JPS6098036A - 建築物の放射冷却法 - Google Patents

建築物の放射冷却法

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JPS6098036A
JPS6098036A JP20561183A JP20561183A JPS6098036A JP S6098036 A JPS6098036 A JP S6098036A JP 20561183 A JP20561183 A JP 20561183A JP 20561183 A JP20561183 A JP 20561183A JP S6098036 A JPS6098036 A JP S6098036A
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JP
Japan
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wavelength range
light
radiation
reflective surface
selective
Prior art date
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JP20561183A
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English (en)
Inventor
遠山 昌夫
市古 実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikusui Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は建築物の屋根、壁などの構造物を熱放射により
冷却する方法である。
従来より、家屋などの建築物において、夏季には、屋根
、!17などの温度が上昇して居住者に著しく不快感を
勾えるものであった。
そのため、夏季には冷房装置を使用するが、電気の消費
も多く、経済上不利であると共に、国策である省エネル
ギーに相反するものであった。
従って、本発明者らは、石油を源とするエネルギーを全
く使用することなく、屋根、壁などの建築物におけるj
9r要の構造物を冷却する技術を鋭意研究開発した結果
、到達したのが本発明である。
即ち、本発明の基本的な構成は、基体に形成された白色
向などの反射率の高い反射面と、その反射面を被覆する
様に外光に含まれる光エネルギーの小さい波長域におい
て、高い放射率(吸収率)を有し、且つその他の波長域
において高い透過率を有する四沸化エチレン共重合体樹
脂などの高分子有機質物による選択放射層との複合から
なり、前記の特定した波長域においては外光の光エネル
ギー吸収および基体からの熱放射を行うと共に特定した
波長域以外の波長域においては外光を反射することによ
り基体を冷却することを特徴とするものである。
そこで、」二記の基本的な構成を実施するに当って、反
射面はすべての波長範囲の光に対して高い反射率を有し
、選択放射層は8〜13μfilの波長範囲の光に対し
、高い放射率(吸収率)を有し且つ8μ■1以下及び1
3μn1以上の波長範囲の光に対し高い透過率を有する
ことが条件付けられるならば、意図するところの目的を
最も有効的に達成できるものである。
弦に、本発明の構成を具体的に以下図面に基すき詳細に
説明する。
第1図は本発明の構成の標準的なタイプを示す拡大断面
図であって、1は建築物の屋根、壁などの構造物の一部
を示す基体であり、アルミニウム、鋼、銅などの金属、
硅酸カルシウム、セメントアスベスト ポリエステル樹脂などの有機質材料を材質となしたもの
である。
そして、基体1の表面には、水系、溶剤系を問わず白色
塗料の塗着により白色反射面2が形成しである。
白色反則面2の1には四沸化エチレン共重合体樹脂によ
る均一な厚みの選択放射層3を密着被覆すル様に複合さ
れている。
この選択放射層3は、8〜13μmの波長範囲の光に対
し、高い放射率(吸収率)を示し、8μm以下及び13
μ川以上の波長範囲の光に対し高い透過率を示す条件に
設定され、層厚としては25μ程度に形成しである。
選択放射層3は液状組成物、例えば塗料状にしたものを
塗布して固化させ、所定の均一な厚みの膜層を作るも、
或いは機械などの成形加工により所定の均一な厚みのフ
ィルムを形成し、そのフィルムを静?に気などにより貼
着して膜j−を作るも、作用効果にj(んら変わるもの
ではない。
なお、フィルムの貼着により白色反射面2の上に選択放
射層3を形成する場合、貼着する直接手段としての接着
剤は全く使用しないが、または使用するも、接着剤界面
膜が完全透明でなければならない。
それは、接着剤界面膜が光の透過を阻害し、目的の効果
が減殺されることを恐れるためである。
さて、上記の図示した構造において、8〜1377 m
の特定波長域の光を選択放射層3で吸収し、8μI11
以下及び13μIi1以上の波長域の光は選択放射層3
を透過して白色反射面2で全反射してしまうため、8〜
13μIllの特定波長域で高い放射率(吸収率)を示
し、8μI11以下及び13μI11以上の波長範囲の
光に対して高い反射率を示すことになる。
