JPS6110247Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車輛用灯具のレンズ接合構造に関
し、特に正面が略円形状のレンズをレンズ又はリ
ム等に接合する接合構造に関する。

レンズをレンズ又はリム等に接合する従来の接
合構造は、例えば第１図のイ，ロとハに図示する
如く、別体として成型された色の異なるレンズａ
とレンズｂとの接合部において、レンズａの接合
端部にアリ突起ｃを突設し、他方のレンズｂの接
合端部にアリ溝ｄを凹設して、前記アリ突起ｃと
アリ溝ｄとを嵌合して両レンズを接合している。
しかしながら、この様な謂ゆるアリ嵌合による接
合においては、合成樹脂の成型上、アリ突起ｃの
部分とアリ溝ｄの周縁ｅの部分の肉厚部にヒケが
生じ、このヒケのために接合した際に隙間やダタ
を有することになり、確実な接合が出来ないとい
う欠点を有する。さらに、一方のレンズが略円形
状で、その周縁に接合部を設ける必要のある場合
は、このようなアリ嵌合の接合構造では、上記の
成型上の問題も含めてきわめて困難である。

本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、成
型上のヒケによる寸法誤差に対しても確実に接合
出来、加えて、一方のレンズが略円形状であつて
も簡単な構成によりきわめて容易に接合出来る接
合構造を提供するものである。

以下、本考案の一実施例につき、添付図面を参
照して説明する。

本考案は、バルブを内蔵したハウジング（いず
れも図示していない。）の前面開口部に載置固定
される略円形状のレンズにおいて、該レンズと他
のレンズ又はリム等に接合する接合構造である。

図中１は、内面にプリズムを施した円形状のレ
ンズであり、合成樹脂製であり、周縁に接合の脚
部２を周設し、該脚部２の外周に環状突縁３を突
設している。さらに、この環状突縁３の外周に適
宜間隔を有して一体に突起４を突設している。こ
の突起４は、図示例では、半円柱形状に形成して
おり、後述の脚部６に均一に圧接嵌合せしめるよ
うにする。かかるレンズ１と接合するレンズ又は
リム５は、合成樹脂製であり、レンズ１の前面形
状に対応した形状の開口部８に縁取り状の環状縁
７を突設し、該環状縁７の内側に接合の脚部６を
設ける。この脚部６は、前記脚部２と同様に環状
に形成している。従つて、前記レンズ１を前記レ
ンズ又はリム５の前記開口部８に嵌挿した状態
は、第４図に示する如く、レンズ１の環状突縁３
の上面３１が環状縁７の内側に当接すると共に、
環状突縁３に突設した突起４が脚部６に圧接して
接合する。即ち、突起４を環状突縁３の周縁に適
宜数突設して脚部６に圧接せしめたものであるか
ら、合成樹脂の成型によるヒケ、寸法誤差に対し
てもガタなく確実に接合出来る。

なお、前記脚部２に環状突縁３を設けた例を示
したが、他の変形として、第７図に図示する如
く、脚部２′に突起４を適宜数突設しても良い。

上述の如く、本考案のレンズ接合構造は、合成
樹脂製のレンズ又はリム等の開口部に略円形状の
合成樹脂製のレンズを接合した灯具であつて、前
記開口部に縁取り状の環状縁と接合の脚部とを設
け、前記レンズの周縁に接合の脚部を設け、該脚
部の外周に適宜間隔を有して一体に突起を設け、
以つて前記レンズを前記開口部に嵌挿せしめて接
合したことを特徴とするものであるから、成型上
のヒケ等による寸法誤差が生じても確実に接合出
来ると共に、レンズが略円形状でも簡単な構成に
よりきわめて容易に接合出来る効果を奏する。

なお、当然のことながら、本考案は上記実施例
にのみ限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のレンズ接合構造を示し、イは接
合したレンズ正面図、ロはイの−線断面図、
ハはレンズの接合部を含む斜視図である。第２図
乃至第６図は本考案を適用した一実施例を示し、
第２図は正面図、第３図は第２図の−線断面
図、第４図は第３図のＡ方向矢視拡大図、第５図
は第４図でのＢ方向矢視図、第６図はレンズ１の
一部斜視図、第７図は接合の脚部の変形例を示す
要部断面図である。 １……レンズ、２，６……接合の脚部、４……
突起、５……レンズ又はリム、７……環状縁、８
……開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂製のレンズ又はリム等の開口部に略円
   形状の合成樹脂製のレンズを接合した灯具であつ
   て、前記開口部に縁取り状の環状縁と接合の脚部
   とを設け、前記レンズの周縁に接合の脚部を設
   け、該脚部の外周に適宜間隔を有して一体に突起
   を設け、前記レンズを前記開口部に嵌挿せしめて
   接合したことを特徴とするレンズ接合構造。