JPS6110416Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は危険防止のために電線に被せられるケ
ーブルカバーに関するものである。

従来、この種のケーブルカバーは筒状部の底部
に長さ方向に沿つて２個の突縁が並列に形成さ
れ、突縁間の筒状部に長さ方向に沿つて開口部が
形成されただけの形状となされているので、突縁
間が開きやすく風圧を受けて電線から脱落して感
電事故をおこしやすい欠点があつた。

本考案者はかかる従来の欠点に鑑み鋭意工夫の
結果、上述の欠点を解消したケーブルカバーを提
供するものである。

以下、図面を参照しながら本考案の一実施例に
ついて説明する。

図面において、Ａは本考案ケーブルカバーであ
つて、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、ポリアミド等の弾性を有する合成樹脂か
ら作製されている。

ケーブルカバーＡは断面円形、だ円形、方形等
の筒状部１の底部に長さ方向に沿つて２個の突縁
２，３が並列に形成され、突縁２，３間の筒状部
１に長さ方向に沿つて電線を挿入するための開口
部４が形成されている。一方の突縁２は内方に曲
折されその曲折端部５が開口部４の他方の突縁３
側の開口縁６に当接され、他方の突縁３は単に筒
状部１から真直ぐ突出されている。すなわち、本
考案ケーブルカバーＡは押出成形等の熱変形時に
おける残留歪により、筒状部１に開口部４を閉じ
る方向に収縮力が働き、一方の突縁２の曲折端部
５が他方の突縁３側へ広がろうとし、曲折端部５
が突縁３側の開口縁６を押圧するように当接され
ている。又、突縁２の曲折端部５が第３図の如く
開口縁６に係止されるようになされていてもよ
い。さらに、ケーブルカバーＡの外壁は黄色等の
単一色に着色されてもよいが、第１図の如き黄色
と黒色の縞模様が施されていると標識効果に優れ
好ましい。

以上詳述した如く、本考案ケーブルカバーは一
方の突縁が内方に曲折され、該突縁の曲折端部が
開口部の他方の突縁側の開口縁に当接されている
ので、筒状部の開口部を閉じようとすると収縮力
と、一方の突縁の曲折端部が他方の突縁側へ広が
ろうとする力とが相まつて、突縁の曲折端部が開
口部を塞ぐように開口縁に押圧されて当接され、
従来の如く突縁間が開いて電線から脱落するよう
なことがなく感電事故防止に有効なものである。

又、一方の突縁の曲折端部が開口部の他方の突
縁側の開口縁に押圧されて当接されているので、
両方の突縁の下端部間に隙間が生じ、電線を挿入
するのに際して突縁間を押広げやすく電線への取
着作業に手間がかからない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ケーブルカバーの一実施例を示
す斜視図、第２図は第１図のケーブルカバーの断
面図、第３図は本考案ケーブルカバーの他の実施
例を示す断面図である。 Ａ……ケーブルカバー、１……筒状部、２，３
……突縁、４……開口部、５……曲折端部、６…
…開口縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弾性を有する合成樹脂からなり、筒状部１の底
   部に長さ方向に沿つて２個の突縁２，３が並列に
   形成され、突縁２，３の筒状部１に長さ方向に沿
   つて開口部４が形成されており、一方の突縁２が
   内方に曲折され、該突縁２の曲折端部５が上記開
   口部４の他方の突縁３の開口縁６に当接されたケ
   ーブルカバー。