この図示構造の分光反射率特性を測定して表となしたの
が、第2図である。
この図の特性曲線で明らかな様にほぼ8μIIIl肘近
以下、はぼ13μI’ll附近以上の波長域では、凡そ
として100%に近い反射率を示しており、はぼ8〜1
 8 1t m附近の波長範囲では高い放射率(吸収率
)を示している。
従って、入射される太陽からの日射aは、その波長が4
 1i m以下であるため選択放射層3を往復透過して
一選択放射層3は8〜13μIllの波長域以外の波長
域では光を透過するため一白色反射面2にJ:り大部分
が反射される。
これはト1射ルの熱が基体lまで移動しないことを意味
する。
また、人気からの熱放射すのうち、大部分を占める8p
.m以下及び13μm以上の波長域のものは選択放射層
3の往復透過して白色反射面2により再び人気へと反射
され、熱放射すのうちエネルギーの小部分である8〜1
3μill波長範囲のものは選択放射層3に吸収される
なお、入射する外光には太陽からの日射と大気からの熱
入射とがあることはよく知られている。
さらに、白色反射面2には表面温度に応じた熱放射Cが
あり、選択放射層3を透過して外部に放射されるが、そ
の放射率は8〜13μInの波長範囲で高いため、熱放
射Cはエネルギーの大きい8〜1371mの波長範囲で
行われる。
゛ 従って、白色反射面2と選択放射層3の複合面で授
受される放射光による熱の移動は8〜13μI11の波
長範囲において、エネルギーの小さい大気からの熱放射
しおよび、エネルギーの大きい白色反射面2・選択放射
層3の複合面からの熱放射Cによるものである。
8〜13μII+の波長範囲における、これら夫々の熱
放射す、cによる熱の移動は白色・反射面2・選択放射
層3の複合面からの熱放射Cによる方が、極めて大きい
これは白色反射面2・選択放射層3の複合面に対して、
外部から入る熱量より外部へ出て行く熱量の方が大きく
なり、結果として冷却されることになる。
この作用の詳細を以下説明する。
即ち、外部から白色反射面2・選択放射層3の複合面に
対して外部から入射する外光には、第1図に示す通り、
太陽からの日射aと大気からの熱放射すがJ戸ハ他方白
色反射面2・選択放射層3の複合面から外部へ放出され
る放射光には白色反射面2・選択放射層3の複合面の温
度に応じて放射される熱放射Cがある。
従って、放射冷却の効果を得るためには、日射aと熱放
射しにより入力される熱量より、熱放射Cにより外部に
出力される熱量の方が大きいことが必要である。
第3図には白色反射面2・選択放射層3の複合面で授受
される、日射a、熱放射b、熱放射Cの放射スベクI・
ルを示しである。
白色反射面2・選択放射層3の複合面から外部に出力さ
れる熱放射Cのエネルギーは、その複合面の温度により
変化するが、通常の室温範囲内での変化では、常時lO
μIn附近の波長でピークが生ずるとみなされる。
他方、人気から白色反射面2−選択放射層3の複合面に
入射する熱放射すのエネルギーは波長10μInの前後
附近の8〜13μmの範囲の特定波長域で大きく落ち込
んでいる。
このため、外部に出力される熱放射Cの熱量は外部から
入射する熱放射すの熱量に比して格段に大きく、その差
だけ熱量が外部へ放出され冷却される。
この第3図で明らかな様に波長8〜13μIl’lの域
における外部に出力される熱放射の熱量と、内部に入射
する熱放射の熱量との差を積極的に利用しようとするも
のであるために、当然として8〜13μm■の波長域に
おける熱放射しは効率的に外部へ反射させねばならない
しかしながら、選択放射層3が、8〜13μI11の範
囲の特定波長域の光に対しては吸収し、その特定波長域
以外の範囲の光は透過するjコめに、8〜13μm11
の範囲以外、即ち8μ■以下、13μ…以上の波長域の
光は白色反射面2により反射せしめられて、外部へと再
び放射される。
従って、冷却効果は8〜13μ■−の範囲の特定波長域
を限定条件付けることにより、目的が達成される。
そこで、本発明の構成で最も重要な役割を果tこす選択
放射層3は四沸化ビ÷リデン樹脂の他にビニールフロラ
イド共重合体樹脂、ビニリデンフロライド川重合体樹脂
、ポリオキシプロピレン樹脂、二沸化エチレン共重合体
樹脂、ポリプロプレン樹脂などの高分子有機質物を材質
としtコものであるが、その拐質の如何を問わず、膜状
若しくは層状の形態において、光エネルギーに対する条
件を規定された数値範囲内に設定されることが重大な一
つの要素である。
そして規定条件に入る選択放射m3におし)で、その厚
みは上記具体例では、25μ程度のものを使用したが、
実験によれば10〜40μの範囲内のものでも、充分効
果を期待できるが、矢張り、25μ附近が最も効果は高
い。
さらに、本発明の構成で、次に重要な役割を果jこす反
射面2は白色塗料による白色のみで無く、銀色、金色の
他、黄、緑、など着色淡彩色でも良く、結局として、光
の総ての波長範囲に亘り効率が可及的に大きく反射する
面ならば、本発明の意図する目的を達成することができ
る。
従って反射面は、入射光を100%に近く反射すること
が要素であるため、この条件を満足することか出来る′
ならば、反射面の形成技術が、塗装、メッキ、蒸着など
