JPS609786Y2 - 写真フイルム兼カラ−プリント受付カウンタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は写真フィルム兼カラープリント受付カウンター
に関する。

従来カラー写真の注文を店で客から注文を受付けるとき
、ネガフィルムの現像とカラープリントの同時焼付が普
通である。

そして、その結果から客が気にいったネガコマがあれば
更に大きく引伸したり、または、同一ネガコマから複数
のプリントを更注文することもある。

従来は、そのような注文の折、店の人が客の意向を聞い
てメモを付けて現像所へ注文するものであり、客の意向
とは、その引伸し倍率またはトリミング等である。

しかし、このような客の意向を書いたメモが充分客の意
向を反影しないこともあり、またメモ通りに現像所がト
リミングしないこともあった。

したがって、本考案の目的は、客の意向を忠実に記録し
、その内容を現像所に渡たすことができる装置を備えた
写真フィルム兼カラープリント受付カウンターを提供す
ることにある。

本考案のさらに他の目的は、写真フィルムまたはカラー
プリントの注文の際、実際に得られるものとほぼ同一の
像が忠実に更現され、その像を観察しながら客が引伸し
の大きさ、トリミングの形態を指示できるような装置を
備えた写真フィルム兼カラープリント受付カウンターを
提供することにある。

次に図面を参照して、本考案を説明する。

本考案の原理は、本出願人の出願（特開昭５６−８３７
３３号）の内容とほぼ同一の原理に基づくものであり、
詳細には前記出願を参照されたい。

本考案は、この原理を１つのユニットとしてカウンター
に応用したものであり、注文の現場において、客の意向
を忠実に記録すると共に、客の好みの大きさ、カラーバ
ランスを指定できるようなカウンターを構成したもので
ある。

第１図は、本考案のカウンターの斜視図を示し、第２図
は、カウンターに備え付けられた種々の装置を示す概略
斜視図である。

カウンターの本体ケース６には、カラーネガフィルム画
像のカラー反転ビデオカメラ１が上下動できるように取
付けられており、本体ケース６内に取付けられたカラー
バランス調整光源２に対してそのカメラが向うように配
置されている。

一方カラーバランス調整光源２は、その光源をカメラに
向けるように配置されている。

前述のビデオカメラ１は、カラーネガフィルムの画像を
通常のポジ画像でカラーテレビで見るための電気的に反
転する回路を有するものである。

また、カラーバランス調整光源は、カラーネガフィルム
が撮影条件その他の要因によってカラーバランスが色々
であるので、カラーネガフィルム透過光のカラーバラン
スを調整するための光源である。

この光源は、好ましくは、３個の独立した光源と、その
光源の各々に対して設けられたブルー、グリーン、レッ
ドの分解加色フィルターとを含んでいる。

しかし、これに限られるものではなく、１つの光源と３
つの減色フィルター（イエロー、シアン、マゼンタ）と
から戊ってもよい。

本体ケース６には、カラーバランス調整光源２を調整す
るためのコントローラー（調整つまみ）３が取付けられ
ている。

このコントローラーはブルー、グリーン、レッドの各々
の色に対応して３つの調整つまみが設けられている。

このコントローラーは店員が調整しやすい場合に設けら
れるのが好ましいが、これに限られるものではない。

客が調整するように他のコントローラーが設けられても
よい。

本体ケース６には、さらに光線を上方に照射するように
カラーネガフィルム観測用光源４が設けられている。

この観測用光源４はカラーフィルム中から所望のカラー
フィルムの１コマを選ぶ際カラーフィルムを光源の上方
に載せることにより、容易にその内容を把握して選び易
くするためのものである。

