなく、
さらに熱交換型送風機を除湿型衣類乾燥機・換気装置等
の家庭電化製品に応用しようとする場合、より一層大き
な問題点となってくる。そこで、最近では上記シール方
法に替わるものとして、第１図に示すような簡易的シー
ル装置が考えられている。１は熱交換型送風機のインペ
ラを示し、ステンレス・アルミニウム・プラスチック等
の波形状薄板で構成されるブレード２を有する。３はイ
ンペラ１の外周に配置した仕切板であり、インペラ１の
両面を流れる２種の空気流れの混流を防ぐものである。

４はインペラ１の外周部に固定した可撓性を有するシー
層部材で、例えばフェルト等の不織布からなっている。

このシール部材４は仕切板３と摺動することにより、イ
ンペラ１と仕切板３との間隙を閉塞し、シール効果を発
揮する。上述のような簡易型シール装置ではインペラ１
の寸法精度、加工精度が高くなく、多少の面振れ、軸心
の振れが存在しても可撓性、すなわちフェルトよりなる
シール部材４がそれらを吸収し、シール効果を維持でき
るという利点を有する。しかしながら、そのだめにはシ
ール部材４を常に一定の強い押付力で仕切板３に押し当
て摺動させる必要がある。しだがって、このような簡易
型シール装置では適切なる押し付は力を与えるためだ高
い組み立て精度と大きな回転トルクを必要とし、さらに
はフェルト自体が通気性を有するため気密性が悪く、ま
たフェルトの特性上、摺動摩擦時の繊維飛散を防げない
という問題を有していた。

発明の目的 本発明は上記従来の問題を解決するもので、熱交換型送
風機における２種の空気流れ間のシール性能の向上を図
ると共に、組み立てが容易で必要回転トルクの小さい熱
交換型送風機のシール装置を提供するものである。

発明の構成 この目的を達成するために本発明の熱交換型送風機のシ
ール装置は、インペラの外周部と仕切板の内周部のいず
れか一方には断面が略円弧状でかつ弾性を有するシール
部材の一端を固定し、他方と前記シール部材の他端を摺
動させたもので、この構成によってインペラと仕切板と
の間隙をシール部材の弾性力により閉塞し確実なシール
効果を得、さらにはインペラの軸方向あるいは半径方向
の移動に対してもシール部材の弾性力によりシール効果
を維持でき、組み立ての容易なシール装置が得られるも
のである。

実施例の説明 以下１本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。第２図〜第４図は本発明の一実施例における熱
交換型送風機を示したものである。

５はインペラ、６は複数の溝部分が回転中心７からほぼ
放射状に設けられた波形状薄板から々るブレードであり
、インペラ６の主体を構成している。

８はインペラ６の外周に配した仕切板、９はインペラ５
の外周部に固定したリング状で断面が略円弧状でかつ弾
性を有するシール部材であり、たとえばシリコンゴムや
樹脂等の薄板からなっており、その他端は仕切板８の内
周部と摺動させている。

１０はインペラ６の両側に設けたケーシングであり、外
周部にはうず巻室１１を形成している。

１２．１３はケーシング１０の中央部に設けた２種の空
気の吸気口、１４．１５は排気口である。

１６．１７はインペラ５の両面を流れる２種の空気の流
れを示している。

以上のように構成された熱交換型送風機について、以下
その動作について説明する。まず電源が投入されるとイ
ンペラ５がモータ（図示せず）により駆動され、吸気口
１２．１３よりそれぞれ空気を吸気し、これら２種の空
気はインペラ５の両側のブレード６で形成された溝部分
を流れ、その時に熱交換を行なう。熱交換後の２種の空
気はうす巻き室１１に入るが、この時、可動部であるイ
ンペラ６に対して仕切板８は固定部であるため、インペ
ラ６を流れる２種の空気全気密分離する必要がある。こ
のため１本実施例では断面が略円弧状に成形した弾性を
有するシリコンゴム等からなるシール部材９の一端をイ
ンペラ６に固定し、他端をシール部材９の弾性力により
仕切板８に摺動させており％２種の空気は分離され混流
することはない。その後、これらの空気は排気口１４．
１５より排気されう。前記シール部材９は略円弧形状を
成し、かつ弾性を有しているため仕切板８に対してその
弾性力により常に適度な抑圧でもって摺動を行なう。こ
のため小さな摺動トルクで２種の空気の気密を良好に行
なうことができる。したがって、第１図て示したような
フェルト等を用いたシール装置に比べ気密性が高くかつ
必要な回転トルクも小さくなる。

さらに、第Ｓ図、第６図に示すようにインペラ５の軸方
向あるいは半径方向の組み立て精度が悪く、インペラ５
が多少変位したとしてもシール部材９はそのＷｒ面が略
円弧形状をなし十分な弾性を有するため、シール効果は
何ら変わることはない。

なお上述の説明はインペラ５の外周部にシール部材９を
設けたものについて行なったが、第７図のように仕切板
８の内周部にシール部材９を設け１ン一ル部材９の他端
をインペラ５の外周部に摺動させても同様の効果を得る
ことができる。

発明の効果 以上のように本発明の熱交換型送風機のシール装置は、
インペラの外周部と仕切板の内周部のいずれか一方に断
面が略円弧状でかつ弾性を有するシール部材の一端を固
定し、他方とシール部材の他端とｆ、摺動させてなるこ
とにより、従来多用さ゛れているフェルト等の不織布に
よるシール材料に比べ気密性が高く、また弾性力により
押圧摺動するだめ必要回転トルクも小さく、さらに組み
立て性が極めて容易であり、その工業的価値は犬なるも
のかあ乙。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の熱交換型送風機の側断面図、第２図は本
発明の一実施例を示す熱交換型送風機の側断面図、第３
図は同熱交換型送風機のインペラの斜視図、第４図は同
熱交換型送風機のシール装置の要部拡大断面図、第５図
および第６図はそれぞれインペラ移動時における同、シ
ール装置の要部拡大断面図、第７図は本発明の他の実施
例を示すシール装置の断面図である。 ５・・・・・・インペラ、８・・・・・・仕切板、９・
・・・・・シール部材。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名簿　
１　図 箪３図 第４図 第５図 （ＱＪ　　　　　　　　　　　　　　（ｂ〕第６図 （Ｑｌ）　　　　　　　　　　　　　　　（ｂ）第７１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 送風と熱交換機能を有するインペラと、このインペラの
   外周に設けられ、前記インペラの両面を流れる２種の空
   気の混流を防ぐ仕切板とを備え、前記インペラの外周部
   と仕切板の内周部のいずれか一方には断面が略円弧状で
   かつ弾性を有するシール部材の一端を固定し、他方と前
   記シール部材の他端を摺動させた熱交換型送風機のシー
   ル装置。