如何なる被覆手段を採用するも差支えない。
本発明は上記説明した通り、建築物の部分的な構造物、
例えば屋根、側壁に採用すれば、昼夜間、特に夜間にお
いて、エネルギーの放射による冷却が行なわれるため、
夏季において必ず発生する妻壁、屋根の「火照り」が解
消すると共に冷房エネルギーの消耗を節約することが出
来るなど、住宅、建築物の夏季における居住環境が改善
され、且つ省エネルギーにも貢献することができる。
実施例 厚さ6mntのフレキシフル板4(石綿スレー1−板)
の表面を研暦して平滑に修正し、その平滑面にルチル型
酸化チタン68%含む有機溶剤系白色塗料を塗装して均
一な白色面5を形成し、その白色面5に四沸化ビニ9デ
ン樹脂フィルム6を重ね合せ、静電気により密着させて
試料板Tを製作した。
四沸化ヒニリデン樹脂フィルム6は厚さ25間であって
、8〜1.8μI11の特定波長域の光を放射(吸収)
すると共に8μIn以下・13μm以上の波長域の光を
透過する性質を持っている。
そして、第4図に示す通り、4001Ul×400MM
の内底面積と、100jlNの壁厚を有する箱体Pをボ
リスノゝレンフオームで製作し、その箱体Pの内部四囲
側周面にアルミニューム箔7を貼着した。
箱体1゛0眉ノ旧」部には内底面から200朋の間隔を
保って、試料板Tを水平に架設固定し、試料板Tの裏面
において、箱体Pの内部四囲側面より等間隔の中心部に
位置する様に裏面温度イの測定点を設け、さらに箱体P
の内部における試料板Tの100朋下方、内部四囲側面
より等間隔の中心部に位置する様に内部温度口の測定点
を設けることにより試験装置1°″1を製作した。
この試験装置を3基、建物の屋上に設置し、午前10時
」、り翌日午後4時までの約80時間に亘り、30分間
隔にて裏面温度イの測定点、内部温度口の測定点、及び
外気温ハを連続して測定した。
第5図は測定温度を試験装置の3基の平均値でグラフに
表イつしたものである。
このグラフで明らかな様に午後4時附近から翌日午前8
時附近までの間、外気温より冷却されていることか示さ
れ、待に午後10p頃より翌日午前6時頃ま−Cか冷却
効果において大きい値を示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す縦断面図、第2図は熱放
射体の分光反射率の特性図、第3図は放射面に授受され
る放射光の放射スペクトルの特性図、第4図は試験装置
を示す縦断面図、第5図は同1−の試験装置による試験
結果を示す図である。 ■・・・・基体、2・・・・・白色反則面、3・・・・
・選択放射層、11・・・・・日射、b・・・・・・熱
放射、(−・・・・・・熱放射、11・・・・試料板、
4・・・・・・フレキシブル板、5・・・・・・白色面
、6・・・・・四囲;化ヒニリテン樹脂フィルム、1′
・・・・・・ff1体、イ・・・・・・裏面温度、口・
・・・・・内部温度、ハ・・・・・・外気温 第1図 第2図 1%) 5皮長CAM) 第3図 うbと」k、 (μα罷) 第4図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体に形成された白色面などの反射率の窩い反射
    面と、その反射面を被覆する様に外光に含まれる光エネ
    ルギーの小さい波長域において、高い放射率(吸収率)
    を有し、且つその他の波長域において高い透過率を有す
    る四沸化ヒニリテン樹脂などの高分子有機質物による選
    択放射I(イ)との複合からなり、前記の特定した波長
    域においては、外光の光エネルギー吸収および基体から
    の熱放射を行うと共に特定した波長域以外の波長域にお
    いては外光を反射して基体を冷却することを特徴とする
    建築物の放射冷却法。
  2. (2)反射面はすべての波長範囲の光に対して高い反射
    率を有し、選択放射層は8〜13μI11の波長範囲の
    光に対し、高い放射率(吸収率)を有し且つ8μロー以
    下及び13μII+以上の波長範囲の光に対し高い透過
    率を有することを特徴とする特許請求の範囲1記載の建
    築物の放射冷却法。
JP20561183A 1983-11-01 1983-11-01 建築物の放射冷却法 Pending JPS6098036A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS636504A (ja) * 1986-06-26 1988-01-12 Sumitomo Bakelite Co Ltd 熱制御フイルム
JP2020182428A (ja) * 2019-05-09 2020-11-12 大阪瓦斯株式会社 農業用ハウス

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53114885A (en) * 1977-01-17 1978-10-06 Montedison Spa Covering material which insulates sunlight for cooling due to radiation

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