本体ケース６には、さらにカラーテレビ受像機５がその
画像面を上方に向けて取付けられている。

このカラーテレビ受像機５はビデオカメラ１と電気的に
接続されており、ビデオカメラ１からのカラー像信号を
受信して、ポジカラー像を写すことができる。

本体ケース６の内部には、ＶＴＲ（ビデオテープレコー
ダー）７が設けられており、カラーテレビ受像機５に写
されるポジカラー像に対応する電気信号を記録すること
ができるものであり、客が注文した像を記録し、その内
容は現像所においてポジカラー像として再現され、適正
な現像、引伸しを可能にするものである。

次に本考案のカウンターの操作について説明すると、客
８はカラーフィルム１０を観測用光源４の上に載せて、
所望のフィルムのコマを選ぶ。

選ばれたフィルムのコマはビデオカメラ１とカラーバラ
ンス調整光源２との間に置かれる。

このフィルムのコマのポジカラー像はビデオカメラ５を
介してカラーテレビ受像機５に写し出される。

店員９は、客８の好みに応じてコントローラーの調整つ
まみを調整することにより受像機５に写し出されたカラ
ー像の色調を調整する。

調整されたカラー像に応じた電気信号はＶＴＲ７に記録
される。

なお、引伸しの程度、トリミング等の電気信号も記録さ
れる。

その後、テープが現像所に運ばれ１、所望のポジカラー
像が得られる。

また、本考案は第３図のように各機能ブロックを分割し
て設置する事も可能である。

この場合は、お店の概設の受付カウンターデスクの上に
設置する様にする事も出来る。

なお、この実施例ではカラーバランス調整光源２はコン
トローラーと一体に形成されており、観測用光源４は消
略されている。

本考案の装置は前述の如く構成されているので、カラー
フィルム原板のカラーバランスをビデオ装置側で電気信
号に変換された上、調整する事す＜、カラーバランス調
整光源２側で、カラーフィルム原板の透過光をカラーバ
ランス調整する事が出来る。

従って、従来より行われているカラープリントから作成
するカラービデオ画像のようにビデオ装置側でカラーバ
ランスを調整する必要がなく、高品位のカラー画像が得
られる。

また、本装置の応用例としては次のようなことも行ない
得る。

お客のフィルム原板から適切なものを選んで、本装置に
よってＶＴＲへ、フィルム原板コマ毎に一定時間記録し
てビデオ画像によるアルバムも作成する事が出来る。

後から、解説、音楽等を付加記録をＶＴＲに出来る事は
もちろんである。

本装置のビデオ装置はネガ反転機能、通常のポジ被写体
からポジビデオ画像の切替がスイッチによって容易に行
えるものである。

従って、お客のフィルム原板がネガであればネガ反転機
能で、ポジフィルム若しくは通常の陽画プリントであれ
ば通常のポジ→ポジ機能として動作させる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のカウンターの斜視図である。 第２図は、カウンターに備えた種々の装置を示す概略斜
視図である。 第３図は他の実施例を示す概略斜視図である。 １・・・・・・ビデオカメラ、２・・・・・・カラーバ
ランス調整光源、３・・・・・・コントローラー、４・
・・・・・観測用光源、５・・・・・・カラー受像機、
６・・・・・・本体ケース、７・・・・・・ＶＴＲ０

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケース６と、本体ケース６の上方に位置して上下動
   可能に本体ケース６に取付けられたビデオカメラ１と、
   本体ケース６の内部に前記ビデオカメラ１に向けて三原
   色の光線を同時に照射するように取付けられたカラーバ
   ランス調整光源２と、本体ケース６の上側表面に取付け
   られ且つ前記カラーバランス調整光源２のカラーバラン
   スを調整するように電気的に接続されたコントローラー
   ３と、画像が上方に向くように本体ケース６の内部に取
   付けられ且つビデオカメラ１からの電気信号からカラー
   ポジ像を写し出すカラー受像機５と、前記電気信号およ
   びプリントに必要な他の電気信号を記録するように本体
   ケース６内に取付けられたＶＴＲ７と、を有すること特
   徴とする写真フィルム兼カラープリント受付カウンター
   。